霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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桂明神

インフォメーション
題名:桂明神 著者:出口王仁三郎
ページ:185
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 04:40:00 文字数:1011 OBC :B120200c24
上木崎(かみきざき)の森田(もりた)おたみといふ婆(ば)さん稲荷下(おろ)しをなせると聞きたり
稲荷下(おろ)し研究せむと百姓に化(な)りて森田の家をとひゆく
破れ家(や)のかたへに小(ち)さき祠(ほこら)あり三坪ばかりの新築もあり
新築におたみ婆(ば)さんは陣どりて声をからして祝詞あげをり
家も庭もところせきまで老若のあつまり来(きた)りて祈願たのめり
この婆(ば)さん祠(ほこら)の前に端坐して鈴の緒(を)うちふり占(うらなひ)をなす
何事も百発百中と人(ひと)びとは感じ入(い)りつつしきりに拝む
われもまた群集の中に交(まじ)はりて稲荷下(おろ)しの有様(ありさま)うかがふ
群集は次第次第に散りゆきてあとに残るはわづか三人
百姓に化けて私の神下(おろ)し調べにあなたは来たのかと婆婆(ばば)いふ
そんな事どうしてわかるとわが問へばお狐さんが知らしたといふ
五回まで貰うた嫁がすぐ帰る理由(わけ)をきかむと老婆(らうば)問ひをり
嫁が去(い)ぬのも無理はない息子さんの○○○はみのまると答ふ
さうですかわかりましたと婆(ばあ)さんはおたみ婆(ば)さんに礼をいひをり
力(ちから)なげに老婆はこの家(や)をたちてゆくあとにおたみはわれを引きこむ
教導職の世話を頼むと狐さんがあなたを待つてゐましたといふ
面白きこといふ婆(ば)さんと神前(しんぜん)に端坐させつつ審神(さには)してみる
たちまちに婆(ば)さんの相貌(さうばう)激変し大宮神社の狐と宣りけり
森田(もりた)家(け)の親子にわたしら四(よ)にん連(づ)れ殺されましたと狐は語る
狐『殺されし恨(うらみ)をこの家(や)に報(むく)いんとおたみの身体(からだ)を悩ませてゐました』
狐『このおたみ祀りますから許せよと頼むが故(ゆゑ)に命を助けし』
狐『一時(いつとき)はおたみの全身水腫(みづばれ)となりて瀕死の状態なりけり』
狐『わが名をば正(しやう)一位(いちゐ)義経(よしつね)大明神妻子(さいし)は桂(かつら)玉善(たまよし)玉房(たまふさ)』
その方(はう)は義経(よしつね)なるかとわれ問へばしからず桂(かつら)なりと微笑(ほほゑ)む
わが親子神(かみ)にまつりし報酬に日日(ひび)七銭を与(あた)ふるといふ
七銭の金(かね)さへあればこの女(をんな)の食ふだけはあると狐は微笑(ほほゑ)む
警察がやかましき故おたみ女(め)に教導職を願つてくれといふ
よしよしと軽くうけ合ひ御嶽教(みたけけう)のわれは教師に推薦約(やく)せり
狐『園部(そのべ)にて教会つくり先生を会長にする話があります』
その事は園部(そのべ)の紳士に聞いてゐる今や考慮の最中(さいちう)といふ
狐『園部(そのべ)の方(はう)は断(ことわ)りなされ七里(しちり)ばかり西北にあなたは納まるべき人』
嫁(よめ)さんもちやんときまつてゐますよと桂(かつら)明神粋(すゐ)なこといふ
左様なら私はさがるといひながらおたみの身体(からだ)をつき倒し去る
呆(ほう)けたるやうな面(つら)しておたみさん分(わか)りましたかと静(しづか)に尋ぬる
何もかもお狐さんの物語で判明したと微笑(ほほゑ)み答ふる
さやうなれば教導職をくれぐれも頼みますよと重(かさ)ねて願へり
五月田(さつきだ)に田を植うる人あちこちと並べる中を黒田(くろだ)に帰る
○余白に
軽きものみ空(そら)にのぼり重きもの地上にひそみて力(ちから)やしなふ
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