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第三篇 瑞能神歌
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大本神歌
いろは歌(その一)
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王仁文庫
>
第三篇 瑞能神歌
> いろは歌(その二)
<<< いろは歌(その一)
(B)
いろは歌(その二)
インフォメーション
題名:
いろは歌(その二)
著者:
ページ:
59
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
2017/9/15校正。
データ最終更新日:
2024-10-25 02:38:37
OBC :
B115003c05
初出
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:
神霊界
>
大正6年11月1日号(第53号)
>
裏の神諭
001
い
まは
斯世
(
このよ
)
の、
002
落
(
おち
)
ぶれものよ。
003
人に笑はれ、
004
罵
(
そ
)
しられて、
005
誠の道を
辿
(
たど
)
りつつ、
006
末
(
すゑ
)
にや
夜光
(
やくわう
)
の、
007
珠
(
たま
)
を
得
(
と
)
る。
008
ろ
こく
斗
(
ばか
)
りか
亜米利加
(
あめりか
)
迄
(
まで
)
が、
009
末に日本を
奪
(
と
)
る
企画
(
たくみ
)
。
010
金
(
かね
)
と便利に
任
(
まか
)
しつつ。
011
は
やく勝負を
極
(
き
)
めない事にや、
012
枕を高く休めない、
013
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
遂
(
と
)
ぐるまで。
014
に
しに
亜米利加
(
あめりか
)
、
015
北には
露西亜
(
ろしあ
)
、
016
前と
後
(
うしろ
)
に敵ひかえ、
017
四方
(
しほう
)
海なる日本国。
018
ほ
くそ笑ひを、
019
為
(
な
)
しつつ聞きし、
020
神の教への現はれて、
021
今じや
頭
(
あたま
)
が
上
(
あが
)
らない。
022
べ
んべんだらりと、
023
談判
(
だんぱん
)
延ばし、
024
深い
巧
(
たく
)
みをする
夷国
(
ゐこく
)
、
025
太平洋のまん中に。
026
と
くを貰うも
又
(
また
)
落
(
おと
)
すのも、
027
心
次第
(
しだい
)
の
大本
(
おほもと
)
ぞ。
028
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
の
御戸
(
みと
)
開
(
びら
)
き。
029
ぢ
しん
雷鳴
(
かみなり
)
、
030
火の雨
降
(
ふ
)
らし、
031
人の心を
戒
(
いま
)
しめる、
032
天地
(
てんち
)
の神の
御経綸
(
おんしぐみ
)
。
033
り
くつ
斗
(
ばか
)
りを、
034
エラソウに言うて、
035
腹に誠の無いものは、
036
今の世界の
流行物
(
はやりもの
)
。
037
ぬ
くい
懐中
(
ふところ
)
八髭
(
やつひげ
)
生
(
は
)
やし、
038
神も仏も
要
(
ゐ
)
るものか、
039
金
(
かね
)
が神じやと
鰌
(
どじやう
)
鯰
(
なまづ
)
、
040
一寸
(
いっすん
)
先
(
さ
)
きは泥の
暗
(
や
)
み。
041
る
すじや留守じやと、
042
何時
(
いつ
)
来て見ても、
043
奥に主人は
居
(
ゐ
)
る
癖
(
くせ
)
に。
044
不思議
(
ふしぎ
)
と
門
(
かど
)
に
立留
(
たちどま
)
り、
045
能
(
よ
)
く能く思案をして見れば、
046
何時
(
いつ
)
も
嘘
(
うそ
)
つくこの家に、
047
神が
御不在
(
おるす
)
といふ事か。
048
を
にも十八
番茶
(
ばんちや
)
も
出花
(
でばな
)
、
049
時が過ぎたら間に合はぬ。
050
世界の
立替
(
たてかへ
)
あるまでに、
051
身魂
(
みたま
)
研
(
みが
)
いて置くが
良
(
よ
)
い、
052
後
(
あと
)
の
改心
(
かいしん
)
間に合はぬ。
053
わ
しは備前の岡山育ち、
054
米
(
こめ
)
の
生
(
な
)
る木は未だ知らぬ。
055
綾部
(
あやべ
)
に
生
(
うま
)
れた人でさへ、
056
世の
大本
(
おほもと
)
を未だ知らぬ。
057
灯台下
(
とうだいもと
)
は
真
(
しん
)
の
暗
(
やみ
)
。
058
か
へせ戻せと
扇
(
あふぎ
)
を
揚
(
あ
)
げて、
059
招ぐは
熊谷
(
くまがひ
)
須磨
(
すま
)
の
浦
(
うら
)
、
060
モ
一度
(
いちど
)
斯世
(
このよ
)
を持たんとて、
061
呼べど招けど
白波
(
しらなみ
)
の、
062
おきの毒でも
此度
(
このたび
)
の、
063
二度目の世界は
返
(
か
)
やしやせぬ。
064
鬼門
(
きもん
)
の
金神
(
こんじん
)
在
(
あ
)
る限り、
065
世に出て
居
(
を
)
れた
守護神
(
しゆごうじん
)
、
066
早く心を入れ
直
(
なお
)
し、
067
変性男子
(
