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第55巻(午の巻)
序文
総説歌
第1篇 奇縁万情
01 心転
〔1409〕
02 道謡
〔1410〕
03 万民
〔1411〕
04 真異
〔1412〕
05 飯の灰
〔1413〕
06 洗濯使
〔1414〕
第2篇 縁三寵望
07 朝餉
〔1415〕
08 放棄
〔1416〕
09 三婚
〔1417〕
10 鬼涙
〔1418〕
第3篇 玉置長蛇
11 経愕
〔1419〕
12 霊婚
〔1420〕
13 蘇歌
〔1421〕
14 春陽
〔1422〕
15 公盗
〔1423〕
16 幽貝
〔1424〕
第4篇 法念舞詩
17 万巌
〔1425〕
18 音頭
〔1426〕
19 清滝
〔1427〕
20 万面
〔1428〕
21 嬉涙
〔1429〕
22 比丘
〔1430〕
余白歌
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第一〇章
鬼涙
(
おになみだ
)
〔一四一八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第55巻 真善美愛 午の巻
篇:
第2篇 縁三寵望
よみ(新仮名遣い):
えんさんちょうぼう
章:
第10章 鬼涙
よみ(新仮名遣い):
おになみだ
通し章番号:
1418
口述日:
1923(大正12)年03月03日(旧01月16日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
続いてアーシスとお民も、治国別の媒酌を承諾し、自分たちの素性を述懐の歌で歌った。鬼春別は一杯機嫌になって、どら声を張り上げて歌い始めた。
鬼春別の歌は深い悔悟と改心の意を表していたが、テームス夫婦は疑い深く、鬼春別の心からの謝罪の歌も信じることができなかった。
この他列席していた一同もそれぞれ歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-05-21 15:14:25
OBC :
rm5510
愛善世界社版:
124頁
八幡書店版:
第10輯 78頁
修補版:
校定版:
126頁
普及版:
53頁
初版:
ページ備考:
001
アーシスは
治国別
(
はるくにわけ
)
の
歌
(
うた
)
に
対
(
たい
)
し、
002
自分
(
じぶん
)
とお
民
(
たみ
)
との
結婚
(
けつこん
)
を
承諾
(
しようだく
)
したりとの
意
(
い
)
を
歌
(
うた
)
を
以
(
もつ
)
て
答
(
こた
)
へたりける。
003
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
004
アーシス
『
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
もフサの
国
(
くに
)
005
猪倉山
(
ゐのくらやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
006
群
(
むら
)
がり
立
(
た
)
てる
玉置郷
(
たまききやう
)
007
テームス
館
(
やかた
)
に
使
(
つか
)
はれて
008
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
家政
(
かせい
)
をば
009
統轄
(
とうかつ
)
したるアーシスは
010
賤
(
いや
)
しき
首陀
(
しゆだ
)
の
胤
(
たね
)
ならず
011
由緒
(
ゆいしよ
)
も
深
(
ふか
)
きビクの
国
(
くに
)
012
左守
(
さもり
)
の
司
(
かみ
)
のキユービツトが
013
其
(
その
)
落胤
(
らくいん
)
と
聞
(
きこ
)
えたる
014
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
忍
(
しの
)
ぶ
独身者
(
ひとりもの
)
015
治国別
(
はるくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
016
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
を
蒙
(
かうむ
)
りて
017
ビクの
国
(
くに
)
をば
知召
(
しろしめ
)
す
018
刹帝利
(
せつていり
)
様
(
さま
)
や
左守司
(
さもりがみ
)
019
父
(
ちち
)
の
危難
(
きなん
)
を
救
(
すく
)
ひまし
020
神
(
かみ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
を
建
(
た
)
て
玉
(
たま
)
ひ
021
又
(
また
)
もや
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれて
022
スミエル
嬢
(
ぢやう
)
やスガール
嬢
(
ぢやう
)
023
道晴別
(
みちはるわけ
)
やシーナ
迄
(
まで
)
024
救
(
すく
)
はせ
玉
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
025
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
る
共
(
とも
)
曇
(
くも
)
る
共
(
とも
