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第70巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 花鳥山月
01 信人権
〔1768〕
02 折衝戦
〔1769〕
03 恋戦連笑
〔1770〕
04 共倒れ
〔1771〕
05 花鳥山
〔1772〕
06 鬼遊婆
〔1773〕
07 妻生
〔1774〕
08 大勝
〔1775〕
第2篇 千種蛮態
09 針魔の森
〔1776〕
10 二教聯合
〔1777〕
11 血臭姫
〔1778〕
12 大魅勒
〔1779〕
13 喃悶題
〔1780〕
14 賓民窟
〔1781〕
15 地位転変
〔1782〕
第3篇 理想新政
16 天降里
〔1783〕
17 春の光
〔1784〕
18 鳳恋
〔1785〕
19 梅花団
〔1786〕
20 千代の声
〔1787〕
21 三婚
〔1788〕
22 優秀美
〔1789〕
附 記念撮影
余白歌
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第一六章
天
(
あま
)
降里
(
くだり
)
〔一七八三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第70巻 山河草木 酉の巻
篇:
第3篇 理想新政
よみ(新仮名遣い):
りそうしんせい
章:
第16章 天降里
よみ(新仮名遣い):
あまくだり
通し章番号:
1783
口述日:
1925(大正14)年08月25日(旧07月6日)
口述場所:
丹後由良 秋田別荘
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
太子は貧民窟の有様を見て、国の改革の思いを新たにする。
そこへ、番僧が人員調査のためにやってくる。レールとマークは、太子一行を自分の妻と友人として番僧に説明する。
太子は、この番僧がむしろ向上主義運動者たちに共感しているのを見て取って、自分の素性を明かして仲間に誘う。
番僧テルマンは承諾して、レール・マーク・太子たちの仲間となる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7016
愛善世界社版:
201頁
八幡書店版:
第12輯 464頁
修補版:
校定版:
207頁
普及版:
102頁
初版:
ページ備考:
001
シグレ
町
(
ちやう
)
の
貧民窟
(
ひんみんくつ
)
の
九尺
(
くしやく
)
二間
(
にけん
)
にはレール、
002
マークの
両人
(
りやうにん
)
が
003
俄
(
にはか
)
にテイラ、
004
ハリス、
005
チウイン、
006
チンレイの
新
(
あたら
)
しい
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
珍客
(
ちんきやく
)
を
迎
(
むか
)
へ、
007
どことはなく
大活気
(
だいくわつき
)
が
漲
(
みなぎ
)
つて
来
(
き
)
た。
008
新来
(
しんらい
)
の
珍客
(
ちんきやく
)
は
何
(
いづ
)
れも
古
(
ふる
)
ぼけた
労働服
(
らうどうふく
)
を
身
(
み
)
に
纏
(
まと
)
ひ、
009
之
(
これ
)
が
太子
(
たいし
)
か、
010
貴婦人
(
きふじん
)
かと
見
(
み
)
まがふ
許
(
ばか
)
り、
011
服装
(
みなり
)
を
落
(
おと
)
して
了
(
しま
)
つた。
012
それ
故
(
ゆゑ
)
七軒
(
しちけん
)
長屋
(
ながや
)
の
隣
(
とな
)
りの
婆嬶
(
ばばかか
)
連
(
れん
)
も、
013
夢
(
ゆめ
)
にも
太子
(
たいし
)
や
王女
(
わうぢよ
)
の
変装
(
へんさう
)
とは
知
(
し
)
る
由
(
よし
)
もなかつた。
014
朝
(
あさ
)
も
早
(
はや
)
うから
女議員
(
をんなぎゐん
)
が、
015
カバンの
代
(
かは
)
りに
手桶
(
てをけ
)
をさげて、
016
井戸端
(
ゐどばた
)
会議
(
くわいぎ
)
を
燕
(
つばくろ
)
の
親方
(
おやかた
)
よろしく
開催
(
かいさい
)
してゐる。
017
甲
(
かふ
)
『これ、
018
お
梅
(
うめ
)
さま、
019
レールさま
処
(
とこ
)
へ
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
妙
(
めう
)
な、
020
落
(
お
)
ちづれもの
が、
021
やつて
来
(
き
)
てゐるぢやないか。
022
あら、
023
大方
(
おほかた
)
、
024
乗馬下
(
じやうめおろ
)
しの
貴婦人
(
きふじん
)
かも
知
(
し
)
れんが、
025
長屋
(
ながや
)
の
規則
(
きそく
)
を
守
(
まも
)
つて、
026
饂飩
(
うどん
)
一杯
(
いつぱい
)
づつ
配
(
くば
)
りさうなものだのに、
027
まだ
挨拶
(
あいさつ
)
にも
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
ぬぢやないかい』
028
乙
(
おつ
)
『お
竹
(
たけ
)
さま、
029
饂飩
(
うどん
)
か
蕎麦
(
そば
)
の
一杯
(
いつぱい
)
貰
(
もら
)
ふやうな
事
(
こと
)
があつたら、
030
それこそ
大変
(
たいへん
)
ですよ。
031
あとが
煩
(
うる
)
さいからな』
032
竹
(
たけ
)
『それでも、
033
私
(
わたし
)
が
去年
(
きよねん
)
の
暮
(
くれ
)
に
此
(
この
)
長屋
(
ながや
)
へ
流
(
なが
)
れ
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
た
時
(
とき
)
、
034
お
前
(
まへ
)
さま
等
(
ら
)
が
率先
(
そつせん
)
して、
035
何
(
なん
)
かと
世話
(
せわ
)
をして
下
(
くだ