へんじょうなんし
)
に従ひて、
068
今度の
御役
(
おやく
)
に立つが
宜
(
よ
)
い。
069
よ
言
(
げん
)
どころか
確言
(
かくげん
)
ばかり、
070
一分一厘
違
(
ちが
)
やせぬ。
071
誠の心で聞くなれば、
072
ヒヤリヒヤリと汗が出る。
073
何程
(
なにほど
)
邪慳
(
じやけん
)
な
身魂
(
みたま
)
でも、
074
改心せずには
居
(
を
)
られない。
075
皇大神
(
すめおほかみ
)
の
御神諭
(
おんさとし
)
。
076
た
すけ
給
(
たま
)
はれ世界の人に、
077
如何
(
いか
)
なる罪の
在
(
あ
)
りとても、
078
暗夜
(
やみよ
)
の
如
(
ごと
)
き人民の、
079
代
(
かは
)
りと
天地
(
てんち
)
へ
御詫
(
おわび
)
[
*
底本では「御詑」
]
して、
080
朝な夕なに
変
(
かは
)
りなく、
081
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
の
御祈念
(
ごきねん
)
は、
082
世界の
為
(
ため
)
と国の為。
083
れ
ん
華
(
げ
)
経
(
きやう
)
でも
南無
(
なむ
)
阿弥陀
(
あみだ
)
でも、
084
今度の事には間に合はぬ。
085
木魚
(
もくぎよ
)
をどれだけたたいても、
086
太鼓
(
たいこ
)
をドンドンなぐつても、
087
妙見
(
みやうけん
)
坊主
(
ばうず
)
や
日蓮
(
にちれん
)
の、
088
一寸
(
ちよつと
)
挺
(
てこ
)
には合ひ
兼
(
かね
)
る。
089
二度目の
斯世
(
このよ
)
の
立替
(
たてかへ
)
は、
090
勝手
(
かつて
)
気儘
(
きまま
)
の神々や、
091
生臭
(
なまぐさ
)
坊主
(
ばうず
)
の
年
(
ねん
)
の
明
(
あ
)
き。
092
そ
んじや徳じやと
計算
(
そろばん
)
斗
(
ばか
)
り、
093
損の中にも得がある、
094
得と思へば損となる。
095
兎角
(
とかく
)
この世は人民の、
096
思案
斗
(
ばか
)
りで
行
(
ゆ
)
きはせぬ。
097
万事万端
神界
(
しんかい
)
の、
098
教
(
おしへ
)
を守り行くなれば、
099
見えぬ
所
(
とこ
)
から神々が、
100
守護
(
しゆごう
)
なされて何事も、
101
キチリキチリと遂げらるる。
102
思案も工夫も
要
(
い
)
りはせぬ。
103
心
研
(
みが
)
いて
御教
(
みおしへ
)
に、
104
なびけよなびけよ神の子
等
(
ら
)
。
105
つ
るぎの山に登るとも、
106
千尋
(
ちひろ
)
の
荒海
(
あらうみ
)
打ち渡り、
107
底の
藻屑
(
もくづ
)
と
成
(
なる
)
とても、
108
ナドヤ
厭
(
いと
)
はん
敷島
(
しきしま
)
の、
109
日本
(
につぽん
)
男子
(
だんし
)
を
引連
(
ひきつれ
)
て、
110
丹後の国の無人島、
111
沓島
(
めしま
)
冠島
(
おしま
)
を開かんと、
112
神の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かし
)
こみて、
113
勇み進んで
出
(
いで
)
て行く、
114
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ。
115
明治三十三年の、
116
七月八日の
未明
(
あさまだき
)
、
117
一つの
神祠
(
ほこら
)
を
建初
(
たてそ
)
めて、
118
唱
(
とな
)
ふる
祝詞
(
のりと
)
の
声
(
こゑ
)
清
(
きよ
)
く、
119
沖に
聞
(
きこ
)
ゆる
浪
(
なみ
)
の
音
(
ね
)
も、
120
神の
御声
(
みこゑ
)
と
偲
(
しの
)
ばるる。
121
東
(
あづま
)
の空は
茜刺
(
あかねさ
)
す、
122
日の出の
景色
(
けしき
)
拝しつつ、
123
神の
教
(
をしへ
)
の
神務
(
わざ
)
終
(
お
)
えて、
124
大本
(
おほもと
)
さして帰らるる、
125
出口の
御親
(
みおや
)
の勇ましさ。
126
ね
らう要所は
対馬
(
つしま
)
に
津軽
(
つがる
)
、
127
馬関
(
ばかん
)
海峡
其
(
その
)
次
(
つ
)
ぎに、
128
舞鶴軍港
岸和田
(
きしわだ
)
の、
129
間
(
あひだ
)
の軍備に
眼
(
め
)
を
着
(
つけ
)
て、
130
地勢
(
ちせい
)
要害
(
えうがい
)
取調
(
とりしら
)
べ、
131
又
(
また
)
も
越前
(
えちぜん
)
敦賀
(
つるが
)
より、
132
尾張の
半田
(
はんだ
)
に至るまで、
133
国探
(
いぬ
)
を
放
(
はな
)
ちて探索し、
134
一挙に
御国
(
みくに
)
へ攻め寄せて、
135
総ての活動中断し、
136
日本を占領する
企
(
たく
)
み。
137
夢でも見てるか
夷国人
(
ゐこくじん
)
、
138
日本神国
(
やまとみくに
)
の
敷島
(
しきしま
)
の、
139
神の
身魂
(
みたま
)
を知らないか、
140
鰐
(
わに
)
の
如
(
や
)
うなる口
開
(
あ
)
けて、
141
只
(
ただ
)
一呑
(
ひとの
)
みと思うても、
