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大正元年旧八月十九日

インフォメーション

種類：大本神諭年月日：1912（大正1）年9月29日（旧8月19日）

神霊界掲載号：大正6年7月1日号（第49号） 5頁神霊界八幡書店復刻版：第1巻 273頁七巻本：第1巻 152頁五巻本：未調査三五神諭：第23章（霊界物語第60巻「三五神諭」の章）東洋文庫天の巻：40頁東洋文庫火の巻：なし連合会水の巻：なし大本史料集成：未調査庶民生活史料集成：なし

概要：備考：タグ：データ凡例：データ最終更新日： OBC ：os025

001　大国常立尊(おほくにとこたちのみこと)が天晴(あっぱれ)表面(おもて)になりて守護(しゅご)にかかると、002一旦(いったん)は神(かみ)の経綸(しぐみ)通(どほ)りにいたすから、003日本(にほん)の人民(じんみん)が改心(かいしん)いたして神心(かみごころ)に成(な)りて居(を)らんと、004世界中(せかいじゅう)の事(こと)であるから、005人気(ひとぎ)の悪(わる)い所(ところ)は何処(どこ)でも飛火(とびひ)がいたすから、006今度(こんど)は是迄(これまで)の見苦(みぐる)しき心(こころ)を全然(さっぱり)捨(すて)て了(しま)ふて、007産(うぶ)の精神(こころ)に成(な)りたらば、008安全(らく)な道(みち)が造(つく)り替(かへ)て在(あ)るから、009霊魂(みたま)を研(みが)いて善(よ)い道(みち)へ乗(の)り替(かへ)るやうに仕組(しぐん)であれども、010霊魂(みたま)に曇(くも)りが在(あ)りては善(よ)い道(みち)へ乗(のり)替(か)へたとて、011辛(つろ)うて御用(ごよう)が出来(でき)んから、012発根(ほっごん)の改心(かいしん)、013腹(はら)の底(そこ)からの改心(かいしん)でないと、014誠(まこと)の御用(ごよう)は出来(でき)んぞよ。015龍宮(りゅうぐう)の乙姫殿(おとひめどの)を見(み)て皆(みな)改心(かいしん)をいたされよ。016昔(むかし)から誠(まこと)に慾(よく)な醜(みぐる)しき御心(おこころ)で在(あ)りたなれど、017今度(こんど)の世(よ)の立替(たてかへ)には慾(よく)を捨(すて)て了(しま)はねば、018神界(しんかい)の御用(ごよう)が勤(つと)まらんといふ事(こと)が、019一番(いちばん)に早(はや)く御合点(ごがてん)が参(まい)りたから、020龍門(りゅうもん)の御宝(おたから)を残(のこ)らず艮(うしとらの)金神(こんじん)に御渡(おわた)し遊(あそ)ばして、021活発(かっぱつ)な御働(おはたら)きを神界(しんかい)で一生懸命(いっしょうけんめい)になって、022力量(ちから)も十分(じゅうぶん)に在(あ)るなり、023此(こ)の方(ほう)の片腕(かたうで)に成(な)って、024今度(こんど)の世(よ)の立替(たてかへ)の御用(ごよう)を遊(あそ)ばすから、025外(ほか)の守護神(しゅごじん)も龍宮様(りゅうぐうさま)の御(ご)改心(かいしん)を見(み)て、026一日(いちにち)も早(はや)く自己(われ)の心(こころ)の中(なか)を考(かんが)へて改心(かいしん)をなされよ。027大国常立尊(おほくにとこたちのみこと)が今(いま)表(おもて)になりた処(ところ)で、028神界(しんかい)の役(やく)に立(たて)る霊魂(みたま)は一(ひと)つも無(な)いが、029能(よ)くも是(これ)だけ曇(くも)りたものであるぞよ。030モウ神(かみ)は構(かま)はんから、031何彼(なにか)の事(こと)を急速(いっさく)にいたして後(あと)の立直(たてなを)しに掛(かか)らんと、032世界中(せかいじゅう)の大事(だいじ)であるから、033判(わか)らぬ守護神(しゅごじん)に何時(いつ)までもかかりて居(を)りたら、034世界(せかい)の人民(じんみん)が皆(みな)難渋(なんじゅう)をいたして、035往(い)きも戻(もど)りも成(な)らんやうに成(な)りて、036戦争(いくさ)も済(す)みたでも無(な)し、037止(とど)めも刺(さ)せん事(こと)になりて、038世界中(せかいじゅう)の大難(だいなん)と成(な)るから、039是迄(これまで)に耳(みみ)に蛸(たこ)が出来(でき)る程(ほど)注意(きをつけ)てあるが、040何彼(なにか)の時節(じせつ)が迫(せま)りて来(き)て、041動(うご)きもにじりも出来(でき)ん事(こと)に世界中(せかいじゅう)が成(な)るから、042クドウ守護神(しゅごじん)人民(じんみん)に気(き)を附(つ)けるぞよ。043今(いま)からの改心(かいしん)は間(ま)に合(あは)んぞよ。

