夢ならばいつかは
醒めむ
夢の
世の
夢物語聞いて
目さませ
〈序前〉
古へゆ
今に
変らぬ
神の
世の
活物語するぞうれしき
〈序前〉
天地のあらむ
限りは
人の
世の
光とならむこの
物語〈序前〉
浮き
沈み
憂きを
美山の
彦神と
化けおふせたる
棒振彦の
神〈第2章(初)〉
苦にならぬ
国照姫の
名をかたる
鼻高虎の
醜の
曲津見〈第2章(初)〉
奸策を
種々さまざまに
振りまはす
棒振彦の
汚れたる
身は
〈第2章(初)〉
高虎の
醜女の
神はロツキーの
山の
鼻高姫を
使いつ
〈第2章(初)〉
顕はれて
間なく
隠るる
二日月〈第4章〉
四日月を三日月と
見る
二日酔〈第4章〉
空海も
必ず
筆を
選むなり
〈第4章〉
美山彦国照姫は
名を
替へて
言霊別や
言霊姫となりぬ
〈第5章〉
病神どこへうせたか
春の
風〈第5章〉
神徳は
山より高し
天真坊〈第6章(初)〉
天地の
律法を
正す
天道坊〈第6章(初)〉
尻尾まで
別れて
逃げる
古狐〈第8章(初)〉
春霞棚引きそめて
久方の
高天原の
教の
花咲く
〈第8章(初)〉
久恵彦の
足は
行かねど
天の
下世の
悉々は
覚りましけり
〈第8章(初)〉
人皆の
夢にも
知らぬ
幽事を
覚すは
神の
教なりけり
〈第8章(初)〉
惟神道の
奥処に
別け
入れば
心の
罪の
恐ろしきかな
〈第8章(初)〉
冠を
足にはきつつよろこびて
沓をかしらにかぶる
世の
中〈第9章(初)〉
良き
人はしいたげられて
曲者の
もてはやさるる
暗の
世の
中〈第9章(初)〉
毒よりも
気の
毒としれ
曲つ
神〈第10章(初)〉
毒々し
曲津の
毒の
巧みごと
〈第10章(初)〉
気を
付けよ
味方の
中に
敵潜む
〈第10章(初)〉
虎よりもおそろしき
口を
人は
持ち
〈第11章〉
しこめとは
我大神をおしこめし
からの
身魂の
使なりけり
〈第12章(初)〉
まごころを
貫きとほす
槍の
穂に
常世の
鬼も
逃げうせにけり
〈第13章〉
蜂かこむ
室屋を出て
大巳貴須世理の
姫の
比礼に
免れつ
〈第13章〉
烏羽玉の
暗き
天地照らさむと
雲押し
別けて
月は
出でけり
〈第13章〉
惟神宇宙の
外に
身をおきて
日に
夜に
月の
光あらはすも
〈第13章〉
炉の
傍に
居ても
寒けき
冬の
夜の
御空に
澄める
月もありけり
〈第13章〉
いつはりの
無き
世なりせば
斯くばかり
心も
身をも
砕かざらまし
〈第14章(初)〉
初めてぞ
神の
恵みの
知られけり
苦しき
坂を
登り
終ふせて
〈第15章〉
病む
時は
神の
御前に
平伏して
心の
罪の
在所たづねよ
〈第15章〉
梟や
宵になく
声朝のこゑ
〈第16章(初)〉
登りゆく
神路の
山の
山松に
神の
恵の
露の
玉散る
〈第17章〉
八島国島の
悉々照り
渡る
神の
威徳に
隈蔭もなし
〈第17章〉
大空にきらめき
渡る
星かげも
のぼる
旭にかくろひにけり
〈第19章〉
一切のことに
疑問を
抱く
内は
まだ
小人の
境を
脱せず
〈第22章〉
世の
中の
総ては
区々の
感情の
争ひなりせば
神に
在れ
人〈第22章〉
幸福は
家内揃うて
睦まじく
暮すにまさる
歓びはなし
〈第23章〉
産業の
外の
事業の
一切は
皆空業と
覚るべきなり
〈第23章〉
現し
世の
濁りに
濁り
乱るるは
みな
黄金の
禍ひなりけり
〈第25章〉
神界の真の
神業は
産業に
あらねど
唯一の
実業と
知れ
〈第25章〉
奇魂智慧の
光は
村肝の
心の
暗を
照り
明すなり
〈第26章〉
奇魂智の
道の
程々に
世の
物事を
裁く
義しさ
〈第26章〉
世を
救ひ
国を
開きて
曲津まで
すくふ
言霊別の
雄々しさ
〈第28章〉
国々に
御名を
変へさせ
玉ひつつ
救ひの
為に
降ります
主〈第29章〉
天のはて
地のきはみもおつるなく
照らす
光と
現はれし
救主〈第29章〉
老人も
若きも
男子女子も
上る
神路の
山は
変らじ
〈第30章〉
あし
原の
中つ
御国は
異人の
夢にも
知らぬ
宝ありけり
〈第30章〉
教とは
人の
覚りの
及ばざる
神の
言葉の
御告なりけり
〈第30章〉
躊躇の
心打ち
捨て
勇ましく
思ひし
善事遂ぐるは
義し
〈第34章〉
国人を
幸ふために
身を
忘れ
難みに
殉ふ
心義しさ
〈第34章〉
一家内和合なければ
自棄自暴遂には
離散の
憂目見るべし
〈第36章〉
咲く
花の
散り
行く
見ればいとど
猶身の
果敢なきを
忍ばるるかな
〈第37章〉
身体はよし
死るとも
霊魂は
幾千代までも
生きて
栄ゆる
〈第37章〉
みづみづしをしへの
主の
御姿は
空照り
渡る
月のかんばせ
〈第40章〉
春の
朝露にほころぶ
白梅の
花にもまして
美しき
救主〈第40章〉
万有に
通ずる
真の
神力は
自信の
光に
如くものは
無し
〈第42章〉
わが
祈る
誠を
愛でて
惟神奇しき
力を
授け
玉へよ
〈第44章〉
天照神の
教は
神国の
人のふむべき
大道なりけり
〈第44章〉
釈迦孔子や
外の
聖の
唱へたる
教も
一つは
善き
節もあり
〈第44章〉
今の
世は
神の
職の
多けれど
神の
真教を
知る
人まれなり
〈第44章〉
時つ
風吹き
荒ぶとも
真木柱立てし
初めの
心ゆるめな
〈第49章〉
醜草を
薙ぎて
放りて
神国の
日本魂の
松の
種蒔け
〈第49章〉
いろいろと世は
紫陽花の
七変り
変らぬ
道は
天津日の
道〈第49章〉
道のため
書き
記したる
教典の
千代万代に
栄えとぞ
思ふ
〈第50章〉
この
道の
光も
知らぬ
人草は
醜の
魔風に
靡き
伏しつつ
〈第50章〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に作成しました]