霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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出鱈目

インフォメーション
題名:出鱈目 著者:出口王仁三郎
ページ:363
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 04:40:00 OBC :B120200c36
修行者も平蔵(へいざう)正信(まさのぶ)さと(びと)も不動の山に福島とのぼる
修行場(しゆぎやうば)黒田(くろだ)きよ子と野崎(のざき)()が祭壇の前に端坐し守れり
黒髪を(うしろ)に垂らしそりかへり素盞嗚(すさのを)の神と黒田(くろだ)がほざく
篤三郎(とくさぶらう)神前(しんぜん)に端然とかしこまり黒田に(むか)つて敬礼をなす
上田(うへだ)来たか勿体(もつたい)なくも素盞嗚(すさのを)(みこと)でござるとふり返る黒田
黒『その(はう)が改心せぬため金明会(きんめいくわい)を気の毒ながら灰にするぞよ』
一時(いつとき)も早く綾部に立帰(たちかへ)り消防の用意にかかれとほざく
黒『その(はう)は千騎一騎のこの場合上谷(うへだに)なんかに来る身でないぞ』
その(はう)野狐(のぎつね)正体あらはせと(れい)をかくれば四つばひとなる
こんこんと(あや)しき声をはり上げて一目散(いちもくさん)裏山(うらやま)にかけ()
驚いて野崎(のざき)(あと)を追ひかけつ谷間に黒田をとらへて帰る
黒『これからは福島のことはききませぬええ残念な狐につかれた』
うまいこといふな()(だう)古狐(ふるぎつね)()(にら)めばまたもこんこんとなく
こんこんとなきつつ不動の山さして一目散に黒田は逃げゆく
をりもあれ例の勇佑(ゆうすけ)はせ(きた)り神に反対するなと頼む
勇『黒田さんに素盞嗚(すさのをの)(みこと)がうつられて山でいかつて居られますぞや』
勇『先生の()が強いから金明会(きんめいくわい)が焼けると神が仰有(おつしや)いますぞや』
勇『この(ぢぢ)も一生懸命に大難(だいなん)小難(せうなん)にかはれと祈つて居ります』
勇『三体(さんたい)大神(おほかみ)様の肉の宮を(きつね)とおつしやるあなたが悪い』
勇『神様はもつての(ほか)の御立腹どうしてもお許しござりますまい』
勇『(わたくし)が一生の願ひ黒田さんに()びて大難(だいなん)をのがれて下さい』
勇佑は二つの目より滝のごと涙の雨を()らせてたのむ
上『金明会(きんめいくわい)の広間が焼けるはみな(うそ)だ狐の言葉にだまされな(ぢぢ)
上『何事もみな野狐(のぎつね)出鱈目(でたらめ)だ火事があるなら上谷(うへだに)へは()ぬ』
勇佑は安心したかほほ()みて煙管(きせる)煙草(たばこ)をふかし(やす)らふ
堂山(だうやま)に登るとすれば勇佑は何卒(どうぞ)綾部に帰つてくれといふ
福島の神が立腹なされたらまた大変と勇佑がふるふ
勇佑に神界のことを説ききかせ菊をともなひ綾部へ帰らす
暴言暴動
雑木(ざふき)(しげ)(くさむら)わけて(ただ)一人(ひとり)不動山(ふどうやま)にのぼり木蔭(こかげ)にかくれみる
平蔵や正信(まさのぶ)福島寅之助その他の連中わがあるを知らず
たそがれの(やみ)おそひたる松のかげにわれは様子を見てゐたりけり
『艮の金神福島大先生開祖と上田が改心しますように』
(わたし)()(いのち)あげます金明会(きんめいくわい)を焼くことだけはお許し下さい』
一同が涙まじりに福島のまへに両手をあはせてたのめり
福『出口直は金光(こんくわう)大神(だいじん)(かたき)ぞよ上田を引き入れて教会(ひろま)をつぶす』
福『出口直と上田と二人で本宮(ほんぐう)の金光教会つぶした罪人(ざいにん)
福『出口直は(にせ)(うしとら)金神(こんじん)ぢや福島先生がまことの金神』
福『今度こそ堪忍袋の緒が切れた上田の審神者(さには)をはうり出さねば』