)
026
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つ
共
(
とも
)
虧
(
か
)
くる
共
(
とも
)
027
星
(
ほし
)
は
空
(
そら
)
より
墜
(
お
)
つるとも
028
テームス
一家
(
いつけ
)
を
救
(
すく
)
はれし
029
此
(
この
)
高恩
(
かうおん
)
は
何時
(
いつ
)
の
世
(
よ
)
か
030
忘
(
わす
)
るる
事
(
こと
)
のあるべきぞ
031
賤
(
いや
)
しき
下女
(
げぢよ
)
と
住
(
す
)
み
込
(
こ
)
みし
032
お
民
(
たみ
)
の
方
(
かた
)
の
系統
(
けいとう
)
も
033
矢張
(
やつぱ
)
りビクの
国
(
くに
)
生
(
うま
)
れ
034
左守司
(
さもりのかみ
)
の
家系
(
かけい
)
より
035
秀
(
すぐ
)
れて
高
(
たか
)
き
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
と
036
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
珍
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
037
チヌの
里
(
さと
)
なる
卓助
(
たくすけ
)
が
038
里子
(
さとご
)
となりて
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
る
039
果敢
(
はか
)
なき
身
(
み
)
にも
荒風
(
あらかぜ
)
の
040
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
び
来
(
き
)
て
両親
(
りやうしん
)
は
041
最早
(
もはや
)
あの
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
となり
042
よるべ
渚
(
なぎさ
)
の
捨小舟
(
すてをぶね
)
043
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
彷徨
(
さまよ
)
ひて
044
艱
(
なや
)
みの
果
(
は
)
ては
今
(
いま
)
茲
(
ここ
)
に
045
テームス
館
(
やかた
)
の
下女
(
げぢよ
)
と
迄
(
まで
)
046
なり
下
(
さが
)
りたる
痛
(
いた
)
ましさ
047
お
民
(
たみ
)
の
素性
(
すじやう
)
を
知
(
し
)
るものは
048
アーシス
一人
(
ひとり
)
を
除
(
のぞ
)
いては
049
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
誰
(
たれ
)
もあらざりし
050
かくも
尊
(
たふと
)
き
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
と
051
生
(
うま
)
れましたるお
民
(
たみ
)
さま
052
如何
(
いか
)
なる
神
(
かみ
)
の
取持
(
とりもち
)
か
053
吾
(
わ
)
れと
妹背
(
いもせ
)
の
契
(
ちぎり
)
をば
054
結
(
むす
)
ばせ
玉
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
となり
055
首陀
(
しゆだ
)
の
館
(
やかた
)
で
合衾
(
がふきん
)
の
056
いよいよ
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
げむとは
057
思
(
おも
)
ひもよらぬ
二人仲
(
ふたりなか
)
058
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
059
イドムの
神
(
かみ
)
が
現
(
あら
)
はれて
060
治国別
(
はるくにわけ
)
に
懸
(
かか
)
りまし
061
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
素性
(
すじやう
)
を
委曲
(
まつぶさ
)
に
062
明
(
あ
)
かさせ
玉
(
たま
)
ひし
尊
(
たふと
)
さよ
063
さはさり
乍
(
なが
)
ら
吾々
(
われわれ
)
は
064
世
(
よ
)
に
捨
(
す
)
てられし
日蔭者
(
ひかげもの
)
065
二人
(
ふたり
)
の
父
(
ちち
)
は
坐
(
ま
)
しませど
066
名乗
(
なの
)
らむ
術
(
すべ
)
もなくばかり
067
歎
(
かこ
)
ち
暮
(
くら
)
した
苦
(
くる
)
しさも
068
今
(
いま
)
は
漸
(
やうや
)
く
薄
(
うす
)
らぎて
069
暁
(
あかつき
)
告
(
つ
)
ぐる
鳥
(
とり
)
の
声
(
こゑ
)
070
旭
(
あさひ
)
間近
(
まぢか
)
き
心地
(
ここち
)
せり
071
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
072
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
や
治国
(
はるくに
)
の
073
