霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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日本人(にほんじん)の抱擁性(はうようせい)

インフォメーション
鏡:月鏡 題名:日本人の抱擁性 よみ: 著者:出口王仁三郎
神の国掲載号:1929(昭和4)年05月号 八幡書店版:217頁 愛善世界社版: 著作集:351頁 第五版:66頁 第三版:66頁 全集:494頁 初版:47頁
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:1089 OBC :kg291
001 我(わ)が日本(にほん)神洲(しんしう)の国民(こくみん)は、002古来(こらい)、003抱擁性(はうようせい)に富(と)んで居(ゐ)た。004そして固有(こいう)の民族性(みんぞくせい)に少(すこ)しの動揺(どうえう)を来(きた)さなかつた事(こと)は、005世界(せかい)の驚異(きやうい)とする所(ところ)である。006世界(せかい)の文化(ぶんくわ)を悉(ことごと)く吸収(きふしう)して、007同化(どうくわ)し、008精錬(せいれん)して更(さら)により以上(いじやう)美(うつく)しきものとして、009更(さら)に之(これ)を世界(せかい)に頒与(はんよ)する所(ところ)に、010日本人(にほんじん)の生命(せいめい)があり、011使命(しめい)があるのである。012然(しか)し横(よこ)に世界(せかい)文化(ぶんくわ)を吸収(きふしう)して之(これ)を精錬(せいれん)すればする程(ほど)、013縦(たて)に民族性(みんぞくせい)が深(ふか)めらるべき筈(はず)だのに、014現代(げんだい)の日本(にほん)は外来(ぐわいらい)文化(ぶんくわ)の暴風(ばうふう)に吹(ふ)きつけられるほど、015固有(こいう)の民族性(みんぞくせい)の特長(とくちやう)を喪(うしな)ひつつある状態(じやうたい)は、016恰(あたか)も根(ね)の枯(か)れたる樹木(じゆもく)に均(ひと)しいものである。017日本人(にほんじん)は、018日本人(にほんじん)として決(けつ)して何物(なにもの)によつても冒(をか)されない、019天賦(てんぷ)固有(こいう)の文化的(ぶんくわてき)精神(せいしん)を持(も)つて居(を)る筈(はず)である。020それが外来(ぐわいらい)文化(ぶんくわ)の浸蝕(しんしよく)に由(よ)つて、021失(うしな)はれんとする事(こと)は、022祖国(そこく)の山河(さんが)が黙視(もくし)するに忍(しの)びざる所(ところ)で無(な)くてはならぬ。023斯(かく)の如(ごと)き時(とき)に際(さい)して、024天災地変(てんさいちへん)が忽焉(こつえん)として起(おこ)り、025国民(こくみん)に大(だい)なる警告(けいこく)と反省(はんせい)を促(うなが)した事(こと)は、026近代(きんだい)に始(はじ)まつた事(こと)で無(な)く、027実(じつ)に建国(けんこく)二千五百年(にせんごひやくねん)の災変史(さいへんし)の、028黙示(もくじ)する所(ところ)の大真理(だいしんり)である。029近(ちか)くは元和(げんわ)、030寛永(くわんえい)、031慶安(けいあん)、032元禄(げんろく)、033宝永(ほうえい)、034天明(てんめい)、035安政(あんせい)、036大正(たいしやう)に起(おこ)つた大地震(だいぢしん)と当時(たうじ)の世態(せたい)人情(にんじやう)との関係(くわんけい)を回顧(くわいこ)するも、037蓋(けだ)し思(おも)ひ半(なかば)に過(す)ぐるものがあるではないか。
