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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第73巻(子の巻)
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第73巻(子の巻)
> 第3篇 東雲神国 > 第32章 玉泉の月
<<< 夕暮の館
(B)
(N)
四馬の遠乗 >>>
第三二章
玉泉
(
ぎよくせん
)
の
月
(
つき
)
〔一八六三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
篇:
第3篇 東雲神国
よみ(新仮名遣い):
しののめしんこく
章:
第32章 玉泉の月
よみ(新仮名遣い):
ぎょくせんのつき
通し章番号:
1863
口述日:
1933(昭和8)年10月18日(旧08月29日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1933(昭和8)年11月22日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
顕津男の神はこの平原一帯を東雲(しののめ)郷と名づけた。そして、世司比女と共に、比女の館、玉泉郷の庭園を散歩し、東南の隅に建てられた三層の高殿に登って四方を見渡し、国生み・神生みが順調に進んでいる喜びを詠った。
顕津男の神、世司比女の神は、国の形を見る歌を互いに交わした。
東雲の国は、常磐木の松、樟が生い茂り、花が咲き乱れ、白梅が常に香っている。また無花果が常に実っている。
日向河が東北から流れ、国土は東南に扇形に広がっている。
高照山は南西にそびえている。
平原には濛々と湯気が立ち上っている。
日が暮れてきたので、二神は高殿を降り、庭の玉泉の傍らに立ってしばし安らった。すると、玉泉は二柱の姿を鏡のように清らかに写した。
顕津男の神と世司比女は、夕暮れの泉に円満晴朗の月が写るのを見て、月の恵みをたたえ、またその結晶である御子神が宿った喜びを歌に交わした。
すると、大物主の神は静かに庭を進み来たり、御子神懐妊の喜びと、自分が御子の後見となってこの東雲の国に留まり仕えようとの心を、恭しく詠った。
各々、玉泉の傍らで述懐の歌を詠い終わり、館に帰っていった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7332
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 127頁
修補版:
校定版:
353頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
の
向岸
(
むかつぎし
)
002
東南方
(
とうなんぱう
)
に
開
(
ひら
)
けたる
003
大平原
(
だいへいげん
)
の
中心
(
まんなか
)
に
004
広
(
ひろ
)
くかまへし
神館
(
かむやかた
)
005
玉泉郷
(
ぎよくせんきやう
)
に
導
(
みちび
)
かれ
006
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
007
大物主
(
おほものぬし
)
神
(
かみ
)
真澄神
(
ますみがみ
)
008
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
照男神
(
てるをがみ
)
009
久
(
ひさ
)
しき
思
(
おも
)
ひも
明晴
(
あけはる
)
の
010
神
(
かみ
)
を
伴
(
ともな
)
ひやうやくに
011
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
に
導
(
みちび
)
かれ
012
これの
館
(
やかた
)
に
出
(
い
)
でたまひ
013
珍
(
うづ
)
の
景色
(
けしき
)
にみとれつつ
014
館
(
やかた
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
りませば
015
八十
(
やそ
)
比女神
(
ひめがみ
)
の
一柱
(
ひとはしら
)
016
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
に
廻
(
めぐ
)
り
逢
(
あ
)
ひ
017
初
(
はじ
)
めて
見合
(
みあは
)
す
顔
(
かほ
)
と
顔
(
かほ
)
018
互
(
たがひ
)
に
面
(
おも
)
はほてりつつ
019
瑞
(
みづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
のり
交
(
かは
)
し
020
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
に
021
心
(
こころ
)
を
浄
(
きよ
)
め
身
(
み
)
を
清
(
きよ
)
め
022
慎
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
み
仕
(
つか
)
へます
023
神業
(
みわざ
)
ぞ
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
けれ
024
此
(
この
)
平原
(
へいげん
)
の
一帯
(
いつたい
)
を
025
東雲郷
(
しののめきやう
)
と
称
(
とな
)
へつつ
026
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
と
水火
(
いき
)
合
(
あは
)
せ
027
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
ませつつ
028
鎮
(
しづ
)
まり
居
(
ゐ
)
ます
大神業
(
おほみわざ
)
029
𪫧怜
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
