惟神道の
光に
照らされて
地獄だましひも
天国に
進めり
〈序文(三)〉
隔てなき
神の
教も
人々の
心の
隔てに
変り
行くなり
〈第1章(再)〉
四方の
国みな
同胞と
宣り
給ふ
聖の
君は
神にましける
〈第1章(再)〉
何時までも
不二の
高嶺に
積む
雪の
清き
心を
主に
捧げむ
〈第4章(初)〉
水底まで
澄み
渡りたる
玉水の
池に
今宵の
月は
宿れり
〈第4章(初)〉
言霊の
神の
誠の
剣もて
言向和はせ
醜の
大蛇を
〈第5章(三)〉
真心の
征矢に
刃向ふ
敵はなし
愛と
善との
弓張の
月〈第7章(三)〉
五十鈴川流れも
清き
言霊は
我ひのもとの
稜威なりけり
〈第8章(初)〉
撞賢木伊都の
御魂の
大神は
綾の
高天に
現れましにけり
〈第8章(初)〉
たた
並はる
青垣山に
包まれし
綾の
高天は
神の
御舎〈第8章(初)〉
三ツ
魂五ツの
魂の
経綸に
たちまち
地上は
天国と
化しぬ
〈第10章(三)〉
へだてなき
神の
御稜威に
生ひながら
隔てのありと
思ふ
愚さ
〈第12章(初)〉
悪しとは
思ふな
吾に
仇なすは
吾を
錬ふる
神の
慈悲なり
〈第12章(初)〉
真直なる
心はやがて
世に
出づる
まことの
人の
神徳なりけり
〈第12章(初)〉
照妙の
綾部の
里に
錦織る
人は
真の
神の
御柱〈第13章(初)〉
弓張りの
月を
頭にいただきて
高熊山にわれ
登りけり
〈第13章(初)〉
何一つ
神の
造らぬ
物はなし
この
大恩を
夢な
忘れそ
〈第16章(再)〉
志神の
御国にあるものは
必ず
上らむ
天国の
園に
〈第16章(再)〉
厳御霊天津神国に
上りまして
下界の
闇を
照らさせ
給へる
〈第16章(再)〉
根の
国は
地底にあらず
偽と
悪と
醜の
集まる
都会の
真中〈第17章(再)〉
厭離穢土などと
思ふな
現世は
愛善の
神守る
楽園〈第17章(再)〉
親しかりし
人の
訪ひ
来し
嬉しさは
わが
身の
地位を
忘れて
出迎ふ
〈第18章(三)〉
愛善の
道に
叶ひし
身魂こそ
天地の
神の
心に
叶へり
〈第18章(三)〉
永久の
生命の
道をさとせども
世の
大方は
亡びの
道辿る
〈第19章(三)〉
今の
世にわが
大道の
無かりせば
天地は
鬼畜の
住処となるべし
〈巻末(三)〉
世を
教へ
人をあはれむ
心ほど
苦しきものはあらじと
思ふ
〈巻末(三)〉
世の
中の
一切万事の
出来事は
神のよさしの
経綸と
知らずや
〈巻末(三)〉
(初は初版、再は再版、三は三版の略)
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に作成しました]