霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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大本神歌

インフォメーション
題名:大本神歌 著者:
ページ:1
概要: 備考: タグ: データ凡例:2017/9/15校正。 データ最終更新日:2026-04-01 20:21:28 文字数:1643 OBC :B115003c03
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]:神霊界 > 大正7年2月1日号(第56号) > 大本神歌
001(一)
002東雲(しののめ)の空に輝く天津日(あまつひ)の、003豊栄(とよさか)昇る神の国、004四方(よも)に周(めぐ)らす和田の原、005外国軍(とつくにいくさ)の攻難(せめがた)き、006神の造りし細矛(くわしほこ)、007千足(ちたる)の国と称(たた)えしは、008昔の夢と成りにけり。009今の世界の国々は、010御国(みくに)に勝(まさ)りて軍器(つはもの)を、011海の底にも大空(おほぞら)も、012地上地中の撰(えら)み無く、013備へ足(たら)らはし間配(まくば)りつ、014やがては降らす雨利加(あめりか)の、015数(かづ)より多き迦具槌(かぐつち)に、016打たれ砕かれ血の川の、017憂瀬(うきせ)を渡る国民(くにたみ)の、018行く末深く憐(あはれ)みて、019明治の二十五年より、020露(つゆ)の玉(たま)散る刃(やいば)にも、021向(むか)ひて勝ちを取らせつつ、022猶(なほ)外国(とつくに)の襲来を、023戒(いま)しめ諭し様々(さまざま)と、024神の出口(いつき)の口開(くちびら)き、025詔(の)らせ給へど常暗(とこやみ)の、026心の空の仇曇(あだぐも)り、027磯吹く風と聞流(ききなが)し、028今の今まで馬の耳、029風吹く如き人心(ひとごころ)、030アア如何(いか)にせん戊(つちのゑ)の、031午(うま)の春夏秋(はるなつあき)に懸(か)け、032心落ち居(ゐ)ぬ荒浪(あらなみ)の、033中に漂ふ苦しみは、034神ならぬ身の知る由(よし)も、035なく泣く縋(すが)る神の前、036水底(みなそこ)潜(くぐ)る仇艦(あだふね)と、037御空(みそら)に轟(とどろ)ろく鳥船(とりふね)の、038醜(しこ)の荒(すさ)びに悩まされ、039皆(みな)散り散りに散り惑ふ、040木(こ)の葉の末ぞ哀れなり。[*『神霊界』では「なり」だが、『王仁文庫』では「なる」になっている。]
041(二)
042聯合(れんがふ)の国の味方と今迄は、043成(なり)て竭(つく)せしカラ国(くに)の、044悪魔邪神(まがつのかみ)が九分九厘、045モウ一厘の瀬戸際に、046旗を反(かへ)すと白露(しらつゆ)の、047其(その)振舞(ふるまひ)の非義非道、048凡(すべ)ての計画(しぐみ)を狂はせて、049勝つ可(べ)き戦争(いくさ)の負け始め、050永びき渡る西の空、051黒雲(くろくも)晴るる暇(ひま)も無く、052独り気儘(きまま)の仕放題、053印度の海も掠(かす)め取り、054茲(ここ)にも深き経綸(しぐみ)為(な)し。055次(つづ)いて浦塩(うらじほ)日本海、056我物顔(わがものがほ)に跳梁(てうりよう)し、057トントン拍子に乗り出して、058神の御国(みくに)を脅迫(おびやか)し、059モウ一(ひ)ト息(いき)と鳴戸灘(なるとなだ)、060渦巻き猛(たけ)る荒浪(あらなみ)に、061大艦(おほぶね)小船(おぶね)残り無く、062底の藻屑(もくず)と亡(ほろ)ぶるも、063綾(あや)の高天(たかま)に最(い)と高く、064空に聳(そび)えし言霊閣(ことたまや)、065天火水地(てんかすゐち)と結びたる、066五重(いつへ)の殿(との)に駆け登り、067力の限り声(こゑ)限り、068鳴る言霊(ことたま)の勲功(いさほし)に、069醜(しこ)の鳥船(とりぶね)軍艦(いくさぶね)、070水底(みなそこ)潜(くぐ)る仇艇(あだふね)も、071皆夫(そ)れぞれに亡び失(う)せ、072影をも止めぬ惨状(みじめさ)に、073曲津軍(まがついくさ)も慄(をのの)のきて、074従ひ仕へ来(きた)る世を、075松と梅との大本(おほもと)に、076世界を救ふ艮(うしとら)の、077神の稜威(みいづ)ぞ尊(たふ)とけれ。
078(三)
