東京における四日間の本会議につづいて、八月六日-広島、七日-亀岡、八日-綾部、九日-京都・大阪、一〇日-伊勢、一一日-名古屋、一二日-箱根、十三日-日光(総大会および閉会)の各大会がひらかれた。
原爆記念日の八月六日に広島で大会をひらいた一行は、翌八月七日、亀岡に到着した。同日と翌八日は大本の瑞生大祭にあたっており、全国各地から数子の大本信徒が参集した。また先年世界連邦平和都市宣言をした亀岡市は、八月六日を中心に平和祭の諸行事をおこなっていた。
海外代表二八人をはじめ国内代表数十人の一行は、市をあげての歓迎をうけて亀岡につき、天恩郷を参観したのち、午後亀岡中学校講堂での亀岡市・大本・人類愛善会共催の亀岡市民歓迎会にのぞんだ。大槻亀岡市長につづいて、出口総長は、「出口王仁三郎師が、一九二五(大正一四)年中国の北京において、世界宗教連合会を結成せられ、世界の各宗教の協力提携を計られ、その東洋本部は亀岡におかれてありましたが、それから満三十年をへた今日、宗教世界会議が開催せられ、大本を代表して、世界宗教の連合会結成を提案しましたところ、代表の方々が満場一致で御賛成下さいましたのは、時代の要請とはいいながら、神のなさしめ給うことを感謝に堪えません。世界平和のために、今後、皆様の一そうの御指導、御協力をお願いするものでございます」とのあいさつをおこなっている。
ついでインド、インドネシア、ベトナム、アメリカ等七人の海外代表がたち、それぞれ世界平和と人類の福祉のために宗教的信念をもって大いに貢献しようとのべた。
〔写真〕
○綾部駅前で歓迎の人波 p1155