霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第一七章 (かへ)(みち)〔七八二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻 篇:第4篇 波瀾重畳 よみ(新仮名遣い):はらんちょうじょう
章:第17章 帰り路 よみ(新仮名遣い):かえりみち 通し章番号:782
口述日:1922(大正11)年07月20日(旧閏05月26日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年6月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高姫一行は、すごすごと聖地に帰る途中、亀山の月照殿を守る梅照彦に説教し、自分たちの道案内をさせようと、梅照彦の館の門を叩いた。
門番は、主人は留守だとすげなく答える。高姫は、自分たちのような偉い神人が来訪したのに留守とは道理をわきまえない主人だ、と梅照彦を罵る。門番は、梅照彦はそんな人ではない、宝珠が聖地に納まるお祝いのために、言依別教主から呼ばれて聖地に行っているのだ、と答える。
また門番は梅照彦の言葉として、これにて神宝の行方にけりがつき、ありもしない玉を竹生島まで取りに行った高姫、黒姫、高山彦がアフンとする、お前様方は誰だか知らないが、道中もし高姫に会ったら、分かりもしない玉探しをあきらめて聖地に帰るように、と言付けて奥に行ってしまった。
高姫は門番の言付けを聞いて、心ににわかに荒波が立ち騒いだが、さあらぬ態にて微笑を浮かべ、黒姫に向かって、梅子姫らに麻邇の宝珠を授けた竜宮の玉依姫の御魂は自分だと、今こそうまく言うべきだ、と焚きつけた。
そして自分も頓知で今までの失敗を取り繕い、日の出神のお働きにすりかえて、他人の手柄を横取りして勝てば善なりを地で行く、筆先に日の出神の生き宮が何事も指図せいと出ているからには、そうならなければならない道理だ、と逆理屈を捏ねて勇み出した。
聖地に近い小雲川のほとりにやってきた三人は、松影に釣りをしている男を目に留めた。高姫は早速声を掛けて、三五教の信徒なら殺生はやめるようにと男の笠を取った。男は国依別であった。
高姫は、お前には言いたいことがたくさんある、と国依別を聖地に促す。国依別は微笑して、三人がそろそろ帰るころだと天眼通に悟って、ご馳走の用意をしようと釣りをしていたのだ、と答える。
そして、お前様から見ればこの国依別は悪の身魂と見えるだろうが、心の奥底に誠の血潮が流れている、それを買ってくれ、と答えた。国依別は、頑迷不霊の高姫の改心を神に祈るのだった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-07-08 10:44:50 OBC :rm2617
愛善世界社版:247頁 八幡書店版:第5輯 226頁 修補版: 校定版:272頁 普及版:89頁 初版: ページ備考:
001執着心(しふちやくしん)(あふ)られて
002(たま)在処(ありか)執拗(しつえう)
003発見(はつけん)せむと再度(ふたたび)
004(やま)天狗(てんぐ)囈言(うはごと)
005(こころ)(いら)ちて高姫(たかひめ)
006黒姫(くろひめ)高山彦(たかやまひこ)()
007(おも)(おも)ひに竹生島(ちくぶじま)
008(ふる)(やしろ)床下(ゆかした)
009三角石(さんかくいし)()()けて
010()つても()つても(たま)()しの
011無駄働(むだばたら)きに(まなこ)まで
012三角形(さんかくけい)(とが)らせて
013(かた)四角(しかく)(ゆす)りつつ
014(やみ)(とばり)押分(おしわ)けて
015いよいよ(ここ)断念(だんねん)
016屋根無(たなな)小舟(をぶね)()(まか)
017琵琶(びは)湖水(こすゐ)横切(よこぎ)りて
018大津(おほつ)(はま)安着(あんちやく)
019高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
020(たま)ぬけ男女(なんによ)諸共(もろとも)
021アール、エースを引連(ひきつ)れて
022(ちから)()けた(たび)(そら)
023路傍(ろばう)()てる(かき)()
024(しぶ)(かほ)して村鴉(むらがらす)
025高姫(たかひめ)一行(いつかう)頭上(づじやう)より
