第四〇章 言霊解(げんれいかい)二〔三九〇〕

001(ころ)されましし迦具土(かぐつちの)(かみ)御頭(みかしら)に、002()りませる(かみ)御名(みな)は、003正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)004(つぎ)御胸(みむね)()りませる(かみ)御名(みな)淤縢山(おどやま)津見(づみの)(かみ)005(つぎ)御腹(みはら)()りませる(かみ)御名(みな)奥山津見(おくやまづみの)(かみ)006(つぎ)御陰(みほと)()りませる(かみ)御名(みな)は、007闇山津見(くらやまづみの)(かみ)008(つぎ)(ひだり)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)009(つぎ)(みぎり)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)は、010羽山津見(はやまづみの)(かみ)011(つぎ)(ひだり)御足(みあし)()りませる(かみ)御名(みな)は、012原山津見(はらやまづみの)(かみ)013(みぎり)御足(みあし)()りませる(かみ)御名(みな)戸山津見(とやまづみの)(かみ)
014 (ころ)された()(かみ)(あたま)()りませる(かみ)はよい(かみ)ではない。015(すなは)正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)(つよ)(たふと)位置(ゐち)にある(わる)(かみ)といふ意味(いみ)であります。016といふ(こと)は、017言霊(げんれい)(じやう)018(しま)(てん)(こゑ)019(しま)(ひと)(こゑ)020(しま)()(こゑ)021(すなは)(ひと)(こゑ)022世界(せかい)一般(いつぱん)人種(じんしゆ)衆口(しうこう)愚論(ぐろん)マツミ魔積(まつ)みでありますから、023ヤマツミといふ(こと)言論界(げんろんかい)悪魔(あくま)()むといふ意味(いみ)で、024これが正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)(おこ)ることになります。025(あたま)()りませるとは、026(すなは)(うへ)(はう)はいらぬと()うて、027今日(こんにち)のデモクラシーの(ごと)く、028人類(じんるゐ)平等(べうどう)(てん)(めぐみ)()くるといふ(せつ)で、029階級(かいきふ)撤廃(てつぱい)なぞといふ思想(しさう)(おこ)るといふ(こと)であります。
030 (つぎ)に『御胸(みむね)()りませる(かみ)御名(みな)031淤縢山(おどやま)津見(づみの)(かみ)』の(むね)といふのは、032人間(にんげん)身体(しんたい)にたとふれば、033心臓(しんざう)肺臓(はいざう)(ちち)(あたり)で、034政治家(せいぢか)でいへば、035大臣(だいじん)とか、036親任官(しんにんくわん)とか、037勅任官(ちよくにんくわん)などが(むね)であります。038(すなは)(これ)()人々(ひとびと)思想(しさう)()いてあるのであります。039(した)から種々(しゆじゆ)思想(しさう)(じやう)戦争(せんそう)(おこ)つて、040それに(むね)(いた)めて、041おどおどして()るから軍隊(ぐんたい)や、042警察(けいさつ)(ちから)圧迫(あつぱく)脅威(けふゐ)するといふ意味(いみ)になります。
043 (つぎ)に『御腹(みはら)()りませる(かみ)()044奥山津見(おくやまづみの)(かみ)』といふのは、045国民(こくみん)中堅(ちうけん)(すなは)中流(ちうりう)社会(しやくわい)といふことで、046人体(じんたい)にたとふれば(へそ)(あた)るのであります。
047 (こころ)048()むとか、049(くるし)むとかいふ(こと)で、050中流(ちうりう)階級(かいきふ)中央(ちうあう)()つて、051()うしたらよからうかと()うて、052(くるし)んで()るのであります。053(すなは)保守(ほしゆ)主義(しゆぎ)でも()かず、054(あたら)しい主義(しゆぎ)でも()かず、055その(なか)()つて、056うまくやりたいといふ言霊(げんれい)(じやう)意味(いみ)になるのであります。
057 (つぎ)に『御陰(みほと)()りませる(かみ)()058闇山津見(くらやまづみの)(かみ)』といふのは、059ほと農業(のうげふ)従事(じうじ)する(たみ)で、060人体(じんたい)にたとふれば陰部(いんぶ)(あた)りまして、061()()()(ところ)であります。062(すなは)農家(のうか)といふことになります。063この百姓(ひやくしやう)現在(げんざい)如何(いか)なる思想(しさう)があつて、064その意味(いみ)(なん)であるかわからず、065指導者(しだうしや)()つて如何(どう)でもなることを意味(いみ)して()るのであります。066(まつた)(とき)(いきほひ)()つて何方(どつち)にもつく無定見(むていけん)思想(しさう)闇山(くらやま)津見(づみ)(かみ)といふことになります。