)
さつた
際
(
さい
)
に、
036
長屋
(
ながや
)
の
規則
(
きそく
)
だから、
037
饂飩
(
うどん
)
か
蕎麦
(
そば
)
を
一杯
(
いつぱい
)
づつ
向
(
むか
)
ふ
三軒
(
さんげん
)
両隣
(
りやうどな
)
りへ
配
(
くば
)
れと
云
(
い
)
ひ
なした
ものだから、
038
親爺
(
おやぢ
)
のハツピを
質
(
しち
)
において
饂飩
(
うどん
)
を
一杯
(
いつぱい
)
づつ
配
(
くば
)
りましたよ』
039
梅
(
うめ
)
『そら、
040
さうですとも、
041
普通
(
ふつう
)
の
人間
(
にんげん
)
なら、
042
互
(
たがひ
)
に
仲
(
なか
)
ようして、
043
お
交際
(
つきあい
)
をして
貰
(
もら
)
はなくちやなりませぬが、
044
あのレールさま、
045
ま
一人
(
ひとり
)
のマークさまの
二人
(
ふたり
)
は
046
ラマ
本山
(
ほんざん
)
のブラツクリストとか
云
(
い
)
ふものについて
居
(
ゐ
)
る
人物
(
じんぶつ
)
で、
047
いつも
番僧
(
ばんそう
)
さまが
如意棒
(
によいぼう
)
をブラ
下
(
さ
)
げて
調
(
しら
)
べに
来
(
く
)
るぢやないか。
048
あの
人
(
ひと
)
は
向上会
(
かうじやうくわい
)
員
(
ゐん
)
とか、
049
黒
(
くろ
)
い
主義者
(
しゆぎしや
)
とか
云
(
い
)
ふぢやないか。
050
そんな
人
(
ひと
)
と
交際
(
かうさい
)
でもしようものなら、
051
番僧
(
ばんそう
)
さまにつけねらはれ、
052
誰
(
たれ
)
もいやがつて
日傭者
(
ひよさ
)
にも
雇
(
やと
)
うて
呉
(
く
)
れませぬワ。
053
さうすりや
忽
(
たちま
)
ち
親子
(
おやこ
)
の
腮
(
あご
)
が
乾上
(
ひあが
)
つて
了
(
しま
)
ふぢやありませぬか。
054
親爺
(
おやぢ
)
さまは
毎日
(
まいにち
)
土方
(
どかた
)
をやり、
055
私
(
わたし
)
等
(
たち
)
はマツチの
箱貼
(
はこはり
)
をして
会計
(
くわいけい
)
を
助
(
たす
)
けては
居
(
を
)
るものの、
056
雨
(
あめ
)
が
三日
(
みつか
)
も
降
(
ふ
)
りや
忽
(
たちま
)
ち
土方
(
どかた
)
も
出来
(
でき
)
ず、
057
親子
(
おやこ
)
が
飢
(
かつ
)
ゑ
死
(
じに
)
せねばならぬと
云
(
い
)
ふ
境遇
(
きやうぐう
)
だもの、
058
番僧
(
ばんそう
)
さまなんかに
睨
(
にら
)
まれちや
堪
(
たま
)
りませぬわな』
059
お
竹
(
たけ
)
『
何
(
なん
)
とマア
怖
(
おそ
)
ろしい
人
(
ひと
)
が
此
(
この
)
路地
(
ろぢ
)
へ
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
たものぢやないか。
060
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
はあんな
人
(
ひと
)
がうろつくので
寺庵
(
じあん
)
異持法
(
いぢはふ
)
だとか、
061
国士団
(
こくしだん
)
、
062
………
法
(
はふ
)
とか、
063
難
(
むつ
)
かしい
法律
(
はふりつ
)
が
発布
(
はつぷ
)
され、
064
三
(
さん
)
人
(
にん
)
寄
(
よ
)
つて
話
(
はなし
)
をして
居
(
を
)
つても、
065
直
(
すぐ
)
に
引張
(
ひつぱ
)
られるさうだから、
066
かう
五
(
ご
)
人
(
にん
)
も
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
も
一緒
(
いつしよ
)
に
水汲
(
みづく
)
みをやるのは
剣呑
(
けんのん
)
ですぜ』
067
お
梅
(
うめ
)
『タカが
女
(
をんな
)
ぢやありませぬか。
068
本来
(
ほんらい
)
裏長屋
(
うらながや
)
の
嬶
(
かか
)
連
(
れん
)
が、
069
何人
(
なんにん
)
寄
(
よ
)
つて
雀
(
すずめ
)
会議
(
くわいぎ
)
をやつた
処
(
ところ
)
で
何一
(
なにひと
)
つ
出来
(
でき
)
やしないわ。
070
何程
(
なにほど
)
盲
(
めくら
)
の
番僧
(
ばんそう
)
さまだつて、
071
女
(
をんな
)
まで
引張
(
ひつぱ
)
つて
帰
(
かへ
)
るやうな
無茶
(
むちや
)
な
事
(
こと
)
はしますまいよ』
072
お
竹
(
たけ
)
『
何
(
なに
)
、
073
女
(
をんな
)
でも
仲々
(
なかなか
)
手
(
て
)
に
合
(
あ
)
はぬ
連中
(
れんぢう
)
さまがありますよ。
074
今時
(
いまどき
)
の
女性
(
ぢよせい
)
は
皆
(
みな
)
、
075
高等
(
かうとう
)
淫売
(
いんばい
)
教育
(
けういく
)
とか、
076
云
(
い
)
ふものを
受
(
う
)
けてゐる
人
(
ひと
)
だから、
077
女権
(
ぢよけん
)
拡張
(
くわくちやう
)
とか
女子
(
ぢよし
)
参政論
(
さんせいろん
)
だとか、
078
いろいろのオキャンや、
079
チャンピオンが
現
(
あら
)
はれて、
080
ラマ
本山
(
ほんざん
)
の
頭
(
あたま
)
を
痛
(
いた
)
めるものだから、
081
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
女
(
をんな
)
でも
容赦
(
ようしや
)
なく、
082
番僧
(
ばんそう
)
さま、
083
一寸
(
ちよつと
)
怪
(
あや
)
しいと
見
(
み
)
たら
直
(
すぐ
)
に
引張
(
ひつぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