026瞰下(かんか)しながら(こゑ)(かぎ)
027アホーアホーと()()てる
028高姫(たかひめ)小癪(こしやく)にさへながら
029(そら)ふり()いて(ひと)(ごと)
030あゝ馬鹿(ばか)らしい馬鹿(ばか)らしい
031(からす)(やつ)まで(わら)ひやがる
032これもヤツパリ黒姫(くろひめ)
033()()()ぎて()がぬけた
034神策(しんさく)実行(じつかう)報酬(ほうしう)ぢや
035(えら)家来(けらい)()しいもの
036ほしは(ほし)ぢやが夜這星(よばひぼし)
037何処(いづく)(そら)暗雲(やみくも)
038脱線(だつせん)するか(わか)らない
039高山(たかやま)低山(ひきやま)(かず)()えて
040足許(あしもと)(あやふ)(おい)(さか)
041(なん)(ちから)(なし)()
042愛想(あいさう)つかした(むね)(やみ)
043王子(わうじ)(くら)がり(みや)(した)
044()かして(とほ)(はづか)しさ
045(むか)ふに()えるは亀山(かめやま)
046(くも)(そび)えた森林(しんりん)
047(なか)にキラキラ十曜(とえう)(もん)
048あれこそ(たしか)月宮殿(げつきうでん)
049あこには梅照彦(うめてるひこの)(かみ)
050鹿爪(しかつめ)らしい(かほ)をして
051(ひか)へて()るに(ちが)ひない
052一寸(ちよつと)立寄(たちよ)高姫(たかひめ)
053()出神(でのかみ)(あら)はれて
054三千(さんぜん)世界(せかい)()仕組(しぐみ)
055変性(へんじやう)男子(なんし)()教旨(りかい)
056()かして改心(かいしん)さしてやろ
057(みち)(まよ)うた亡者(まうじや)をば
058()すてて素通(すどほ)出来(でき)はせぬ
059これも神業(みわざ)一端(いつたん)
060黒姫(くろひめ)さまはどう(おも)
061高山彦(たかやまひこ)福禄寿(げほう)さま
062()意見(いけん)あらば(いま)此処(ここ)
063遠慮(ゑんりよ)会釈(ゑしやく)()りませぬ
064(つつ)まず(かく)さずサツパリと
065意見(いけん)をお()きなされませ
066()へば黒姫(くろひめ)(うなづ)いて
067()(もつと)もぢや(もつと)もぢや
068高姫(たかひめ)さまのお言葉(ことば)
069迎合(げいがふ)盲従(まうじう)(いた)します
070高山彦(たかやまひこ)のハズバンド
071貴方(あなた)一緒(いつしよ)(まゐ)りませう
072(さん)(にん)()(もと)結構(けつこう)ぢや
073アール、エースは(とも)(やく)
074これは身魂(みたま)(かず)でない
075(さん)(にん)()れば(むかし)から
076文殊(もんじゆ)智慧(ちゑ)()ると()
077弁天(べんてん)さまの床下(ゆかした)
078馬鹿(ばか)にされたる(はら)いせに
079文殊(もんじゆ)菩薩(ぼさつ)となりすまし
080普賢(ふげん)勢至(せいし)(さん)(にん)
081(ただ)一厘(いちりん)()経綸(けいりん)
082真向(まつかう)上段(じやうだん)()りかざし
083言依別(ことよりわけ)盲従(もうじう)する
084梅照彦(うめてるひこ)言向(ことむ)けて
085聖地(せいち)(かへ)案内(あんない)
086猿田彦(さだひこ)(かみ)としてやらう
087あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
088御霊(みたま)(さち)はへましませと
089徳利(とつくり)膝頭(こぶら)大地(だいち)をば
090ドンドンドンと威喝(ゐかつ)させ
091大道(だいだう)(せま)しと横柄面(わうへいづら)
092月宮殿(げつきうでん)(かた)ほとり
093梅照彦(うめてるひこ)神館(かむやかた)
094目指(めざ)して(すす)可笑(をか)しさよ。
095
096梅照彦(うめてるひこ)神館(かむやかた)
097(かど)(たたず)高姫(たかひめ)
098もしもし此処(ここ)()けとくれ
099()出神(でのかみ)()入来(じゆらい)
100竜宮海(りうぐうかい)乙姫(おとひめ)
101(うつ)りなされた(にく)(みや)
102梅照彦(うめてるひこ)在宅(ざいたく)
103こんな結構(けつこう)神人(しんじん)
104来訪(らいはう)あるのを()らずして
105(おく)()るとは(なさけ)ない
