霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 天国と大日本国

インフォメーション
題名:第5章 天国と大日本国 著者:出口王仁三郎
ページ:417 目次メモ:
概要: 備考:2023/10/05校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-10-05 02:32:50 OBC :B121802c164
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正7年5月1日号(第61号) > 宗教と政治(二)
 王仁(わに)(かつ)て基督教の有名なる、某々教師に(むか)つて、天国の国体や如何(いかに)、天国の政体は如何(いかに)、と詰問(きつもん)をした事が()つたけれども、何人(なにびと)吾人(ごじん)の詰問に対して、満足な解答の出来るものは無かつた。
 ()の天国は近づけりと叫ばれた天国は、(はた)して何麼(どんな)御国(みくに)であらう、「天に成るが如く地にも成らせ給へ」と謂ふ事の真意義(しんいぎ)如何(いか)に……明確なるキリスト教徒の(こたへ)が聞きたいものである。
 日本国の祭政一致の真意義は、神の国と人の世との、真釣(まつり)ごとの意義である。度衡(はかり)に物を懸けて(あひ)等しく真釣(まつり)()ふ義である。
 (まつり)(まつりごと)(この)(ほか)何等(なんら)の意義もないのである。天国と、人の世との真釣(まつり)(ほか)に、我邦(わがくに)の行事には一つも()の事は無いのである。
 日本の国体のままが天国の国体であり、天国の国政のままが日本国の祭政である。天国即ち大日本国で、大日本即ち天国神世(かみよ)である。世界の幾多の国の中で、真実に祭政の意義が成立せる国は、日本ばかりである。日本以外の国には、祭政が成立せないのである。祭政が成立せずして、どうして天国が地上に来るであらうか、祭政一致の成立せない祈祷は、形式的虚偽的祈祷であつて、祭政一致の行はれない国家は、永遠に地獄の域を脱する事が出来ないのである。
 現今の日本国は有名無実の日本国で、祭政一致の本義が国から忘却された有様である。到底大日本国と、名称する訳には行かない。生存競争、弱肉強食の一般世界の現状と、(がう)も異なる事なき有様は、(もつぱ)ら皇典の本義が消失して、祭政一致の大根本が枯渇した(しるし)である。
 天国を地上に(くだ)し、濁悪(じよくあく)の世の中を変じて、清浄な荘厳土(さうごんど)にする事は何等(なんら)の困難がある訳ではない。(ただ)単に祭政一致の本義を復活するまでである。
 神代(かみよ)の昔に(おい)て、天国の(まま)の国土を地上に移し写させ給ひて、大倭(おほやまと)豊秋津島(とよあきつしま)を造り遊ばしたのである。天国の国体を其の(まま)(あめ)(した)(しろ)しめせと(のり)して、世界統纜(とうらん)大君(おほぎみ)(くだ)し給うたのである。
 天国には四ケ条の大神律(だいしんりつ)が立てられて居るのである。曰く天壌無窮、曰く万世一系、曰く清浄潔斎、曰く和合至楽、之である。
 開祖の垂示に曰く、
『天地の間はいついつまでもおなじ誠で立通(たてとほ)す、神律(おきて)()まるぞよ。(てん)御三体(ごさんたい)大神(おほかみ)が、地へ(くだ)りて四魂(しこん)御玉(みたま)も揃へて、万古末代続く天子天下に致すぞよ。この(けが)れた世を洗濯いたして、水晶の神の()に立て直すぞよ。神も(ほとけ)も人民も、餓鬼昆虫(むしけら)までも勇む世になるぞよ。いくさといふ様なむごい事のない、(ぜん)()に致すのであるから、日本の人民一日も早く改心なされよ。世が治まりたら(ぜん)一筋(ひとすぢ)の松の世となるぞよ。これを誠の神国(しんこく)とも神代(かみよ)とも申すぞよ。云々』
 右の神示に()るも、天国神代(かみよ)の四ケ条の神律が下されてある事が明かである。この開祖の神示が天来のものであることは、近き将来に於て必ず一般に諒解されると信ずるのである。「この開祖の神示が」以降が、神霊界では「現今の上下を通じての官民は、この開祖の御神示の天より降下されたるを知らないで、只単に天理教や、金光教の如き営業的宗教視して居るのである。今に眼の醒める時が来るが、其時こそは実に今日の人民も、官吏輩も気の毒なもので有ると思ふ。」になっている。
 諸宗教に於て本尊論、仏身(ぶつしん)論、神論(しんろん)(とう)八釜(やかま)しく論ぜられるけれども、天国論が未だ粗略であり、()杜撰(づさん)である。本尊(そく)国土示現(しげん)に到達せぬ宗教は、浅薄な宗教である。
 万世一系天壌無窮の大本尊(だいほんぞん)が成立せなければ、宗教の根元(こんげん)浮草(うきくさ)にだも及ばぬものである。何ぞ至楽清浄の天国が、斯土(このど)に築かれるものぞ。
