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第2巻(丑の巻)
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第6巻(巳の巻)
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第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
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第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第81巻(申の巻)
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第54巻(巳の巻)
序文
総説
第1篇 神授の継嗣
01 子宝
〔1387〕
02 日出前
〔1388〕
03 懸引
〔1389〕
04 理妻
〔1390〕
05 万違
〔1391〕
06 執念
〔1392〕
第2篇 恋愛無涯
07 婚談
〔1393〕
08 祝莚
〔1394〕
09 花祝
〔1395〕
10 万亀柱
〔1396〕
第3篇 猪倉城寨
11 道晴別
〔1397〕
12 妖瞑酒
〔1398〕
13 岩情
〔1399〕
14 暗窟
〔1400〕
第4篇 関所の玉石
15 愚恋
〔1401〕
16 百円
〔1402〕
17 火救団
〔1403〕
第5篇 神光増進
18 真信
〔1404〕
19 流調
〔1405〕
20 建替
〔1406〕
21 鼻向
〔1407〕
22 凱旋
〔1408〕
附録 神文
余白歌
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子宝 >>>
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総説
(
そうせつ
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第54巻 真善美愛 巳の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
総説
よみ(新仮名遣い):
そうせつ
通し章番号:
口述日:
1923(大正12)年02月21日(旧01月6日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年3月26日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
誇張なく単純なものほど至高の芸術であると喝破したワルト・ホイットマン氏に、瑞月王仁は賛成する。この物語が単純であり一定の分体が具わっていないと言われようが、少しも意に介せない。
神の著せしものはすべて単純であり、一定の文体無きをもってかえってその博き文想に感嘆するものである。瑞月は決して物好きで口述するのではない。ただ吾が口を通じて著されたその作物に、邪魔物を垂れないように勉めているのみである。
吾々が今表白するところのものは偽らず、飾らず、惟神のままである。本書もまた吾が大本の信仰に対し現代を救うの道として止むに止まれない場合が差し迫ったために神勅によって編述することになったもので、決して瑞月王仁や真澄、隆光、明子、介昭氏らの物好きで作ったものではない。
大本においても、この書を変性女子の遊戯的作物として軽視し、一回も本書を手にしない方々があるのは実に遺憾の至りである。
予言的精神に充たされた本書は、あらゆる形式美を尽くして朝日に輝く雲のように虹色を呈して虚空に架かっている程の覚悟をもって進んでいる。もし人が言わざるを得ないものを持っているならば、石が地に落ちるように、何事もなく単純に率直に漏れ出ずるものである。
すべて現れ出たものの根底には、必然なるものが潜んでいるものであると思う。記してもって総説に代える。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-03-27 17:31:18
OBC :
rm540002
愛善世界社版:
3頁
八幡書店版:
第9輯 621頁
修補版:
校定版:
3頁
普及版:
1頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
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:
出口王仁三郎全集 > 第五巻 言霊解・其他 > 【随筆・其他】 > 芸術の真諦
001
『
至高
(
しかう
)
の
芸術
(
げいじゆつ
)
表現
(
へうげん
)
の
栄光
(
えいくわう
)
、
002
文学
(
ぶんがく
)
の
光明
(
くわうみやう
)
の
輝
(
かがや
)
きは
単純
(
たんじゆん
)
である。
003
単純
(
たんじゆん
)
より
善
(
よ
)
い
物
(
もの
)
はない、
004
実相
(
じつさう
)
の
誇張
(
こちやう
)
や
欠乏
(
けつぼう
)
を
矯正
(
けうせい
)
し
得
(
う
)
るものは
単純
(
たんじゆん
)
を
除
(
のぞ
)
いて
外
(
ほか
)
にない。
005
衝動
(
しようどう
)
の
澎起
(
はうき
)
を
持続
(
ぢぞく
)
して
智力
(
ちりよく
)
の
奥底
(
あうてい
)
に
滲徹
(
しんてつ
)
し
凡
(
すべ
)
ての
楽旨
(
がくし
)
に
音節
(
おんせつ