述
(
の
)
べたつる
030
嗚呼
(
ああ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
031
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御守
(
みまも
)
りに
032
古
(
ふる
)
き
神代
(
かみよ
)
の
物語
(
ものがたり
)
033
漏
(
も
)
れなく
遺
(
お
)
ちなく
弥広
(
いやひろ
)
に
034
示
(
しめ
)
させたまへと
瑞月
(
ずゐげつ
)
が
035
天恩郷
(
てんおんきやう
)
の
東
(
ひがし
)
なる
036
水明閣
(
すゐめいかく
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
037
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
038
嗚呼
(
ああ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
039
霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
おはしませ。
040
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
と
共
(
とも
)
に、
041
常磐木
(
ときはぎ
)
茂
(
しげ
)
る
玉泉郷
(
ぎよくせんきやう
)
の
広
(
ひろ
)
き
庭園
(
ていゑん
)
を
逍遥
(
せうえう
)
したまひつつ、
042
東南隅
(
とうなんぐう
)
に
立
(
た
)
てられし
三層楼
(
さんそうろう
)
の
高殿
(
たかどの
)
に、
043
静々
(
しづしづ
)
登
(
のぼ
)
りて
四方
(
よも
)
の
国形
(
くにがた
)
覧
(
みそな
)
はせ
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
044
『
目路
(
めぢ
)
のかぎりこれの
大野
(
おほの
)
は
紫
(
むらさき
)
の
045
瑞気
(
ずゐき
)
漂
(
ただよ
)
ふ
東雲
(
しののめ
)
の
国
(
くに
)
よ
046
此
(
この
)
国
(
くに
)
は
土地
(
とち
)
肥
(
こ
)
えたれば
五穀
(
たなつもの
)
047
ゆたに
稔
(
みの
)
らむ
美
(
うるは
)
しの
国
(
くに
)
048
高照
(
たかてる
)
の
山
(
やま
)
に
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
つ
紫
(
むらさき
)
の
049
雲
(
くも
)
をし
見
(
み
)
ればわが
魂
(
たま
)
栄
(
さか
)
ゆも
050
見
(
み
)
はるかす
此
(
この
)
国原
(
くにはら
)
は
東雲
(
しののめ
)
の
051
御空
(
みそら
)
にも
似
(
に
)
て
清
(
すが
)
しかりけり
052
国
(
くに
)
造
(
つく
)
り
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
まむと
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でし
053
我
(
われ
)
はうれしも
清所
(
すがど
)
を
得
(
え
)
たり
054
西南
(
せいなん
)
の
空
(
そら
)
に
聳
(
そび
)
ゆる
高照
(
たかてる
)
の
055
山
(
やま
)
にかかれる
昼月
(
ひるつき
)
の
光
(
かげ
)
056
天渡
(
あまわた
)
る
月
(
つき
)
は
西
(
にし
)
より
東
(
ひむがし
)
の
057
空
(
そら
)
に
進
(
すす
)
ます
神代
(
かみよ
)
なりけり
058
我
(
われ
)
も
亦
(
また
)
月
(
つき
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あらは
)
れて
059
国
(
くに
)
拓
(
ひら
)
かむと
東
(
ひがし
)
せしかも
060
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
はこれの
館
(
やかた
)
を
光
(
て
)
らしつつ
061
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
は
世
(
よ
)
を
守
(
まも
)
ります
062
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
清
(
きよ
)
く
凝
(
こ
)
り
凝
(
こ
)
りて
063
空
(
そら
)
に
月日
(
つきひ
)
は
現
(
あ
)
れましにける
064
わが
霊
(
みたま
)
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
と
水火
(
いき
)
合
(
あは
)
せ
065
いよいよ
月
(
つき
)
は
満
(
み
)
たむとするも』
066
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
欣然
(
きんぜん
)
として
御歌
(
みうた
)
詠
(
うた
)
はせ
給
(
たま
)
ふ。
067
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
かしこみ
此
(
この
)
館
(
たち
)
に
068
けながく
待
(
ま
)
ちし
女
(
め
)
の
子
(
こ
)
よ
吾
(
われ
)
は
069
八十日
(
やそか
)
日
(
ひ
)
はあれども
今日
(
けふ
)
の
佳日
(
よきひ
)
こそ
070
天地
(
あめつち
)
開
(
ひら
)
くる
喜
(
よろこ
)
びにみつ
071
淡雪
(
あはゆき
)
の
若
(
わか
)
やる
胸
(