くさうだよ。
084
あの
向上会
(
かうじやうくわい
)
員
(
ゐん
)
さまの
中
(
なか
)
にも、
085
どうやら
高等
(
かうとう
)
淫売
(
いんばい
)
らしい、
086
綺麗
(
きれい
)
な
女
(
をんな
)
が
三
(
さん
)
人
(
にん
)
まで、
087
やつて
来
(
き
)
てゐるのだもの、
088
何時
(
いつ
)
番僧
(
ばんそう
)
さまがやつて
来
(
く
)
るか
知
(
し
)
れないわ。
089
蕎麦
(
そば
)
の
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
所
(
どころ
)
か、
090
此方
(
こつち
)
が
側杖
(
そばづゑ
)
を
喰
(
く
)
はされちや
堪
(
たま
)
りませぬな。
091
サアサア
帰
(
かへ
)
りませう』
092
と
五六
(
ごろく
)
人
(
にん
)
の
婆嬶
(
ばばかか
)
が
手桶
(
てをけ
)
をヒツ
下
(
さ
)
げて
093
各自
(
めいめい
)
小
(
ちひ
)
さい
破
(
やぶ
)
れ
戸
(
ど
)
をくぐつて
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
して
了
(
しま
)
つた。
094
チウインは
共同
(
きようどう
)
井戸
(
ゐど
)
の
側
(
そば
)
にある
穢
(
むさくる
)
しい
共同
(
きようどう
)
便所
(
べんじよ
)
に
這入
(
はい
)
つて
居
(
を
)
つたが、
095
此
(
この
)
女
(
をんな
)
連
(
れん
)
の
話
(
はなし
)
を
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
聞
(
き
)
き
終
(
をは
)
り、
096
そしらぬ
顔
(
かほ
)
をして
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
り、
097
チウ『オイ、
098
レールの
兄貴
(
あにき
)
、
099
僕
(
ぼく
)
は
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いて
来
(
き
)
たよ。
100
イヤ、
101
もう
大
(
おほい
)
に
社会
(
しやくわい
)
教育
(
けういく
)
を
得
(
え
)
た。
102
人間
(
にんげん
)
と
云
(
い
)
ふものはホンに
生活
(
せいくわつ
)
上
(
じやう
)
に
大変
(
たいへん
)
な
懸隔
(
けんかく
)
があるものだな』
103
レ『
長屋
(
ながや
)
の
雀
(
すずめ
)
や
燕
(
つばめ
)
が
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
ア
大抵
(
たいてい
)
極
(
きま
)
つてゐますよ。
104
私
(
わたし
)
を
向上会
(
かうじやうくわい
)
員
(
ゐん
)
だと
云
(
い
)
つて、
105
いつも
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めて
悪口
(
わるぐち
)
を
云
(
い
)
ひ、
106
テンで
怖
(
こは
)
がつて
交際
(
かうさい
)
をせないのです。
107
随分
(
ずいぶん
)
、
108
悪垂
(
あくた
)
れ
口
(
ぐち
)
を
叩
(
たた
)
いたでせう』
109
チウ『ハヽヽヽ
仲々
(
なかなか
)
面白
(
おもしろ
)
いわ、
110
イヤ
然
(
しか
)
し
面白
(
おもしろ
)
いと
云
(
い
)
うては
済
(
す
)
まぬ。
111
此
(
この
)
トルマン
国
(
ごく
)
には
一人
(
ひとり
)
も
貧民
(
ひんみん
)
のないやうに、
112
何
(
なん
)
とかして
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
らねばなるまい』
113
レ『タラハン
国
(
ごく
)
のスダルマン
太子
(
たいし
)
は、
114
アリナ、
115
バランスと
云
(
い
)
ふ
賢明
(
けんめい
)
な
棟梁
(
とうりやう
)
の
臣下
(
しんか
)
を
得
(
え
)
て、
116
教政
(
けうせい
)
の
改革
(
かいかく
)
を
断行
(
だんかう
)
されたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
ですが、
117
屹度
(
きつと
)
よく
治
(
をさ
)
まるでせう。
118
まだ
今々
(
いまいま
)
の
事
(
こと
)
ですから、
119
その
結果
(
けつくわ
)
は
分
(
わか
)
りませぬが、
120
今日
(
こんにち
)
の
場合
(
ばあひ
)
121
あゝするより
外
(
ほか
)
に
道
(
みち
)
は
御座
(
ござ
)
りますまい。
122
トルマン
国
(
ごく
)
も
今
(
いま
)
は
改革
(
かいかく
)
の
時期
(
じき
)
だと
思
(
おも
)
ひます。
123
どうか
太子
(
たいし
)
様
(
さま
)
の
英断
(
えいだん
)
を
以
(
もつ
)
て
124
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
教政
(
けうせい
)
の
改革
(
かいかく
)
を
断行
(
だんかう
)
し、
125
国民
(
こくみん
)
の
信望
(
しんばう
)
をつなぎ、
126
天下
(
てんか
)
の
名君
(
めいくん
)
と
仰
(
あふ
)
がれ
玉
(
たま
)
ふやう、
127
吾々
(
われわれ
)
は
努力
(
どりよく
)
したいと
思
(
おも
)
ひます』
128
チウ『ヤ、
129
実
(
じつ
)
は
僕
(
ぼく
)
もスダルマン
太子
(
たいし
)
のやり
口
(
くち
)
には
感服
(
かんぷく
)
してゐる。
130
どうしても
思
(
おも
)
ひきつて
決行
(
