[#この文章は本来は「第四章 教団の発展と充実」の直後、「1 巡教」の直前に入る。]
一九二八(昭和三)年三月三日のみろく大祭以降、大本の宣教活動は順調に発展した。ことに満州事変突発後は、昭和青年会・昭和坤生会・昭和神聖会などの諸団体が結成され、社会的にも運動がたかまりをみせた。これらの活動については二章・三章ですでに記述したとおりである。しかしそのために、大本本来の宗教的・内面的活動が停滞したのではなかった。この四章では満州事変以後における、主として教団・人類愛善会関係の動向についてふりかえっておこう。それは、この時期の教団全体のうごきを知るうえで必要とかんがえられるからである。
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○教化は民衆を支配する有力な手段であった p207