一つ 神国
日の本の神の御国は異人の夢にも知らぬ教の光る国
二つ 大本教
ふみ分け入るほど安き大本の神のをしへは人の正美智
三つ 宣伝使
身をわすれ家をわすれて国のため道をひろむる人は神なる
四つ 所願
よわり行くわが身まさきくあれかしと神の大前に朝夕いのる
五つ 同右
いのるとも心に曲のあるときは神の救ひの如何であるベき
六つ 奉道
むつかしき邪さの道をあゆむより神の正道やすくわたらな
七つ 人徳
何となく崇高く見ゆる真人は神の御徳の充てる人なる
八つ 改禍
病むときは神の御前にひれふしてこころの罪の在処を悟れ
九つ 求道
斯の道の真の奥処をさとるベく綾の高天にたづね来よかし
十 日本心
敏心の日本心は皇神の依さしたまひし誠なりけり
十一 帰幽後の心
何時の日か霊魂ばかりとなりはてて世に怠りしことを悔いなむ
十二 一向宗
にくみてもなほあまりあり天照神を斎かぬまがの醜道
十三 無常
咲く花の散りゆく見ればいとど猶身の果敢なさをしのばるるかな
十四 慢心
知らずして知り顔なすは曲霊の神につかれし人にぞありける
十五 心悟
こころより神のをしへをさとらずば誠の道の如何でひらけむ
十六 罪人
六道の道ふみまよふ痴人は神の正道行かぬ罪人
十七 高き教
ヒマラヤの山より高き神教は高天原に登る梯子
十八 不信者
果敢なきは神のをしへを白雲の空に迷へる人にぞありけり
十九 布教の苦心
くるしみをくるしみとせず皇神のをしへを開く人の雄雄しも
二十 宗旨違
二世契る夫婦のなかも踏みて行く道しちがへば憎みあらそふ