044　日本(にほん)にも、045元(もと)の日本魂(やまとだましい)が少(ち)と在(あ)りたら、046茲(ここ)までの難渋(なんじゅう)はないなれど、047誠(まこと)の日本魂(やまとだましい)の身魂(みたま)により明(あか)されず、048肝心(かんじん)の事(こと)を任(まか)して為(さ)せる事(こと)も出来(でき)ず、049テンで経綸(しぐみ)が分(わか)りて居(を)らんから、050神(かみ)が使(つか)ふ身魂(みたま)が無(な)いぞよ。051此(こ)の方(ほう)が世界中(せかいじゅう)の事(こと)をいたさなならんから、052何彼(なにか)の事(こと)が一度(いちど)に成(な)りて、053忙(せわ)しうなると申(もう)すことが、054毎度(まいど)筆先(ふでさき)で知(し)らして在(あ)ろうがな。055艮(とどめ)に成(な)りたら神霊活機臨々発揮日月(おほでぐちのかみ)と現(あら)はれて、056三千世界(さんぜんせかい)の艮(とどめ)を刺(さ)すぞよ。057其(その)折(おり)に間(ま)に合(あ)ふやうに、058早(はよ)ふから有難(ありがた)がりて、059大本(おほもと)へ来(き)て辛(つら)い修業(ぎゃう)を仕(し)て居(を)りても、060肝心(かんじん)の処(ところ)が能(よ)く解(わか)りて居(を)らんと、061善(よ)い御用(ごよう)は出来(でき)んぞよ。062何(ど)うなりとして引着(ひっつい)て居(を)りたら、063善(よ)い御用(ごよう)が出来(でき)ると思(おも)ふてをると、064大間違(おほまちがい)であるぞよ。065艮(うしとらの)金神(こんじん)が初発(はじめ)から一言(ひとこと)申(もう)した事(こと)は一分一厘(いちぶいちりん)違(ちが)はんぞよ。066途中(とちゅう)から変(かは)るのは矢張(やはり)霊魂(みたま)に因縁(いんねん)が無(な)いのじゃぞよ。067因縁(いんねん)の在(あ)る身魂(みたま)は切(き)りても断(き)れん、068如何(どん)な辛(つら)い目(め)をいたしても左程(さほど)苦(くる)しい事(こと)はないぞよ。069因縁(いんねん)性来(しょうらい)と申(もう)すものは、070エライもので在(あ)るぞよ。071それで今度(こんど)は因縁(いんねん)の在(あ)る身魂(みたま)が集(よ)りて来(き)て、072辛(つら)い辛抱(しんぼう)をいたして天地(てんち)の光(ひかり)を出(だ)して呉(くれ)んならん、073変生男子(へんじょうなんし)と変生女子(へんじょうにょし)との身魂(みたま)を、074茲(ここ)まで化(ばか)して神(かみ)の御役(おんやく)に立(たて)たぞよ。075変生男子(へんじょうなんし)と女子(にょし)との身魂(みたま)が、076誰(だれ)も能(よ)う為(せ)ぬ辛抱(しんぼう)をいたして、077此(この)世(よ)には神(かみ)は無(な)きものと、078学(がく)で神力(しんりき)をないやうに仕(し)て居(を)りたのを、079此(この)世(よ)に神(かみ)が有(あ)るか無(な)いかと云(い)ふ事(こと)を、080三千世界(さんぜんせかい)へ天晴(あっぱれ)と天地(てんち)の神力(しんりき)を表(あら)はせて見(み)せて、081此(こ)の先(さき)は日本(にほん)の国(くに)は神力(しんりき)なり、082外国(がいこく)は学力(がくりき)で如何(どん)な事(こと)でもいたすなれど、083世(よ)の元(もと)の根本(こんぽん)の生神(いきがみ)の神力(しんりき)には敵(かな)はんから、084今(いま)の中(うち)に海外(むかう)の国(くに)の悪神(あくがみ)の、085エライ企(たく)みを砕(くだ)いて了(しま)ふから、086一日(いちにち)も早(はや)く往生(おうじょう)いたすが徳(とく)であるぞよ。