106天眼通(てんがんつう)(この)(ごろ)
107(くも)つて()たと()えるわい
108執着心(しふちやくしん)(から)まれて
109(わが)()よかれの信心者(しんじんしや)
110言依別(ことよりわけ)にハイハイと
111迎合(げいがう)盲従(まうじう)した(ばち)
112折角(せつかく)(おぼ)えた天眼通(てんがんつう)
113ゼロになつたか(なさけ)ない
114(いち)()(はや)村肝(むらきも)
115(むね)岩戸(いはと)()()けて
116()出神(でのかみ)(むか)()
117空前(くうぜん)絶後(ぜつご)神界(しんかい)
118(まこと)(はな)()くお仕組(しぐみ)
119()かして(もら)はうとせないのか
120ホンに身魂(みたま)因縁(いんねん)
121(あらそ)はれないものぢやなア
122梅照姫(うめてるひめ)(また)さうぢや
123よくよく(そろ)うた(めくら)(ども)
124(おやぢ)(おやぢ)(かか)(かか)
125(はや)()けぬか()けぬかと
126皺嗄(しわが)(ごゑ)()りあげて
127(ちから)(かぎ)りに(おとな)へば
128仏頂面(ぶつちやうづら)した門番(もんばん)
129不承(ふしよう)不性(ぶしよう)(あら)はれて
130主人(しゆじん)不在(るす)(この)(いへ)
131門戸(もんこ)(たた)くは何人(なんぴと)
132トツトと(かへ)つて(くだ)さんせ
133()くより高姫(たかひめ)(こゑ)をかけ
134(まへ)(この)()門番(もんばん)
135梅照彦(うめてるひこ)何処(どこ)()
136()()神界(しんかい)切迫(せつぱく)
137千騎(せんき)一騎(いつき)(この)場合(ばあひ)
138世界(せかい)難儀(なんぎ)他所(よそ)()
139夫婦(ふうふ)二人(ふたり)気楽(きらく)(さう)
140紅葉見(もみぢみ)遊山(ゆさん)()たのだろ
141(おや)(こころ)()()らずだ
142(かみ)(こころ)(ひと)()らず
143それも俗人(ぞくじん)ならばよい
144宣伝使(せんでんし)たる()(もつ)
145(やかた)(から)にとび(ある)
146これもヤツパリ言依別(ことよりわけ)
147(しこ)(みこと)のドハイカラ
148(ふか)感化(かんくわ)映像(えいざう)
149不在(るす)なら不在(るす)仕方(しかた)ない
150(はや)(この)(もん)()けてくれ
151一度(いちど)(やかた)(あらた)めて
152(ぜん)(あく)かを調(しら)べあげ
153(かみ)報告(はうこく)せにやならぬ
154グヅグヅしてると()()れる
155()暮神(くれがみ)ではない(ほど)
156(はや)()けたが()からうぞ
157()けよ()けよと()()てる
158(なか)より門番(もんばん)(とが)(ごゑ)
159どこの(やつ)かは()らねども
160無理(むり)(この)(もん)()けよとは
161礼儀(れいぎ)()らぬ馬鹿(ばか)(をんな)
162梅照彦(うめてるひこ)()夫婦(ふうふ)
163(まへ)()ふよな(ひと)でない
164言依別(ことよりわけの)(かみ)さまが
165竜宮(りうぐう)(しま)麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)
166立派(りつぱ)立派(りつぱ)五色(いついろ)
167宝物(たからもの)(をさ)まつて
168(その)(むか)へやお(いはひ)
169()ねて一同(いちどう)(まゐ)れよと
170()にも目出度(めでた)()()らせに
171千騎(せんき)一騎(いつき)神業(かむわざ)
172(つか)(まつ)るは(この)(とき)
173(いさ)(すす)んで()かれたぞ
174それに()いても高姫(たかひめ)
175黒姫(くろひめ)さまや高山彦(たかやまひこ)
176(なが)福禄寿(げほう)神司(かむつかさ)
177(みつ)つの(たま)(たま)()かれ
178阿呆(あはう)()らいで近江路(あふみぢ)
179琵琶(びは)湖水(こすゐ)竹生島(ちくぶしま)
180(かげ)(かたち)もない(たま)
181(つか)みに()つた(その)(あと)
182肝腎要(かんじんかなめ)神業(かむわざ)
183(あや)聖地(せいち)(おこな)はれ
184万事(ばんじ)(これ)にて(けり)がつき
185アフンとするのは高姫(たかひめ)
186黒姫(くろひめ)さまぢやと()(こと)
187(まへ)(たれ)かは()らねども
