霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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丹波の秋

インフォメーション
題名:丹波の秋 著者:出口王仁三郎
ページ:448
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 04:40:00 OBC :B120200c42
味方(みかた)富士青葉(あをば)の峰はいつしかに秋さりにつつ紅葉(もみぢ)しにけり
小雲川(こくもがは)ながれも澄みて並松(なみまつ)の影水底(みなそこ)に枝をひたせり
秋されば人の心も落ちつきて修行者各自(かくじ)に野に()で働く
上谷(うへだに)の修行場(しづか)になりにけり修行者(いづ)れも家に帰りて
秋の()(せわ)しきままに本宮(ほんぐう)金明会(きんめいくわい)も人かげうすらぐ
正信(まさのぶ)は開祖の(めい)にて遠州(ゑんしう)の浜松久保(くぼ)氏のもとに()でゆく
正信(まさのぶ)氏浜松に立ちしそのあとに京都の南部(なんぶ)孫三郎(まごさぶらう)(きた)
南部氏は金光教の(ぜん)教師(いま)は風来の客なりにけり
難病を救ひたまひし報恩のために奉仕を願ひ()れたり
出口開祖南部の採否を神界にうかがひ給へばゆるしたまはず
この南部正直なれど元来の品行不良神使(しんし)に成れずと
南部氏はこの神勅に落胆し改心(かいしん)神の御前(みまへ)に誓へり
()(かく)小使(こづかひ)として御開祖は金明会の奉仕をゆるさる
南部氏は再生の思ひなしながらあした夕べを忠実に仕ふる
尾上の国見
()()の山の尾上(をのへ)にわれ立ちて国見(くにみ)しながら言霊を宣る
金峰山(きんぱうざん)御岳(おんだけ)大江(おほえ)山波(やまなみ)は綾の聖地をかこみて高し
()()の峰吹く風の(おと)()えて四方(よも)に散りゆく尾上(をのへ)のもみぢ()
本宮(ほんぐう)霊山(れいざん)会場(ゑぢやう)()の下に(をけ)()せしごとしづかに横たふ
山脈の四方(よも)をつつめる真名(まんなか)かに(ひい)でて高き()()神峰(しんぽう)
弥仙山(みせんざん)雲間(くもま)に遠くかすみつつ紅葉(もみぢ)に丹波の秋は深めり
大丈夫(だいぢやうぶ)この地に(こと)をなさんかと尾上(をのへ)にわれは雄健(をたけ)びせりけり
和知川(わちがは)の清き流れを眺めつつ神代(かみよ)の歴史をしのびつつゐる
山ふかく流れのきよきこの(さと)()でます神は元津(もとつ)祖神(おやがみ)
大神(おほかみ)のふかき経綸(しぐみ)をさとりけり山川(やまかは)きよき(さと)の眺めよ
野のはてに郡是(ぐんぜ)製糸の煙突の(けむり)(ひと)すぢほそくなびけり
山姫(やまひめ)(にしき)織りなす秋の野を見つつ思ふも乱れたる世を
ただ一人尾上(をのへ)に立ちて国見(くにみ)するわが(かしら)()を二羽の(とび)舞ふ
尾上(をのへ)より金明会(きんめいくわい)をさがしみれどあまり小さくわが目に()らず
貧乏線(びんぼうせん)以下に育ちしわれにして今()()高峰(たかね)国見(くにみ)
()(かた)の貧乏生活追懐(つゐくわい)しわが身のいまの境遇におどろく
さつと吹く峰の嵐の冷たさに一人弱音を吹きつつ(くだ)
立木(たちき)なき寺山(てらやま)()綾部町(あやべまち)見ながら芝居の太鼓うちみつ
寺山(てらやま)(うへ)に芝居の太鼓うつ()さんはしぶ茶を汲みてくれたり
両腕に(ちから)をこめて打鳴(うちな)らす太鼓の音にわが血は燃えたつ
救世のラツパを吹き立て太鼓うち世人(よびと)の眠りさまさんと思ふ
寺山(てらやま)の尾根より見ればささやけき金明会(きんめいくわい)は夕陽に照れり
待てしばし綾部の町をことごとく()が救世の聖地となさん
世の人の(かず)にも()らぬわれながら希望は天地(てんち)にみちみちにけり
若宮の森
寺山(てらやま)尾上(をのへ)南にたどりつつ錦の宮の若宮(わかみや)にくだる
若宮の森の百樹(ももき)紅葉(もみぢ)して秋吹く風にこずゑうなれり
パラパラと庭に散りしくもみぢ()の赤きをおのが(こころ)ともがな
(かしこ)きや仁徳天皇をまつりたるこの若宮は深かりにけり
老杉(らうさん)の天を封じて暗きまで立ちならびたる若宮の森
若宮の神前(みまへ)を夕べをろがめば千羽烏(せんばがらす)の空にたちまふ
(こけ)むして(かむ)さびたてる老杉(らうさん)(こずゑ)もみゆく秋の夕風
一百の石の階段(きざはし)きざみつつ燈籠(とうろう)()神山(みやま)をくだる
誠心
(きう)士族(しぞく)(いへ)まばらなる上野町(うへのちやう)心しづかにわが()に帰る
たそがれて(いへ)に帰ればいそいそと開祖はほほ()み出迎へ給ふ
先生のすがた見えずと役員が捜索最中(もなか)と開祖は宣らせり
()()の山に(のぼ)りて国見(くにみ)せしといらへば開祖はうなづき給ひぬ
一度(ひとたび)は登りてもらひたきものと思ひゐたりしと開祖は笑ませり
トントンと足音せわしく()(きた)()()四方(しかた)勇佑(ゆうすけ)なりけり
勇佑は顔の汗をば拭ひつつ先生の在処(ありか)さがし()しといふ
無断にて(あひ)済みませんとことわれば勇佑(ゆうすけ)頭かきつつ笑ふ
勇『又しても竹村四方(しかた)にこまらされ居給(ゐたま)ひしかと心あせりぬ』
四つ尾に登山したりとわが宣れば今後勇佑も供にと頼む
勇『四つ尾が如何(いか)にさかしくありとても躊躇(ちうちよ)はせない勇佑(ぢぢ)です』
()開祖は無事の帰宅を喜びて神の御前(みまへ)に感謝したまへり
勇佑も開祖のあとに拝跪(はいき)して涙まじりに感謝してをり
かかるをり捜索に()でし平蔵は澄子とともに帰り(きた)れり
開祖様の(おほ)せのごとく心配はいらなかつたと笑ふ平蔵
平『澄子さんがあまり心配なさるゆゑ位田(ゐでん)(はう)を探してゐました』
開祖様のお許しなくしてこれからは他出(たしゆつ)無用と平蔵がたしなむ
大切な神の御用の身体(からたま)ゆゑ自重(じちよう)を頼むと開祖は宣らせり
自由なるわが身なりしを縛らるる綾部の(さと)を淋しく思へり
今日(けふ)となり(せん)すべなきまま独断にて他出(たしゆつ)なさじと小声に誓ふ
先生の御身(おんみ)をおもふ忠告と誠心(まごころ)おもてに開祖のお言葉
小夜(さよ)()くるまでも眠らず五人()れ神様(ばなし)(ひざ)をあつむる
木枯(こがらし)の窓打つ音のさむざむと火鉢にかかりて()(あか)したり
○余白に
()(もと)は到る処に宮あれどいづれも霊魂(みたま)の神をまつれる
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