むね
)
をそだだきて
072
岐美
(
きみ
)
と
寝
(
い
)
ねなむ
夜
(
よ
)
の
毎々
(
ことごと
)
を
073
此
(
この
)
館
(
たち
)
は
天
(
あめ
)
の
浮橋
(
うきはし
)
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
074
神
(
かみ
)
の
築
(
きづ
)
きし
天
(
あめ
)
の
御柱
(
みはしら
)
よ
075
東南
(
とうなん
)
に
果
(
は
)
てなく
広
(
ひろ
)
く
開
(
ひら
)
けたる
076
この
東雲
(
しののめ
)
の
国
(
くに
)
はさやけし
077
永久
(
とことは
)
にこれの
館
(
やかた
)
に
鎮
(
しづ
)
まりて
078
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
へよ
079
見
(
み
)
はるかす
大野
(
おほの
)
の
果
(
はて
)
に
膨
(
ふく
)
れ
膨
(
ふく
)
れ
080
拡
(
ひろ
)
ごる
常磐
(
ときは
)
の
森
(
もり
)
の
清
(
すが
)
しも
081
目路
(
めぢ
)
遠
(
とほ
)
く
限
(
かぎ
)
りもしらぬ
国原
(
くにはら
)
の
082
光
(
ひかり
)
となりて
生
(
あ
)
れし
岐美
(
きみ
)
はも
083
一夜
(
ひとよ
)
さの
左
(
ひだ
)
り
右
(
みぎ
)
りの
契
(
ちぎ
)
りにて
084
御子
(
みこ
)
はわが
身
(
み
)
に
宿
(
やど
)
らせ
給
(
たま
)
へり
085
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
を
岐美
(
きみ
)
の
辺
(
へ
)
に
086
捧
(
ささ
)
げて
朝夕
(
あさゆふ
)
仕
(
つか
)
へまつらむ』
087
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
088
『
久方
(
ひさかた
)
の
月
(
つき
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
うけて
089
早
(
は
)
や
孕
(
はらま
)
すかいとこやの
比女
(
ひめ
)
090
栲綱
(
たくづぬ
)
の
白
(
しろ
)
きただむき
淡雪
(
あはゆき
)
の
091
若
(
わか
)
やる
胸
(
むね
)
を
抱
(
いだ
)
きてしはや
092
股長
(
ももなが
)
に
寝
(
い
)
ねし
一夜
(
ひとよ
)
の
夢
(
ゆめ
)
さめて
093
今
(
いま
)
比女神
(
ひめがみ
)
とゐ
向
(
むか
)
ひ
立
(
た
)
つも
094
東雲
(
しののめ
)
の
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
こそ
目出
(
めで
)
たけれ
095
弥長々
(
いやながなが
)
に
栄
(
さか
)
ゆる
常磐木
(
ときはぎ
)
096
常磐木
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
と
樟
(
くす
)
との
生
(
お
)
ひ
茂
(
しげ
)
る
097
みくにを
彩
(
いろど
)
る
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
よ
098
白梅
(
しらうめ
)
は
非時
(
ときじく
)
香
(
かほ
)
り
無花果
(
いちじゆく
)
は
099
永久
(
とは
)
に
実
(
みの
)
りて
美
(
うま
)
し
国原
(
くにはら
)
100
高照
(
たかてる
)
の
山
(
やま
)
の
緑
(
みどり
)
におくられて
101
わが
東雲
(
しののめ
)
の
公
(
きみ
)
に
逢
(
あ
)
ふかな
102
浮橋
(
うきはし
)
に
公
(
きみ
)
と
立
(
た
)
たして
見
(
み
)
はるかす
103
この
東雲
(
しののめ
)
の
国
(
くに
)
は
果
(
は
)
てなき
104
昼夜
(
ひるよる
)
を
慎
(
つつし
)
み
仕
(
つか
)
へて
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
105
御霊
(
みたま
)
を
守
(
まも
)
れ
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
まるまで』
106
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
107
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
宿
(
やど
)
せし
岐美
(
きみ
)
こそは
108
永久
(
とは
)
にましませよこれの
館
(
やかた
)
に
109
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あめ
)
の
浮橋
(
うきはし
)
高殿
(
たかどの
)
に
110
岐美
(
きみ
)
と
吾
(
われ
)
とは
国形
(
くにがた
)
見
(
み
)
るも
111
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めて
国形
(
くにがた
)
を
112
見
(
み
)
れば
扇
(
あふぎ
)
とひらきたるかも
113
日向河
(
ひむかがは
)
東北
(
うしとら
)
に
流
(
なが
)
れ
東雲
(
しののめ
)
の
114
国
(
くに
)
は
東南
(
たつみ
)
に
果
(
は
)
てなく
広
(
ひろ
)
し
115
西南
(
ひつじさる
)
に
高照山
(
たかてるやま
)
は
聳
(
そび
)
え
立
(
た
)
ち
116
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
は