188(なが)道中(だうちう)する(うち)
189高姫(たかひめ)さまに出会(であ)うたら
190(わか)りもせない玉探(たまさが)
191(こころ)(そこ)から(おも)()
192(はや)聖地(せいち)(かへ)れよと
193梅照彦(うめてるひこ)門番(もんばん)
194(こと)づけしたと()うてくれ
195あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
196(わたし)(かな)はぬ(あき)(そら)
197(めし)()げつく()紅葉(もみぢ)
198どれどれ(はや)(おく)()
199梅照彦(うめてるひこ)不在事(るすごと)
200ゆつくり()馳走(ちそう)()べませう
201あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
202(かな)はぬなれば立帰(たちかへ)
203これで御免(ごめん)門番(もんばん)
204いそいそ(おく)(かく)れゆく。
205
206梅照彦(うめてるひこ)門番(もんばん)
207(はなし)()いて高姫(たかひめ)
208電光(でんくわう)石火(せきくわ)(いかづち)
209(とどろ)(ごと)(むね)(をど)
210(こころ)荒浪(あらなみ)()(さわ)
211(しし)()(いぬ)高姫(たかひめ)
212さあらぬ(てい)(むね)(おさ)
213言葉(ことば)もいとど(しと)やかに
214()つて(かは)つた猫撫(ねこな)での
215いやらし微笑(びせう)(うか)べつつ
216ホンに浮世(うきよ)(まま)ならぬ
217ヤツパリ竜宮(りうぐう)(おん)(たから)
218時節(じせつ)(まゐ)りて綾錦(あやにしき)
219高天原(たかあまはら)(をさ)まつて
220神政(しんせい)成就(じやうじゆ)()(たま)
221それに()いては竜宮(りうぐう)
222乙姫(おとひめ)さまの(にく)(みや)
223ここでしつかりなされませ
224(てん)(くわ)(すゐ)()(むす)びたる
225麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)竜宮(りうぐう)
226乙姫(おとひめ)さまの(おん)(たから)
227初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
228国依別(くによりわけ)(よろこ)んで
229(うへ)(した)へと()ちさわぎ
230(いさ)むはヤツパリ黒姫(くろひめ)
231身魂(みたま)()(かげ)である(ほど)
232()出神(でのかみ)(かみ)として
233これからお(まへ)片肌(かたはだ)
234()いで(かか)らにやなりませぬ
235肝腎要(かんじんかなめ)性念場(しやうねんば)
236三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)
237(にく)(みや)にと(をさ)まつて
238修業(しうげふ)なされた玉依姫(たまよりひめ)
239(うづ)(みこと)はわしぢやぞえ
240(なが)らく竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)
241()みて()たのは(ほか)でない
242今日(けふ)慶事(けいじ)前知(ぜんち)して
243わしの身魂(みたま)活動(くわつどう)
244(いつ)つの(たま)(さづ)けたと
245(うま)()ふのは(いま)ぢやぞえ
246肝腎要(かんじんかなめ)性念場(しやうねんば)
247空前(くうぜん)絶後(ぜつご)神業(かむわざ)
248(かなら)()かつちやなりませぬ
249高山(たかやま)さまも(その)心算(つもり)
250四角(しかく)(かた)をなめらかに
251(まる)目玉(めだま)(ほそ)うして
252(けん)(かく)した地蔵顔(ぢざうがほ)
253そこは(てい)よくやるがよい
254(この)高姫(たかひめ)(いち)(ばち)
255(この)()()かねばあれの()
256早速(さそく)頓智(とんち)やつて()
257これが(まつた)朝日子(あさひこ)
258()出神(でのかみ)()(はたら)
259(ただ)何事(なにごと)神直日(かむなほひ)
260(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