けつかう
)
せなくちや
駄目
(
だめ
)
だ。
131
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
、
132
やれる
丈
(
だ
)
けやりたいものだな』
133
レ『
今度
(
こんど
)
の
宰相
(
さいしやう
)
は
余程
(
よほど
)
分
(
わか
)
つてゐるやうですが、
134
浄行
(
じやうぎやう
)
の
古手
(
ふるて
)
や
首陀
(
しゆだ
)
の
大将
(
たいしやう
)
や
毘沙頭
(
びしやがしら
)
の
古手
(
ふるて
)
が、
135
いくら
頭
(
あたま
)
を
悩
(
なや
)
まし、
136
教政
(
けうせい
)
内局
(
ないきよく
)
を
組織
(
そしき
)
した
処
(
ところ
)
で、
137
その
寿命
(
じゆみやう
)
は
長
(
なが
)
くて
一年半
(
いちねんはん
)
、
138
短
(
みじか
)
い
奴
(
やつ
)
は
三月
(
みつき
)
位
(
くらゐ
)
で
倒
(
たふ
)
れて
了
(
しま
)
ふのだから、
139
吾々
(
われわれ
)
教徒
(
けうと
)
はいい
面
(
つら
)
の
皮
(
かは
)
ですよ。
140
今日
(
こんにち
)
は
最早
(
もはや
)
、
141
人文
(
じんぶん
)
発達
(
はつたつ
)
して
人民
(
じんみん
)
が
皆
(
みな
)
自覚
(
じかく
)
して
居
(
を
)
りますから、
142
古疵物
(
ふるきずもの
)
は
信用
(
しんよう
)
しませぬ。
143
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
、
144
清浄
(
しやうじやう
)
無垢
(
むく
)
の
民間
(
みんかん
)
から
出
(
で
)
たものでないと、
145
大衆
(
たいしう
)
の
信望
(
しんばう
)
をつなぐ
事
(
こと
)
はむつかしいですな』
146
チウ『そらさうだ。
147
会衆
(
ゑしう
)
の
古手
(
ふるて
)
や
首陀頭
(
しゆだがしら
)
や
浄行
(
じやうぎやう
)
や
金持
(
かねもち
)
会衆
(
ゑしう
)
が、
148
何遍
(
なんべん
)
出直
(
でなほ
)
した
所
(
ところ
)
で、
149
まるで
子供
(
こども
)
が
飯事
(
ままごと
)
をしてゐるやうなものだ。
150
亡宗
(
ばうしう
)
政治
(
せいぢ
)
、
151
骸骨
(
がいこつ
)
政治
(
せいぢ
)
、
152
幽霊
(
いうれい
)
政治
(
せいぢ
)
、
153
日暮
(
ひぐら
)
し
政治
(
せいぢ
)
、
154
軟骨
(
なんこつ
)
政治
(
せいぢ
)
、
155
章魚
(
たこ
)
政治
(
せいぢ
)
、
156
圧搾
(
あつさく
)
宗政
(
しうせい
)
ばつかりやられて
居
(
を
)
つちや、
157
大衆
(
たいしう
)
は
到底
(
たうてい
)
息
(
いき
)
をつく
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
まい。
158
僕
(
ぼく
)
もどうかして
此
(
この
)
際
(
さい
)
、
159
かくれたる
智者
(
ちしや
)
仁者
(
じんしや
)
を
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
め、
160
善政
(
ぜんせい
)
を
布
(
し
)
いて
見
(
み
)
たいと
思
(
おも
)
ふのだ。
161
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら、
1611
まだ
自分
(
じぶん
)
は
部屋住
(
へやずまひ
)
の
事
(
こと
)
でもあり、
162
両親
(
りやうしん
)
の
頭
(
あたま
)
が
古
(
ふる
)
くつて
時代
(
じだい
)
の
趨勢
(
すうせい
)
が
分
(
わか
)
らないものだから、
163
実
(
じつ
)
は
困
(
こま
)
つてゐるのだ。
164
何
(
なん
)
とか
一
(
ひと
)
つ
大
(
おほ
)
きな
目覚
(
めざま
)
しが
来
(
く
)
るといいのだけれどな』
165
レ『
太子
(
たいし
)
様
(
さま
)
、
166
必
(
かなら
)
ず
心配
(
しんぱい
)
して
下
(
くだ
)
さるな。
167
吾々
(
われわれ
)
は
王室
(
わうしつ
)
中心
(
ちうしん
)
向上
(
かうじやう
)
主義
(
しゆぎ
)
ですが、
168
現代
(
げんだい
)
の
大衆
(
たいしう
)
は
何時
(
いつ
)
でも
一撃
(
いちげき
)
の
梵鐘
(
ぼんしよう
)
の
響
(
ひびき
)
と
共
(
とも
)
に
起
(
た
)
つやうになつて
居
(
を
)
ります。
169
テイラさまや、
170
ハリスさまの
前
(
まへ
)
で、
171
こんな
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふのはチツト
許
(
ばか
)
り
云
(
い
)
ひにくいけれど、
172
今度
(
こんど
)
の
戦争
(
せんそう
)
がなかつたなら、
173
吾々
(
われわれ
)
は
已
(
すで
)
に
已
(
すで
)
に
左守
(
さもり
)
、
174
右守
(
うもり
)
の
両人
(
りやうにん
)
を
斃
(
たを
)
し、
175
宗政
(
しうせい
)
の
改革
(
かいかく
)
を
太子
(
たいし
)
様
(
さま
)
にお
願
(
ねが
)
ひする
処
(
ところ
)
だつたのです。
176
既
(
すで
)
に
既
(
すで
)
に
矢
(
や
)
は
弓
(
ゆみ
)
の
弦
(
つる
)
につがへられて
居
(
を
)
つたのです。
177
左守
(
さもり
)
、
178
右守
(
うもり
)
の
浄行
(
じやうぎやう
)
も
戦争
(
せんそう
)
の
為
(
ため
)
に
斃
(
たふ
)
れたのだから、
179
御
(
ご
)
本人
(
ほんにん
)
にとつては
非常
(
ひじやう
)
に
光栄
(
くわうえい
)
だつたのでせう。
180
さうでなくつても
今日
(
けふ
)
まで
二
(
ふた
)
つの
首
(
くび
)
はつながれて
居
(
ゐ
)
ない
筈
(
はず
)
ですから』
181
テイラ、
182
ハリスの
両人
(
りやうにん
)
は
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かほ
)
して
笑
(
わら
)
つてゐる。
183
レ『もしテイラさま、
184
ハリスさま、
185
貴女
(
あなた
)
はお
父
(
とう
)
さまの
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
はれても、
186
何
(
なん
)
ともないのですか』
187
テイ『ハイ、
188
子
(
こ
)
として
父
(
ちち
)
の
死
(
し
)
を
悲
(
かな
)
しまぬものはありませぬ。
189
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
大衆
(
たいしう
)
の
怨府
(
ゑんぷ
)
となり、
190
非業
(
ひごふ
)
の
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げられやうなものなら、
191
それこそ
子
(
こ
)
として
堪
(
たま
)
りませぬが、
192
危機
(
きき
)
一髪
(
いつぱつ
)
の
場合
(
ばあひ
)
になつて、
193
王家
(
わうけ
)
のため
国教
(
こくけう
)
のために
戦
(
たたか
)
つて
死
(
し
)
んだのですもの、
194
全
(
まつた
)
くウラルの
神
(
かみ
)
さまの
御恵
(
みめぐみ
)
だと
思
(
おも
)
つて
有難
(
ありがた
)
う
感
(
かん
)
じて
居
(
を
)
りますわ。
195
ネー、
196
ハリスさま、
197
貴女
(
あなた
)
だつてさうお
考
(
かんが
)
へでせう』
198
ハリ『
何事
(
なにごと
)
も
皆
(
みな
)
、
199
因縁事
(
いんねんごと
)
ですもの、
200
仕方
(
しかた
)
がありませぬわね』
201
レ『イヤお
二人
(
ふたり
)
とも、
202
立派
(
りつぱ
)
なお
心掛
(
こころがけ
)
、
203
向上会
(
かうじやうくわい
)
の
私
(
わたし
)
も
今日
(
こんにち
)
の
上流
(
じやうりう
)
に、
204
こんな
考
(
かんが
)
への
人
(
ひと
)
があるかと
思
(
おも
)
へば
聊
(
いささ
)
か
心強
(
こころづよ
)
くなつて
来
(
き
)
ました。
205
オイ、
206
マーク、
207
トルマンの
国家
(
こくか
)
も
心配
(
しんぱい
)
は
要
(
い
)
らないよ、
208
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
へ、
209
此
(
この
)
若君
(
わかぎみ
)
を
頂
(
いただ
)
き、
210
此
(
この
)
賢明
(
けんめい
)
な
左守
(
さもり
)
右守
(
うもり
)
のお
嬢
(
ぢやう
)
さまが
上
(
うへ
)
にある
以上
(
いじやう
)
は、
211
国家
(
こくか
)
は
大磐石
(
だいばんじやく
)
だ。
212
俺
(
おれ
)
等
(
たち
)
も
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、
213
国事
(
こくじ
)
と
改宗
(
かいしう
)
に
奔走
(
ほんそう
)
した
曙光
(
しよくわう
)
が
現
(
あら
)
はれたやうなものだ』
214
マ『
本当
(
ほんたう
)
にさうだ。
215
僕
(
ぼく
)
も
何
(
なん
)
だか、
216
死
(
し
)
から
甦
(
よみがへ
)
つたやうな
晴々
(
はればれ
)
した
爽快
(
さうくわい
)
な
気分
(
きぶん
)
になつて
来
(
き
)
たよ。
217
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
つても
年
(
とし
)
若
(
わか
)
き
貴婦人
(
きふじん
)
の
身
(
み
)
として、
218
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
韃
(
う
)
ち
砲煙
(
はうえん
)
弾雨
(
だんう
)
の
間
(
あひだ
)
を、
219
三軍
(
さんぐん
)
を
指揮
(
しき
)
して
奔走
(
ほんそう
)
された
女丈夫
(
ぢよぢやうぶ
)
だもの。
220
僕
(
ぼく
)
等
(
ら
)
の
如
(
ごと
)
き
痩男
(
やせをとこ
)
は
姫
(
ひめ
)
さまの
前
(
まへ
)
ではサツパリ
顔色
(
がんしよく
)
なしだ、
221
ハツハヽヽヽ』
222
かく
話
(
はなし
)
してゐる
所
(
ところ
)
へ
223
如意棒
(
によいぼう
)
の
音
(
おと
)
がガラガラと
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
た。
224
レ『ヤ、
225
又
(
また
)
番僧
(
ばんそう
)
がやつて
来
(
き
)
よつたな。
226
チウインさま、
227
どうか
本名
(
ほんめい
)
を
云
(
い
)
つちや、
228
いけませぬよ。
229
皆
(
みな
)
さま、
230
そのつもりでゐて
下
(
くだ
)
さい。
231
屹度
(
きつと
)
人員
(
じんゐん
)
調査
(
てうさ
)
にやつて
来
(
き
)
たのでせうから』
232
チウ『よしよし、
233
心配
(
しんぱい
)
するな』
234
番僧
(
ばんそう
)
『レールさま、
235
一寸
(
ちよつと
)
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて
下
(
くだ
)
さい』
236
レールは
入口
(
いりぐち