東北
(
うしとら
)
をかぎる
117
濠々
(
もうもう
)
と
此
(
この
)
国原
(
くにはら
)
は
湯気
(
ゆげ
)
立
(
た
)
ちて
118
永久
(
とは
)
に
生
(
い
)
きたり
勇
(
いさ
)
ましの
国
(
くに
)
よ
119
いざさらば
比古遅
(
ひこぢ
)
の
神
(
かみ
)
よ
浮橋
(
うきはし
)
を
120
下
(
くだ
)
りたまへよ
夕
(
ゆふべ
)
近
(
ちか
)
めば』
121
と
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
ちて、
122
三層楼
(
さんそうろう
)
の
高殿
(
たかどの
)
を
下
(
くだ
)
りつつ、
123
二神
(
にしん
)
は
再
(
ふたた
)
び
庭
(
には
)
の
清所
(
すがど
)
に
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ひ、
124
玉泉
(
たまいづみ
)
の
傍
(
かたはら
)
に
立
(
た
)
ちて、
125
稍
(
やや
)
しばし
安
(
やす
)
らひ
給
(
たま
)
ふ。
126
玉泉
(
たまいづみ
)
の
清泉
(
せいせん
)
は
女男
(
めを
)
二柱
(
ふたはしら
)
の
御姿
(
みすがた
)
を
清
(
きよ
)
くすがしく
其
(
その
)
儘
(
まま
)
に
写
(
うつ
)
して、
127
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
く
澄
(
す
)
みきらふ。
128
男神
(
をがみ
)
は、
129
夕暮
(
ゆふぐ
)
れこの
清泉
(
せいせん
)
に
円満
(
ゑんまん
)
清朗
(
せいらう
)
の
月
(
つき
)
の
御影
(
みかげ
)
浮
(
うか
)
べるを
覧
(
みそな
)
はして
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
130
『
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
も
此
(
この
)
水
(
みづ
)
に
131
写
(
うつ
)
りて
清
(
すが
)
しく
輝
(
かがや
)
きいますも
132
大空
(
おほぞら
)
をここに
写
(
うつ
)
して
月夜見
(
つきよみ
)
は
133
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
湛
(
たた
)
へたまふか
134
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
る
月
(
つき
)
にあれども
今
(
いま
)
を
見
(
み
)
る
135
月
(
つき
)
は
眼下
(
ました
)
に
輝
(
かがや
)
きたまふ
136
久方
(
ひさかた
)
の
月
(
つき
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
こそは
137
汝
(
なれ
)
が
御腹
(
みはら
)
に
宿
(
やど
)
りたまひぬ
138
月
(
つき
)
満
(
み
)
ちてあれ
出
(
い
)
でし
御子
(
みこ
)
の
顔
(
かんばせ
)
は
139
これの
鏡
(
かがみ
)
に
写
(
うつ
)
る
月
(
つき
)
はや
140
いとこやの
妹
(
いも
)
の
御姿
(
みすがた
)
其
(
その
)
ままに
141
泉
(
いづみ
)
の
底
(
そこ
)
に
立
(
た
)
つが
清
(
すが
)
しも』
142
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
143
『
水底
(
みなそこ
)
も
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
光
(
かげ
)
ありて
144
月日
(
つきひ
)
渡
(
わた
)
らふ
玉泉
(
たまいづみ
)
かも
145
清々
(
すがすが
)
し
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
の
頭辺
(
かしらべ
)
に
146
月
(
つき
)
は
笑
(
ゑ
)
まひてかからせたまふ
147
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
つうつむきて
見
(
み
)
つ
大空
(
おほぞら
)
の
148
月
(
つき
)
は
清
(
すが
)
しも
岐美
(
きみ
)
と
吾
(
われ
)
に
似
(
に
)
て
149
天
(
てん
)
も
地
(
ち
)
も
一
(
ひと
)
つになりて
月
(
つき
)
の
露
(
つゆ
)
150
ここに
集
(
あつ
)
めし
玉泉
(
たまいづみ
)
かな
151
玉泉
(
たまいづみ
)
に
清
(
きよ
)
き
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
しつつ
152
玉
(
たま
)
の
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
宿
(
やど
)
らせたまへり
153
高照
(
たかてる
)
のみ
山
(
やま
)
のごとく
厳
(
いか
)
めしく
154
日向
(
ひむか
)
の
流
(
なが
)
れの
清
(
すが
)
しき
岐美
(
きみ
)
はも』
155
斯
(
か
)
く
二神
(
にしん
)
は
玉泉
(
たまいづみ
)
の
両側
(
りやうがは
)
に
立
(
た
)
ちて、
156
御子
(
みこ
)
の
宿
(
やど
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさを
祝
(
ほ
)
ぎ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
もあれ、
157
