霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一四章 信仰の道

インフォメーション
題名:第一四章 信仰の道 著者:出口王仁三郎
ページ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B130200c14
001六〇、神の御心
002八百万(やほよろづ)神のつかさと()れませし伊都能売(いづのめ)御魂(みたま)大本(おほもと)の神
003たらちねの親にまさりて親しきは世の大本(おほもと)御神(みかみ)にませり
004父母(ちちはは)のほかには親のなきものと誠の親神(おやがみ)わするる世の中
005たまちはふ神のこころはたらちねの親の心と一つなりけり
006ちはやふる神のこころは愛善の誠をおきて何ものもなし
007常立(とこたち)浦安国(うらやすくに)とをさめゆく神のこころは愛の善なり
008世の中の(ひら)けすすみて(さか)ゆくは天津御神(あまつみかみ)の心なりけり
009昔よりかがやきわたる愛善の神の心を知るものなかりき
010おろかなる人も誠にかなひなば神の心は悟り得られむ
011かむながら神のみむねをさとらむと思へばもとの赤子(うまれご)となれ
012六一、神の恵み
013夜昼(よるひる)(わか)ちも()らに祖神(おやがみ)はすべてのものを守らせたまへる
014精神界(せいしんかい)現実界(げんじつかい)(わか)ちなく守らせたまふ愛善の神
015かむながら神の守りのなかりせば一日(ひとひ)片時(かたとき)住むことを得ず
016()ふ人もなくて淋しき一つ()(のき)にも月の光は充ちぬる
017秋の()の澄みきる月を眺めつつ(さち)深き世ぞとつくづく思ふ
018(とよ)の秋黄金(こがね)にみのる田の(おも)にたわわに見ゆる神の御恵(みめぐ)
019天地(あめつち)のめぐみの(つゆ)のなかりせば青人草(あをひとぐさ)如何(いか)(さか)えむ
020皇神(すめかみ)のめぐみの(つゆ)はくまもなく(しこ)草木(くさき)もうるほはせ給ふ
021雨のもる(しづ)伏屋(ふせや)(のき)にさへ(すみれ)は匂ひたんぽぽは咲く
022一りんの草花にさへ天地(あめつち)のめぐみの(つゆ)はうるほふものを
023天地(あめつち)の花と生まれし人の身の神の恵みをうけざらめやも
024むらきもの心()らひぬ朝夕(あさゆふ)に神のめぐみに(いだ)かるる身は
025いかならむ涙の中に沈むともゆめな忘れそ神のめぐみを
026山よりも高く海よりもなほ深き神の恵みは子を持ちて知る
027白銀(しろがね)黄金(こがね)も玉も子だからもみな天地(あめつち)の神のたまもの
028いつまでも人の身魂(みたま)をまもります(まこと)の神は生き通しなる
029六二、信仰の道
030大本(おほもと)のをしへ(うべな)皇神(すめかみ)のめぐみを仰ぐ(のり)のたふとさ
031幼児(をさなご)乳房(ちぶさ)にすがるこころもて神に近づく身こそ(さち)なれ
032世の中にいとも弱きは人にこそ御力(みちから)を得よ神にすがりて
033暗黒(あんこく)の世なりといへど神にある身はやすらけし心は(あか)
034天地(あめつち)の神にすべてを任せつつ大道(おほぢ)すすめば心やすけし
035善きにつけ悪しきにつけて嬉しきは神にまかせし心なりけり
036むら(きも)のわが心さへたのまれぬ世ぞとさとりて神にまかせよ
037身体(からたま)霊魂(みたま)も神のものなればただ御心(みこころ)にまかすのみなり
038わが負へる罪の重荷を取りてよと祈らずとても守らせ給へる
039さりながら祈りにまさる宝なし夢なまよひそ祈りの道を
040わが神は信仰(あななひ)まつる(たましひ)を花咲く道にすすませたまふ
041生命(いのち)あるうちに天地(てんち)の神々の徳をたたへよ身魂(みたま)を研けよ
042善きことをなせば霊魂(みたま)のふゆるなり悪事は霊魂(みたま)の力を失ふ
043行為(おこなひ)をみだせし時ゆ皇神(すめかみ)の寄さしたまひし霊魂(みたま)散りゆく
044六三、信仰の徳
045わが(こころ)救ひの神にまかす(うへ)は今も神国(みくに)(さち)に住むなり
046目に見えぬ神の(をしへ)にまつろひし人の(おこな)ひ人の目につく
047なんとなく崇高(けだか)く見ゆる真人(まさびと)は神の御徳(みとく)()てる人なる
048偉大なる人は第一自信力(じしんりよく)信仰力の強きものなる
049信仰の徳のつもれば(あし)びきの山もうごかす力()づてふ