261直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
262()(あやま)ちは打消(うちけ)して
263正々(せいせい)堂々(だうだう)(かみ)(ため)
264世人(よびと)(ため)少々(せうせう)
265瑕瑾(かきん)はうまく(はうむ)つて
266空前(くうぜん)絶後(ぜつご)神業(かむわざ)
267完成(くわんせい)したる(あかつき)
268それこそ(まこと)神柱(かむばしら)
269四方(よも)(かを)れる(うめ)(はな)
270かう()(なほ)見直(みなほ)せば
271今迄(いままで)()めた失敗(しつぱい)
272琵琶(びは)湖水(こすゐ)(あわ)()
273伊吹(いぶき)(やま)白雲(しらくも)
274なつて煙散(えんさん)霧消(むせう)する
275(こころ)(ひと)つの()ちやうで
276いつも気楽(きらく)(くら)される
277(わら)うて(くら)すも一生(いつしやう)ぢや
278(くや)んで(くら)すも(また)一生(いつしやう)
279(ひと)手柄(てがら)横取(よこどり)
280ずるい(やつ)ぢやと()はれうが
281(かま)うて()れない(いま)首尾(しゆび)
282()てば(ぜん)なり()ければ(あく)ぢや
283()つて(かぶと)()をしめりや
284あとは天下(てんか)泰平(たいへい)ぢや
285あゝ本当(ほんたう)本当(ほんたう)面白(おもしろ)
286結構(けつこう)智慧(ちゑ)()いて()
287これも(まつた)竜宮(りうぐう)
288乙姫(おとひめ)さまの()手伝(てつだひ)
289()出神(でのかみ)()(はたら)
290天晴(あつぱ)(おもて)(あら)はれた
291ヤツパリ辛抱(しんばう)はせにやならぬ
292(まこと)(ちから)のある(かみ)
293トコトン(まで)()()くと
294変性(へんじやう)男子(なんし)筆先(ふでさき)
295立派(りつぱ)立派(りつぱ)()いてある
296筆先(ふでさき)()かして使(つか)ふのも
297(こころ)(ひと)つの使(つか)(かた)
298筆先(ふでさき)(ころ)して使(つか)ふのは
299あつたら(たから)(やま)()
300裸跣(はだかはだし)怪我(けが)をして
301吠面(ほえづら)かわいてメソメソと
302(かへ)つて(きた)馬鹿(ばか)所作(しよさ)
303ヤツパリ(おもて)筆先(ふでさき)
304真解(しんかい)するのはわしぢやぞえ
305変性(へんじやう)女子(によし)のハイカラが
306どうしてお(ふで)()けますか
307()()守護(しゆご)()(こと)
308()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
309天晴(あつぱ)高天(たかま)(あら)はれて
310(なに)から(なに)まで()ちもなく
311筆先(ふでさき)(どほ)りに()(くば)
312指揮(さしづ)をせいと()(こと)ぢや
313ここの道理(だうり)をよく(はら)
314()()みおいて(くだ)されや
315聖地(せいち)(かへ)つてこんな(こと)
316ゆつくり(はな)(ひま)はない
317道々(みちみち)(まこと)()仕組(しぐみ)
318(まへ)(はら)()めておく
319あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
320()()曙光(しよくわう)()えて()
321いよいよ今日(けふ)から高姫(たかひめ)
322千人力(せんにんりき)(たて)(やく)
323(みづ)御霊(みたま)(あたま)から
324ウンと一口(ひとくち)()みつけて
325(たて)のお(ふで)をふりかざし
326言向(ことむ)(やは)して神界(しんかい)
327(まこと)御用(ごよう)をせにやならぬ
328(これ)(おも)へば(なん)となく
329(おも)たい(あし)(かる)うなり
330(しづ)んだ(こころ)欣々(いそいそ)
331(にはか)()いて()(やう)
332あゝ(いさぎよ)(いさぎよ)
333千軍(せんぐん)万馬(ばんば)(こう)()
334高姫司(たかひめつかさ)のある(かぎ)
335三五教(あななひけう)千代(ちよ)八千代(やちよ)
336磐石(ばんじやく)(ごと)(うご)かない
337(まこと)のお(かた)(あら)はれて
338(まこと)(こと)()いたなら