142
日本男子
(
にほんだんし
)
の
魂
(
たましひ
)
は、
143
胸に
填
(
つま
)
りて呑めないぞ。
144
行きも戻りも
成
(
な
)
らないぞ。
145
綾部
(
あやべ
)
の
錦
(
にしき
)
の
大本
(
おほもと
)
の、
146
十里四方は
宮
(
みや
)
の
内
(
うち
)
、
147
見事覚えが
在
(
あ
)
るなれば、
148
沓島
(
めしま
)
の沖まで来て見よれ。
149
鋼鉄艦
(
こうてつかん
)
も
潜艇
(
せんてい
)
も、
150
丹後の海の
埋
(
う
)
め
草
(
くさ
)
に、
151
一隻
(
いつさう
)
も残さず
揺
(
ゆ
)
り沈め、
152
日本
(
にほん
)
兵士
(
へいし
)
の忠勇と、
153
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
の
御威徳
(
みいとく
)
で、
154
艮大神
(
うしとらおほかみ
)
現
(
あら
)
はれて、
155
三千世界を
立直
(
たてなほ
)
す、
156
首途
(
かどで
)
の血祭り覚悟せよ。
157
な
り
鳴
(
な
)
りて
鳴余
(
なりあま
)
りたる
駿河
(
するが
)
なる、
158
富士の
高峰
(
たかね
)
の神霊が、
159
正勝
(
まさか
)
の時に現はれて、
160
三千世界に鳴り渡り、
161
登る
竜巻
(
たつまき
)
すさまじく、
162
清水
(
しみづ
)
の港に攻め寄せし、
163
外国船
(
とつくにぶね
)
を残りなく、
164
沈め
絶
(
た
)
やして
葦原
(
あしはら
)
の、
165
中津御国
(
なかつみくに
)
を
鎮
(
しず
)
めます、
166
神は
木花咲耶姫
(
このはなさくやひめ
)
、
167
神の
勲
(
いさほ
)
の
尊
(
たふ
)
とけれ。
168
ら
ん
暴
(
ぼう
)
極
(
きは
)
まる
畜生国
(
けものくに
)
、
169
欲
(
よく
)
に
眼光
(
まなこ
)
を曇らせて、
170
我
(
わが
)
神国
(
かみくに
)
を
屠
(
ほふ
)
らんと、
171
日頃
(
ひごろ
)
巧
(
たく
)
みし軍略は、
172
旅順
(
りよじゆん
)
、
173
大連
(
たいれん
)
、
174
韓国
(
かんこく
)
に、
175
計画
(
しぐみ
)
外
(
はづ
)
れて
馬鹿
(
ばか
)
を見む。
176
石炭
兵糧
(
ひようろう
)
軍資まで、
177
用意して置け
旅順港
(
りよじゆんこ
)
に。
178
今に日本が
貰
(
もろ
)
てやる。
179
其
(
その
)
返礼に
日本刀
(
にほんたう
)
、
180
一度は
切味
(
きれあぢ
)
見せてやろ。
181
覚悟
召
(
め
)
されよスラブども。
182
む
かしの神の
仕組
(
しぐ
)
まれし、
183
最
(
いと
)
も便利な世が
参
(
まゐ
)
り、
184
蒸気
(
じようき
)
、
185
電気の働きで、
186
三千世界を近よせる、
187
交通機関も完備して、
188
千里万里も夢の
間
(
ま
)
に。
189
是
(
これ
)
も
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
から、
190
神の
御裔
(
みすゑ
)
の
奇魂
(
くしみたま
)
、
191
奇
(
く
)
しき
力
(
ちから
)
の
賜
(
たまもの
)
ぞ。
192
艮
(
うしとら
)
金神
(
こんじん
)
現はれて、
193
世界一つに
統
(
す
)
べ玉ふ、
194
天の時節の来たものを、
195
訳の
分
(
わか
)
らぬ人民が、
196
人智や科学の
活
(
はたら
)
きと、
197
誤解して
居
(
を
)
る
憐
(
あは
)
れさよ。
198
う
そで固めて
得心
(
とくしん
)
させて、
199
あとでペロリと舌を出す。
200
今の世界の人々は、
201
上
(
うへ
)
から
下
(
した
)
まで
其通
(
そのとお
)
り、
202
一分
(
いちぶ
)
も誠のものは無い、
203
是
(
これ
)
が
畜類
(
けもの
)
の世の中ぞ。
204
ゐ
つも
鳴
(
な
)
いてる
烏
(
からす
)
と思ひ、
205
神の
教
(
おしへ
)
もウワの空、
206
欲
(
よく
)
と慢心強くして、
207
心の空もかけくもり、
208
暗夜
(
やみよ
)
に
鳥
(
とり
)
[
*
王仁文庫では「鳥(とり)」になっているが、神霊界では「烏(からす)」になっている。著作集も史料集成も神霊界に基づき「烏」になっている。
]
の
飛
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
209
何が何やら
白雲
(
しらくも
)
の、
210
曙
(
あけ
)
の
烏
(
からす
)
に近よりて、
211
日の出の
守護
(
しゆご
)
と成るなれば、
212
悪の
審判
(
さばき
)
は
眼
(
ま
)
のあたり。
213
罪穢
(
めぐり
)
の深き人々よ、
214
早く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
き上げ、
215
改心するが日本一、
216
不二
(
ふじ
)
の山ほど
在
(
あ
)
る
罪
(
つみ
)
も、
217
直霊
(
なおひ
)
の
御魂
(
みたま
)
に清くなる。
218
弥々
(
