霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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峰の松風

インフォメーション
題名:峰の松風 著者:出口王仁三郎
ページ:85 目次メモ:
概要:28歳の頃 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-05-08 00:00:00 OBC :B119800c032
二十八歳の頃
すみきれる月かげあびて高熊の(いは)()静かに眼をさましけり
さつさつと峰吹く風の音きよみ松もる月のつゆけき真夜中
あかあかと松の木下(こした)に咲きにほふ躑躅(つつじ)の花の(つゆ)に月てる
むらきものこころ(しづ)()る高熊の(いは)()てらす月のしたしさ
四十八(しじふはち)宝座(はうざ)のうへに合掌しいつとは知らず霊界に()
枯野原
月も日もなき大野原(おほのはら)をとぼとぼと行くもさびしき霊界の旅
ほの(ぐら)枯草(かれくさ)の野を辿りゆけばあやしき二つのかげうごめけり
わが道の先をふさげるあやしかげを(たたず)みて見し枯草(かれくさ)野辺(のべ)
よく見ればまだ現界に生きてゐる二人の男女(なんによ)の姿なりけり
一人(いちにん)は夫ひとりは妻にしてものにおぢたる様子なりけり
幽界(かくりよ)とたしかに思へど二人たつ人の姿に言問(ことと)ひはじめぬ
何故(なにゆゑ)にこの八衢(やちまた)(きた)りしよと言葉かくれば(もだ)してうつむく
何となくあたりの景色ほの(ぐら)き芝生にたてば髪の毛よだつ
ボーボーと青白き火のただ一つ茅野(かやの)の奥より近より来たる
青白き光は二人がかがみゐる上にぼとりと音なく落ちたり
キヤツといふ叫びとともに火の玉は三個となりて宙にもみあふ
両人は火の玉となり大いなる火玉(ひだま)とたがひに()り乱れ狂ふ
大いなる火は○○の霊魂とおもへばこはし三角関係「○○」は二文字伏せ字。
おもはずも拍手(かしはで)うちて神言(かみごと)を奏上すれば消ゆる火の玉
たちまちにぱつと消えたる火の玉のはるかあなたに又(あらは)れぬ
われも(また)火の玉の行きし(ひと)すぢの道をさみしみ進みてぞゆく
枯草(かれくさ)に空つつまれし細き川の泥ながるるが横たはりをり
如何(いか)にしてこの泥川(どろがは)を渡らむと右見(とみ)左見(かうみ)つつしばしたたずむ
泥坊主
泥川(どろがは)の底にあやしき声ありておだやかならぬけはひ身に迫る
よく見れば目のただれたる大坊主(おほばうず)鉢巻(はちまき)したるが一人あらはる
大坊主(おほばうず)わが(はう)みつむるひまもなく向ふ岸へと飛び越えにけり
つぎつぎに草むらわけてのぼりくる坊主四五人棍棒(こんぼう)持ちをり
坊主()は棍棒(つゑ)泥川(どろがは)をむかつ岸べに飛び越えにけり
六人の泥かけ坊主むかふぎしに単横陣(たんわうぢん)をはりて目をむく
面白きことをするよと(たたず)みて眺めてあればわれにむかひ()
この川を渡してならぬと六人の泥かけ坊主棍棒(こんぼう)うち振る
如何(どう)しても渡らにやおかぬといひながら坊主の頭飛び越えにけり
猪口才(ちよこざい)なことをするなと言ひながら坊主(あと)より追つかけ来たる
言霊を宣りつつ防ぎたたかへば坊主の身体(しんたい)次第にほそる
数歌(かずうた)をちからかぎりに宣りつれば骨と皮との髑髏(されかうべ)となる
髑髏(されかうべ)よろめきながらわがそばに骨ばかりなる手を出して迫る
あまりにもその我利(がり)法師(ぼふし)のいやらしさわれも思はず逃げ出しにけり
六人のがりがり法師(ぼふし)かたまりて一つの青き火の玉となる
火の玉となりてわが立つ頭上をば前後左右にうなりて狂ふ
地中より氷の如き(ひや)やけき手のはひ()でわが足つかむ