339体主(たいしゆ)霊従(れいじう)身魂(みたま)()
340アフンと(いた)して(あと)へより
341(ゆび)(くは)へて()てをると
342(たて)のお(ふで)()してある
343(たふと)きお(ふで)実現(じつげん)
344(みづ)御霊(みたま)屁古垂(へこた)れて
345()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
346天晴(あつぱ)(おもて)(あら)はれる
347(これ)(おも)へば(たの)もしい
348あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
349御霊(みたま)(さち)はへましませと
350高姫(たかひめ)一行(いつかう)(いさ)()
351足音(あしおと)(たか)大地(だいち)をば
352威喝(ゐかつ)させつつ(かへ)()
353万代(よろづよ)(いは)亀山(かめやま)
354(うづ)(やかた)(あと)にして
355船井(ふなゐ)(わた)千代川(ちよかは)
356(なが)れも(きよ)川関(かはせき)
357(おと)名高(なだか)鳴石(なきいし)
358旧趾(きうし)左手(ゆんで)(なが)めつつ
359(ねこ)(かぶ)つて虎天(とらてん)
360堰所(せきしよ)()えて松並木(まつなみき)
361高城山(たかしろやま)立寄(たちよ)りて
362ウラナイ(けう)松姫(まつひめ)
363(はば)()かした表門(おもてもん)
364(うま)鹿(しか)との両人(りやうにん)
365身魂(みたま)性来(しやうらい)(あら)はれて
366()(ばひ)姿(すがた)()()んだ
367此処(ここ)名高(なだか)古戦場(こせんじやう)
368平助(へいすけ)、お(なら)両人(りやうにん)
369(はら)から(うま)れたお(せつ)()
370玉能(たまの)(ひめ)偉相(えらさう)
371松姫(まつひめ)さまの(あと)をとり
372(すわ)つて()たのは(にく)らしい
373あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
374(おも)へば(むね)(わる)くなる
375サアサア(はや)(かへ)りませう
376八十八(はちじふはち)()(さと)()
377(みち)広瀬(ひろせ)川伝(かはづた)
378(つばさ)なければ鳥羽(とば)宿(しゆく)
379小山(こやま)松原(まつばら)()ひながら
380(はな)園部(そのべ)大橋(おほはし)
381スタスタ(わた)(きり)(しやう)
382観音峠(くわんのんたうげ)急坂(きふはん)
383爪先上(つまさきあが)りの高姫(たかひめ)
384一行(いつかう)()(にん)(あせ)()らし
385(にしき)()めなす四方(よも)(やま)
386(なが)めもあかぬ(この)景色(けしき)
387()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
388(きよ)(こころ)()のあたり
389(やま)(にしき)(きぬ)()
390(にしき)(みや)(かへ)()
391(われ)()一行(いつかう)歓迎(くわんげい)する
392御空(みそら)(きよ)()(わた)
393大地(だいち)(にしき)山屏風(やまびやうぶ)
394これぞ晴天(せいてん)白日(はくじつ)
395高姫(たかひめ)さまの真心(まごころ)
396(あら)はれました兆候(しるし)ぞや
397黒姫(くろひめ)(つづ)けと(さき)()
398須知山(しゆちやま)(たうげ)をスタスタと
399(くだ)りて(きた)(あや)(くち)
400小雲(こくも)(かは)松影(まつかげ)
401(つり)する(をとこ)()をつけて
402これこれお(まへ)何処(どこ)(ひと)
403三五教(あななひけう)(つか)へたる
404(かみ)(つかさ)ぢやあるまいか
405千騎(せんき)一騎(いつき)(この)場合(ばあひ)
406()出神(でのかみ)()(かへ)りを
407余所(よそ)(なが)めて気楽(きらく)(さう)
408魚釣(うをつ)三昧(ざんまい)(なん)(こと)
409そんな殺生(せつしやう)はやめなさい
410諸行(しよぎやう)無常(むじやう)是生(ぜしやう)滅法(めつぽふ)
411生滅(しやうめつ)滅已(めつい)(ことわり)
412()らずに(さかな)(いのち)()
413(たの)しみ()らす悪神(あくがみ)