いよいよ
)
日出
(
ひので
)
と成るなれば、
219
元
(
もと
)
の
生神
(
いきがみ
)
あらはれて、
220
激しき
守護
(
しゆごう
)
ある
故
(
ゆえ
)
に、
221
心に曇りあるものは、
222
余り
眩
(
まば
)
ゆて寄り付けぬ、
223
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
の庭までも。
224
の
山
(
やま
)
の奥も
都路
(
みやこぢ
)
も、
225
天にも地にも
押竝
(
おしな
)
べて、
226
神の
坐
(
ゐ
)
まさぬ
所
(
とこ
)
は無い。
227
日輪
(
にちりん
)
お
照
(
てら
)
し
在
(
あ
)
る限り、
228
変性男子
(
へんじやうなんし
)
が現はれて、
229
常磐
(
ときは
)
の松の世となれば、
230
神の
守護
(
しゆごう
)
はあり
明
(
あけ
)
の、
231
月
(
つき
)
の
形
(
かたち
)
の
御簾
(
みす
)
の
内
(
うち
)
。
232
お
もひ違ひの
斯世
(
このよ
)
の政治、
233
是
(
これ
)
から総てを
立替
(
たてかへ
)
て、
234
随意
(
ずいい
)
競争
(
きやうさう
)
の
弊
(
へい
)
を去り、
235
天下
(
てんか
)
公共
(
こうきよう
)
の
其為
(
そのため
)
に、
236
世界
桝掛
(
ますかけ
)
引き
均
(
な
)
らし、
237
神も
仏事
(
ぶつじ
)
も人民も、
238
勇みて
暮
(
くら
)
す
神代
(
かみよ
)
とし、
239
綾部
(
あやべ
)
を世界の
中心
(
まんなか
)
と、
240
定
(
さだ
)
めて
国々
(
くにぐに
)
統
(
す
)
べ守る、
241
天津日継
(
あまつひつぎ
)
の
御威徳
(
ごいとく
)
と、
242
変性男子
(
へんじやうなんし
)
の
御守護
(
ごしゆごう
)
で。
243
く
にの
為
(
ため
)
とは
口先
(
くちさき
)
ばかり、
244
今の
高座
(
たかみ
)
の番頭は、
245
我身
(
わがみ
)
好
(
よ
)
かれのしがくして、
246
下
(
し
)
タの
難義
(
なんぎ
)
は
露
(
つゆ
)
知
(
し
)
らず、
247
人車
(
くるま
)
や馬車に打ち乗りて、
248
[
*
神霊界ではここに「手掛足懸色々に、」という文が入る。
]
然
(
しか
)
も
大道
(
おほぢ
)
の
中心
(
まんなか
)
を、
249
従来
(
ゆきき
)
の
妨害
(
さまたげ
)
気
(
き
)
にもせず、
250
鼻
(
はな
)
高々
(
たかだか
)
と
澄
(
すま
)
し込み、
251
口に葉巻を
啖
(
くわ
)
へつつ、
252
横柄面
(
わうへいづら
)
する見苦しさ。
253
や
がて三十七年の、
254
明治の春の四月には、
255
斯世
(
このよ
)
の滅亡と
基督
(
きりすと
)
の、
256
神の
信徒
(
しんと
)
がヒマラヤの、
257
高地を
尋
(
たず
)
ねて寄り
集
(
つど
)
ひ、
258
寺を
建
(
たて
)
たり
祈禱
(
きたう
)
して、
259
総ての事を
打棄
(
うちす
)
てて、
260
救ひを祈る
最中
(
さいちう
)
に、
261
神の
御国
(
みくに
)
に
生
(
うま
)
れたる、
262
日本の人が知らぬとは、
263
灯台下
(
とうだいもと
)
は
真
(
しん
)
の
暗
(
やみ
)
。
264
さは
去
(
さ
)
り
乍
(
なが
)
ら世の人よ、
265
周章
(
あわ
)
てず騒がず
一筋
(
ひとすぢ
)
に、
266
神の
教
(
をしへ
)
に従ひて、
267
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
せば
此度
(
このたび
)
は、
268
一先
(
ひとま
)
づ延ばす神の
旨
(
むね
)
、
269
斯世
(
このよ
)
の滅亡
来
(
く
)
る
事
(
こと
)
は、
270
何
(
いづ
)
れの神も知りつれど、
271
此儘
(
このまま
)
続
(
つづ
)
かす
経綸
(
しぐみ
)
をば、
272
知らざる故に色々と、
273
騒ぐは無理も無けれ
共
(
ども
)
、
274
世界に鬼は無いとやら、
275
鬼といはれし
艮
(
うしとら
)
の、
276
隅
(
すみ
)
に
坐
(
ゐ
)
ませし
生神
(
いきがみ
)
が、
277
斯世
(
このよ
)
この
儘
(
まま
)
預
(
あづか
)
りて、
278
善と悪とを
立別
(
たてわ
)
けて、
279
世界の洗濯
為
(
な
)
し玉ひ、
280
清きは
赦
(
ゆる
)
し玉ふなり。
281
早く
改心
(
かいしん
)
一等
(
いつとう
)
ぞ。
282
心
(
こころ
)
次第
(
しだい
)
で
此度
(
このたび
)
は、
283
どんな
御徳
(
みとく
)
も授けられ、
284
心の
悪
(
わ
)
るい人民は、
285
厳
(
き
)
つき
懲戒
(
いましめ
)
ある故に、
286
何
(
な
)
んにも知らぬ神の子
等
(
ら
)
、
287
総
(
すべ
)
てを
捨
(
すて
)
て
神界
(
しんかい
)
に、
288
心
(
こころ
)
捧
(
ささ
)
げて祈れかし。
289
ま
いにち新聞
披
(
ひら
)
いて見れば、
290
魔法
(
まつぽ
)
の
斯世