幾十の(つめ)たき骨手(ほねで)につかまれて髪の毛よだち身ぶるひなしたり
頭上より火の玉(せま)り地中よりわが足ぐいぐい引きずる苦しさ
かむながら御霊(みたま)幸倍(さちはへ)坐世(ましませ)と言はむとすれど(のど)ふさがりぬ
満身のちからをこめて惟神とただ一言葉(ことば)うなり出したり
この声に地中の骨手(ほねで)も火の玉もあとなく消えて枯芝(かれしば)の野辺
三途の婆
嗄声(しわがれごゑ)(きこ)ゆとみればくさむらの中より()づる(ばばあ)一人(いちにん)
われこそは三途(せうづ)の川の川守(かはもり)よ着物をぬげといや迫り()
何故(なにゆゑ)に着物ぬがすかその理由()かむとなじれば(ばば)あざ笑ふ
イヒヽヽヽギヤハヽヽヽヽと白髪(しらが)(くび)左右に振りてあざわらふ婆
婆の身で追剥(おひはぎ)するとはけしからん改心せよとたしなめて見し
改心をするやうなればこんな(とこ)脱衣(だつい)(ばばあ)はせぬとて首振る
一日も早く心をあらためて神国(みくに)へゆけとわれはすすめし
天国は一ばんわしのいやな国脱衣(だつい)(ばばあ)が面白いといふ
うしろより三人(みたり)亡者(まうじや)辿(たど)り来たり(たちま)(ばばあ)につかまへられたり
むなぐらをとられた男(かほ)しかめ何をするかといきまきてをり
(ばば)の手がさはるやいなや着衣(ちやくい)皆するすると身体(からだ)をはなるる
つぎつぎに三人(みたり)の男着衣(ちやくい)をばすつかりとられてふるひつつ泣く
がらがらと長い舌をば出しながらあざわらふ(ばば)(つら)の憎らしさ
三人(さんにん)をはだかにしたる脱衣婆(だついばば)皺手(しわて)のばしてわれに迫り()
この(ばば)につかまへられてはたまらぬと逃げむとすれど足もと動かず
(ばば)の手のさはるやいなやわが着衣(ちやくい)ものの  にはぎとられをり「ものの」と「に」の間が二字脱字。
三人(さんにん)のはだか男をともなひて川岸にたてば濁流みなぎる
濁流のなかに火焔(くわえん)の舌はきて大小幾多の蛇のおよげる
川ばたに裸のままに四人たてば後より婆が()つつき来たる
婆の手のさはるとみれば一人(いちにん)の男もろくも川中(かはなか)に落つ
川中(かはなか)に落ちたる男あはれにも大蛇(をろち)(くち)にほふむられける
このさまを見るよりたちまちかむながら御霊(みたま)幸倍(さちはひ)坐世(ましませ)と宣る
神言(かみごと)を宣れば大蛇(をろち)に喰はれたる男にこにこ吐き出されたり
ふり返り(ばばあ)をみればかげもなくただ青草(あをくさ)広野(ひろの)となれり
濁流のみなぎる三途(せうず)の川かげも忽ち消えて花爛漫(らんまん)の野辺
素裸(すはだか)にされしと思ふわが身体(からだ)に以前にまさる美衣(びい)まとひをり
三人(さんにん)のをとことともに神言(かみごと)を奏上すれば音楽きこゆる
三女神
嚠喨(りうりやう)たる音楽の()に伴ひて女神(めがみ)()はしらこの場にくだらす
何神(なにがみ)におはしますかと尋ぬればわれは三柱(みはしら)姫神(ひめがみ)と宣らす
素盞嗚の神のつるぎにあれませし三柱神(みはしらがみ)崇高(けだか)きすがたよ
瑞御魂(みづみたま)神の恵みをうれしみて思はず知らず神言(かみごと)を宣る
夜半の山風
神言(かみごと)を宣るをりもあれ松風の音たかだかと耳にひびけり
よく見れば高熊山の(いは)()に月かげ浴びて静坐(せいざ)してをり
脂汗(あぶらあせ)たらたら流るるわが(おも)を涼しく吹きゆく夜半(よは)の山風
初夏の()はわけて短くしののめて月(やま)()に傾きにけり
()の谷の山にかくれし月の影ほのかに(あか)し宝座の(いは)()
松風の音(さつ)さつと高熊の(やみ)()()伊渡(いわた)夜半(よは)なり

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