福『出口上田平蔵が改心いたさねば金明会(きんめいくわい)(なん)べんでも焼くぞ』
福『上田をば何時(いつ)までも綾部におくなれば神がゆるさぬ神罰(しんばつ)あてるぞ』
金光教の信者ばかりがあつまつて出口上田の攻撃のみする
若けれど野心の強き春蔵(はるざう)は金光信者を煽動(せんどう)のみする
黒田(くろだ)きよ子は髪ふり乱し(かむ)がかり口調で足立を叱りはじめぬ
黒『正信(まさのぶ)よしつかり致せその(はう)は金光教会の教師でないか』
黒『出口直のそばに三年も居りながら上田の審神者(さには)教会(ひろま)をとられて』
黒『教会(けうくわい)をたたきつぶされ(なん)として金光殿(どの)へ申しわけする』
黒『朝寝(あさね)して手水(てうづ)も使はぬ猫よりも劣つた上田に頭を下げるか』
黒『寝所(ねどころ)朝飯(あさめし)()ひ茶をくらひ顔も洗はぬ無精な上田を』
黒『あのやうな道楽者を出口直が経綸(しぐみ)といふのが気にくはぬぞや』
黒『上田をば(はう)り出さねば如何(どう)しても金光教会は立ちてゆかぬぞ』
黒『あれみやれ金明会(きんめいくわい)が焼けるぞよ出口上田が改心せぬゆゑ』
たそがれの山の尾の()に大勢が(あつま)り綾部の火をみてあやしむ
瓦屋(かはらや)(かまど)の火を見て一同が火事よ火事よと驚くをかしさ
黒『綾部では出口上田が消防に一心不乱火傷(やけど)してゐる』
黒『このままにして置いたなら両人の火傷(やけど)大きく(いのち)があぶない』
四方(しかた)足立春蔵(はるざう)竹村大先生おわびおわびと信徒(まめひと)がなく
たそがれの闇はますます深くして瓦屋(かはらや)の火も見えなくなりぬ
火事にしてはあんまり早く消えました福島先生と信徒(まめひと)たづぬる
大神(おほかみ)経綸(しぐみ)金明会(きんめいくわい)一棟(ひとむね)を焼いて綾部を助けたと福島いふ
福『皆のもの出口お(なほ)()を折らせ明日(あす)から上田をほり出してしまへ』
福『本当の(うしとら)金神(こんじん)寅之助(とらのすけ)神とあらはれ教会(ひろま)をまもる』
福『艮の金神福島寅之助三千世界の立替(たてか)いたすぞ』
福『福島があつぱれこの世にあらはれてみろくの神代(かみよ)にたて直すぞよ』
福『人民が何程(なにほど)偉いと申しても神には勝てぬ改心いたせよ』
福『この神は毛筋の横巾も間違はぬまことの金神は寅之助ぞや』
福『何時(いつ)までも改心せぬと足もとから鳥がたつぞよびつくりするぞよ』
福『この神を疑うてをる人民はめまひが来るぞよ改心いたせよ』
こんなことのべつまくなし呶鳴りをる信者は恐れて合掌するのみ
福島にあざむかれたる村人(むらびと)(やみ)の尾の()にさまよひて居り
闇の幕ますます深く不動山(ふどうさん)くだる道さへ見当がつかず
神様のおかげで綾部が救はれしと福島の名を連呼する信者
この神は嘘は言はぬと言ひながらいま目の前で嘘ばれてをり
良心のなき福島四方(しかた)()は助けてやつたと得意然(とくいぜん)たり
曲神(まがかみ)愚人(ぐじん)の心を奪はんと(しり)のつぼめの合はぬこといふ
恐怖心と欲心(よくしん)なければ何人(なにびと)曲津(まがつ)(げん)に迷はざるべし
上谷(うへだに)に古く()ぐへる曲神(まがかみ)大本(おほもと)占領せんと狂ふも
四方(しかた)春蔵(はるざう)竹村(たけむら)仲蔵(なかざう)正信(まさのぶ)大本(おほもと)野心(やしん)持ちていたける
上田あればわが目的のさまたげと日夜(にちや)反対運動のみする
迷信に(たま)くもらせし平蔵(へいざう)曲津(まがつ)曲言(まがごと)信じて動かず
曲神(まがかみ)は曇れる数多(あまた)身魂(みたま)をば山の尾の()に引きずり上げたり
出口開祖(きよ)(をしへ)と厳格なる上田の審神者(さには)曲神(まがかみ)恐れつ
何よりも(けむ)たき(やつ)は上田なり退去させんと曲人(まがびと)のたくらみ
不動山(ふどうさん)の尾の()曲津(まがつ)信徒(まめひと)を伴ひ上田の放逐を計りぬ