)
を
与
(
あた
)
ふるのは
平凡
(
へいぼん
)
な
力
(
ちから
)
でも
無
(
な
)
ければ、
006
極
(
きは
)
めて
突飛
(
とつぴ
)
な
力
(
ちから
)
でもない。
007
けれども
動物
(
どうぶつ
)
の
動作
(
どうさ
)
の
極
(
きは
)
めて
正
(
ただ
)
しく、
008
しかも
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
奔逸
(
ほんいつ
)
なものや、
009
森
(
もり
)
の
木立
(
こだち
)
、
010
路傍
(
ろばう
)
の
草
(
くさ
)
の
云
(
い
)
ひ
知
(
し
)
れぬ
感
(
かん
)
じを
文学
(
ぶんがく
)
に
表
(
あら
)
はすのは
芸術
(
げいじゆつ
)
の
瑕瑾
(
かきん
)
無
(
な
)
き
勝利
(
しようり
)
である。
011
それを
完成
(
くわんせい
)
したものを
見
(
み
)
たらば、
012
即
(
すなは
)
ち
国家
(
こくか
)
と
時間
(
じかん
)
とに
超越
(
てうゑつ
)
した
一大
(
いちだい
)
芸術家
(
げいじゆつか
)
を
見
(
み
)
たのである。
013
大詩人
(
だいしじん
)
は
一定
(
いつてい
)
した
著
(
いちじる
)
しい
文体
(
ぶんたい
)
を
持
(
も
)
たず、
014
思想
(
しさう
)
と
事物
(
じぶつ
)
との
水
(
すい
)
脈
(
みやく
)
は
増加
(
ぞうか
)
することも
無
(
な
)
く
減退
(
げんたい
)
することも
無
(
な
)
く、
015
彼
(
かれ
)
自身
(
じしん
)
が
自由
(
じいう
)
なる
水脈
(
すいみやく
)
である』
016
とワルト・ホイツトマンは
言
(
い
)
つたことがある。
017
瑞月
(
ずゐげつ
)
王仁
(
おに
)
はこの
物語
(
ものがたり
)
が
単純
(
たんじゆん
)
であり、
018
一定
(
いつてい
)
の
文体
(
ぶんたい
)
が
具
(
そな
)
はつてゐないと
言
(
い
)
はれやうが
少
(
すこ
)
しも
意
(
い
)
に
介
(
かい
)
せない。
019
否
(
いな
)
吾々
(
われわれ
)
はワルト・ホイツトマン
氏
(
し
)
の
意志
(
いし
)
に
賛
(
さん
)
するものである。
020
神
(
かみ
)
の
著
(
あらは
)
せしものは
凡
(
すべ
)
て
単純
(
たんじゆん
)
であり
且
(
か
)
つ
一定
(
いつてい
)
の
文体
(
ぶんたい
)
なきを
以
(
もつ
)
て
却
(
かへ
)
つてその
博
(
ひろ
)
き
文想
(
ぶんさう
)
に
感嘆
(
かんたん
)
するものである。
021
瑞月
(
ずゐげつ
)
は
決
(
けつ
)
して
物好
(
ものず
)
きで
口述
(
こうじゆつ
)
するのでは
無
(
な
)
い。
022
只
(
ただ
)
吾
(
わが
)
口
(
くち
)
を
通
(
つう
)
じて
著
(
あら
)
はされたその
作物
(
さくぶつ
)
に
優美
(
いうび
)
、
023
原因
(
げんいん
)
、
024
結果
(
けつくわ
)
を
描
(
ゑが
)
いて
幕
(
まく
)
のやうに
自己
(
じこ
)
と
人
(
ひと
)
との
間
(
あひだ
)
に
邪魔物
(
じやまもの
)
を
垂
(
た
)
れないやうと
勉
(
つと
)
むる
而巳
(
のみ
)
である。
025
神
(
かみ
)
の
著述
(
ちよじゆつ
)
には
断
(
だん
)
じて
邪魔物
(
じやまもの
)
はない
筈
(
はず
)
だ。
026
又
(
また
)
決
(
けつ
)
して
美
(
うつく
)
しい
幕
(
まく
)
さへも
張
(
は
)
られて
無
(
な
)
い
物
(
もの
)
だ。
027
神示
(
しんじ
)
に
由
(
よ
)
りて
吾々
(
われわれ
)
が
語
(
かた
)
る
所
(
ところ
)
は
正
(
まさ
)
に
斯
(
か
)
くあるべき
物
(
もの
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
に
語
(
かた
)
るのみである。
028
吾々
(
われわれ
)
が
今
(
いま
)
表白
(
へうはく
)
する
所
(
ところ
)
のものは
佯
(
いつは
)
らず、
029
飾
(
かざ
)
らず、
030
惟神
(
かむながら
)
のままである。
031
凡
(
すべ
)
ての
立派
(
りつぱ
)
な
芸術
(
げいじゆつ
)
作品
(
さくひん
)
は
必然
(
ひつぜん
)
即
(
すなは
)
ち
止
(
や
)
むに
止
(
や
)
まれぬ
要求
(
えうきう
)
と
絶対
(
ぜつたい
)
の
真実
(
しんじつ
)
を
持
(
も
)
つてゐなければ
成
(
な
)
らぬと
云
(
い
)
ふ
観念
(
くわんねん
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なければ
成
(
な
)
らない。
032
本書
(
ほんしよ
)
も
亦
(
また
)
、
033
吾
(
わが
)
大本
(
おほもと
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
対
(
たい
)
し
現代
(
げんだい
)
を
救
(
すく
)
ふの
道
(
みち
)
として
止
(
や
)