別
(
わけ
)
の
司
(
つかさ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
074
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
真心
(
まごころ
)
を
075
捧
(
ささ
)
げて
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る』
076
お
民
(
たみ
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
077
お
民
(
たみ
)
『
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
も
足乳根
(
たらちね
)
の
078
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とはあり
乍
(
なが
)
ら
079
浮
(
う
)
き
世
(
よ
)
の
雲
(
くも
)
に
隔
(
へだ
)
てられ
080
名乗
(
なのり
)
もならぬ
身
(
み
)
の
因果
(
いんぐわ
)
081
雲井
(
くもゐ
)
に
高
(
たか
)
き
刹帝利
(
せつていり
)
082
ビクトリヤ
王
(
わう
)
の
珍
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
と
083
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
吾
(
わが
)
身
(
み
)
なれ
共
(
ども
)
084
后
(
きさい
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
憤
(
いきどほ
)
り
085
いと
烈
(
はげ
)
しくましましければ
086
母
(
はは
)
の
皐月
(
さつき
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
087
フサの
御国
(
みくに
)
の
山野里
(
やまのさと
)
088
チヌの
村
(
むら
)
なる
卓助
(
たくすけ
)
が
089
館
(
やかた
)
に
母子
(
おやこ
)
預
(
あづ
)
けられ
090
悲
(
かな
)
しき
浮世
(
うきよ
)
を
送
(
おく
)
りしも
091
月
(
つき
)
に
村雲
(
むらくも
)
花
(
はな
)
には
嵐
(
あらし
)
092
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
ぶなる
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
093
ためしに
漏
(
も
)
れず
養
(
やしな
)
ひの
094
父
(
ちち
)
は
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
早
(
はや
)
く
去
(
さ
)
り
095
母
(
はは
)
と
妾
(
わらは
)
は
味気
(
あぢき
)
なき
月日
(
つきひ
)
を
096
山
(
やま
)
の
畔
(
ほとり
)
に
送
(
おく
)
る
折
(
をり
)
しも
097
バラモン
教
(
けう
)
の
軍人
(
いくさびと
)
098
夜陰
(
やいん
)
に
乗
(
じやう
)
じて
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
り
099
雨戸
(
あまど
)
を
蹴立
(
けた
)
てて
踊
(
をど
)
り
入
(
い
)
り
100
妾
(
わらは
)
と
母
(
はは
)
を
取
(
と
)
り
違
(
ちが
)
へ
101
凱
(
かちどき
)
あげて
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
りしが
102
老
(
お
)
いさらばひし
母上
(
ははうへ
)
と
103
知
(
し
)
るよりも
104
情
(
なさけ
)
を
知
(
し
)
らぬ
悪神
(
あくがみ
)
は
105
悔
(
くや
)
しや
恋
(
こひ
)
しき
母上
(
ははうへ
)
を
106
野中
(
のなか
)
の
井戸
(
ゐど
)
へ
蹴落
(
けお
)
として
107
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
命
(
いのち
)
を
奪
(
うば
)
ひし
恨
(
うら
)
めしさ
108
妾
(
わらは
)
は
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
されて
109
彼方
(
あなた
)
の
家
(
いへ
)
に
三日
(
みか
)
四日
(
よつか
)
110
永
(
なが
)
きは
五日
(
いつか
)
と
彷徨
(
さまよ
)
ひつ
111
どこの
家
(
いへ
)
でも
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
され
112
漸々
(
やうやう
)
ここにテームスの
113
主人
(
あるじ
)
の
君
(
きみ
)
に
助
(
たす
)
けられ
114
水仕
(
みづし
)
奉公
(
ぼうこう
)
を
励
(
はげ
)
む
折
(
をり
)
115
天
(
あめ
)
の
八重雲
(
やへぐも