如何(いか)にして(やみ)山路(やまぢ)(くだ)らんと泣く信徒(まめひと)の声の悲しき
改心の足らぬ身魂(みたま)はこの山が(くだ)れぬぞよと呼ばはる福島
恐ろしきことが来るぞよ改心を致さな谷底(たにそこ)()ると(まが)言ふ
改心を致しますから()の山を無事に下らせたまへと(みな)泣く
福島をまことの神と拝むなら守つてやると法螺(ほら)吹く曲神(まがかみ)
春三(はるざう)は誠の神ぢや取次(とりつぎ)ぢや取り違ひすなと又も呼ばはる「春三」は他の箇所では「春蔵」(四方春蔵)だが、ここだけ「春三」になっている。
平蔵は天眼通(てんがんつう)ぢや(やみ)()も目が見えるだろと福島大声(おほごゑ)に言ふ
ハイハイと四方(しかた)平蔵拝跪(はいき)してしきりに神名(しんめい)唱へ()だせり
闇の神声
(やみ)ふかき尾の()の松の()かげよりわれ曲神(まがかみ)と突然呶鳴れり
綾部にて大怪我せしと思ひゐし()が声()きておどろく曲神(まがかみ)
信徒(まめひと)は天狗がわれに化けしものとふるひをののき救ひを叫ぶ
済まなんだ小松林(こまつばやし)天狗様(てんぐさま)皆をおたすけ下されと泣く
天狗(てんぐ)にはあらずまことの上田なりといへど一同(まこと)とはせず
金明会(きんめいくわい)が焼けて上田が怪我せしと思へる信徒(まめひと)容易に信ぜず
上『慢心(まんしん)のつよき汝等(なんぢら)悪神(あくがみ)にだまされ今のさまは何ぞや』
上『わが審神(さには)きかず極力反対しだまされて(やみ)の山に苦しむ』
上『われこそはまことの上田審神者(さには)なり数時間以前にここに来てをり』
上『常磐木(ときはぎ)の松の()かげに休らひて暴言暴動を見聞きしたりき』
上『福島にかかれる神は盲神(めくらがみ)足もとにゐるわれをさとらず』
上『瓦屋(かはらや)(かまど)の火を見て広前(ひろまへ)の火事とはなんだ盲神(めくらがみ)ども』
上『目を覚まし悔い改めざれば(たちま)ちに汝等(なんぢら)神の(いか)りにふれん』
上『暗黒な山の尾の()におびき出され進退きはまる(さま)あはれなり』
上『金明会(きんめいくわい)万一焼けると思ふなら何故(なにゆゑ)綾部へかけつけぬのか』
上『弁当や茶を(たづさ)へてお広間の火事見(くわじみ)するとは()しかぬ(やつ)
上『福島や春蔵(はるざう)()(まこと)の神なればこんな行ひなさざるはずなり』
上『胸に手をおいて考へみるがよいまことの神か(にせ)の神かを』
上田さんは綾部にゐると思つたに(やぶ)から(ぼう)とおどろく信徒(まめひと)
福島の一味四人は面くらひへらず(ぐち)たたき山(くだ)りゆく
山道の闇につまづき倒れつつ(いばら)にかかりて泣き叫ぶあり
(いのち)がけ闇の山路(やまぢ)を転がりつ真夜中ごろに修行場(しゆぎやうば)に帰る
何人(なにびと)も顔や手足に(いばら)かきの負傷せざるは一人も無かりき
平蔵のわれは手を引き山(くだ)りせしため彼は傷一つせず
信者()は邪神の言葉の嘘なりしをさとりしならむ急ぎ帰綾(きれう)
愚夫愚婦
真夜中を綾部に帰りしそのあとでわれを放逐の協議なしたり
正信(まさのぶ)春蔵(はるざう)仲蔵(なかざう)三人は全権公使となりてきたれり
神神(かみがみ)が御立腹です上田さんは居つてくれなと三人が言ふ
君たちの気狂(きちが)ひを(あと)に残しおきてわれは帰るに帰られずといふ
『神様は気を引きなさる福島をあなたは気狂(きちが)曲津(まがつ)と見えるか』
三人(さんにん)はくだらぬことをべらべらとしきりにしやべりまだ目はさめず
開祖様とわれをのぞけばことごとく金光教会の信者のみなる
金光教の悪霊(あくれい)信者に憑依して(ちから)かぎりにわれにはむかふ
大勢の中に一人(いちにん)(あひ)立ちてまことを説くは苦しかりけり
愚夫(ぐふ)愚婦(ぐふ)如何(いか)に説くともさとすとも到底諒解出来ぬをさとりぬ
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