(
このよ
)
は
眼
(
ま
)
のあたり、
291
殺人強盗
窃盗
(
せつとう
)
に、
292
詐偽
(
さぎ
)
に
間男
(
まをとこ
)
大喧嘩
(
おうげんくわ
)
、
293
一つも
碌
(
ろく
)
な記事は無い。
294
熟々
(
よくよく
)
思案をして見れば、
295
実
(
げ
)
にもこの世は
暗黒
(
くらがり
)
よ。
296
畜生
(
ちくしやう
)
ばかりの
住
(
す
)
み
処
(
どころ
)
。
297
思へよ思へ
秋津人
(
あきつびと
)
。
298
日本は神の住み
処
(
どころ
)
、
299
大和御魂
(
やまとみたま
)
の
持主
(
もちぬし
)
ぞ、
300
世界に
先立
(
さきだ
)
ち
善行
(
よきこと
)
の、
301
鏡を出して
敷島
(
しきしま
)
の、
302
水晶魂
(
すいしやうだま
)
を輝かし、
303
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
に従ひて、
304
二度目の
岩戸
(
いはと
)
の
大前
(
おほまへ
)
に、
305
世界の人を助くるは、
306
日本の
民
(
たみ
)
の天職ぞ。
307
日本御魂
(
やまとみたま
)
の
持
(
もち
)
まへぞ。
308
け
ん
利
(
り
)
義務じやと
小理窟
(
こりくつ
)
斗
(
ばか
)
り、
309
潜
(
もぐ
)
りて
飯
(
めし
)
を
喰
(
く
)
ふものは、
310
我
(
わが
)
神国
(
しんこく
)
の
土
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
に、
311
いく十万の
穀
(
ごく
)
潰
(
つ
)
ぶし、
312
法律ばかりを
楯
(
たて
)
と
為
(
な
)
し、
313
情誼
(
なさけ
)
も義理も知らばこそ、
314
鬼の
上前
(
うはま
)
へ
越
(
こ
)
す
悪魔
(
あくま
)
、
315
日本御国
(
やまとみくに
)
に
蔓
(
はび
)
こりて、
316
今や
斯世
(
このよ
)
は
真
(
しん
)
の
暗
(
やみ
)
、
317
仁義
(
じんぎ
)
道徳
敗頽
(
はいたい
)
し、
318
誠
(
まこと
)
の人はなき
暮
(
くら
)
し、
319
獣畜
(
けもの
)
ばかりの住む世界、
320
清めて
元
(
もと
)
へ
立
(
た
)
て
復
(
かへ
)
す、
321
変性男子
(
へんじやうなんし
)
の
斯
(
こ
)
の
教
(
をしへ
)
。
322
ふ
じの
高峰
(
たかね
)
に
村雲
(
むらくも
)
懸
(
かか
)
り、
323
清き姿を包めども、
324
雲立ち
退
(
の
)
けば
元
(
もと
)
の
不二
(
ふじ
)
、
325
神代
(
かみよ
)
ながらの神の
山
(
やま
)
、
326
気高
(
けだか
)
き姿は世界一。
327
日本
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
も
其通
(
そのとお
)
り、
328
心に
懸
(
かか
)
れる
村雲
(
むらくも
)
を、
329
除けば
直
(
す
)
ぐに光り出す、
330
元
(
もと
)
は天地の
分身魂
(
わけみたま
)
。
331
魂
(
たま
)
を磨けよ人々よ。
332
神の
誠
(
まこと
)
の
御教
(
みをしへ
)
を、
333
畏
(
かし
)
こみ
謹
(
つつ
)
しみ
赤心
(
まごころ
)
に、
334
誓
(
ちか
)
ひて固く守る
可
(
べ
)
し。
335
こ
ん
輪
(
りん
)
奈落
(
ならく
)
の底まで
落
(
おち
)
た、
336
腐敗
(
ふはい
)
堕落
(
だらく
)
の世の中に、
337
水晶御魂
(
すゐしやうみたま
)
がただ一つ、
338
一つの
御魂
(
みたま
)
を
種
(
たね
)
として、
339
日本御魂
(
やまとみたま
)
を
培養
(
ばいやう
)
し、
340
二度目の世界の
御柱
(
みはしら
)
と、
341
したつ
岩根
(
いはね
)
の
大本
(
おほもと
)
の、
342
神の
御役
(
おやく
)
に立てんとて、
343
心を
千千
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
きつつ、
344
血を吐く思ひの
辛労
(
しんらう
)
を、
345
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
舐
(
な
)
め
玉
(
たま
)
ふ、
346
変性男子
(
へんじやうなんし
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ。
347
明治三十六年九月八日
348
え
ん
慮
(
りよ
)
笑釈
(
えしやく
)
も
梨地
(
なしぢ
)
の
硯
(
すずり
)
、
349
齢
(
よわい
)
も長き
命毛
(
いのちげ
)
の、
350
筆を
振
(
ふる
)
ひて
皇神
(
すめかみ
)
は、
351
三千世界の
出来事
(
できごと
)
を、
352
示して
斯世
(
このよ
)
を救はんと、
353
明治の廿五年より、
354
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
は
一筋
(
ひとすぢ
)
に、
355
知らせ
給
(
たま
)
へど
