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岩戸がくれ

インフォメーション
題名:岩戸がくれ 著者:大本七十年史編纂会・編集
ページ:234 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195401c1631
 一九〇一(明治三四)年ころは、祭壇が元の大島の二階にあった。警察からは毎日のようにやってきて、宗教として府の認可を正式に受けなければ布教は許さないという。大本では「明治二二年の憲法発布により、信教の自由が許されているから、そんなはずはない」と応答したが、どうしても承知しない。しまいには巡査を家の前に張り番させるありさまで、そのため信者のなかにはそれをいやがって参拝にこないものもでてきた。これでは困るというので、会長は皇道会という法人組織をつくるため静岡へおもむき、長沢雄楯に相談しようと、開祖に申しでたが、開祖は神様にうかがいをたて「たとえ警察からなんといってこようともかまわぬから、そのままに打ち捨てておけ」とその申し出をうけつけなかった。警察からの干渉はますますはげしくなるばかりで、いつまでもほっておくわけにはいかなくなった。会長は開祖に無断で、一九〇一(明治三四)年一〇月一五日(旧九月四日)、木下慶太郎をつれて静岡へ出発した。会長の立場としては、月見里神社には因縁ある素盞嗚尊と、霊学の祖である鈿目(うずめ)の命がまつってあるうえ、稲荷講社とはこれまでにも関係があるので、一時警察の干渉をのがれるため、法人組織とする必要を感じて静岡へ出かけたのであった。開祖はあとでこのことをきき、非常に立腹して、一〇月一九日(旧九月八日)弥仙山の中腹にある彦火々出見命の社殿の内へこもってしまった。のちに筆先で「綾部の大本は世界の大本になるところであるから、どこの下にもならん、この綾部の大本を下にいたして、稲荷講社でやろうとは、えらい間違いできた。小松林(素盞嗚尊の分霊)のやり方では最初にはうまいやり方結構なげなが、尻すぼまりとなるぞよ」(明治35・旧4・7)とあり、さらに「昔の岩戸をしめたのも素盞嗚尊でありたなり、二度目の岩戸をしめたのも同じ身魂、こんどは小松林と名をこしらえて、敵対役でありたなり」(明治36・旧5・21)と示されて、会長の所業は神命にしむく怪しからぬ所業であり、神代の須佐之男命の行跡にひとしいといましめた。
〔写真〕
○中の宮社殿 p235
○弥仙山 p236
   
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