霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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言霊学より見たる鳥

インフォメーション
題名:言霊学より見たる鳥 著者:王仁
誌名:神霊界 掲載号: ページ:9
概要: 備考: タグ: データ凡例:共通凡例B データ最終更新日:2021-03-26 19:03:18 文字数:2422 OBC :M192919180901c05
言霊学より見たる鳥

      王仁

 此一篇は、出口教主の旧稿中の一節です。言霊学活用の一端を御紹介する為めに掲載しました。(編者)

   ◎鶴(つる)

ツルとは、ツルの反(かへし)ツ[※「反」とは言霊反し(ことたまかへし)のこと。底本にフリガナは無いが読者の便宜を考え「かへし」とフリガナを付けた。以下同じ。ただし「鶏」の項では底本に「うらはら」とフリガナが付いている。]にして、ツは続き列(つら)なりて百千の数を宰(つかさど)るの言なり、是を名として鶴といふなり、故に千百の齢を保つなり、此鳥続き列なるの霊有るを以て、一度来(きた)りし所には三度四度来り、一度にして止むことなし。万葉集に佐(か)可(か)故(こ)要(え)底(て)阿(あ)部(べ)乃(の)田面(たのも)爾(に)為(ゐ)流(る)多(た)豆(づ)乃(の)等(と)毛(も)思(し)吉(き)伎(き)美(み)波(は)安(あ)須(す)佐(さ)倍(へ)母(も)我(が)毛(も)[※万葉集 第14巻 3523番 作者不詳]と在りて、鶴は一度にては止まぬといふ事を含みたる歌なり。

   ◎田鶴(たづ)

タヅとは、タは多きこと列(つら)なることなり。ツルの反(かへし)ツにしてタツといふ田は借字(しやくじ)にして多鶴(たづ)の義なり。
芦辺乎左志底田鶴鳴渡る[※万葉集 第6巻 第919番 山部赤人「~葦辺をさして鶴鳴き渡る」。]などいふは鶴の群立ちて鳴き渡ることなり

   ◎葦(あし)田鶴(たづ)

アシタヅとは、アシの反(かへし)イにしてイは命のことなり。ツは鶴にて命(いのち)列(つらなる)鶴(つる)といふことなり。葦(あし)は借字なれば字義に迷ふ可(べ)らず。アシタとは命の長きといふことを鶴に冠(かぶ)せたるの詞(ことば)なり。

   ◎雁(かり)[*底本では「雁」ではなく「鴈」。]

カリとは、カリの反(かへし)キにして気なり、天地の気(いき)に霊(たま)合(あ)ひなり、是を名としてカリといふなり、故に此の鳥は天地の気に従ひて、天(あ)の気の垂る方に彼が気も共に垂るなり、此地に天(あ)の気垂るる秋(あき)は彼が気と共に此地に垂(たれ)て気垂り春亦(ま)た天(あ)の気彼(かの)地に垂る時は彼が気と共にたれて行くなり、彼は只天(あ)の気の垂るる方を気垂(きた)として天気(あき)を秋(あき)とす、彼が方角に北といふも無く秋といふもなし。世の人北方を指して彼が故郷の如くいふも彼の地に子が産むの故なり、北に子を産むといふも天地の気に従ふの故なり、女は陰にして気垂るを以て既に女御を北の方と唱ふるは此の義なり。この鳥秋此地に気垂りて春亦(ま)た彼の地に帰るに時を違へず、故に一名をカリガネといふ、カネの反(かへし)ケにしてケは差別正(けじめ)を宰(つかさど)る言(ことば)にして兼(かね)て違はざるを名としてカリガネといふ、子(ね)を鳴(なく)音(ね)に設けていふは活用なり。

   ◎鴨(かも)

カモとは、カは数のこと、モは母(もや)ふ[※「舫(もや)ふ」のこと。]ことにして数多く母(もや)ふを名としてカモといふ故に万葉集に
鴨(かもの)毛(も)古(こ)呂(ろ)[※万葉集 第14巻 第3527番に「沖に住も小鴨(おかも)のもころ~」という歌がある。]などいふモは母(もや)ふこと、コは凝(こる)こと、ロは固(かたま)ることにて、友を連れて母(もや)ひ固り群り居ることなり。

   ◎鴎(かもめ)

カモメとは、カモは数母(かも)の義なり、メはムレの反(かへし)のメにして、数々母(もや)ひて群がるといふ名としてカモメといふなり、即ち鴨の類なり。

   ◎鴉(からす)

カラスとは、カラの反(かへし)カなり、カは黒き事なり、スは鳥の霊にして黒き鳥といふ名なり、此鳥の鳴く音(こえ)カアの二言を鳴く也、カは明暗の差別のことなり、アは天(あ)なり、故に昼夜の差別を知りて暁天を告げ、亦(また)能く物の差別を知る故に吉凶を知る事を宰(つかさど)るなり。

   ◎鶏(にはとり)[*底本では「鶏」ではなく「雞」。]