濁
(
にご
)
る世の、
356
人の心は
真
(
しん
)
の
暗
(
やみ
)
、
357
悪魔の
住家
(
すみか
)
と
成果
(
なりは
)
てて、
358
誠
(
まこと
)
の言葉は
聞入
(
ききい
)
れず、
359
何時
(
いつ
)
も
恐喝
(
おどす
)
と思ひつめ、
360
悪胴
(
わるどう
)
据
(
す
)
へて動かない、
361
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
人草
(
ひとくさ
)
は、
362
地球の上に充満し、
363
益々
(
ますます
)
この世は
汚
(
けが
)
れ行く。
364
て
んの
神勅
(
みのり
)
を
畏
(
かし
)
こみて、
365
泥海
(
どろうみ
)
世界を清めんと、
366
三千年の
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
、
367
堪
(
こ
)
らへ玉ひし
御苦難
(
ごくなん
)
は、
368
種々
(
いろいろ
)
雑多
(
ざつた
)
に身をやつし、
369
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじう
)
の
其為
(
そのため
)
に、
370
守り給ひし
霊徳
(
れいとく
)
が、
371
天運
(
じせつ
)
循環
(
まゐ
)
りて
歴然
(
ありあり
)
と、
372
花咲き
初
(
そ
)
めぬ
煎豆
(
いりまめ
)
に。
373
あ
細亜
(
じあ
)
、
亜弗利加
(
あふりか
)
、ヨウロツパ
[
*
神霊界では「エフロツパ」
]
、
374
南北
亜米利加
(
あめりか
)
、
375
太洋洲
(
たいやうしゆう
)
、
376
一つに丸めて
日本
(
ひのもと
)
の、
377
天津日嗣
(
あまつひつぎ
)
の神徳で、
378
万古
(
まんご
)
末代
(
まつだい
)
続かせる、
379
神
(
かみ
)
の
出口
(
でぐち
)
の
道開
(
みちびら
)
き、
380
竜宮
(
りうぐう
)
やかたに
表現
(
あらは
)
れて、
381
三千世界の
主
(
ぬし
)
と
成
(
な
)
り、
382
普天
(
ふてん
)
率土
(
そつど
)
を統一し、
383
元
(
もと
)
の
神世
(
かみよ
)
と改めて、
384
神も仏も人民も、
385
勇んで
暮
(
くら
)
す松の
世
(
よ
)
の、
386
七福神の
楽遊
(
らくあそ
)
び。
387
さ
ん
千
(
ぜん
)
世界の梅の花、
388
一度に開く
今
(
いま
)
や
時
(
とき
)
、
389
鬼門
(
きもん
)
の
金神
(
こんじん
)
現
(
あら
)
はれて、
390
鬼も
大蛇
(
おろち
)
も帰順して、
391
松の
神代
(
かみよ
)
と成る上は、
392
二度目の世界は天国ぞ。
393
曲
(
まが
)
も
醜女
(
しこめ
)
も消え
失
(
う
)
せて、
394
上から
下
(
した
)
まで
神心
(
かみごころ
)
、
395
勇みて
暮
(
くら
)
す楽しさよ。
396
き
もんの神は
元
(
もと
)
の神、
397
国常立
(
くにとこたち
)
の
大神
(
おほかみ
)
よ。
398
斯世
(
このよ
)
を造り固め成し、
399
世の根の
本
(
もと
)
に
隠身
(
すみきり
)
て、
400
善悪正邪の
審判
(
あらため
)
を、
401
最
(
い
)
と
厳重
(
をごそか
)
に立て玉ひ、
402
この
世
(
よ
)
一切
(
いつさい
)
守ります、
403
尊
(
たふ
)
とき神にましませり。
404
鬼門
(
きもん
)
の神は
男神
(
をとこがみ
)
、
405
経
(
たて
)
の
守護
(
しゆごう
)
と
定
(
さだ
)
まりて、
406
緯
(
よこ
)
の
守護
(
しゆごう
)
が
裏鬼門
(
うらきもん
)
、
407
女神
(
めがみ
)
に
坐
(
ま
)
して
坤
(
ひつじさる
)
、
408
変性女子
(
へんじやうによし
)
の
神霊
(
しんれい
)
ぞ。
409
世界の悪魔や
病
(
やま
)
ひ
神
(
がみ
)
、
410
悪
(
あ
)
しき心の鬼どもを、
411
払ひ清めて
経緯
(
たてよこ
)
の、
412
夫婦
(
ふうふ
)
の神は
人民
(
ひとたみ
)
を、
413
導びき
給
(
たも
)
ふぞ
尊
(
たふ
)
とけれ。
414
ゆ
めになり
共
(
とも
)
セメテは一度、
415
綾部
高天
(
たかま
)
の
大本
(
おほもと
)
の、
416
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
へ
往
(
い
)
て見たい。
417
ト
言
(
い
)
ふて
霊魂
(
みたま
)
は
泥
(
どろ
)
まぶれ。
418
何
(
ど
)
うしたら
垢
(
あか
)
が
落
(
おち
)
るやら。
419
近所
(
ちかく
)
に
居
(
ゐ
)
ながら気が
揉
(
も
)
める、
420
教祖
(
きやうそ
)
を一度
拝
(
はい
)
したさ。
421
め
くら
聾
(
つんぼ
)
よ世界の九
分
(
ぶ
)
は。
422
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
が
巡
(
めぐ
)
り来て、
423
変性男子
(
へんじやうなんし
)
が
現
(
あら
