地の上に七十五柱の小弥勒現はれ玉ふ時は今なり
小弥勒次ぎ次ぎ名乗り上げにつつ綾の高天に集り来らむ
ありとある国のことごと小弥勒現はれ地上を新たに守らむ
日の本は誠の生神ゐます国天地の神の本津祖国
天地の神の祖国日の本の若人たちの立つべき時なり
大弥勒世に現はるる其日までに身魂きたえよ昭和の青年
大弥勒現はるる時は近めども若き日本の準備未だし
弥勒神諸相を顕し神となり仏と化りて世を開きたまふ
青山は枯山なして蒼生の悩まむ時ぞ現はる弥勒よ
月神の精霊地上に降りつつ弥勒の神業成し遂げ玉はむ
自湧的智慧と慈愛に充たせたる弥勒の出現待つぞ久しき
一切万事知らぬ事なき人こそは弥勒の神の化身なりけり
山河草木言問ひさやぐ今の世は岩戸隠れの姿なるかな
政治経済界の行き詰りゆきつまりつつ弥勒出で坐さむ
末法の世となりし今日は弥勒神の現ます時ぞ心なゆるしそ
曲津神伊猛り狂ふ今の世は弥勒の神の出現さまたぐ
三千年の神の経綸ぞ曲神の如何にあせるも何の詮なし
土中より世に生れ出でてもろもろのなやみ悟りし弥勒の生神
弥勒てふ名は仁愛の意義ぞかし人類愛善根本の神
愛善の誠に燃ゆる吾にして曲の妨げ時じく受けつつ
青年の勇み立ちつつ国のため働らく時は既に到れり
石の上ふるき道徳宗教を捨てて新たに生るる世界よ
世を憂ひ人を助くる神人は何れも弥勒の片鱗なりけり
新らしき若き日本に生れませる若き弥勒の雄猛び知らずや
種々の大三災も小三災も弥勒出現の先駆なるべし
愛と善只一筋の誠もて永久に治むる弥勒の御代なり
弥勒神世に立ち玉ふあかつきは地上の経綸ゆたかに巡らむ
経済界豊かならずば地の上の人の生活救ふ術なし
今迄の地の国々の経綸法根本改め玉ふ弥勒よ
上下一致億兆心を一にする政治を弥勒の神代とぞ云ふ
皇祖皇宗の御遺訓全く実現の時こそ弥勒の神代なるべし
惟神誠の道に地の上の人の服ふ弥勒の神代なり
罪なきに罪に問はれて苦しみし誠の身魂は弥勒なりけり
地の上の罪の限りをあがなひて世人を愛ぐむ弥勒の神人
大本の昭和青年心せよ灯台直下暗黒のたとえを
青年よせくなあせるな周章るな若き日本の柱は立てり
小乗の教にかぶれし小人が大神人を怪み見るなり
小根は如何に諭すも教ふるも悪田の如く実らぬものなり
中根は教を聴きて忽ちに愛と善とに帰順するなり
上根は教へずとても天地の神の心を悟り得るなり
大乗に住する弥勒の神人を明き盲目どもが詈り騒ぐも
弥陀の世は終末となりて弥勒神世人を救はす世は近づけり
赤門を出でたるばかりの科学タンクの如何で知り得む神の摂理を
野心あれば小さき事にもさはぐなり清き身魂は落着き払ふ
何事も弥勒の神の御心の儘なる世界と成れるを知らずや
弥勒神の許しなくして何事も成立せざる世とはなりたり
大弥勒世に現はれて道を説けど世の鼻高の耳はしひたり
大弥勒鶴亀山に現れて千代万代の経綸を為す
久方の天より降りし大弥勒は東方の光よ闇世を伊照らす
(昭和七、八号 昭和誌)