 至楽大和(たいわ)は、日本(につぽん)ヤマトの使命である。ヤマトは「()はし」「()はす」の活用である。罪悪を根本的に排掃(はいさう)するのが、潔斎(けつさい)の法である。
 潔斎には、大潔斎がある。六月と十二月の大祓(おほはらひ)太祝詞(ふとのりと)は、大潔斎の法である。大潔斎は天地間(てんちかん)障気(しやうき)排除の神事(しんじ)である。国家の上に(おこ)著作集ではここに「罪悪」の二文字が入り「起る罪悪の潔斎」になっているが、神霊界と全集では「起るの潔斎」になっている。の潔斎である。この大秘事に関して、大祓の太祝詞を正しく解した人は、二千年(らい)日本国に幾人も出なかつたのである。天津(あまつ)金木(かなぎ)天津(あまつ)菅曾(すがそ)の運用なぞ、誰か(ここ)に心付くものが在らう。然るに時運は(うしとらの)金神(こんじん)出現の神代(かみよ)に到着して、天津金木の運用を、人の世に知らしめ給ひて、至楽大和(たいわ)の天国を斯土(このど)に築くの(もと)を示させ給ふこそ、尊き限りである。
 吾人の(げん)()の誇張もなく、真実大正の告白である。天下の至誠の人のみ、吾人の語に耳を傾けるであらう。耳を是非とも傾けねばならぬ方々(かたがた)が、耳を傾けらるる(あかつき)が、(はじ)めて皇典(大本(おほもと)(をしへ))発祥の曙光(しよくわう)である。
 万世一系、天壌無窮、至楽大和(たいわ)、清浄潔斎の四大神則(しんそく)を神器に写させ給ふたのが、()の畏れ多くも三種の神器に(まし)ますのである。
 三種の神器の伝来が、即ち天国伝来の(かく)たる御証(みあかし)であらせらるるのであつて、三種の神器の御伝来こそ世界統主(とうしゆ)御実義(ごじつぎ)を、保証遊ばす大々的重要事(ぢうえうじ)である。
 天国は先づ日本国が真個の日本国に復帰して、(しか)して(のち)(その)余光(よくわう)が遠く一切の国土と万有との上に及び、大至楽が栄える順序である。
 此等(これら)の大々的事件は詳細に()せて、皇典古事記(大本の(をしへ))の文底(ぶんてい)に明かに示させ給ふ事柄であつて、天津金木の運用、言霊(げんれい)の妙用が之を立証するのである。(きは)むべきは皇典大本(たいほん)(をしへ)である。焦眉(せうび)の急なるは皇典大本(たいほん)(をしへ)研鑽(けんさん)である。
 大日本国体(こくたい)が、天国の(まま)の移写である事は既に略述した通りで、(その)御即位の大典(たいてん)天地(てんち)御継承の一大秘事であつて、実に森厳(しんげん)(きは)まりなき御儀式に渡らせらるるのである。御即位式の大典は登極令(とうきよくれい)(おい)(さだ)めさせ給ふ所で、吾々の(くちばし)()るべき限りではないけれども、天津金木に()つて研鑽したる御儀相(おんぎさう)は、最も天国自然の大秘事を示させ給へる事たるを(いささ)か記するに止むる次第である。
 天上(てんじやう)至助(しじよ)神霊界と全集では「至助」だが、著作集では「至楽」になっている。御政道(ごせいだう)を、地上の青人草(あをひとくさ)の上に(ほどこ)し給ふ幽玄神秘なる大々的事件が、神誓(しんせい)神約(しんやく)として、万世(ばんせい)を通じて無窮(むきう)に伝はりますのは如何(いか)にも荘厳の極みではないか。
 吾等(われら)日夕(につせき)大祓(おほはらひ)太祝詞(ふとのりと)拝誦(はいしやう)して天国伝承の深き御旨(みむね)と、国家経綸の根深き大法(たいはふ)を発揚せむ事を心掛けなければならぬ次第である。
高天原爾神留坐皇親神漏岐神漏美乃命以氐八百万神等乎神集集賜比神議議賜氐我皇御孫之命波豊葦原乃水穂国乎安国止平久知所食止事依志奉岐如此依志奉志国中爾荒振留神等乎波神問波志問賜比神掃掃賜比氐語問志磐根樹根立草之垣葉乎母語止氐天之磐座放天之八重雲乎伊頭之千別爾千別氐天降依志奉岐如此依左志奉志四方之国中止大倭日高見之国乎安国止定奉氐下津磐根爾宮柱太敷立高天原爾千木高知氐皇御孫之命乃美頭乃御舎仕奉氐天之御蔭日之御蔭止隠坐志氐安国止平気久所知食左牟云々これは大祓祝詞の一部である。フリガナは付いていない。「定奉氐下津磐根爾宮柱太敷立高天原爾千木高知氐皇御孫之命乃美頭乃御舎仕奉氐天之御蔭日之御蔭止隱坐志氐安國止」が重複してるので省いた。
(きみ)大臣(おほみ)(おみ)(たみ)(くらゐ)(あきら)かに(さだ)まりませる(あま)神国(かみくに)
草薙(くさなぎ)(つるぎ)稜威(みいづ)あれましてなぎはふりませ四方(よも)醜草(しこくさ)
諸々(もろもろ)のしこの(をしへ)()せ行かむ八咫(やあた)かがみの光り()づれば
つがの木のいやつぎつぎに栄えます天津日嗣(ひつぎ)八尺(やさか)曲玉(まがたま)
(あめ)(した)(をさ)むる道を(つばら)かに説き示したる八阿多(やあた)御鏡(みかがみ)
(大正七、五、一、神霊界誌)
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