414(うつ)つた(わる)守護神(しゆごじん)
415(その)肉体(にくたい)何人(なんぴと)
416あゝ(いま)はしやと(そば)()
417(つり)する(をとこ)(かさ)()
418(かほ)(なが)めて仰天(ぎやうてん)
419国依別(くによりわけ)国州(くにしう)
420宗彦(むねひこ)、お(かつ)(その)(むかし)
421巡礼姿(じゆんれいすがた)となり(をふ)
422宇都山(うづやま)(がう)(かは)()
423太公望(たいこうばう)気取(きどり)松鷹彦(まつたかひこ)
424意見(いけん)した(こと)(わす)れたか
425(まが)つた(はり)()をつけて
426世界(せかい)亡者(まうじや)()らうとは
427(あんま)(むし)がよすぎるぞ
428改心(かいしん)なされ(くに)さまよ
429再度山(ふたたびやま)山麓(さんろく)
430身魂(みたま)(くも)()つたる野天狗(のてんぐ)
431()かれた(とき)面付(つらつき)
432まだ()えやらぬ ありありと
433どこかの(はし)(のこ)つてる
434(われ)()(さん)(にん)うまうまと
435(だま)して近江(あふみ)()(くだ)
436エライ憂目(うきめ)()はしたな
437(この)高姫(たかひめ)をうまうまと
438竹生(ちくぶ)(しま)()ひやれば
439万劫(まんがふ)末代(まつだい)(かへ)らぬと
440(おも)うて()たのが(うん)()
441高姫(たかひめ)ぢやとて(あし)がある
442(いし)地蔵(ぢざう)なら()らぬこと
443時節(じせつ)がくれば(かへ)()
444サアサア(はや)(かへ)りやんせ
445(まへ)(むか)つていろいろと
446()はねばならぬ(こと)がある
447サアサア()のうと(うなが)せば
448国依別(くによりわけ)微笑(びせう)して
449(かしら)(かる)()げながら
450(まへ)高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
451高山彦(たかやまひこ)か よう無事(ぶじ)
452(はや)(かへ)つて(くだ)さつた
453あなたが()(かへ)(あそ)ばすと
454国依別(くによりわけ)天眼通(てんがんつう)
455(はや)くも(さと)つて()馳走(ちそう)
456用意(ようい)をしようと(いさ)()
457小雲(こくも)(かは)竿(さを)たれて
458(いきほひ)(するど)真鯉(まごひ)をば
459せめて四五尾(しごひき)()りあげて
460刺身(つくり)にしたり煮〆(にしめ)あげ
461(まへ)()一行(いつかう)(さん)(にん)
462招待(せうたい)せむとの魚釣(さかなつ)
463(わる)くは(おも)うて(くだ)さるな
464国依別(くによりわけ)はお(まへ)から
465(あく)身魂(みたま)()えるだろ
466(こころ)(おく)(その)(おく)
467(まこと)血潮(ちしほ)(なが)れてる
468そこをば()つて(もら)はねば
469(くに)さま()()がないわいな
470あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
471御霊(みたま)(さち)はへましまして
472頑迷(ぐわんめい)不霊(ふれい)高姫(たかひめ)
473スツパリ転迷(てんめい)開悟(かいご)して
474(まこと)(さと)今日(けふ)よりは
475(にく)まれ(ぐち)(たた)かずに
476神前(しんぜん)奉仕(ほうし)をさせてたべ
477(あづま)(そら)(なが)むれば
478瑞雲(ずゐうん)棚引(たなび)()みわたる
479今日(けふ)菊月(きくづき)十五夜(じふごや)
480瑞月(ずゐげつ)(そら)皎々(かうかう)
481下界(げかい)()らす瑞光(ずゐくわう)
482(あや)聖地(せいち)瑞祥(ずゐしやう)
483寿(ことほ)(たま)(ごと)くなり
484(いづ)御霊(みたま)瑞御霊(みづみたま)
485三五(さんご)(つき)神教(みをしへ)
486豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほくに)
487(しま)八十島(やそしま)八十(やそ)(くに)
488大海原(おほうなばら)()てまでも
489(かがや)(わた)惟神(かむながら)
490御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki