聖師様のお体には、不思議と云えば不思議な特徴があるのであります。その主なるものは、
一、左右の手指(拇指を除く第二屈折面)の内面に、いわゆる聖痕、一名、刺痕があって、水が一、二滴たまるだけの愛らしき凹みであります。これはキリストとの因縁が天啓されている世界唯一の贖罪者の表徴であります。
一、小指の下方掌面(乾宮)が林檎の如く豊満であってすこぶる紅潮を呈しています。日によってその色に消長はあるが、この特徴は霊的能力の卓絶、思索能力の優秀なる証拠であります。
一、指紋は皆流紋であります。即ち十指の指先の紋がことごとく巻かずに流れています。かくの如き人は天性自由無碍であって清濁併せ呑むの大度量を有し、人の心情を洞察し、その機微を直観する能力が偉大なりと称されています。また法網に触るる如き所行は断じて無い人であると説いています。
一、左右の手掌及び四指を通ずる四天紋があります。これは俗に云う天下筋であって、現今は拇指にも現れて来たから五天紋であります。この縦線は不世出の偉人にのみあることは斯学者の斉しく認むるところであって、キリストも釈迦も豊太閤もみな一本であったと云うことであります。
一、背中に脊柱を中心としてオリオン星座のしるしが明瞭に現れておりまして、ますますキリストとの神縁が連想さるるのであります。(このしるしは疣と黒子との中間物と云うべきもの)
一、両耳の耳翼が平たく、ピタリと頭部に接触しており、そして色が常に顔面よりも目立って白いのであります。かかる耳は骨相学上「天に聴く耳」と称するもので、神人たる特徴の一つとして説いてあります。
その他拇指面にあるスのしるし、頭髪の特点等はすでに周知のところであります。大正十三年節分祭後、亀岡瑞翔閣において数十名の役員信者の希望により特に裸体になり詳しく示されたことがありました。なお斯道専門家の観相談が、大正十二年四月二十五日号(第二十六号三十二頁)神の国に掲載してありますから比較参照を願います。この時は四天紋と聖痕との数がまだ不揃いであったなど、面白いことが見出さるると思います。