067 (つぎ)に『(ひだり)御手(みて)()りませる(かみ)()068志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)』の、069この(ひだり)()といふことは(うへ)(はう)()といふことで、070(すなは)政治家(せいぢか)で、071(みぎ)()実業(じつげふ)のことになります。072(すべ)政治家(せいぢか)(かみ)左手(ひだりて)(やく)073実業家(じつげふか)(みぎ)()(やく)で、074(みぎ)()仕事(しごと)をして、075(ひだり)()(をさ)めることになるのであります。076志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)(みづ)で、077(かみ)(くに)(かさ)なりたる意味(いみ)であります。078さうすると政治家(せいぢか)精神(せいしん)文明(ぶんめい)()がつかずに、079精神(せいしん)教育(けういく)よりも、080物質(ぶつしつ)(はう)(おも)きを()くといふ意味(いみ)になります。081今日(こんにち)(いた)(ところ)排日(はいにち)思想(しさう)(おこ)つて()りますが、082この思想(しさう)問題(もんだい)思想(しさう)(おさ)へつけなければならぬのに、083貿易(ぼうえき)(うへ)にも圧迫(あつぱく)()け、084軍備(ぐんび)彼方(むかう)はよく(ととの)へて()るとなりますと、085(この)(はう)にも日本(にほん)なれば八々(はちはち)艦隊(かんたい)(つく)つたり、086陸軍(りくぐん)(まし)たりして、087(くに)(まも)らうとして()(かんが)への(さか)んな(とき)のことを志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)といふのであります。
088 (つぎ)に『(みぎ)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)089羽山津見(はやまづみの)(かみ)』といふのは、090下々(しもじも)百姓(ひやくしやう)労働者(らうどうしや)091実業家(じつげふか)()したものであります。092(すなは)戦争(せんそう)(おこ)れば人気(にんき)(わる)くなるかも()れぬが(こめ)(たか)くなつたり、093物価(ぶつか)(あが)つたりするから、094(こめ)(たくは)へて()いて(まう)けてやらうとか、095(また)沢山(たくさん)品物(しなもの)仕入(しい)れて()いて一儲(ひとまう)けしようとか、096如何(どう)したら(かね)(まう)かるかと()ふことばかりを(かんが)へて()る。097(じつ)(した)人民(じんみん)真心(まごころ)が、098(みだ)れた利己主義(われよし)といふことになります。
099 (ひら)くといふことでありますがハヤマツミ(つづ)きますと、100(なに)変動(へんどう)(おこ)れば(まう)けたいと()つて(かんが)へこむ意味(いみ)で、101(すなは)大火事(おほくわじ)があれば材木(ざいもく)(あが)るから、102(いま)(うち)(これ)仕入(しい)れてやらうとか、103饑饉(ききん)()百穀(ひやくこく)(みの)らず、104不作(ふさく)であつたら(いま)(うち)(こめ)沢山(たくさん)買込(かひこ)んでおいて一儲(ひとまう)けしようとか、105(じつ)不都合(ふつがふ)利己主義(われよし)にかぶれて、106何事(なにごと)変動(へんどう)()つて()(たましひ)を、107羽山津見(はやまづみの)(かみ)といふのであります。
108 (つぎ)に『(ひだり)御足(みあし)()りませる(かみ)()109原山津見(はらやまづみの)(かみ)110(みぎ)御足(みあし)()りませる(かみ)()111戸山津見(とやまづみの)(かみ)』といふのは、112この(あし)海外(かいぐわい)発展(はつてん)する(かんが)へを()(ひと)(こと)で、113海外(かいぐわい)()くなら外国(ぐわいこく)思想(しさう)研究(けんきう)して()てやらう、114外国(ぐわいこく)(しん)文明国(ぶんめいこく)だ、115わが(くに)未開国(みかいこく)だ。116向方(むかう)(くに)親善(しんぜん)をして談笑(だんせう)(うち)に、117国際間(こくさいかん)紛擾(ふんぜう)都合(つがふ)よく解決(かいけつ)をつけたいといふ、118(すなは)西洋(せいやう)文明(ぶんめい)憧憬(あこがれ)()る、119(すべ)ての学者(がくしや)(せつ)が、120(ひだり)(あし)原山津見(はらやまづみの)(かみ)であります。