ニハトリとは二羽鳥の義なり、諸鳥皆(みな)二羽ならざるは無しと雖(いへど)も、此鳥は雌鳥(めとり)能く雄鳥を助けて暁を告ぐ。
(暁を知るは雌鳥(めとり)にして声を為(なす)は雄也)能く雌雄相(あい)睦(むつ)みて片時も離れざるの名なり、此鳥の鳴くはカキクケコの一行に音(こえ)あり、是を反(うらはら)にしてコケカアと鳴くなり。人は吹く息を以て言(もの)いふ故にカキクケコといふ、鳥は入息を宰(つかさど)りて鳴く故に反(うらはら)に鳴くなり、コケカアといふコは凝(こ)ることにして刻(こく)なり、ケは正しきこと、カは別(わく)ること、アは親音の響(ひびき)にして時々刻々を正しく別くるといふ声なり、故に暁のヽ(こり)の刻より時々ヽヽ(こくこく)を正し別けて告るなり。亦(また)一名カケといふ、カは別るること、ケは正しきことにしてヽヽ(こくこく)を正し別るといふ名なり。亦(また)一名クタカケといふクは与(く)むこと、タは列(つら)なること、カは別るること、ケは正しきことにして、時々刻々を与(く)み列ねて正しく別るといふ名なり。亦(また)一名ユフツゲ鳥といふ、即ち夕告鳥といふ義なり、亦(また)一名イヘツドリといふ、是(これ)は野鳥(ぬつとり)に対したる名にして家に居る鳥といふことなり。

   ◎鵲(かささぎ)

カササキとは、カは暉火なり、ササキとは割(さ)き割(さ)きのキの二言を一言に約めてカササギといふ、即ち火割割(かささき)の義にして、朝(あした)に日(ひ)の割き割き放れて暉(かがや)くを宰(つかさど)る鳥といふ名なり。鴉(からす)には大小あり、大なるを鴉といひ小なるを鵲といふなり、烏鴨(かささぎ)は烏(からす)なり、別に黒小鳥のあるにはあらず、鴉は夕暮を告げ鵲は暁を告るの鳥なり、朝暮鳴音に心を留めて聞き試む可(べ)し。必ず其の差別ある事を知る。本一にして二の名を為す也。扨(さ)て此の鴉と鶏は衆鳥に勝れし霊鳥なり、漢国にては鳳凰を以て霊鳥として太古に在りしも今は無し、皇国の霊鳥は古今に絶へず。考ふるに天地は本来何の為に創造せらるる乎(か)、曰く人の為に創造せられる故に鴉に命じて朝暮を告げしめ、鶏に命じて時刻を報ぜしめ、人に五穀を与へて口腹を養ひ、〓[※一文字判読不能。]を与へて肌を暖ため、牛馬に命じて労を助け、食物乏(とぼ)しければ魚肉を与へ(五穀実らざる年は海魚必ず多し)天地万物に命じて人を助け給ふこと親として子を養ふが如し。

   ◎千鳥

チドリとは、チは一より百千の数を宰(つかさど)る言(ことば)なり、故に多数鳥といふ名なり、其(その)義に因(よ)りて千の字を借りて千鳥とも書く、即ち冬の小鳥をいふなり。

   ◎百千鳥

モモチドリとは、モモは母母にて百々に通ふ、群小鳥のいふ名なり、故に百(ひやく)千(せん)鳥と書くも総ての小鳥の謂(いひ)なり。

   ◎稲負(いなおふ)背鳥(せとり)

イナオフセドリとは、イナは稲(いな)なり、オセフは負背にして稲の中に群がる野雀の名にて秋の小鳥なり。

   ◎止都宣(とつぎ)教(をしへ)鳥(とり) 一名鶺鴒(せきれい)

トツギオシヘ鳥とは、トは与(く)むこと、ツは連(つらな)ること、キは気なり、ヲシヘは教にして男女の気与(く)み連なるを教ふる鳥といふ名なり、漢名是(これ)をセキレイといふ、セキの反(かへし)シにしてレイの反(かへし)リなり、即ちシリなり、故に此の鳥は尻を動かして女男の交ることを教ふるの名なり。

   ◎呼(よぶ)小鳥(ことり)

ヨブ小鳥とは何鳥といふ定まりあるにあらず、只(ただ)鳴く音の呼ぶが如くなるを以て名と為す、呼ぶといふに用あり、既に兼好法師の徒然草に呼小鳥鳴く時に招魂の法を行ふと書きたる人なども、人の将(まさ)に死んとする時に其子名を呼んで鳴くことを指して呼子鳥といふ。何にても呼ぶといふに用あるなり、総て此(この)小鳥は子取の霊合にて天地初(はじめ)て息を生るに小鳥を先とす、小鳥子を取々て然(しか)して大鳥を後に産む天地神霊子を取るの御伝は別に此(この)小鳥の名にありと雖(いへど)も複雑なれば改めて詳説する時あるべし。(未完)

[#次号に続きがある]

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