もろこしの
山野を
幾つ
踏みこえて
神は
忽ち
降りたまはむ
〈総説歌(初)〉
天地の
神の
御業に
仕へむと
おもふの
余り
皆忘れけり
〈総説歌(初)〉
回天の
大業立てて
大陸を
治め
開くと
勇む
御子等〈総説歌(初)〉
古も
今も
変はらぬ
人心自愛に
燃ゆる
暗世なるかも
〈第2章(初)〉
地の
上に
善といふもの
影もなし
自己愛つよき
人の
世なれば
〈第4章(初)〉
愛といひ
善と
称ふも
世の
中に
自己愛とぐる
為の
偽り
〈第4章(初)〉
数千年永き
歴史をひもとけば
自愛によゑる
人の
足あと
〈第5章(初)〉
小雲川並木松ケ枝魚躍る
されど
流れは
静なりけり
〈第5章(初)〉
綾部不二清く
涼しく
新緑の
衣をまとひて
小雲川に
沈む
〈第5章(初)〉
まだ
惜しき
躑躅の
花を
採り
去りぬ
来らむ
夏の
盛り
見むとて
〈第5章(初)〉
丸山の
樹々のみどりの
色々に
人のながむる
浮世なりけり
〈第7章(初)〉
雲低ふ
松ケ枝高し
小雲川流るる
風もいと
静かにて
〈第7章(初)〉
久々に
綾の
聖地にかへり
見れば
また
亀岡の
疎まるるかな
〈第10章(初)〉
いつまでもあやべに
居よと
子等はいふ
心二つになりし
今日かな
〈第11章(初)〉
こんもりと
茂れる
綾のその
見れば
かへりたくなし
天恩郷に
〈第11章(初)〉
天国に
昇りて
御園をながむれば
月照山も
物の
数かは
〈第12章(初)〉
五月雨に
躑躅の
花のばらばらと
紅にそめたり
庭の
面を
〈第12章(初)〉
出放題
心に
懸け
時計
ほつ
時計-
捨て
時計
柱時計-
置い
時計
大本も
時の
力で
自然に
謎時計-
雪が
時計〈第14章(初)〉
雲ひくし
山も
煙りてほととぎす
小雲川水濁りて
鮎ふとる
祥雲閣山と
川とのあいつづみ
瑞祥の
雲たなびきていらか
照り
雨後の
松梢に
露の
月の
玉〈第17章(初)〉
来て
見れば
散りてあとなし
藤の
花
女院寺寂しく
光る
杜若花〈第19章(初)〉
婆痴あたり
夏の
最中に
汗かいて
高い
炭たき
火ばちにあたり
貧乏するのも
あたりまへ
〈第21章(初)〉
天地の
誠の
道を
悟りなば
全大宇宙はわがものとなる
〈第23章(初)〉
天と
地を
丸めむとして
大王仁が
全大宇宙に
大活入れるも
〈第24章(初)〉
日月の
恵みをうけて
委曲に
説き
明したる
此の
物語〈第25章(初)〉
いそのかみ
古き
神代の
出来事を
今新しく
説き
明すなり
〈第25章(初)〉
千早振る
神に
習ひて
愛善の
道につとむる
人は
神なり
〈第25章(初)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に作成しました]