121 トヤといふのは(そと)(ひら)くといふことで、122この戸山津見(とやまづみの)(かみ)は、123移民(いみん)とか、124出稼(でかせぎ)とかいふ(こと)で、125外国(ぐわいこく)移民(いみん)(おく)るとか、126外国(ぐわいこく)外国(ぐわいこく)移民(いみん)排斥(はいせき)とか、127種々(しゆじゆ)大問題(だいもんだい)勃発(ぼつぱつ)する(こと)で、128丁度(ちやうど)今日(こんにち)()(なか)によく()()るのであります。129この移民(いみん)といふことは、130神代(かみよ)では()ういふ(こと)(しめ)されたものか(わか)りませぬが、131()ういふ(ふう)言霊(げんれい)(てき)予言(よげん)(しめ)されて()るのであります。132(すなは)()同胞(どうはう)遠国(ゑんごく)(そら)で、133排日(はいにち)のために(くや)残念(ざんねん)(こら)へて、134()ふに()はれぬ苦労(くらう)をして()るのに国民(こくみん)冷淡(れいたん)であるとか、135政府(せいふ)(なに)をして()るかというて、136反対(はんたい)やら、137不平(ふへい)やらを持出(もちだ)す、138()状態(じやうたい)戸山津見(とやまづみの)(かみ)といふのであります。
139(ここ)(その)(いも)伊弉冊(いざなみの)(みこと)相見(あひみ)まく(おもほ)して、140黄泉国(よもつのくに)追往(おひい)でましき。141(すなは)殿騰戸(とののあげと)より出向(いでむか)へます(とき)に、142伊弉諾(いざなぎの)(みこと)語詔(かたら)ひたまはく、143(うつ)くしき(わが)那邇妹(なにもの)(みこと)144吾汝(あれいまし)(つく)れりし(くに)(いま)(つく)()へずあれば、145(かへ)りまさねとのりたまひき、146(ここ)伊弉冊(いざなみの)(みこと)(こたへ)(まを)したまはく、147(くや)しきかも、148()()まさずて()黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)しつ。149(しか)れども(うつ)くしき、150(あが)那勢(なせの)(みこと)入来(いりき)ませる(こと)(かしこ)ければ(かへ)りなむを。151(しばら)黄泉神(よもつがみ)相論(あげつら)はむ。152()をな()たまひそ。153如此(かく)(まを)して(その)殿内(とぬち)(かへ)()りませる(ほど)甚久(いとひさ)しくて()ちかねたまひき。154(かれ)155(ひだり)御美髪(みみづら)()させる湯津津間(ゆづつま)(ぐし)男柱(をばしら)一箇(ひとつ)取闕(とりか)きて、156一火(ひとひ)(とも)して入見(いりみ)ます(とき)に、157(うじ)(たか)(とどろ)きて、158御頭(みかしら)には大雷(おほいかづち)()り、159御胸(みむね)には火雷(ほのいかづち)()り、160御腹(みはら)には黒雷(くろいかづち)()り、161御陰(みほと)には拆雷(さくいかづち)()り、162(ひだり)御手(みて)には若雷(わかいかづち)()り、163(みぎり)御手(みて)には土雷(つちいかづち)()り、164(ひだり)御足(みあし)には鳴雷(なるいかづち)()り、165(みぎり)御足(みあし)には伏雷(ふしいかづち)()(あは)せて(やくさ)雷神(いかづちがみ)()()りき』
166 この御言葉(みことば)地球(ちきう)(じやう)霊魂(れいこん)なる大国魂(おほくにたま)守護(しゆご)(わる)いから、167()うなつたのであり、168()文明(ぶんめい)(すなは)物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)惨毒(さんどく)(ため)(かく)(ごと)世界(せかい)(ほとん)滅亡(めつぼう)(ひん)したのであります。
169 伊弉諾(いざなぎの)(みこと)(れい)で、170伊弉冊(いざなみの)(みこと)(たい)であります。171この()(なか)(れい)ばかりでもいけない、172(すなは)霊肉(れいにく)一致(いつち)でなければならぬのであります。173(わが)日本(にほん)霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)(をしへ)(もつ)て、174世界(せかい)国魂(くにたま)()かし、175世界(せかい)万民(ばんみん)安育(あんいく)させて()かねばならぬ(くに)であります。176世界(せかい)道義(だうぎ)(てき)精神(せいしん)文明(ぶんめい)徳沢(とくたく)(もつ)て、177全地球(ぜんちきう)一切(いつさい)愛撫(あいぶ)すると()至仁至愛(みろく)大御心(おほみこころ)から、178()大神(おほかみ)地球(ちきう)完成(くわんせい)(たま)(ため)に、179伊弉冊(いざなみの)(みこと)会見(くわいけん)申込(まをしこ)み、180遥々(はるばる)()(くだ)りになつた(こと)であります。
181()(いも)伊弉冊(いざなみの)(みこと)相見(あひみ)まく(おもほ)して黄泉国(よもつのくに)追往(おひい)でましき』といふ、182この黄泉国(よもつのくに)死後(しご)のことをいうたのでなくして、183今日(こんにち)全世界(ぜんせかい)状態(じやうたい)黄泉国(よもつのくに)であります。184そこで(てん)から、185本当(ほんたう)(かみ)(さま)(くだ)つて()岩戸(いはと)騰戸(あげど)をば(すこ)(ひら)いて()られたのであります。186さうすると世界(せかい)各国(かくこく)187()(しま)つてゐる。188この()といふことは(ばつ)(こと)でありまして、189門閥(もんばつ)だとか、190政党閥(せいたうばつ)だとか、191資本閥(しほんばつ)だとか、192学閥(がくばつ)だとか、193宗教閥(しうけうばつ)などいふものが()であります。