)
かき
分
(
わ
)
けて
116
降
(
くだ
)
りましたる
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
司
(
つかさ
)
たち
117
主人
(
あるじ
)
の
家
(
いへ
)
の
愛娘
(
まなむすめ
)
118
スミエル
姫
(
ひめ
)
やスガール
姫
(
ひめ
)
を
119
救
(
すく
)
ひやらむと
雄健
(
をたけ
)
びし
120
魔神
(
まがみ
)
のたけぶ
猪倉山
(
ゐのくらやま
)
を
駆
(
か
)
け
登
(
のぼ
)
り
121
出
(
い
)
で
行
(
ゆ
)
きませし
其
(
その
)
後
(
あと
)
に
122
妾
(
わらは
)
は
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
しつつ
123
凱
(
かちどき
)
あげて
帰
(
かへ
)
ります
124
生日
(
いくひ
)
の
吉
(
よ
)
き
日
(
ひ
)
を
待
(
ま
)
つ
折
(
をり
)
もあれ
125
軍
(
いくさ
)
の
君
(
きみ
)
を
引率
(
ひきつ
)
れて
126
四人
(
よたり
)
の
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
けつつ
127
帰
(
かへ
)
らせ
玉
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさよ
128
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
其
(
その
)
中
(
なか
)
で
129
恋
(
こひ
)
に
心
(
こころ
)
を
焦
(
こが
)
したる
130
万公別
(
まんこうわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
131
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
か
知
(
し
)
らね
共
(
ども
)
132
忽
(
たちま
)
ち
主人
(
しゆじん
)
となりすまし
133
上
(
うへ
)
から
下
(
した
)
まで
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
134
竃
(
かまど
)
の
下
(
した
)
や
鍋
(
なべ
)
の
蓋
(
ふた
)
135
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
の
拭掃除
(
ふきさうぢ
)
136
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
くわざ
迄
(
まで
)
懇
(
ねもごろ
)
に
137
教
(
をし
)
へ
玉
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
138
うるさい
事
(
こと
)
はなけれ
共
(
ども
)
139
何
(
なん
)
だか
知
(
し
)
らぬがゴテゴテと
140
言
(
い
)
はるる
度
(
たび
)
に
気
(
き
)
が
立
(
た
)
ちて
141
遂
(
つひ
)
には
思
(
おも
)
はぬ
灰神楽
(
はひかぐら
)
142
どこも
彼処
(
かしこ
)
も
泥
(
どろ
)
の
海
(
うみ
)
143
足
(
あし
)
踏
(
ふ
)
む
場所
(
ばしよ
)
もなき
迄
(
まで
)
に
144
汚
(
よご
)
れたるこそ
是非
(
ぜひ
)
なけれ
145
折角
(
せつかく
)
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
146
漸
(
やうや
)
く
煮
(
に
)
えた
飯
(
めし
)
さへも
147
喉
(
のど
)
を
通
(
とほ
)
らぬ
灰
(
はひ
)
まぶれ
148
ハツと
顔
(
かほ
)
をば
赤
(
あか
)
らめて
149
胸
(
むね
)
を
痛
(
いた
)
むる
折
(
をり
)
もあれ
150
アヅモス
司
(
つかさ
)
現
(
あら
)
はれて
151
又
(
また
)
いろいろと
御
(
ご
)
教訓
(
けうくん
)
152
虫
(
むし
)
の
居所
(
ゐどころ
)
悪
(
わる
)
かりしか
153
フエル
奴
(
やつこ
)
と
謀
(
はか
)
らひて
154
栄螺
(
さざえ
)
の
如
(
ごと
)
き
拳
(
こぶし
)
を
固
(
かた
)
め
155
所
(
ところ
)
かまはず
打
(
う
)
ち
据
(
す
)
ゑ
156
嘖
(
さいな
)
み
居
(
ゐ
)
たる
折
(
をり
)
もあれ
157
アーシス
司
(
つかさ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
158
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りまし
159
荒
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
ひゐたる
両人
(
りやうにん
)
を
160
手
(
て
)
もなくグツと
押
(
おさ
)
へつけ
161
救
(
すく
)
ひ
玉
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