079綾(あや)の高天(たかま)に顕(あら)はれし、080国常立(くにとこたち)の大神(おほかみ)の、081神諭(みこと)畏(かし)こみ謹(つつし)みて、082厳(いづ)の御魂(みたま)と現はれし、083教御親(をしへみおや)の神勅(かみこと)に、084日清間(につしんかん)の戦ひは、085演劇(しばひ)に譬(たと)へて一番叟(いちばんさう)、086日露戦争が二番叟、087三番叟は此度(このたび)の、088五年に渡りし世界戦、089竜虎(りうこ)相(あひ)打つ戊(つちのゑ)の、090午(うま)の年より本舞台、091いよいよ初段と相(あひ)成れば、092西伯利亜(しべりや)線を花道と、093定(さだ)めて攻め来(く)る曲津神(まがつかみ)。094力の限り手を尽し、095工夫を凝らし神国(かみくに)を、096併呑(ひとのみ)せんと寄せ来(きた)り、097天(あま)の鳥船(とりぶね)天(そら)を蔽(を)ひ、098東(あづま)の空に舞ひ狂ひ、099茲(ここ)に二段目幕が開(あ)く。100三段いよいよ開(ひら)く時、101三千余年の昔より、102国の御祖(みおや)の選(えら)まれし、103身魂(みたま)集(あつま)る大本の、104神に仕へし神人(かみびと)が、105御祖(みおや)の神の給ひたる、106日本心(やまとごころ)を振り起(おこ)し、107厳(いづ)の雄猛(をたけ)び踏み猛(たけ)び、108厳(いづ)の身魂(みたま)を元帥に、109瑞の身魂を指揮官に、110直日(なほひ)の御魂(みたま)を楯(たて)と為し、111何の猶予も荒魂(あらみたま)、112爆裂弾(ばくれつだん)の勇(いさ)ぎ能(よ)く、113神の軍(いくさ)の奇魂(くしみたま)、114奇(く)しき勲功(いさほ)は言霊(ことたま)の、115天照(あまて)る国の幸魂(さちみたま)、116言平(ことむけ)和(やは)す和魂(にぎみたま)、117魂(たま)の助けの著(いちじ)るく、118轟(とどろ)く御代(みよ)を松の代(よ)の、119四十(よそ)有(まり)八(やつ)の生御魂(いくみたま)、120言霊閣(ことたまのや)に鎮まりて、121四方(よも)の国々天(あめ)の下(した)、122治めて茲(ここ)に千早振(ちはやふる)、123神代(かみよ)乍(なが)らの祭政一致(まつりごと)、124開(ひら)き治めて日の本(もと)の、125現津御神(あきつみかみ)に奉(たてまつ)る、126常磐(ときは)の御代(みよ)ぞ楽しけれ。
127(四)
128カラ国(くに)の天(あめ)に漲(みなぎ)る叢雲(むらくも)も、129砲烟(ほうえん)弾雨(だんう)も晴渡(はれわた)り、130日の出の守護(しゆごう)と成るなれば、131斯上無(こよな)き御国(みくに)の幸(さち)なれど、132十重(とへ)に二十重(はたへ)に累(かさ)なりし、133糸のもつれの弥繁(いやしげ)く、134解(とく)る由(よし)なき小田巻(をだまき)の、135繰り返しつつ行く程に、136東(あづま)の空にもつれ来て、137退(ひ)くに退(ひか)れぬ破目と成り、138弥々(いよいよ)出師(いくさ)と成る時は、139五十余億の軍資をば、140一年(ひととせ)経(たた)ぬ束(つか)の間(ま)に、141烟散(えんさん)霧消(むせう)の大惨事、142鉅万(きよまん)[*『神霊界』では「巨万」だが、『王仁文庫』では「鉅万」になっている。]の生霊(せいれい)土(つち)と化し、143農工商の国本(こくほん)も、144次第次第に衰ろヘて、145青菜(あをな)に塩の其(その)如く、146彼方此方(あなたこなた)に溜息を、147吐(つ)く吐(づ)く思案に暮(くれ)の鐘(かね)、148進退(しんたい)爰(ここ)に谷(きは)まりて、149天を拝し地(つち)に伏し、150狼狽(うろたへ)さわぐ弱虫の、151カラの身魂(みたま)は自(おのづ)から、152現はれ狂ふ憐れさよ。153然(さ)れど日本は千早振(ちはやふる)、154神の守りし常磐国(ときはぐに)、155国の真秀国(まほくに)珍(うづ)の国、156神が表面(おもて)に現(あ)れまして、157御国(みくに)を守り給ひつつ、158世界を救ひ玉ヘども、159未だ未だ心許(こころゆる)されぬ、160一つの国の御空(みそら)より、161降る雨里迦(あめりか)[*(一)では「雨利迦」だった。]の一時雨(ひとしぐれ)、162木枯(こがらし)さへも加はりて、163山の尾の上(へ)の紅葉(もみぢは)も、164果敢(はか)なく散りて小男鹿(さをしか)の、165泣く声四方(よも)に竜田山(たつたやま)、166神のまにまに四ツの尾の、167山の麓の竜館(たつやかた)、168集(あつま)り居(ゐ)ます神々の、169厚き恵みに照り返す、170紅(からくれなゐ)の楓葉(もみぢは)の、171元の姿ぞ目出度(めでた)けれ。
172大正六年十二月一日
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