むに
止
(
や
)
まれない
場合
(
ばあひ
)
が
差迫
(
さしせま
)
つた
為
(
ため
)
に
神勅
(
しんちよく
)
によつて
編述
(
へんじゆつ
)
することになつたもので、
034
決
(
けつ
)
して
瑞月
(
ずゐげつ
)
王仁
(
おに
)
や
真澄
(
まさずみ
)
や
隆光
(
たかてる
)
、
035
明子
(
はるこ
)
、
036
介昭
(
かいせう
)
氏
(
し
)
等
(
ら
)
の
物好
(
ものず
)
きで
作
(
つく
)
つたものでは
無
(
な
)
い。
037
何
(
いづ
)
れも
神
(
かみ
)
の
命
(
めい
)
のまにまに
著者
(
ちよしや
)
は
病躯
(
びやうく
)
を
起
(
おこ
)
して、
038
止
(
や
)
むに
止
(
や
)
まれず
着手
(
ちやくしゆ
)
したものなることを
御
(
ご
)
了知
(
れうち
)
の
上
(
うへ
)
御
(
ご
)
愛読
(
あいどく
)
あらむ
事
(
こと
)
を
希望
(
きばう
)
する
次第
(
しだい
)
であります。
039
今日
(
こんにち
)
の
処
(
ところ
)
では
未
(
いま
)
だこの
書
(
しよ
)
が
地方
(
ちはう
)
によると、
040
役員
(
やくゐん
)
や
信者
(
しんじや
)
に
読
(
よ
)
まれない
所
(
ところ
)
も
沢山
(
たくさん
)
あるやうなり、
041
大本
(
おほもと
)
に
於
(
おい
)
ても
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
遊戯
(
いうぎ
)
的
(
てき
)
作物
(
さくぶつ
)
として
軽視
(
けいし
)
し、
042
一回
(
いつくわい
)
も
本書
(
ほんしよ
)
を
手
(
て
)
にしない
方々
(
かたがた
)
が
在
(
あ
)
るのは
実
(
じつ
)
に
遺憾
(
ゐかん
)
の
至
(
いた
)
りであります。
043
本書
(
ほんしよ
)
は
古
(
ふる
)
き
神代
(
かみよ
)
の
物語
(
ものがたり
)
と
云
(
い
)
ひながら、
044
時代
(
じだい
)
に
先
(
さき
)
んじた
文語
(
ぶんご
)
や
文学
(
ぶんがく
)
的
(
てき
)
形式
(
けいしき
)
を
採用
(
さいよう
)
してゐるのは、
045
不都合
(
ふつがふ
)
だと
言
(
い
)
つてゐる
人
(
ひと
)
があるが、
046
それでは
表現
(
へうげん
)
の
範囲
(
はんゐ
)
を
拡
(
ひろ
)
めることは
出来
(
でき
)
ない。
047
予言
(
よげん
)
的
(
てき
)
精神
(
せいしん
)
に
充
(
みた
)
された
本書
(
ほんしよ
)
は、
048
所在
(
あらゆる
)
形式美
(
けいしきび
)
を
尽
(
つく
)
して
朝日
(
あさひ
)
に
輝
(
かがや
)
く
雲
(
くも
)
の
様
(
やう
)
に
虹色
(
にじ
)
を
呈
(
てい
)
して
虚空
(
こくう
)
に
架
(
かか
)
つてゐる
程
(
てい
)
の
覚悟
(
かくご
)
を
以
(
もつ
)
て
進
(
すす
)
んでゐるのである。
049
又
(
また
)
従来
(
じゆうらい
)
人
(
ひと
)
の
云
(
い
)
はなかつた
新
(
あたら
)
しい
事
(
こと
)
も
云
(
い
)
ひ、
050
人間
(
にんげん
)
の
表現
(
へうげん
)
の
限界
(
げんかい
)
を
拡張
(
くわくちやう
)
せむが
為
(
ため
)
に、
051
原始
(
げんし
)
的
(
てき
)
法則
(
はふそく
)
に
帰
(
かへ
)
らざるを
得
(
え
)
ない
場合
(
ばあひ
)
も
稍
(
やや
)
多
(
おほ
)
くある。
052
即
(
すなは
)
ち
人間
(
にんげん
)
の
感情
(
かんじやう
)
そのものが
自
(
おのづか
)
ら
流
(
なが
)
れ
出
(
で
)
た
言葉
(
ことば
)
に、
053
惟神
(
かむながら
)
の
詩韻
(
しゐん
)
が
現
(
あら
)
はれるものである。
054
人
(
ひと
)
にして
若
(
も
)
し
言
(
い
)
はざるを
得
(
え
)
ないものを
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るならば、
055
石
(
いし
)
が
地
(
ち
)
に
落
(
お
)
ちる
様
(
やう
)
に、
056
何事
(
なにごと
)
もなく
単純
(
たんじゆん
)
に、
057
率直
(
そつちよく
)
に、
058
自然
(
しぜん
)
に
洩
(
も
)
れ
出
(
い
)
づるものである。
059
石
(
いし
)
が
落
(
お
)
ちて
来
(
く
)
るのには
決
(
けつ
)
して
二
(
ふた
)
つの
形式
(
けいしき
)
は
無
(
な
)
いのを
見
(
み
)
ると、
060
凡
(
すべ
)
て
現
(
あら
)
はれ
出
(
いで
)
たものの
根底
(
こんてい
)
には、
061
必然
(
ひつぜん
)
なるものが
潜
(
ひそ
)
んでゐるものであると
思
(
おも
)
ふ。
062
記
(
き
)
して
以
(
もつ
)
て
総説
(
そうせつ
)
に
代
(
か
)
ふ。
063
大正十二年二月十八日
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