)
はれて、
424
世界の事を知らせども、
425
実地見せても気が付かぬ。
426
一度に
驚愕
(
びつくり
)
する事が、
427
出来
(
でき
)
ては成らぬと
朝夕
(
あさゆふ
)
に、
428
声を限りに
叫
(
さけ
)
べ
共
(
ども
)
、
429
何処
(
いづこ
)
を風が吹くらんと、
430
言はぬ
斗
(
ばか
)
りに鼻の先、
431
フフンと笑つて空
向
(
む
)
ひて、
432
自
(
をの
)
が乗り行く火の車、
433
実に
憐
(
あは
)
れな人ばかり。
434
み
仙
(
せん
)
の
神山
(
みやま
)
に
立籠
(
たてこも
)
り、
435
この世の泥を清めんと、
436
三十四年は菊の月、
437
八日
(
やうか
)
に
館
(
やかた
)
を
立出
(
たちいで
)
て、
438
神徳
(
みいづ
)
も高きこの山に、
439
祈り玉ひし
我
(
わが
)
教主
(
きやうしゆ
)
。
440
至誠は
天地
(
てんち
)
に通じけん、
441
十五の月の
有明
(
ありあけ
)
に、
442
尊
(
たふ
)
とや神霊
現
(
あら
)
はれて、
443
世の
行先
(
ゆくさ
)
きの
事
(
こと
)
どもを、
444
いと
懇
(
ねんご
)
ろに
説
(
と
)
き給ひ、
445
教御祖
(
をしへみおや
)
の
御心
(
みこころ
)
は、
446
春野
(
はるの
)
の雪と
解
(
と
)
け
初
(
そ
)
めぬ。
447
され
共
(
ども
)
高き神の山、
448
木立
(
こだち
)
は
繁
(
しげ
)
く
渓
(
たに
)
深く、
449
雲霧
(
くもきり
)
四方
(
よも
)
を
閉籠
(
とぢこ
)
めて、
450
月日
(
つきひ
)
も
為
(
ため
)
に
光
(
ひか
)
り
浅
(
あ
)
せ、
451
常世
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
の
如
(
ごと
)
くなり。
452
し
ん
徳
(
とく
)
高き神の山、
453
開
(
ひら
)
けて
茲
(
ここ
)
に千四百、
454
四十余年と成りぬれど、
455
女人禁制
(
によにんきんせい
)
の神の山、
456
今に
汚
(
けが
)
れし事も無く、
457
神祇
(
かみ
)
の
集
(
つど
)
ひの
神園
(
には
)
として、
458
清き
霊地
(
れいち
)
と
鳴
(
なり
)
響
(
ひび
)
く、
459
浪音
(
なみおと
)
たかき
八塩路
(
やしほぢ
)
の、
460
女島
(
めしま
)
男島
(
をしま
)
と
諸共
(
もろとも
)
に、
461
神代
(
かみよ
)
の
姿
(
すがた
)
変
(
か
)
へぬなり。
462
神代の
儘
(
まま
)
の神の国、
463
瑞穂
(
みづほ
)
の国を
守
(
まも
)
らんと、
464
冠島
(
をしま
)
沓島
(
めしま
)
の神々は、
465
弥山
(
みせん
)
の
神山
(
みやま
)
に
神集
(
かみつど
)
ひ、
466
清
(
きよ
)
けき
和知
(
わち
)
の
河水
(
かはみづ
)
に、
467
世界を清め人々を、
468
安きに救ひ助けんと、
469
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
を
押開
(
おしひ
)
らき、
470
村雲
(
むらくも
)
四方
(
よも
)
に
掻別
(
かきわ
)
けて、
471
教御祖
(
をしへみおや
)
の手を通し、
472
口を通して
詳細
(
こまやか
)
に、
473
諭
(
さと
)
させ玉ふぞ
尊
(
たふ
)
とけれ。
474
ゑ
い
耀
(
よう
)
栄華
(
えいぐわ
)
に
暮
(
くら
)
して来たが、
475
報
(
むく
)
ひは
忽
(
たちま
)
ち
丸裸体
(
まるはだか
)
、
476
楽
(
らく
)
した
後
(
あと
)
の
糠
(
ぬか
)
苦労、
477
難義
(
なんぎ
)
ばかりの
珠数
(
じゆづ
)
つなぎ。
478
誠
(
まこと
)
の
為
(
ため
)
の苦労なら、
479
神の
助
(
たすけ
)
で何事も、
480
末
(
すゑ
)
に
萎
(
しほ
)
れぬ花が
咲
(
さ
)
き、
481
万古
(
まんご
)
末代
(
まつだい
)
名を残し、
482
斯世
(
このよ
)
の神と
仰
(
あほ
)
がれん、
483
勤
(
つと
)
めよつとめ人々よ、
484
誠の道に乗り
替
(
かへ
)
て、
485
松の心で
励
(
はげ
)
む
可
(
べ
)
し。
486
ひ
ろい世界に
只
(
ただ
)
一柱
(
ひとはしら
)
、
487
是
(
これ
)
を誠の神といふ。
488
斯世
(
このよ
)
つくりて
万類
(
ばんるい
)
を、
489
育てむ
為
(
ため
)
に
日月
(
じつげつ
)
を、
490
守りの神と
神定
(
かんさだ
)
め、
491
神の
御子
(
みこ
)
なる
民草
(
たみくさ
)
を、
492
養ひ
賜
(
たま
)
ふ
難有
(
ありがた
)
さ。
493
も
もち
万
(
よろず
)
の
神々
(
かみがみ
)
が、
494
鬼門の神に
従
(
したが
)
ひて、
495
三千世界を
夫
(
そ
)
れ
夫
(
ぞ
)
れに、
496
持場
(
もちば
)
々々
(
もちば
)
を守ります。
497
山には山の神
坐
(
ゐ
)
まし、
498
河
(