)
の
破
(
やぶ
)
れ
戸
(
ど
)
をガラリと
押
(
おし
)
開
(
あ
)
けニコニコし
乍
(
なが
)
ら、
237
『ヤア、
238
これはこれは、
239
朝
(
あさ
)
も
早
(
はや
)
うから
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
で
御座
(
ござ
)
ります。
240
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
か
知
(
し
)
りませぬが、
241
トツトと
御
(
お
)
這入
(
はい
)
り
下
(
くだ
)
さい。
242
拙宅
(
せつたく
)
も
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
はお
客
(
きやく
)
が
殖
(
ふ
)
えまして
大変
(
たいへん
)
賑
(
にぎや
)
かう
御座
(
ござ
)
ります。
243
俄
(
にはか
)
に
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
家内
(
がない
)
となつたものですから、
244
懐
(
ふところ
)
の
寒
(
さむ
)
いレールにとつては
聊
(
いささ
)
か
困
(
こま
)
つて
居
(
を
)
りますわい。
245
貴方
(
あなた
)
も
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
物価
(
ぶつか
)
騰貴
(
とうき
)
で、
246
さぞお
困
(
こま
)
りでせうな』
247
番
(
ばん
)
『
君
(
きみ
)
の
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り
248
僕
(
ぼく
)
も
大変
(
たいへん
)
生活難
(
せいくわつなん
)
に
襲
(
おそ
)
はれてゐるのだ。
249
女房
(
にようばう
)
の
内職
(
ないしよく
)
で、
250
どうなりかうなり、
251
ひだるい
目
(
め
)
はせずに
暮
(
くら
)
してゐるが、
252
随分
(
ずいぶん
)
辛
(
つら
)
いものだよ。
253
君
(
きみ
)
はこれと
云
(
い
)
ふ
仕事
(
しごと
)
もしてゐないやうだが、
254
随分
(
ずいぶん
)
裕福
(
ゆうふく
)
な
暮
(
くら
)
しをしてゐるらしいね。
255
鶏
(
かしは
)
が
叩
(
たた
)
いてあるぢやないか。
256
然
(
しか
)
し
此
(
この
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
方
(
かた
)
は
何処
(
どこ
)
から
来
(
こ
)
られたのだ。
257
実
(
じつ
)
は
此
(
この
)
長屋
(
ながや
)
の
嬶
(
かか
)
が
本山
(
ほんざん
)
へ
密告
(
みつこく
)
して
来
(
き
)
たものだから、
258
職務
(
しよくむ
)
上
(
じやう
)
調
(
しら
)
べぬ
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
かず、
259
又
(
また
)
君
(
きみ
)
に
苦
(
にが
)
い
面
(
かほ
)
をしられるのを
知
(
し
)
り
乍
(
なが
)
ら、
260
之
(
これ
)
も
職務
(
しよくむ
)
上
(
じやう
)
やむを
得
(
え
)
ないのだから、
261
一応
(
いちおう
)
取調
(
とりしら
)
べに
来
(
き
)
たのだ。
262
どうか
悪
(
わる
)
く
思
(
おも
)
はないやうにして
下
(
くだ
)
さい』
263
レ『
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
郷里
(
きやうり
)
の
友人
(
いうじん
)
や、
264
私
(
わたし
)
の
女房
(
にようばう
)
や、
265
マークの
女房
(
にようばう
)
が
尋
(
たづ
)
ねて
来
(
き
)
てくれたのですよ。
266
明日
(
あす
)
はどうして
喰
(
く
)
はうかと
兵糧
(
ひやうろう
)
がつきたので
頭痛
(
づつう
)
鉢巻
(
はちまき
)
をやつてゐた
所
(
ところ
)
、
267
郷里
(
きやうり
)
からこの
通
(
とほ
)
り
鶏
(
かしは
)
と
米
(
こめ
)
と
酒
(
さけ
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
たものだから、
268
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
にありつかうと
思
(
おも
)
つて、
269
朝
(
あさ
)
から
立働
(
たちはたら
)
いてゐた
所
(
ところ
)
ですよ』
270
番
(
ばん
)
『
成程
(
なるほど
)
、
271
どうも
田舎
(
いなか
)
の
人
(
ひと
)
らしいね。
272
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
田舎
(
いなか
)
にしては、
273
云
(
い
)
ふと
済
(
す
)
まぬが、
274
垢抜
(
あかぬ
)
けのした
方
(
かた
)
許
(
ばか
)
りだな』
275
レ『
此
(
この
)
友人
(
いうじん
)
はバクシーと
云
(
い
)
つて、
276
チツト
許
(
ばか
)
り
財産
(
ざいさん
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
を
)
ります。
277
吾々
(
われわれ
)
二人
(
ふたり
)
は
国士
(
こくし
)
として
国家
(
こくか
)
の
為
(
ため
)
、
278
身命
(
しんめい
)
を
賭
(
と
)
して
活動
(
くわつどう
)
してゐるものだから、
279
妻子
(
さいし
)
を
養
(
やしな
)