162
情
(
なさけ
)
は
人
(
ひと
)
の
為
(
ため
)
ならずと
163
世
(
よ
)
の
諺
(
ことわざ
)
も
目
(
ま
)
のあたり
164
夫
(
そ
)
れより
妾
(
わらは
)
はアーシスの
165
司
(
つかさ
)
を
尊
(
たふと
)
み
敬
(
うやま
)
ひて
166
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
であらば
吾
(
わが
)
夫
(
つま
)
と
167
仕
(
つか
)
へむものと
村肝
(
むらきも
)
の
168
胸
(
むね
)
をば
焦
(
こ
)
がす
折
(
をり
)
もあれ
169
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
三五
(
あななひ
)
の
170
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
治国別
(
はるくにわけ
)
が
171
尊
(
たふと
)
き
聖
(
きよ
)
き
勅
(
みことの
)
り
172
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
を
契
(
ちぎ
)
れよと
173
教
(
をし
)
へ
玉
(
たま
)
ひし
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
174
慎
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
み
諾
(
うべな
)
ひて
175
いとしき
司
(
つかさ
)
のアーシスと
176
茲
(
ここ
)
に
目出
(
めで
)
たく
婚姻
(
こんいん
)
の
177
儀式
(
みのり
)
を
結
(
むす
)
ぶ
事
(
こと
)
の
由
(
よし
)
178
確
(
たしか
)
に
諾
(
うべな
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
179
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
180
上
(
かみ
)
は
大国治立
(
おほくにはるたち
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
181
縁
(
えにし
)
を
結
(
むす
)
びの
神柱
(
かむばしら
)
182
金勝要
(
きんかつかね
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
183
イドムの
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れませる
184
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
185
貴
(
うづ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
慎
(
つつし
)
みて
186
感謝
(
かんしや
)
の
詞
(
ことば
)
奉
(
たてまつ
)
る
187
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
188
御霊
(
みたま
)
の
恩頼
(
ふゆ
)
を
賜
(
たま
)
へかし』
189
鬼春別
(
おにはるわけ
)
は
一杯
(
いつぱい
)
機嫌
(
きげん
)
になつて、
190
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
してゐた
心
(
こころ
)
が
稍
(
やや
)
太
(
ふと
)
くなつたと
見
(
み
)
え、
191
銅羅声
(
どらごゑ
)
を
張上
(
はりあ
)
げて
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
192
鬼春別
『
吾
(
わ
)
れは
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
神
(
かみ
)
193
大国別
(
おほくにわけ
)
に
仕
(
つか
)
へたる
194
バラモン
教
(
けう
)
の
大棟梁
(
だいとうりやう
)
195
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
部下
(
ぶか
)
となり
196
三五教
(
あななひけう
)
の
本陣
(
ほんぢん
)
と
197
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えたる
斎苑
(
いそ
)
館
(
やかた
)
198
只
(
ただ
)
一戦
(
いつせん
)
に
屠
(
ほふ
)
らむと
199
数多
(
あまた
)
の
軍兵
(
ぐんぴよう
)
引率
(
いんそつ
)
し
200
山野
(
さんや
)
を
渡
(
わた
)
り
谷川
(
たにがは
)
を
201
越
(
こ
)
えて
漸
(
やうや
)
く
枯尾花
(
かれをばな
)
202
茂
(
しげ
)
り
合
(
あ
)
ひたる
浮木
(
うきき
)
の
里
(
さと
)
に
203
広
(
ひろ
)
き
陣屋
(
ぢんや
)
を
造
(
つく
)
りつつ
204
久米彦
(
くめひこ
)
片彦
(
かたひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
を
205
先鋒
(
せんぽう
)
に
立
(
た
)
てて
戦況
(
せんきやう
)
を
206
窺
(
うかが
)
ひゐたる
折
(
をり
)
もあれ
207
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
208
厳
(
いづ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
打出
(
うちいだ
)
す
209
其
(
その
)
言霊
(
ことたま
)
に
肝
(
きも
)
打
(
う
)
たれ
210
脆
(
もろ
)
くも
破
(
やぶ
)
れ
逃
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
る
211
其
(
その
)
浅
(
あさ
)
ましき
態
(
ざま
)
を
見
(
み
)
て
212
とても
叶
(
かな
)
はぬ
此
(
この
)
戦
(
いくさ
)
213
進
(
すす
)
みもならず
退
(
しりぞ
)
きも
214
ならぬ
苦
(
くる
)
しき
破目
(
はめ
)
となり
215
三千
(
さんぜん
)
余
(
よ
)
騎
(
き
)
を
従
(
したが
)
へて
216
浮木
(
うきき
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
を
立
(
た
)
ち
別
(
わか
)
れ
217
ライオン
河
(
がは
)
を
横切
(
よこぎ
)
りて
218
古
(
ふる
)
き
尊
(
たふと
)
きビクの
国
(
くに
)
219
ビクトル
山
(
さん
)
の
麓
(
ふもと
)
にて
220
又
(
また
)
も
陣屋
(
ぢんや
)
を
構
(
かま
)
へつつ
221
軍
(
いくさ
)
を
進
(
すす
)
むる
折
(
をり
)
もあれ
222
魔性
(
ましやう
)
の
女
(
をんな
)
に
欺
(
あざむ
)
かれ
223
遠
(
とほ
)
く
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
く
大原野
(
だいげんや
)
224
シメジ
峠
(
たうげ
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
225
猪倉山
(
ゐのくらやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
226
城
(
しろ
)
を
構
(
かま
)
へて
遠近
(
をちこち
)
の
227
国
(
くに
)
を
従
(
したが
)
へ
靡
(
なび
)
かせつ
228
バラモン
国
(
こく
)
を
建設
(
けんせつ
)
し
229
一旗
(
ひとはた
)
挙
(
あ
)
げむと
思
(
おも
)
ふ
折
(
をり
)
230
心
(
こころ
)
の
曲
(
まが
)
に
誘
(
さそ
)
はれて
231
テームス
館
(
やかた
)
の
二人
(
ふたり
)
の
娘
(
むすめ
)
を
232
家来
(
けらい
)
の
者
(
もの
)
に
言
(
い
)
ひつけて
233
攫
(
さら
)
ひ
帰
(
かへ
)
らせいろいろと
234
脅
(
おど
)
しつすかしつ
掛合
(
かけあ
)
へど
235
気丈
(
きぢやう
)
の
女
(
をんな
)
どこ
迄
(
まで
)
も
236
操
(
みさを
)
汚
(
けが
)
さぬけなげさに
237
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
きつつ
久米彦
(
くめひこ
)
は
238
執念深
(
しふねんぶか
)
くも
吾
(
わが
)
物
(
もの
)
と
239
なさむとあせり
一室
(
いつしつ
)
に
240
しまひおきたる
時
(
とき
)
もあれ
241
道晴別
(
みちはるわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
242
シーナを
従
(
したが
)
へ
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
243
言霊車
(
ことたまぐるま
)
押出
(
おしだ
)
せば
244
流石
(
さすが
)
の
勇士
(
ゆうし
)
も
驚
(
おどろ
)
いて
245
右往
(
うわう
)
左往
(
さわう
)
に
散乱
(
さんらん
)
し
246
周章
(
しうしやう
)
狼狽
(
らうばい
)
其
(
その
)
果
(
は
)
ては
247
一先
(
ひとま
)
づ
四
(
よ
)
人
(
にん
)
を
岩窟
(
がんくつ
)
の
248
千尋
(
ちひろ
)
の
底
(
そこ
)
に
投
(
な
)
げ
堕
(
おと
)
し
249
言
(
い
)
ふにいはれぬ
無礼
(
ぶれい
)
をば
250
加
(
くは
)
へし
事
(
こと
)
の
恥
(
はづ
)
かしさ
251
治国別
(
はるくにわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
に
252
またも
攻
(
せ
)
められ
吾々
(
われわれ
)
は
253
執着心
(
しふちやくしん
)
の
夢
(
ゆめ
)
も
醒
(
さ
)
め
254
三千
(
さんぜん
)
余
(
よ
)
騎
(
き
)
の
兵士
(
つはもの
)
を
255
瞬
(
またた
)