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
は
庭
(
には
)
の
真砂
(
まさご
)
を
静
(
しづか
)
に
囁
(
ささや
)
かせながら
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
り、
158
恭々
(
うやうや
)
しく
声
(
こゑ
)
朗
(
ほがら
)
かに
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
159
『
玉泉
(
たまいづみ
)
に
立
(
た
)
たせる
神
(
かみ
)
は
月
(
つき
)
と
月
(
つき
)
160
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
御姿
(
みすがた
)
なるも
161
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
を
宿
(
やど
)
したる
162
これの
泉
(
いづみ
)
は
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
よ
163
常磐木
(
ときはぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
うつして
玉泉
(
たまいづみ
)
164
かからす
月
(
つき
)
はさやかなりけり
165
天渡
(
あまわた
)
る
月
(
つき
)
も
泉
(
いづみ
)
に
下
(
くだ
)
りまし
166
露
(
つゆ
)
を
宿
(
やど
)
せる
目出度
(
めでた
)
き
館
(
たち
)
はも
167
高照山
(
たかてるやま
)
高日
(
たかひ
)
の
宮
(
みや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でで
168
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
の
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るかな
169
二柱
(
ふたはしら
)
ここに
鎮
(
しづ
)
まりましまして
170
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
ませよ
星
(
ほし
)
の
如
(
ごと
)
くに
171
大空
(
おほぞら
)
の
星
(
ほし
)
も
下
(
くだ
)
りて
玉泉
(
ぎよくせん
)
に
172
影
(
かげ
)
漂
(
ただよ
)
はせ
月
(
つき
)
を
守
(
も
)
らせり
173
吾
(
われ
)
こそは
大物主
(
おほものぬし
)
の
神司
(
かむつかさ
)
174
この
神国
(
かみくに
)
を
永久
(
とは
)
に
守
(
まも
)
らむ
175
比古神
(
ひこがみ
)
の
御楯
(
みたて
)
となりて
此
(
この
)
国
(
くに
)
に
176
永久
(
とは
)
に
仕
(
つか
)
へむ
大物主
(
おほものぬし
)
吾
(
われ
)
は』
177
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
178
『
畏
(
かしこ
)
しや
大物主
(
おほものぬし
)
の
神宣
(
みことのり
)
179
我
(
われ
)
にかなへり
魂
(
たま
)
に
響
(
ひび
)
けり
180
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
を
遂
(
と
)
げなば
東雲
(
しののめ
)
の
181
国
(
くに
)
は
栄
(
さか
)
えむ
豊栄
(
とよさか
)
のぼりに
182
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
豊栄
(
とよさか
)
のぼる
東雲
(
しののめ
)
の
183
国
(
くに
)
はさやけし
常春
(
とこはる
)
の
国
(
くに
)
よ
184
常春
(
とこはる
)
の
国
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
とまけられて
185
ここに
下
(
くだ
)
らす
大物主
(
おほものぬし
)
なれ』
186
大物主
(
おほものぬし
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
187
『
御子生
(
みこう
)
みの
神業
(
みわざ
)
委曲
(
つばら
)
に
終
(
を
)
へましし
188
神
(
かみ
)
の
御後
(
みあと
)
をわれは
守
(
まも
)
らむ』
189
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
190
『
永久
(
とことは
)
に
月
(
つき
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
あびて
191
御腹
(
みはら
)
の
御子
(
みこ
)
を
育
(
はぐく
)
みまつらむ』
192
かく
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
も
玉泉
(
たまいづみ
)
の
傍
(
かたはら
)
に
立
(
た
)
ちて
述懐歌
(
じゆつくわいか
)
を
謡
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
193
静々
(
しづしづ
)
と
奥
(
おく
)
まりたる
御殿
(
みとの
)
に
入
(
い
)
らせ
給
(
たま
)
ひぬ。
194
(
昭和八・一〇・一八
旧八・二九
於水明閣
加藤明子
謹録)
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(B)
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