087　今度(こんど)の戦(たたか)いは人民(じんみん)同士(どうし)の戦争(たたかい)では無(な)いぞよ。088国(くに)と国(くに)、089神(かみ)と神(かみ)との大戦争(おほたたかい)であるから、090海外(むかう)の国(くに)の策戦計画(しぐみ)は日本(にほん)の人民(じんみん)では誰(だれ)も能(よ)うせん仕組(しぐみ)で在(あ)れど、091世(よ)の元(もと)の生神(いきがみ)には敵(かな)はんぞよ。092神(かみ)の方(ほう)は何(なに)も出来(しゅったい)が完成(でけ)て在(あ)るから、093何時(いつ)なりと初(はじ)めて下(くだ)されよ。094充分(じゅうぶん)戦(たたこ)うた所(ところ)で金(かね)の要(ゐ)るのは程(ほど)知(し)れず、095人(ひと)の減(へ)るのも程(ほど)は分(わか)らんぞよ。096けれども出(で)かけた船(ふね)じゃ、097何方(どちら)の船(ふね)も後方(あと)へは退(よら)んから、098トコトンまで行(い)くぞよ。099外国(がいこく)の悪(あく)の守護神(しゅごじん)よ、100日本(にほん)の国(くに)を茲(ここ)までに自由(じゆう)にいたしたら、101是(これ)に不足(ふそく)はモウあろまいから、102十分(じゅうぶん)に敵対(てきたう)て御座(ござ)れよ。103日本(にほん)の国(くに)には人民(じんみん)は尠(すくな)いなれど、104神(かみ)が加勢(かせい)いたすから、105人(ひと)の数(かず)は要(い)らんぞよ。106神力(しんりき)と学力(がくりき)との力双(ちからくら)べの大戦(おほたたかい)で在(あ)るから、107負(ま)けたら従(した)がうてやるし、108勝(かっ)たら従(した)がはして、109末代(まつだい)海外(むかう)の国(くに)から手(て)は出(だ)しませぬと申(もう)すとこまで、110降伏(おうぜう)をさせてやるぞよ。111何程(なにほど)学力(がくりき)がエラウても、112日本(にほん)の元(もと)の神(かみ)の神力(しんりき)には勝(か)てんぞよ。113大(おほ)きな見誤(みそこな)いを為(し)て居(を)りたと云(い)ふ事(こと)が、114後(あと)で気(き)が付(つ)いて、115死物狂(しにものぐる)いを致(いた)さうよりも、116脚下(あしもと)の明(あかる)い中(うち)に降伏(おうぜう)を致(いた)す方(ほう)が宜(よ)いぞよ。117永引(ながび)く程(ほど)国土(くに)はヂリヂリと無(な)く成(な)りて了(しま)ふぞよ。118向(むか)ふの国(くに)の企謀(たくみ)は、119悪(あく)で如何(どん)な計略(たくみ)も為(し)て居(を)るなれど、120悪(あく)では此(この)世(よ)は立(たち)ては行(いか)んぞよ。121日本(にほん)の経綸(しぐみ)は善(ぜん)一(ひと)つの誠(まこと)実地(じっち)の御道(おんみち)が造(つく)り代(か)えて在(あ)るから、122気(き)の付(つい)た守護神(しゅごじん)は、123善(ぜん)の道(みち)へ立(たち)帰(かへ)りて成(な)るやう成(な)されよ。124悪(あく)の身魂(みたま)は平(たひら)げて了(しま)うから、125早(はよ)う覚悟(かくご)をいたさんと、126モウ一日(いちにち)の日(ひ)の間(ま)にも代(かは)るから、127是迄(これまで)のやうに思(おも)ふて居(を)ると、128みな慮見(りょうけん)が違(ちが)ふぞよ。129毎度(まいど)出口(でぐち)直(なを)に兵糧(ひょうろう)を獲(とり)て置(お)かねば成(な)らんといふ事(こと)が、130執念(くどう)申(もう)して在(あ)ろうがな。131米(こめ)が有(あ)ると申(もう)して油断(ゆだん)をいたすで無(な)いぞよ。132人民(じんみん)は利巧(りこう)なもので在(あ)るなれど、133先(さき)のチットも解(わか)らんもので在(あ)るから、134筆先(ふでさき)で何(なに)も知(し)らすから、135此(この)筆先(ふでさき)を大切(たいせつ)にいたさんと、136粗末(そまつ)にいたしたら、137其(その)場(ば)で変(かは)るやうに厳(きび)しくなるぞよ。138この筆先(ふでさき)は世界(せかい)の事(こと)を、139気(け)も無(な)い中(うち)から知(し)らしてあるから、140疑(うたご)ふて居(を)ると後(あと)で取(とり)返(かへ)しの出来(でき)ん事(こと)になるぞよ。141あとの後悔(こうかい)は間(ま)に合(あは)んぞよ。

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