あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
第53巻から55巻までは、インドの「ビクの国」の物語である。治国別の一行が活躍する。
本巻では、ビクの国の内憂外患を、王家の若者たちが救う。
- 第1~9章
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ウラル教を奉ずるビクの国は、ビクトリア王が治めていたが、国政が乱れ、暴動が起こり、また右守のベルツは奸悪で、王妃のヒルナ姫に取り入って横暴に振る舞い、権力を握ろうとたくらんでいた。
忠良な左守キュービットは、自分の息子のハルナが、右守の妹カルナ姫と結婚をするのを機に、左守家と右守家が和合して、国家が安泰となることを願っていたが、結婚を祝う宴席で右守が王に反抗し激論となる。
- 第10~15章
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フサの国のイソ館へ侵攻するバラモン軍の総指揮官である鬼春別(おにはるわけ)将軍と久米彦(くめひこ)将軍は、イソ館攻略を断念し、ビクの国を侵略し、ここに永住しようとする。
王も左守も右守もみなバラモン軍に捕まってしまうが、ヒルナ姫とカルナ姫は女の色香で鬼春別・久米彦を手玉に取り、ビクの国を再興しようと奮闘した。
その結果、王を始め捕虜はすべて解放された。
- 第16~19章
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王家と両将軍の和睦の宴席で、ヒルナ姫とカルナ姫は両将軍に酒を呑ませて泥酔させ、そのすきに王や左守、右守らと今後の相談を始めた。
右守一派は王と久米彦将軍を暗殺しようとするが失敗。城外に出て行く。
- 第20~23章
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ビクの国はとりあえず王権が戻り、バラモン軍に城下を貸し与えるという形で、王家とバラモン軍が区画されるようになった。
三五教の宣伝使・治国別(はるくにわけ)の一行がやって来るという知らせを受けると、鬼春別・久米彦将軍始めバラモン軍はビクの国から逃げ去る。
それを知った右守一派が城に攻め寄せて来るが、治国別一行の言霊により、右守一派は城外へ逃げて行った。
王は救国の大恩を感謝し、国を挙げて三五教に帰依する。
主な登場人物[?]基本的にセリフやアクションがある人物のみ採録しています。名前だけしか出てこない人は省いています。[×閉じる]:
ビクトリア王…70歳、ビクの国の刹帝利(国王)。ウラル教。
ヒルナ姫…23歳、王妃。元はビクトリア姫の侍女だった。
ビクトリア姫…3年ほど前に帰幽
キュービット…左守。忠実な老臣。
ベルツ…右守。国政を奪い取る野望を抱いている。軍部担当。
ハルナ…左守キュービットの息子。カルナ姫の恋人
カルナ姫…右守ベルツの妹。ハルナの恋人
タルマン…宣伝使兼内事司、左守右守よりも上位。
エクス…左守キュービットの家令
シェール…右守ベルツの家令
【バラモン軍】
鬼春別将軍…バラモン教の大教主・大黒主の左守。三五教のイソ館を攻撃するため出陣した。
久米彦将軍…鬼春別の部下
スパール…鬼春別の副官
エミシ…久米彦の副官
【三五教】
治国別…宣伝使
松彦…治国別の弟子
竜公…治国別の弟子
万公…治国別の弟子