霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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資料 新評論刊『出口王仁三郎』序文より

インフォメーション
題名:(後付)資料 新評論刊『出口王仁三郎』序文より 著者:出口和明
ページ:358 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2018-04-02 00:52:56 OBC :B138901c98
0001 王仁三郎は、0002宇宙胎動の最初を、0003主神(すしん)から見せられたという。
0004 それは、0005天もなく地もなく、0006時関空間もない、0007はるか太古の虚空でのできごとだった。
0008 忽然と、0009無形無声無色の一点のヽ(ほち)が、0010大虚空に現われ、0011そのヽからは、0012煙よりも、0013湯気よりも、0014霧よりも微細な神明の気が放射されていった。
0015 清冽な神明の気は、0016円形の圏を描きながら元の粒子を包み、0017⦿(ス)の形となり、0018千変万化、0019ついに大宇宙へと展開し、0020万有一切は創造されていったのだ。
0021 長い時が流れた。
0022 そして、0023主神の経綸はとどまることなく、0024万有は滔々と生成化育をくり返しつつ、0025大河となって、0026いつの時か大海原へ、0027人群万類和楽の理想世界に流れ込むことを王仁三郎は知った。
0028 王仁三郎はその宇宙完成の時も見た。
0029 だが、0030同時に王仁三郎は覚悟し観念した。
0031 燃えさかる聖火の炎からも、0032かすかに立ち昇る煤がある。0033万物の吐き出すひそかな邪気は、0034さらに邪気を産み、0035力を得て、0036ここに邪神界なる団塊が現出する。0037そして悪欲と虚偽の想念の波は、0038われら現界の人類の意識に向って押し寄せる。0039想念をそそぎ込むその霊界での正神と邪神の激しい対立は、0040現界に反映され、0041現界の世界の歴史を形造る。
0042 事態は容易ではない。
0043 しかも今、0044王仁三郎が送り込まれた丹波の大本は、0045宇宙大に拡がる善悪入りまじる「世の大本」「世界の雛型」「三千世界立替え立直しの大神劇」の舞台と神は断言する。0046神によって引き寄せられた人々の群、0047この小集団に混在する天国と地獄の中で、0048善の極から悪の極と、0049その両極を揺れ動きながら演じられる善と悪との戦いのドラマ、0050その戦いは、0051やがて日本、0052世界へと波及する。
0053 この邪悪への対処と救済に自分は送り込まれた:……と玉仁三郎は信じた。
0054 救世主、0055至仁至愛神、0056神素養鳴大神(かんすさのおのおおかみ)、0057ミロクの大神、0058主神、0059弥勒下生仏、0060再臨のキリスト、0061メシア、0062坤の金神(ひつじさるのこんじん)、0063源日出雄、0064素尊汗(スーツンハン)、0065豊雲野尊(とよくもぬのみこと)、0066伊都能売大神(いづのめのおおかみ)、0067弥勒最勝妙如来、0068観世音菩薩、0069太元顕津男(おおもとあきつお)神、0070西王母(せいおうぼ)、0071月天使、0072オリオンの星……あるいは千年に一人の大宗教家、0073大予言者、0074巨人、0075超人、0076霊的革命家、0077謎のスフィンクス、0078大つりがね、0079大山師、0080不敬不逞……そして自称、0081世界改造業者、0082はたまた神のいう大化物か。
0083 世界を改造しようと発動する〈大化物〉の出口王仁三郎の行動言動は、0084まったくつかみどころがない。0085どこが頭でどこが尻尾かわからぬ。
0086 これまで多くの人たちによって、0087いろいろな王仁三郎像が描かれてきたわけだが、0088王仁三郎のほんの一部をとらえて、0089それを王仁三郎だとして提示したにすぎない。0090王仁三郎はそれほど複雑であり、0091怪奇であり、0092幾つもの顔を持つ。0093しかも王仁三郎の七十七年間の破天荒な生涯は、0094人の何倍何十倍も中身が濃い。
0095 現界、0096霊界の両界にまたがって、0097しかも善悪渦巻く大本を引きずりつつ、0098近代日本の大混乱期に世直しに取りかかり、0099国家や天皇制等々の権力や体制を相手に大芝居を打つ〈大化物〉、0100二度も史上類例のない大弾圧圧を受けながら、0101全世界に理想世界の樹立を呼びかける王仁三郎の全貌を描くのは、0102なみたいていな業ではない。
