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第六章 蜻蛉の臀呫の真意義

インフォメーション
題名:第六章 蜻蛉の臀呫の真意義 著者:出口王仁三郎
ページ:422 目次メモ:
概要:蜻蛉(あきつ)の臀呫(となめ) 備考: タグ: データ凡例:これは著作集2世界の縮図をもとに作成した データ最終更新日:2019-01-19 22:53:27 OBC :B121802c165
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正7年5月1日号(第61号) > 宗教と政治(二)
 日本人が日本国を讃美するのは、御国自慢の常性からであると云うものがある。大日本国は天国の移写であるといえば、少し許り似て居たとて、直に移写とは早計だというものもある。
 日本が天国の移写であると云う点は、大小一切の要件を具備して居るから云うので、少し許りと云う程度では毛頭無いのだ。請う、何等かの方面に、其一致せざる点があるだろうか。問い糺すぺき問題である。有名無実な現代の誤れる部分を、比較する事は非法である。根本の国体・政体を比較せねば成らぬ。(かけひ)博士の古神道などは、この証明の一部を為して居るものである。
 天地初発の時に於て、天地の父母の神は一切の国土を産みましたが、特に御心を傾けて産み給うたのは、豊秋津洲(とよあきつしま)であったのである。豊秋津洲に其核とも称すベき、同形小型の国が成立して居て、これを「根別(ねわけ)」の国と謂うたのでる。実あれば核あるは、天地の通理である。核は新植物の素体なるも亦天地の玄妙なる通則である。(『古事記』参照)
 豊秋津洲は地球である。而して根別の国は我大日本国である。大祓詞に「豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほのくに)」とあるは、豊秋津地球の別名で、「大倭日高見」とは根別日本国の別名である。
  豊秋津洲は地球の亦の御名、秋津根別は日の本の国
  葦原の瑞穂の国は地球なり、我大日本は日高見の国
 考証は幾多の紙面と、幾多の時日とを要するが故に、今は之を省くより仕方がない。省略の背後に幾多無量の研鑽産物が蔵せられて居る事を記憶せられたいのである。
 試に世界地図を(ひら)いて、世界各国の地形と、日本国の地形とを比較研究して見よ。其の如何に類似し、其同一典型に出でたるかの(おもかげ)を認むるに難からざるかを。
 世界の各大洲に、幾多の変遷が在ったに相違ない。日本の地形にも幾多の変遷があったのである。双方に幾多の変遷を重ねた大小の秋津洲は、今や其形容を甚しく変化せしめては居るが、神誓神約の太古の趣は、髣髴として之を認めるに難からざる次第である。
○濠太利──四国
○阿弗利加──九州
○北亜米利加──北海道
O南亜米利加──台湾
○亜細亜・欧羅巴ハ本州
 右の対照を地図の上に於て、仔細に精査したならば、思半ばに過ぐるものがあるであろう。
 神武天皇が、腋上廉間丘(わきがみほほまのをか)に登りまして国状を廻望し給い、
「妍哉乎、国を獲つること。内木綿の真サき国と雖も、蜻蛉(あきつ)臀呫(となめ)の如くあるかな」と仰せられたのは、大小の秋津洲の環状を為して、互に密接の関係のあるを示させ給うたのである。
 今日もまた可惜(あたら)一と日を暮しけりおもふ手業の半ばならずに
 日本は世界一切の中枢である。文芸・宗教・教育・其他あらゆるものの枢府である。熱帯に枕し、寒帯に脚を延ばし、あらゆる気候、あらゆる土質・風土の凝聚(ぎようしゆう)地である。即ち世界一切の小縮写である。世界の典型である。否、世界万邦の中つ国として、万国統治の中府である。霊域である。この霊域日本国の中府に天御柱アオウエイの母音なす金竜海が神示に因りて築かれたのである。(なづ)けて大八洲と称し、世界の縮写とす。大八洲を分ちて、本州(本邦)・四国(リンゴ島一名矢的島)・九州(岩戸島)・北海道(大島)・台湾(小島)、外に男島・女島を築造し、以て豊秋津根別の国の神霊を奉斎せるも、深、甚遠大なる神誓神約の在します事であって、今は発表する事が出来ないのである。
 木村鷹太郎氏の『日本太古史』は、地理・歴史上から日本国の範囲の偉大なる事を考証して、頗る皇典の光を発揮した大学者であるが、大小秋津洲の関係を了知されないから、何時日本人が希臘方面から此土に来たかの証明に窮し、幾多の歳月と多量の黄金を以てせずば、知るの手段が見出せないと謂って投出して居るのである。若し木村氏の従来の儘の考えなれば、幾多の歳月と多量の黄金が在っても、トテモ駄目である。心気一転して、蜻蛉のトナメの研究に向わねばならないのである。
 地球は天球の縮図である。而して日本国は地球の縮図である以上、歴史が変遷して、大小の秋津洲が、今や相疎隔して何等の関係無く、寧ろ仇シユウの如き間柄を現わさないとも限らない有様ではあるが、物は必ず其本源に立ち帰るベき者であれば、皇典『古事記』・大本教の光が世に出て、日本国内の整理が充分に行われて、本来の面目に復帰した時に、必ずや世界の大統一が実現して、天国本来の寂光土が此の世に発現すべき事何の疑なき次第である。
 皇太祖大神の顕現し給いて、神示を垂れさせ玉い、言霊の稜威(みいづ)()りて、皇典大本教発展の際にあらずんば、天国も浄土も斯土には降らんのである。此の際を、弥勒の出世・松の代の出現・キリストの再生・荒木棟梁の御門参りと申すのである。
(大正七、五、一、神霊界誌)
   
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