ふ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないので、
280
此
(
この
)
バクシーさまの
家
(
うち
)
へお
世話
(
せわ
)
になり、
281
下女
(
げぢよ
)
奉公
(
ぼうこう
)
に
使
(
つか
)
つて
貰
(
もら
)
つて
居
(
を
)
つた
所
(
ところ
)
、
282
女房
(
にようばう
)
が
一度
(
いちど
)
夫
(
をつと
)
の
顔
(
かほ
)
が
見
(
み
)
たい
顔
(
かほ
)
が
見
(
み
)
たいとせがむものだから、
283
遙々
(
はるばる
)
と
女房
(
にようばう
)
を
連
(
つ
)
れて、
284
バクシー
夫婦
(
ふうふ
)
が
昨日
(
きのふ
)
来
(
き
)
てくれたのです。
285
マアお
前
(
まへ
)
さま
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りだ、
286
一杯
(
いつぱい
)
やつたらどうですか。
287
別
(
べつ
)
に
貴方
(
あなた
)
の
職掌
(
しよくしよう
)
にも
影響
(
えいきやう
)
するやうな
事
(
こと
)
はありますまい』
288
番
(
ばん
)
『イヤ、
289
有難
(
ありがた
)
う。
290
それでは
一杯
(
いつぱい
)
頂戴
(
ちやうだい
)
しようかな。
291
僕
(
ぼく
)
だつて
同
(
おな
)
じトルマン
国
(
ごく
)
の
人民
(
じんみん
)
だ。
292
如意棒
(
によいぼう
)
をブラ
下
(
さ
)
げて
居
(
ゐ
)
る
丈
(
だ
)
けの
違
(
ちが
)
ひだ。
293
一
(
ひと
)
つ
上司
(
じやうし
)
の
機嫌
(
きげん
)
を
損
(
そん
)
じたが
最後
(
さいご
)
、
294
忽
(
たちま
)
ち
丸腰
(
まるごし
)
になつて
労働者
(
らうどうしや
)
の
仲間
(
なかま
)
へ
入
(
い
)
れて
貰
(
もら
)
はなくちやならないのだから、
295
今
(
いま
)
の
間
(
うち
)
に
君
(
きみ
)
等
(
たち
)
と
懇親
(
こんしん
)
を
結
(
むす
)
んでおかなくては、
296
忽
(
たちま
)
ち
自分
(
じぶん
)
の
前途
(
ぜんと
)
が
案
(
あん
)
じられて
仕方
(
しかた
)
がないからな。
297
どうかレールさま、
298
よろしく
頼
(
たの
)
みますよ』
299
レ『
今
(
いま
)
の
高級
(
かうきふ
)
僧侶
(
そうりよ
)
等
(
など
)
は、
300
何奴
(
どいつ
)
も
此奴
(
こいつ
)
も
皆
(
みな
)
賄賂
(
わいろ
)
をとつたり、
301
御用
(
ごよう
)
商人
(
しやうにん
)
と
結託
(
けつたく
)
して、
302
甘
(
あま
)
い
汁
(
しる
)
を
しこたま
吸
(
す
)
ふてゐやがる
餓鬼
(
がき
)
許
(
ばか
)
りだ。
303
役僧
(
やくそう
)
の
中
(
なか
)
でも
比較
(
ひかく
)
的
(
てき
)
潔白
(
けつぱく
)
なのは
君
(
きみ
)
等
(
たち
)
番僧
(
ばんそう
)
仲間
(
なかま
)
だ。
304
それでも
小
(
こ
)
ラマ
位
(
ぐらゐ
)
になると
305
随分
(
ずいぶん
)
予算外
(
よさんぐわい
)
の
収入
(
しうにふ
)
があると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だ。
306
君
(
きみ
)
等
(
たち
)
も
労働者
(
らうどうしや
)
の
前
(
まへ
)
で
如意棒
(
によいぼう
)
を
見
(
み
)
せて
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らす
位
(
くらゐ
)
が
役得
(
やくとく
)
では
詰
(
つま
)
らぬぢやないか。
307
普選
(
ふせん
)
が
間
(
ま
)
もなく
実行
(
じつかう
)
される
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ。
308
君
(
きみ
)
も
吾々
(
われわれ
)
仲間
(
なかま
)
に
這入
(
はい
)
つて
向上
(
かうじやう
)
運動
(
うんどう
)
の
牛耳
(
ぎうじ
)
をとり、
309
会衆
(
ゑしう
)
にでも
選出
(
せんしゆつ
)
されて、
310
国政
(
こくせい
)
と
宗政
(
しうせい
)
の
大改革
(
だいかいかく
)
を
断行
(
だんかう
)
し
玉
(
たま
)
へ。
311
月給
(
げつきふ
)
の
安
(
やす
)
い
番僧
(
ばんそう
)
なんかやつて
居
(
を
)
つた
処
(
ところ
)
で、
312
つまらぬぢやないか。
313
何程
(
なにほど
)
出世
(
しゆつせ
)
したと
云
(
い
)
つた
処
(
ところ
)
で、
314
番僧
(
ばんそう
)
の
出世
(
しゆつせ
)
は
小
(
こ
)
ラマが
関
(
せき
)
の
山
(
やま
)
だ。
315
それも
三十
(
さんじふ
)
年
(
ねん
)
位
(
くらゐ
)
勤続
(
きんぞく
)
せなくちや、
316
そこ
迄
(
まで
)
漕
(
こ
)
ぎつける
訳
(
わけ
)
にや
行
(
ゆ
)
かないからな、
317
ハヽヽヽ』
318
番
(
ばん
)
『ウン、
319
そらさうだな。
320
会衆
(
ゑしう
)
にでも
出
(
で
)
て、
321
うまく
立働
(
たちはたら
)
けば
伴食
(
ばんしよく
)
浄行
(
じやうぎやう
)
位
(
くらゐ
)
はなれるかもしれない。
322
悪
(
わる
)
くした
所
(
ところ
)
で
首陀頭
(
しゆだがしら
)
の
椅子
(
いす
)
位
(
ぐらゐ
)
には
有
(
あ
)
りつけるかも
知
(
し
)
れぬ。
323
生活
(
せいくわつ
)
の
保証
(
ほしよう
)
さへしてくれる
者
(
もの
)
があつたら、
324