0103 私は十数年前、0104毎日新聞社から、0105四百字づめ原稿用紙六千枚の『大地の母』全十二巻を書き下した。0106当初は、0107大本の二代で、0108大本信者以外からも〈大地の母〉と慕われた出口澄を中心に、0109その昇天まで書く予定で、0110題名もその呼び名から取った。0111ところが、0112全十二巻の巻数では収まりきれず、0113内容は、0114出口直の出生した一八三六年から昇天する一九一八年までの全生涯と王仁三郎の前半生、0115さらに大本教団の成立から第一次大本事件に突入する前夜までのあからさまな歴史の書き下しとなった。
0116 若さもあり、0117一気に書き上げ、0118王仁三郎について、0119私なりであったわけだが、0120その時代までの全貌を描けたような満足感もあった。
0121 その後も私は、0122続編執筆のために王仁三郎の文献を読み重ね、0123取材し、0124資料蒐集を続けた。0125あげく、0126王仁三郎に対する考えは、0127この十年のうちに変わっていった。
0128 出口直が大本なる世直し集団を創り、0129王仁三郎がそれを組織化し発展させたという一般の考え方は浅薄である。0130王仁三郎こそが大本を創り、0131組織し、0132発展させた。0133直はそのための先ぶれに過ぎなかったのでは……。0134私にとっては、0135重大な中心軸の移行であった。
0136 王仁三郎観に変化があった以上、0137『大地の母』は根底から書き改めねばならない。0138その思いは切なるものとなった。
0139 一九八三年、0140題名はそのまま踏襲しながらも、0141中心軸を直から王仁三郎に変え、0142大幅に加筆訂正した愛蔵本『大地の母』を「いづとみづ」社から全三巻で出版したのは、0143その思いへの対応であった。0144しかし、0145この愛蔵本が出た後でも、0146私の思いは鎮まることがなかった。
0147 このたび、0148小部数の出版だった「いづとみづ」社版『大地の母』を、0149新評論から写真入りの読みやすい形で出版して下さることになった。
0150 毎日新聞社版、0151「いづとみづ」社版と、0152質的には異るとは言え、0153描く対象は同一である。0154この新評論版が単なる『大地の母』の再版なら、0155たとえ加筆訂正したところで、0156王仁三郎への思いは鎮まらぬ。
0157 半年余、0158躊躇するものがあった。0159重い気持ちには、0160二つの面があった。0161『大地の母』の復刊ではどうしようもない、0162という気持ちと、0163『大地の母』以降の玉仁三郎の後半生が描ききれるか、0164という途方もない旅に出る前の不安である。0165しかし王仁三郎の波瀾万丈の後半生は、0166私の生命の続く限り書き続けねばならぬ。0167出口王仁三郎は私の生涯のテーマだ。
0168 そんなことを思いつつ、0169旅への心情えをしていった。
0170 この新評論版では、0171出口王仁三郎を中心に据え、0172その全生涯を描こう。0173その思いを明確にするため、0174『出口王仁三郎』と題名を変えた。0175いつ完結するか、0176果ての見えぬ作業であるが、0177おりおりの仕事を単行本化し、0178『出口王仁三郎』を描いて行く。
0179 最初の数冊は『大地の母』の時代と重なるが、0180私の思いはもう『大地の母」から「出口王仁三郎」へと完全に移行している。
0181 同時に、0182本書の発刊にあたって、0183王仁三郎の孫の出口和明(やすあき)としてでなく、0184一作家としてそのテーマに肉薄しつつ取り組む覚悟として、0185新しい筆名を使用することにした。
0186 本書の読者は、0187おそらく次のような疑問を抱かれるであろう。0188「この作品はいったいノンフィクションなのか、0189フィクションなのか」と。
0190 執筆にあたって、0191私はあくまで事実のみを書き続けてきたし、0192今後もその姿勢は変えないつもりだ。0193事実を歪めることの方がより話がおもしろくなりそうだという時でも、0194私はその誘惑に負けたことはない。0195幸い『大地の母』の舞台となる大本は、0196奇なる事金の宝庫であり、0197主人公である王仁三郎の思想も行動も、0198まさに奇想天外である。0199事実を述べることの方が、0200はるかに小説的である。0201登場人物も実名を使用する。0202その意味では、0203まさしくノンフィクションである。
0204 だが、0205この本に登場するのは、0206さまざまな人間群像ばかりではない。0207善と悪との神霊群像も大事な役割をになう。0208これらがなまなましく生きる世界を描き、0209また登場人物の内面にまで立ちいたるには、0210どうしても小説的手法を借りつつ切り込む必要がある。
0211 今では歴史の表面からは消し去られているが、0212王仁三郎の存在は歴史の(ころも)に深く刻印されている。0213それを掘り起こし、0214現代に甦らせるために、0215それらの事物に語らせる語り部に徹してゆく覚悟である。
0216十和田龍