038 扨(さ)て我国(わがくに)の記録(きろく)に存(そん)するもののみにても、039大小(だいせう)一千有余(いつせんいうよ)の震災(しんさい)を数(かぞ)へる事(こと)が出来(でき)る。040其(その)中(なか)でも最(もつと)も大地震(だいぢしん)と称(しよう)されて居(を)るものが、041百二十三回(ひやくにじふさんくわい)、042鎌倉(かまくら)時代(じだい)の如(ごと)きは平均(へいきん)五年目(ごねんめ)毎(ごと)に大震災(だいしんさい)があつたのである。043覇府(はふ)時代(じだい)には大小(だいせう)三十六回(さんじふろつくわい)の震災(しんさい)があつた。044然(しか)も我国(わがくに)の発展(はつてん)が、045何時(いつ)も是等(これら)の地震(ぢしん)に負(お)ふ所(ところ)が多(おほ)いのも、046不思議(ふしぎ)な現象(げんしやう)である。047奈良(なら)が滅(ほろ)び京都(きやうと)が衰(おとろ)へ、048そして江戸(えど)が大(おほい)に興隆(こうりう)発展(はつてん)した歴史(れきし)の過程(くわてい)を辿(たど)つて見(み)れば、049その間(かん)の消息(せうそく)が能(よ)く能(よ)く窺(うかが)はれる。050全体(ぜんたい)我国(わがくに)の文化(ぶんくわ)その物(もの)は、051全(まつた)く地震(ぢしん)から咲(さ)き出(だ)した花(はな)の様(やう)にも思(おも)はれる。052天神(てんしん)天祖(てんそ)、053国祖神(こくそしん)の我国(わがくに)を見捨(みす)て玉(たま)はぬ限(かぎ)り、054国民(こくみん)の生活(せいくわつ)が固定(こてい)し、055腐敗(ふはい)堕落(だらく)の極(きよく)に達(たつ)した度毎(たびごと)に、056地震(ぢしん)の浄火(じやうくわ)が忽焉(こつえん)と見舞(みま)つて来(き)て、057一切(いつさい)の汚穢(をゑ)を洗滌(せんでう)するのは、058神国(しんこく)の神国(しんこく)たる所以(ゆゑん)である。059古語(こご)に曰(い)ふ「小人(せうじん)をして天下(てんか)を治(をさ)めしむれば天禄(てんろく)永(なが)く絶(た)えん、060国家(こくか)混乱(こんらん)すれば、061天災地妖(てんさいちえう)到(いた)る」とあるのは自然(しぜん)と人生(じんせい)の一体(いつたい)たる事(こと)を語(かた)つたものである。062人間(にんげん)が堕落(だらく)して奢侈(しやし)淫逸(いんいつ)に流(なが)れた時(とき)、063自然(しぜん)なる母(はは)は、064その覚醒(かくせい)を促(うなが)す為(ため)に、065諸種(しよしゆ)の災害(さいがい)を降(くだ)し玉(たま)ふのであつて而(しか)も地震(ぢしん)は其(そ)の極罰(きよくばつ)である。066我国(わがくに)に地震(ぢしん)の多(おほ)いのも神(かみ)の寵児(ちようじ)なるが故(ゆゑ)である。067自然(しぜん)否(いな)天神(てんしん)地祇(ちぎ)の恩寵(おんちよう)を被(かうむ)る事(こと)の多(おほ)いだけ、068それだけにその恩寵(おんちよう)に背(そむ)いた時(とき)の懲罰(ちようばつ)は一層(いつそう)烈(はげ)しい道理(だうり)である。069若(も)し地震(ぢしん)が起(おこ)らなければ、070人震(じんしん)が発(おこ)りて其(そ)の忿怒(ふんぬ)を漏(も)らすに至(いた)る。071近(ちか)くは天草(あまくさ)四郎(しらう)[※「天草四郎」…江戸初期の寛永十四年(1637)に起きた島原の乱の中心人物。]や由比(ゆひ)民部之介(みんぶのすけ)[※「由比民部之介」…由比正雪。江戸初期の慶安四年(1651)に起きた慶安の乱の中心人物。]、072大塩(おほしほ)平八郎(へいはちらう)[※「大塩平八郎」…江戸後期の天保八年(1837)に起きた大塩平八郎の乱の中心人物。]乃至(ないし)、073西郷(さいがう)隆盛(たかもり)[※「西郷隆盛」…明治維新の立役者の一人であるが明治十年(1877)腐敗する明治政府に反乱を起こした(西南戦争)。]の如(ごと)き皆(みな)この人震(じんしん)に属(ぞく)するものである。
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