霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四章 鎮魂と幽斎

インフォメーション
題名:第4章 鎮魂と幽斎 著者:出口王仁三郎
ページ:207
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2016-11-28 06:18:02 OBC :B121801c29
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]初出不明
   鎮魂祭  概略
令集解(れうのしうげに)(いふ)上世(むかし)饒速日命(にぎはやひのみこと)(あめ)より(くだ)ります(とき)天津(あまつ)(かみ)(みづ)(たから)十種(とくさ)息津(をきつ)(かがみ)一、辺津(へつ)(かがみ)一、八握(やつかの)(つるぎ)一、生玉(いくたま)一、足玉(たるたま)一、死反玉(まかるかへしたま)一、道反玉(ちかへしのたま)一、蛇比礼(おろちのひれ)一、蜂比礼(はちのひれ)一、品々物(くさぐさのもの)()()一を(さづ)けて(をし)(みちび)き、()(いた)(ところ)()(もの)()十種(とくさ)(かん)(たから)(あは)せて(ひと)(ふた)()()(いつ)(むゆ)(なな)()(ここの)(たり)()ふて()()()()()()()()()()如此(かく)なしては(まか)れる(ひと)()(かへ)りなむ矣とある。(これ)()(まつり)(よっ)(おこ)(ところ)なり。(れい)()()()ふ、(ちん)(あん)(なり)(ひと)陽気(ようき)(こん)()(こん)(うん)(なり)()(こころ)は、()(いう)運魂(うんこん)(まね)身体(しんたい)中府(ちうふ)(しづ)む。(ゆゑ)鎮魂(ちんこん)()ふとあり。(すべ)人心(じんしん)非常(ひじゃう)(こと)ある(とき)は、宮中(きうちう)神殿(しんでん)八神(はっしん)(およ)大直日(おほなほひ)(かみ)招請(せうせい)(もっ)寿福(じゅふく)(いの)るなり。(ゆゑ)()()旨趣(むね)熟得(じゅくとく)して(これ)(おこな)はざるべからず。
()(いつ)社伝(しゃでん)(よっ)()(れい)表示(へうじ)す。
()祭場(さいじゃう)舗設(ほせつ)す。
 ()()(あん)()神座(しんざ)(まう)け、(すず)()()けたる(さかき)(まつ)(また)(ひのき)にても()し)を()()つ。案上(あんじゃう)柳筑(やなぎばこ)()()(うち)赤糸(あかいと)十筋(とすぢ)()る。柳筥(やなぎばこ)(まへ)斎主(さいしゅ)()(まう)く。(かたへ)()()(ぶね)四方(しはう)(がまち)なる板床(いたとこ)(もち)ゆ)と()(きん)とを()き、()(まへ)巫子(かんなぎ)(およ)弾琴(だんきん)(やく)()(まう)く。(また)(かたへ)鎮魂(ちんこん)主人(しゅじん)()(まう)くべし。(主人(しゅじん)()(あた)はざれば()衣服(いふく)()く)
(つぎ)(きよ)(はらひ)(つね)(ごと)し。
(つぎ)斎主(さいしゅ)(ゆう)()(づら)()く)以下(いか)着座(ちゃくざ)
(つぎ)降神(こうしん)行事(ぎゃうじ)
(つぎ)神饌(しんせん)(きゃう)
 (こめ)(さけ)鰭広物(はたのひろもの)鰭狭物(はたのさもの)()(とり)(みづ)(とり)(あは)(ひゑ)底本では「米+卑」(むぎ)(まめ)(かい)(さい)()(さい)(このみ)(しほ)(みづ)(あるひ)米酒(こめさけ)のみの()もあり)
(つぎ)斎主(さいしゅ)祝詞(のりと)(さう)
(つぎ)鎮魂(ちんこん)行事(ぎゃうじ)
 ()()弾琴(ことひき)(やく)(こと)()き(菅掻(すかき)巫子(みかんのこ)(ほこ)(また)(さかき)()り、()って()()()く((ふね)(あが)(ひと)(ふた)(みっ)()(いつ)()(なな)()(ここの)(とう)(とな)へつつ(ふね)()(たび)()くなり)
斎主(さいしゅ)(いと)一筋(ひとすぢ)()って、(ひとつ)より(とう)(まで)(とな)へて(これ)(むす)ぶ。如此(かく)する(こと)()(たび)(むす)(をは)りて、(これ)柳筥(やなぎばこ)()る。(この)(あひだ)鎮魂(ちんこん)主人(しゅじん)()して(そで)()る(()()()主人(しゅじん)()()(あた)はざる(とき)は、()衣服(いふく)()る)(また)(たま)十顆(じっか)(きぬ)(つつ)み、(これ)十種(とくさ)神宝(かんたから)とし。(ひとつ)息津(をきつ)(かがみ)(ふたつ)辺津(へつ)(かがみ)順次(じゅんじ)に、(とう)(いた)るまで(ひとつ)より(とう)(まで)(とな)へて、()()()()(ふる)柳筥(やなぎばこ)(をさ)め、赤糸(あかいと)()(すぢ)(もっ)()(はこ)(むす)()もあり)
(つぎ)神饌(しんせん)(てっ)
(つぎ)昇神(しゃうしん)行事(ぎゃうじ)
(つぎ)退出(たいしゅつ)
(ただ)柳筥(やなぎばこ)は、()主人(しゅじん)守護(しゅご)(じん)たる神社(かんなび)(また)祖霊(それい)(しゃ)(をさ)()くべきもの(なり)(また)(たま)(きぬ)(つつ)み、(いと)(もっ)(むす)(をは)らば、(これ)(ふう)して、()主人(しゅじん)()ばしむる(こと)もあり。(また)木綿(ゆふ)(むす)(これ)病者(びゃうしゃ)(くび)()けしむる(こと)もあり。儀式(ぎしき)(りゃく)(おはり)
   鎮魂祭祝詞
掛巻(かけまく)(かしこ)き (おほ)宮中(みやうち)神殿(かむとの)()す 神魂(かんむすび)
高御魂(たかみむすび) 生魂(いくむすび) 足魂(たるむすび) 玉留魂(たまつめむすび)
大宮(おほみや)()()()()(つの)(かみ) 辞代主(ことしろぬし) 大直(おほなほひ)()(かみ)(たち)御前(みまへ)(かしこ)(かしこ)みも(まを)さく
高天原(たかあまはら)(かみ)(つま)(ます) 神魯岐(かむろぎ) 神魯美(かむろみ)(みこと)()ちて
()()()()(ぢの)(みこと)御父(みおや)饒速日命(にぎはやひのみこと)十種(とくさ)(みづ)(たから)息津(おきつ)(かがみ)辺津(へつ)(かがみ)八握剣(やつかのつるぎ)生玉(いくたま)足玉(たるたま)死反玉(まかるかへしのたま)道反玉(ちかへしのたま)蛇比礼(まむしのひれ)蜂比礼(はちのひれ)品々物(くさぐさのもの)比礼(ひれ)(さづ)(たま)ひて、天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)(おほ)()(しま)(くに)(しろ)()(めす)(すめ)()孫命(まのみこと)(おほ)()()(はじめ)て、豊葦原(とよあしはら)瑞穂(みづほの)(くに)に、(あら)ゆる(うつ)しき青人草(あをひとくさ)()()(いた)(まで)()()()()()()()()(ところ)(あら)むには、()十種(とくさ)(みづ)(たから)(あは)せて(ひと)(ふた)()()(いつ)(むゆ)(なな)()(ここの)(たり)()うて、()()()()()()()()()()如此(かく)()しては、(まか)れる(ひと)(いき)(かへ)りなむと(こと)()さして、(あま)(くだ)(たま)ひし()因縁(いはれ)(より)て、志貴(しこき)(じま)大和(やまと)(くに)橿原(かしはら)大宮(おほみや)に、(はつ)(くに)()ろし(めし)()天皇(すめらぎ)(おほ)御代(みよ)に、()()()()(みこと)(おほ)せて、(おほ)()(たま)(いは)(しづ)(まつ)らしめ(たま)ひし()(あと)のまにまに、御代(みよ)々々(みよ)天皇(すめらみかど)(おほ)()(かど)にも(つか)(まつ)らしめ(たま)ひし()(かん)(わざ)(なら)ひて、掛巻(かけまく)(かしこ)(おほ)(みや)(うち)神殿(かむみたま)()神魂(たかむすび)(たか)()(むすび)生魂(いくむすび)足魂(たるむすび)玉留魂(たまつめむすび)大宮(おほみや)()()御膳(みけ)(つの)(かみ)事代(ことしろ)(ぬし)大直日(おほなほひ)大神(おほかみ)(たち)大前(おほまへ)に、宇気(うけ)(ふね)(ふせ)て、(つき)()()()()()(あめ)数歌(かずうた)()()()()げて、(うか)(ゆか)まくする、(たま)()(たし)()()めて、(たま)(ゆひ)神事(かんわざ)(つか)(まつ)(さま)()()()所聞(きこし)(めし)(さきは)(たま)へと、(たてま)つる幣帛(みてぐら)(たひら)けく(やす)らけく所聞(きこし)(めし)まして、(それがし)()()()()()()()()()()()()()()()()(やまひ)をば、(たてまつ)(いづ)(すみ)(さけ)、いと(すみや)かに()()()(たま)ひて、そが生命(いのち)をば、(かた)(みき)堅磐(かきは)常磐(ときは)(まも)(さきは)(たま)ひて、(たま)()()()()(には)()()()現身(うつそみ)()長人(ながひと)(あら)しめ(たま)へと、(こい)(のみ)(まつ)(こと)(よし)を、(たひら)けく所聞(きこし)(めし)(たま)へと、(しし)()(もの)(ひざ)(をり)()()()(もの)(うな)()(つき)()き、(あめ)()(ひら)()(うち)()げて(かしこ)(かしこ)みも(まを)す。
 鎮魂(ちんこん)祭儀(さいぎ)方法(はうはう)は、以上(いじゃう)(ごと)くに至貴(しき)「貴」は底本では「實」至重(しちゃう)なる国家(こっか)重典(じうてん)であって、顕界(けんかい)人類(じんるゐ)一般(いっぱん)(たい)して、身体(しんたい)(やまひ)(すく)御魂(みたま)(けが)れを(きよ)むる大道(だいだう)である。(これ)(だい)にしては、()(こや)せる現代(げんだい)地球(ちきう)(すく)神法(しんぱふ)である。(かしこ)くも(かみ)天皇(てんわう)治国(ぢごく)(へい)天下(てんか)大道(だいだう)にして、(しも)人民(じんみん)修身(しうしん)斉家(せいか)基本(きほん)でありますから、軽々(かるがる)しく執行(しっかう)すべきものではありませぬ。()(ゆゑ)当局(たうきょく)(おい)ても、皇道(くわうだう)御本(おほもと)(おい)て、可成的(なるべく)執行(しっかう)せないやうにとの警告(けいこく)であったが、(じつ)(もっと)至極(しごく)である。所謂(いはゆる)デモ鎮魂(ちんこん)(しき)りに濫用(らんよう)すると、(かへっ)至貴(しき)至重(しちゃう)なる、皇国(くわうこく)神法(しんぱふ)汚濁(をだく)し、禁厭(きんえん)祈祷(きたう)同一視(どういつし)されては、皇国(くわうこく)重大(ぢゅうだい)行事(ぎゃうじ)軽視(けいし)する(こと)になりますから、今後(こんご)前記(ぜんき)儀式(ぎしき)遵奉(じゅんほう)して誠心(せいしん)誠意(せいい)奉仕(ほうし)されむ(こと)希望(きばう)(いた)します。(けう)信徒(しんと)(あひだ)には、幽斎(ゆうさい)鎮魂(ちんこん)(はふ)とを混同(こんどう)して、鎮魂(ちんこん)可成(なるべく)了解(れうかい)(うへ)執行(しっかう)し、(みだ)りに(おこ)なはない(やう)にと、警告(けいこく)(いた)しましたら、幽斎(ゆうさい)までも中止(ちうし)された方々(かたがた)()るさうですが、(これ)(すこ)間違(まちが)ひであります。
 (さい)には幽顕(ゆうけん)の二(はふ)があり、そして顕斎(けんさい)(ぞく)して()るのは、鎮魂(ちんこん)(はふ)であると()(こと)は、前記(ぜんき)文意(ぶんい)祝詞(のりと)()って明瞭(めいれう)であります。そこで幽斎(ゆうさい)は、(れい)(もっ)(れい)(たい)し、天下(てんか)国家(こっか)安全(あんぜん)祈願(きぐわん)する神法(しんぱふ)でありますから、皇道(くわうだう)大本(おほもと)にては、ドシドシと幽斎(ゆうさい)研究(けんきう)()し、()教授(けうじゅ)(いた)しますから、各地(かくち)支部(しぶ)会合所(くわいがふしょ)方々(かたがた)も、鎮魂(ちんこん)帰神(きしん)は、可成(なるべく)了解(れうかい)充分(じゅうぶん)出来(でき)ない(あひだ)は、(みだ)りに執行(しっかう)せない(やう)にして、幽斎(ゆうさい)(おこた)らず研究(けんきう)されむ(こと)希望(きばう)(いた)して()きます。幽斎(ゆうさい)であれば、霊界(れいかい)(たい)する霊的(れいてき)神法(しんぱふ)であって、現界(げんかい)法規(はふき)には何等(なんら)抵触(ていしょく)する(てん)()いのでありますから、安神(あんしん)して、充分(じゅうぶん)勉強(べんきゃう)して(もら)ひたい(こと)附言(ふげん)しておきます。
 (わたくし)(ここ)幽斎(ゆうさい)研究(けんきう)(しゃ)(とな)へて各自(かくじ)神霊(しんれい)()(きか)すべき、神言(しんごん)発表(はっぺう)して()きます。(しか)(これ)導師(だうし)読唱(どくしゃう)すべき神文(しんもん)であります。導師(だうし)はこの神文(しんもん)唱読(せうどく)して(のち)幽斎(ゆうさい)研究(けんきう)(しゃ)(れい)動静(どうせい)調査(てうさ)するために二三十(ぷん)(かん)正座(せいざ)導被(だひ)両者(りゃうしゃ)とも(えう)するのであります。
   神文[#霊界物語第54巻附録「神文」と同じなので省略]
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