194 その()()けて、195伊弉諾(いざなぎの)(みこと)(いは)れますには、196()(うつ)くしき』と()(こと)は、197(えう)するに地球(ちきう)国魂(くにたま)世界(せかい)一般(いつぱん)人民(じんみん)も、198森羅(しんら)万象(ばんしやう)一切(いつさい)のものを(みな)(あい)(たま)ひての()言葉(ことば)であります。199すなはち霊系(れいけい)体系(たいけい)相俟(あひま)つて、200(うる)はしい世界(せかい)(つく)らむとしたが、201()(かみ)所謂(いはゆる)火力(くわりよく)文明(ぶんめい)のために、202世界(せかい)黄泉国(よもつくに)()つたのである。203それで(いま)一度(いちど)(もと)(かへ)れと()はれたのであります。204この太元(もと)(かへ)れといふことは、205(かみ)(をしへ)(したが)つて(かみ)改心(かいしん)し、206国魂(くにたま)改心(かいしん)し、207人民(じんみん)改心(かいしん)して、208上下(しやうか)一致(いつち)(もつ)完全(くわんぜん)なる(くに)(つく)らむとの意味(いみ)であります。209(すなは)地球(ちきう)(じやう)(あく)守護神(しゆごじん)に、210改心(かいしん)してくれといふことになります。
211 そこで伊弉冊(いざなみの)(みこと)(こたへ)(いは)るるには、212(くや)しきかも()()まさずして、213()黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)しつ』とあります。214これは残念(ざんねん)なことを(いた)しました。215(われ)黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)した。216モウ(すこ)(はや)()注意(ちうい)(くだ)さらば、217(ここ)まで地球(ちきう)(じやう)一切(いつさい)腐敗(ふはい)せなかつたで()らうに、218今日(こんにち)となつては(じつ)(くも)()り、219(にご)()り、220(くさ)()りた()(なか)()のつけやうもない。221()きも(もど)りも、222()げも(おろ)しも、223二進(につち)三進(さつち)()かぬ状態(じやうたい)であるといふ意味(いみ)であります。
224 (すなは)(かみ)も、225(われ)も、226(ひと)も、227(とも)(みな)(けが)されて()ることでありますから、228(てん)から(まこと)(かみ)()(いで)(くだ)さいまして、229地球(ちきう)破滅(はめつ)せむとするのを(なほ)してやらう、230完全(くわんぜん)なる天国(てんごく)建設(けんせつ)してやらう、231(いは)れますのは、232(まこと)(おそ)(おほ)い、233(たふと)い、234(かたじけ)ない(かみ)()言葉(ことば)でありますから、235(わたくし)国魂(くにたま)(すなは)世界(せかい)一般(いつぱん)神人(しんじん)改心(かいしん)すれば、236()(こと)を『(かへ)りなむ』と(まを)すのである。237しかし一寸(ちよつと)黄泉神(よもつがみ)相談(さうだん)して()ますから、238それまで()()ちを(ねが)ひますと(こた)へられたのであります。239この黄泉神(よもつがみ)といふのは、240現代(げんだい)暗黒(あんこく)世界(せかい)支配(しはい)して()(かく)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)(こく)主権者(しゆけんしや)大統領(だいとうりやう)といふことでありまして、241相論(あげつら)うといふことは、242一応(いちおう)この(こと)相談(さうだん)して()ませう、243多勢(おほぜい)()()いて()かせて、244その意見(いけん)()いて()ませうといふ(こと)であります。
245 (つぎ)に『甚久(いとひさ)しく()ちかねたまひき』といふのは、246この議論(ぎろん)一寸(ちよつと)や、247そつとの(あひだ)(まと)まらずに、248やれ物質(ぶつしつ)主義(しゆぎ)がよいとか、249金銀(きんぎん)為本(ゐほん)がよいとか、250天産(てんさん)自給(じきふ)だとか、251いろいろの議論(ぎろん)があつて、252()(ねん)(さん)(ねん)()()てぬのであります。253(かみ)(さま)(いま)ぢや(はや)ぢやというて(はや)改心(かいしん)せよと、254明治(めいぢ)二十五(にじふご)(ねん)から()(つづ)けに()はれて()(いそ)ぎになつて()るが、255黄泉神(よもつがみ)議論(ぎろん)中々(なかなか)(まと)まらぬといふ()うな意味(いみ)であります。
256大正九・一一・一 於五六七殿講演 外山豊二録)
257大正一一・二・一〇 旧一・一四 谷村真友再録)