霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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宮川稲荷

インフォメーション
題名:宮川稲荷 著者:出口王仁三郎
ページ:51
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 04:40:00 OBC :B120200c09
宮川(みやがは)の稲荷の山をおとなへばここにも稲荷()げの男あり
稲荷()げのやかたを()へば五十(ごじふ)(をとこ)()をぎよろつかせ(われ)(にら)めり
この山は天降(てんかう)白狐(びやくこ)棲処(すみか)なり狸の親玉かへれと呶鳴る
上『千早振る神のまことの大道(おほみち)をひらかんわれは狸にあらず』行頭の「上」は上田喜三郎のこと。
汝こそ白狐(びやくこ)肉宮(にくみや)と宣りつれど溝狸(どぶだぬき)よとわれはいましむ
この主人山本(やまもと)平馬(へいま)といふ男大麻(おほぬさ)うちふりわれに迫り()
大麻(おほぬさ)を前後左右にふりまはしわれに(むか)つて怨敵(をんてき)退散
心経(しんぎやう)をとなへ神言奏上し怨敵(をんてき)退散とくるふ山本
山本の狂ふ姿のをかしさにわれは思はず噴き出しにけり
をかしさのつつみ破れて噴き出せばますます山本(いか)り出したり
われもまた双手(もろて)を組んで数歌(かずうた)黙誦(もくしよう)すれば逃げ出す山本
山本は御幣(ごへい)うちふり山上(さんじやう)脱兎(だつと)の如く逃げのぼりゆく
われもまた山上(さんじやう)めがけて登りゆけばあちこち並ぶ稲荷の石塚
山城(やましろ)の稲荷の山を模倣(もはう)せる宮川(みやがは)稲荷の山は小さき
模倣せる石塚のまへにたたずめば恐れ多くも軽侮(けいぶ)(ねん)わく
山上の霙
行場(ぎやうば)模倣したれど滝もなく山はさびしく(みぞれ)ふるなり
(みぞれ)ふる山の尾の()にたたずめば山本(ほこら)のまへに端坐す
()りしきる霙襖(みぞれぶすま)に隔てられ山本のかげ見えずなりけり
山本は般若(はんにや)心経(しんぎやう)陀羅尼(だらに)(ほん)つづいて天津祝詞をのりをり
山本の声は次第にかすれ行きて(きつね)の真相あらはれにけり
わが立てる姿(すがた)知らずに山本は怨敵(をんてき)退散しきりに(とな)ふる
神徳(しんとく)で道場破りの喜楽()を祓ひたまへと祈るをかしさ
天地(あめつち)の神に黙祷(もくたう)ささげつつうんと呶鳴ればおどろく山本
山本は大幣(おほぬさ)ささげ弓なりに(ほこら)の前にたたずみてをり
心力(しんりき)をこめて数歌(かずうた)宣りつれば山本おどろき飛び(あが)りたり
こんこんと狐の声を張り上げて韋駄天(ゐだてん)(ばし)りに山をおりゆく
()(じふ)(しよ)石塚(いしづか)つぎつぎ巡覧しいちいちわれは数歌(かずうた)を宣る
(みぞれ)()(そら)をかへして天津日は尾の()に高くかがやきたまふ
曲神(まがかみ)はここにも神の仮面きて世を(にご)さんと(かま)へゐるなり
道のため世のため(まが)(はら)はんとつつしみ(うやま)太祝詞(ふとのりと)宣る
天津日に(てら)されさつと吹く風に(こずゑ)(みぞれ)雨のごと落つ
上下(うへした)(つゆ)にわが(きぬ)しめらひて山(くだ)る足にうるさくまとふ
やうやくに山をくだれば山本の稲荷教会に人声(ひとごゑ)たかし
笑顔の罠
教会の世話方(せわかた)らしきが五六人(ごろくにん)笑顔つくりてわれを迎ふる
教会の先生が御無礼をしましたと平身低頭信徒(しんと)わびをり
こころには染まぬなれども信徒(まめひと)の心おもひて家にたちよる
教会にわれ()りみれば山本は発熱つよく横臥(わうぐわ)してをり
山本は(ゆめ)(うつつ)にて喜楽さんゆるしたまへと囈言(うはごと)いひをり
側人(そばびと)にかまはず数歌(かずうた)宣りつれば頭(かか)へて起きあがりたり
その声を聞けば(いのち)が亡びます許せ許せとうつむきて泣く
曲神(まがかみ)退(しりぞ)けやらんといや(たか)にわれは数歌(かずうた)宣りあげにけり
野狐(のぎつね)野天狗(のてんぐ)狸の邪霊どもいやつぎつぎに飛び(いだ)したり
いろいろのこと口走(くちばし)り偽りを今迄せしと泣きつつ()ぶる
世話方(せわかた)や信者は顔色(かほいろ)蒼ざめていかになるかと溜息(ためいき)つきをり
駐在所の巡査()るまで甘言(かんげん)をもちてわれをば(とど)めおきたる
ガチヤガチヤとサーベルの音させながら村の巡査は()(きた)りけり
釈明
なに(ゆゑ)に家宅侵入したるかと威猛(ゐたけ)だかなる巡査の角声(かどごゑ)
無理矢理に引き込まれたる(われ)にして家宅侵入とは思ひもよらず
この男(まね)()れしか一人(ひとり)()しかなどと巡査は山本に()
山本はわれをば罪におとさんと無理侵入と(いら)へゐたりき
それみたかとしたり(がほ)なる警官は駐在所までわれを連れゆく
警官は手帳取り出し住所姓名いとおごそかに調べ出したり
(おごそ)かに訊問(じんもん)はじむる折もあれ教会信者いきせききたる
この信者ありし次第をこまごまと巡査に(むか)つて釈明なしをり
曲神(まがかみ)の中にも一人善人(ぜんにん)のまじりありしを神に感謝しぬ
警官は御苦労でしたと慇懃(いんぎん)にわれを放免なして送れり
○余白に
千早(ちはや)ふる神は愛なり善なれば(みな)平等に光をたまふ
つかの()も神はやすませ給はねば働かずして食ふ権利なし
虚偽(きよぎ)虚飾(きよしよく)不善(ふぜん)は地上に鬱積(うつせき)し一歩も進めぬ世とはなりけり
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