050信仰(あななひ)のちからは石を玉となし山をも海に立替(たてか)へるなり
051風水火(ふうすいくわ)の天災地変も信仰の徳しつもれば安くのがれむ
052天は裂け地は割るるとも大愛(たいあい)の神にいだかる身魂(みたま)は安けし
053()たるべき世に()ふ時の準備こそ信仰力(しんかうりよく)(まさ)るものなし
054退(しりぞ)きも進みもならぬ今の世は神のみひとり力なりけり
055六四、誠
056なにごとも神の(をしへ)にまかすこそ人の誠のこころなりけり
057一代のまもり本尊たづぬればこころを照らす誠なりけり
058金銀(きんぎん)(たま)にもましてたふときは人のこころの誠なりけり
059他人(ひと)(とみ)(なに)うらやまむ人はただ誠一つを宝とおもへば
060安らけく見えて(おこな)(がた)きものは口と心の一致なりけり
061心のみ誠の道にかなふともおこなひせずば神は守らじ
062(おこな)ひと口と心とそろひたる真人(まびと)は今の世にはまれなる
063天地(あめつち)の神の御前(みまへ)()ぢざるは誠の道をあゆむ人なり
064かりごもの乱れ果てたる世の中に誠つらぬく人は神なる
065誠ある人のまことの行為(おこなひ)は砕けてもなほかぐはしきかな
066熱誠(ねつせい)(こも)りし人は世の中のすべてに対して恐れぬものなり
067(こと)()のかよはぬ国の人々にも(かよ)ふは誠の心のみなる
068真心(まごころ)はすべてのわざのはじめにて(よろづ)の徳の(もとゐ)なりけり
069六五、愛
070神を()ひ人を()ふるはかむながら神のさづけし心なりけり
071()ふるこころしなくて天地(あめつち)の神に(つか)ふる心おこらじ
072愛すてふ心は神のたまひたる清き正しき意思なりにけり
073いく百万(ひと)のこころを生かするもまことの愛の力なりけり
074人の世に恋てふもののあればこそ世は穏やかに進みゆくなり
075世の中に恋てふものをすて去れば人は岩木(いはき)(かは)らざるべし
076(とり)(けだもの)虫けらまでもかむながら恋を語らぬものは世になし
077(とり)唄ひ(てふ)舞ひ虫のもろ(こゑ)も恋てふものの(あら)はれなりけり
078六六、自由
079人の世にあまねく自由を与へむと心くだかす伊都能売(いづのめ)の神
080心身(しんしん)自己(じこ)の自由といひながら神によらずば(しん)の自由なし
081苦も楽も心の決定(きまり)ひとつにて自由自在になる世なりけり
082この世ほどよい所なし天国も浄土も心ひとつできづかる
083自我(じが)を捨て自欲(じよく)を捨つれば天地(あめつち)(あひだ)はひとり()がものなりけり
084人間に私欲の念のなかりせば障壁もなし境界もなし
085(あめ)(した)みなことごとく無欲ものの自由所得の世界なりけり
086一さいを超越すれば世の中にわれを悩ます(まが)ものもなし
087世の中は神の(をしへ)にならはずばすべてのことに自由をうしなふ
088信教(しんけふ)のまことの自由は伊都能売(いづのめ)(をしへ)をおきて(ほか)にあらなく
089世の中に()しき日とではなきものを心の迷ひは凶日(きようじつ)をつくる
090宇宙間みな愛善の徳にみついかで凶日(きようじつ)のあるべきものかは
091六七、心広けく
092(こころざし)ひろく大きくもちながら心こまかにくばりて生きよ
093むらきもの心はいかに正しくも広くもたねば世には(ひか)らじ
094せまくとも心を広くもつときはしづが伏屋(ふせや)もたのしき天国
095身はたとへ(しづ)伏屋(ふせや)に住むとても心は高く天国(みくに)に置かむ
096かぎりなきこの天地(あめつち)をせまくする人の心のあはれなるかな
097ひさかたの御空(みそら)は高し海深しひろき心を持ちて住まばや
098大人(たいじん)大海(たいかい)のごと胸ひろく大山(たいざん)のごと識見(しきけん)たかし
099大空(おほぞら)の高くひろきを百鳥(ももどり)の飛ぶにまかせるこころもたばや
100大空(おほぞら)のむなしきがごとその心あらずば神は宮とましまさず
101たぐひなき大業(おほわざ)遂ぐる真人(まさびと)はどこかに足らぬごとく見ゆるも
102大宇宙おのが所有となすときは心にさやるなにものもなし
103天地(あめつち)をわがものとしてたのしめばこころの(その)永遠(とは)の花咲く
104(われ)といふ心を天地(てんち)に拡大し神の御国(みくに)のためにはたらけ
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