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
からでも
辞職
(
じしよく
)
して
君
(
きみ
)
等
(
たち
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
活動
(
くわつどう
)
するつもりだがな』
325
レ『そりや
面白
(
おもしろ
)
い、
326
番僧
(
ばんそう
)
の
中
(
なか
)
でも、
327
君
(
きみ
)
はどつか
違
(
ちが
)
つた
所
(
ところ
)
があると
向上会
(
かうじやうくわい
)
員
(
ゐん
)
の
仲間
(
なかま
)
からも
云
(
い
)
はれてゐるのだ。
328
思
(
おも
)
ひきつて
番僧
(
ばんそう
)
なんか
棒
(
ぼう
)
にふり
玉
(
たま
)
へ。
329
君
(
きみ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は、
330
このバクシーさまが
屹度
(
きつと
)
保証
(
ほしよう
)
して
下
(
くだ
)
さるよ。
331
さうしてバクシーさまに
附
(
つい
)
てさへ
居
(
を
)
れば、
332
最早
(
もはや
)
大磐石
(
だいばんじやく
)
だ。
333
寺庵
(
じあん
)
異持法
(
いぢはふ
)
、
334
国士団
(
こくしだん
)
、
335
…………
法
(
はふ
)
も、
336
何
(
なに
)
も、
337
へつたくれも、
338
あつたものぢやない』
339
チウ『こいツア
面白
(
おもしろ
)
い
番僧
(
ばんそう
)
さまだ。
340
オイ
君
(
きみ
)
、
341
僕
(
ぼく
)
は
実
(
じつ
)
の
所
(
ところ
)
、
342
打
(
うち
)
割
(
わ
)
つて
云
(
い
)
ふがチウイン
太子
(
たいし
)
だ。
343
教政
(
けうせい
)
を
改革
(
かいかく
)
せむために
向上会
(
かうじやうくわい
)
員
(
ゐん
)
の
仲間
(
なかま
)
へ
偵察
(
ていさつ
)
に
変装
(
へんさう
)
して
来
(
き
)
てゐるのだよ。
344
君
(
きみ
)
もどうぢや、
345
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
番僧
(
ばんそう
)
をやめて
向上
(
かうじやう
)
運動
(
うんどう
)
に
没頭
(
ぼつとう
)
する
気
(
き
)
はないか。
346
浄行
(
じやうぎやう
)
位
(
ぐらゐ
)
にや
屹度
(
きつと
)
僕
(
ぼく
)
がしてやるよ』
347
番
(
ばん
)
『
本当
(
ほんたう
)
ですか、
348
腹
(
はら
)
の
悪
(
わる
)
い、
349
人
(
ひと
)
を
嬲
(
なぶ
)
るのでせう。
350
恐
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
くも
太子
(
たいし
)
様
(
さま
)
が、
351
かやうな
処
(
ところ
)
へおいでなさる
道理
(
だうり
)
はありますまい』
352
チウ『
因習
(
いんしふ
)
に
囚
(
とら
)
はれた
現代人
(
げんだいじん
)
は、
353
太子
(
たいし
)
と
云
(
い
)
へばどつか
特種
(
とくしゆ
)
の
権威
(
けんゐ
)
でもあるやうに
誤解
(
ごかい
)
してゐるが、
354
太子
(
たいし
)
だつて
神柱
(
かむばしら
)
だつて
355
白
(
しろ
)
い
米
(
こめ
)
を
食
(
く
)
つて
黄
(
きいろ
)
い
糞
(
ふん
)
を
垂
(
た
)
れる
代物
(
しろもの
)
だ、
356
ハツハヽヽヽ』
357
番
(
ばん
)
『イヤ
分
(
わか
)
りました、
358
間違
(
まちが
)
ひ
御座
(
ござ
)
りますまい。
359
何
(
なん
)
だかどこともなしに
気品
(
きひん
)
の
高
(
たか
)
い
人
(
ひと
)
と
思
(
おも
)
つてゐましたが、
360
さうすると
此
(
この
)
御
(
ご
)
婦人
(
ふじん
)
達
(
たち
)
は
何
(
いづ
)
れも
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
に
生活
(
せいくわつ
)
を
遊
(
あそ
)
ばす
貴婦人
(
きふじん
)
でせう。
361
私
(
わたし
)
はテルマンと
申
(
まを
)
す
小本山
(
せうほんざん
)
の
番僧
(
ばんそう
)
で
御座
(
ござ
)
ります。
362
どうか
宜
(
よろ
)
しう
今後
(
こんご
)
は
御
(
ご
)
指導
(
しだう
)
を
願
(
ねが
)
ひます。
363
如何
(
いか
)
なる
御用
(
ごよう
)
でも
犬馬
(
けんば
)
の
労
(
らう
)
を
惜
(
をし
)
みませぬ』
364
チウ『ハ、
365
よしよし、
366
これで
新人物
(
しんじんぶつ
)
を
一人
(
ひとり
)
見
(
み
)
つけた。
367
早速
(
さつそく
)
の
穫物
(
えもの
)
があつた、
368
ハヽヽヽ』
369
戸
(
と
)
の
隙間
(
すきま
)
から
太陽
(
たいやう
)
の
光線
(
くわうせん
)
が
五条
(
いつすぢ
)
六条
(
むすぢ
)
黒
(
くろ
)
ずんだ
畳
(
たたみ
)
の
上
(
うへ
)
に
落
(
お
)
ち、
370
煙
(
けぶり
)
のやうな
埃
(
ほこり
)
がモヤモヤと
輪廓
(
りんくわく
)
を
描
(
ゑが
)
いて
浮游
(
ふいう
)
してゐる。
371
豆腐屋
(
とうふや
)
のリンが
微
(
かすか
)
に
聞
(
きこ
)
えて
来
(
く
)
る。
372
新聞
(
しんぶん
)
配達
(
はいたつ
)
のリンが
一入
(
ひとしほ
)
高
(
たか
)
く
響
(
ひび
)
く。
373
(
大正一四・八・二五
旧七・六
於由良海岸秋田別荘
北村隆光
録)
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