く
内
(
うち
)
に
解散
(
かいさん
)
し
256
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
真人
(
まびと
)
を
送
(
おく
)
りつつ
257
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
258
豈計
(
あにはか
)
らむやフエル、ベツトの
両人
(
りやうにん
)
が
259
御庫
(
みくら
)
の
中
(
なか
)
に
押込
(
おしこ
)
まれ
260
苦
(
くるし
)
みゐたるぞ
不思議
(
ふしぎ
)
なれ
261
悪虐
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
将軍
(
しやうぐん
)
も
262
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
263
今
(
いま
)
は
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
となり
264
此
(
この
)
家
(
や
)
に
仇
(
あだ
)
せし
身
(
み
)
乍
(
なが
)
らも
265
治国別
(
はるくにわけ
)
の
御
(
お
)
影
(
かげ
)
にて
266
目出
(
めで
)
たき
今日
(
けふ
)
の
宴席
(
えんせき
)
に
267
恥
(
はぢ
)
を
忍
(
しの
)
びて
列
(
つらな
)
るも
268
縁
(
えにし
)
の
糸
(
いと
)
のどこ
迄
(
まで
)
も
269
結
(
むす
)
ぼれゐたる
為
(
ため
)
ならむ
270
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
271
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
272
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
されてテームスよ
273
ベリシナ
姫
(
ひめ
)
よ
二人
(
ふたり
)
の
姫御子
(
ひめみこ
)
274
汝
(
なれ
)
に
加
(
くは
)
へし
嘖
(
さいな
)
みの
275
罪
(
つみ
)
を
赦
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へかし
276
旭
(
あさひ
)
はてる
共
(
とも
)
曇
(
くも
)
るとも
277
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くる
共
(
とも
)
278
一旦
(
いつたん
)
神
(
かみ
)
に
目醒
(
めざ
)
めたる
279
鬼春別
(
おにはるわけ
)
はどこ
迄
(
まで
)
も
280
誠
(
まこと
)
の
為
(
ため
)
に
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
281
世人
(
よびと
)
を
救
(
すく
)
ふ
真心
(
まごころ
)
に
282
復
(
かへ
)
りてテームス
夫婦
(
ふうふ
)
が
身
(
み
)
の
幸
(
さち
)
を
283
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
祈
(
いの
)
るべし
284
赦
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
285
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
詫
(
わ
)
びまつる』
286
と
歌
(
うた
)
ひ
了
(
をは
)
り、
287
一同
(
いちどう
)
に
向
(
むか
)
つて
恭
(
うやうや
)
しく
感謝
(
かんしや
)
した。
288
されど
疑深
(
うたがひぶか
)
きテームス
夫婦
(
ふうふ
)
は、
289
鬼春別
(
おにはるわけ
)
が
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
よりの
悔悟
(
くわいご
)
も
謝罪
(
しやざい
)
も
信
(
しん
)
ずる
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
なかつた。
290
それ
故
(
ゆゑ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
此
(
この
)
歌
(
うた
)
に
対
(
たい
)
しても、
291
一言
(
いちごん
)
の
答
(
こたへ
)
さへせなかつた。
292
此
(
この
)
外
(
ほか
)
久米彦
(
くめひこ
)
、
293
スパール、
294
エミシなどの
歌
(
うた
)
も
沢山
(
たくさん
)
あれ
共
(
ども
)
、
295
余
(
あま
)
り
長
(
なが
)
ければ
是
(
こ
)
れにて
言霊車
(
ことたまぐるま
)
を
停止
(
ていし
)
する。
296
ああ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
297
(
大正一二・三・三
旧一・一六
於竜宮館
松村真澄
録)
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