かは
)
には河の神
居
(
ゐ
)
まし、
499
草木
(
くさき
)
は草木の神
居
(
ゐ
)
まし、
500
海には海の神ゐます。
501
大地
(
おほぢ
)
は
禁闕金
(
きんかつかね
)
の神、
502
二度目の世界の
守護神
(
まもりがみ
)
。
503
陸
(
あげ
)
と
海
(
うみ
)
との
竜宮
(
りうぐう
)
の、
504
乙姫
(
おとひめ
)
どのはこの
砌
(
みぎ
)
り、
505
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に現はれて、
506
日の出の神とひつそうて、
507
斯世
(
このよ
)
の
守護
(
しゆご
)
と
代
(
かは
)
りたり。
508
天地
(
てんち
)
覆
(
かへ
)
りて
上
(
う
)
へ
下
(
し
)
タに、
509
成
(
な
)
るとの
教
(
をしへ
)
は
此事
(
このこと
)
ぞ。
510
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
き
神代
(
かみよ
)
かな。
511
せ
まい心で
鼻高
(
はなたか
)
さんが、
512
高天原
(
たかあまはら
)
へ
出
(
で
)
て
参
(
まゐ
)
り、
513
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を、
514
聞いたら
嘸
(
さぞ
)
や困るべし。
515
心に
合
(
あは
)
ぬ
事
(
こと
)
斗
(
ばか
)
り、
516
三日や十日や
百日
(
ひやくにち
)
に、
517
神の
経綸
(
しぐみ
)
は解りやせぬ。
518
誰
(
だれ
)
しも覚え
在
(
あ
)
る故に、
519
一寸
(
ちよつと
)
様子を書くなれば、
520
浅智慧
(
あさぢえ
)
学者の胸の
内
(
うち
)
、
521
一から百まで知れ渡る、
522
変性男子
(
へんじやうなんし
)
の
御身魂
(
おんみたま
)
、
523
出口の
守
(
かみ
)
の
書
(
かか
)
れたる、
524
世界の宝の
神教
(
みをしへ
)
が、
525
心に
当
(
あた
)
りて耳痛く、
526
聞
(
きけ
)
ば
聞
(
き
)
く
程
(
ほど
)
腹が立ち、
527
身体
(
からだ
)
がビリビリ
震
(
ふる
)
ひ出し、
528
気分
悪
(
あ
)
しくてモヂモヂと、
529
終
(
しまい
)
にや
遁
(
に
)
げて
去
(
い
)
にとなる。
530
眼
(
まなこ
)
と
口
(
くち
)
の
間
(
あひ
)
に
在
(
あ
)
る、
531
鼻
(
はな
)
が知らずに高く
成
(
な
)
り、
532
夫
(
そ
)
れが
邪魔
(
じやま
)
して
脚下
(
あしもと
)
が、
533
見えない
故
(
ゆえ
)
に
丼壺
(
どぶつぼ
)
へ、
534
落ちて難渋する
迄
(
まで
)
は、
535
ここの
教
(
をしへ
)
は聞かれない。
536
少しの学が邪魔になり、
537
理窟
(
りくつ
)
斗
(
ばか
)
りに固まりて、
538
何時
(
いつ
)
も疑念の
晴間
(
はれま
)
なく、
539
心に取越苦労
而巳
(
のみ
)
。
540
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
に成るまでに、
541
高い鼻めが
邪魔
(
じやま
)
をして、
542
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
の
垣
(
かき
)
をする、
543
なさけないのは
人心
(
ひとごころ
)
。
544
す
でに悪魔に
取
(
とり
)
ひしがれて、
545
危ふい
処
(
ところ
)
を
差添
(
さしそへ
)
の、
546
誠
(
まこと
)
こころに染められて、
547
捨
(
すて
)
た思案の
後戻
(
あともど
)
り、
548
洋服脱いで
沓
(
くつ
)
捨
(
す
)
てて、
549
皮のカバンも
投
(
なげ
)
捨てて、
550
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
の人となり、
551
熟々
(
つらつら
)
思ひ
回
(
めぐ
)
らせば、
552
出口の
守
(
かみ
)
の
御知
(
おし
)
らせの、
553
通りに
汚
(
けが
)
れた世界じやと、
554
固く心を取り直し、
555
只
(
ただ
)
一筋
(
ひとすぢ
)
の神の道、
556
心も勇み気も
開
(
ひら
)
き、
557
花咲く春に
遇
(
あ
)
ふ思ひ、
558
斯
(
こ
)
んな結構が又と世に、
559
三千世界に
在
(
あ
)
らうかと、
560
初
(
はじ
)
めて
覚
(
さと
)
り
大本
(
おほもと
)
に、
561
大きな尻を末長く、
562
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
で
猫
(
ねこ
)
と成る。
563
オツトどつこい神様の、
564
激しき威徳に照らされて、
565
心の底の
塵芥
(
ごもくた
)
を、
566
白状したが情け無い、
567
是
(
これ
)
が出口の
王仁三郎
(
おにさぶらう
)
。
568
(明治卅六年九月十日)
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