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壱岐

インフォメーション

題名：壱岐著者：月の家和歌麿（出口王仁三郎）

ページ：2

概要：備考：タグ：データ凡例：データ最終更新日：2018-04-08 02:36:53 OBC ：B118500c01

001○博多(はかた)湾(わん)から海原(うなばら)みれば

002波にかすめる壱岐の島

003○壱岐はよいとこ青垣山(あをがきやま)の

004そとをめぐらす波の花

005○壱岐の島根の旅寝(たびね)の枕(まくら)

006夜半(よは)に淋(さび)しい虫の声

007○月の照(て)る夜(よ)は海路(うなぢ)も光る

008風も凉(すず)しい夏の壱岐

009○意気な姿(すがた)と国の名聞(き)けば

010私や龍宮(りうぐう)の壱岐の島

011○壱岐はよいとこ何時(いつ)来(き)てみても

012咲(さ)いてをります浪(なみ)の華(はな)

013○嶽の辻から国見(くにみ)をすれば

014一眸(いちぼう)にをさまる壱岐の島

015○神功皇后(じんぐうくわうごう)陣屋(ぢんや)の跡(あと)の

016今に輝(かがや)く壱岐の島

017○壱岐の島には名所(めいしよ)がござる

018一度(いちど)来てみよ笹鬼屋

019○右も左も常磐(ときは)の松の

020翠(みどり)清(すが)しい壱岐の島

021○雲に聳(そび)ゆる武富山の

022翠(みどり)袖(そで)ふる神の松

023○壱岐の恋しさ玄海灘の

024浪(なみ)を渡(わた)りて来た私

025○壱岐の島根(しまね)に宣伝(せんでん)すれば

026いつも清(すが)しい神の風

027○君は今頃(いまごろ)玄海灘(げんかいなだ)を

028越(こ)えて龍宮(りうぐう)へ壱岐(いき)の島

029○人の恐(こわ)がる玄海灘も

030君と行(ゆ)くなら楽(たの)しかろ

031○浪(なみ)は高砂(たかさご)玄海灘(げんかいなだ)の

032向(むか)ふに見ゆるは壱岐の島

033○君と別(わか)れて玄海(げんかい)越(こ)せば

034かすむ涙(なみだ)の壱岐の島

035○壱岐はよいとこ秋さり来(く)れば

036浪(なみ)の穂(ほ)に浮(う)く望(もち)の月

037○壱岐は名に負(お)ふ龍宮(りうぐう)の島よ

038松は笛(ふえ)吹(ふ)く波皷(なみつづみ)

039○波の皷(つづみ)を磯辺(いそべ)にうたせ

040ダンスしてゐる漁(いさ)り船(ぶね)

041○浪(なみ)にかすんだ龍宮(りうぐう)の島に

042心あづけた人がある

043○浪(なみ)の穂に(ほ)うく龍宮(りうぐう)の島に

044忘(わす)れられない花がある

045○君を見送る芦辺の浜で

046忘れますなと目に涙(なみだ)

047○浪(なみ)の穂(ほ)をふみあとふり返り

048目には涙の壱岐(いき)別(わか)れ

049○潮(しほ)の八百路(やほぢ)の龍宮(りうぐう)の島に

050魂(たま)をぬきとる姫(ひめ)がある

051○今宵(こよひ)二人が屏風の浦(うら)で

052漕(こ)ぐも楽しい玉小舟(たまをぶね)

053○主(ぬし)はこの頃(ごろ)お顔(かほ)がわるい

054一つ召(め)しませ壱岐卵子(たまご)

055○鬼の岩屋のある壱岐国(くに)に

056命(いのち)までとる姫(ひめ)が住(す)む

057○花に啌(うそ)つくお前の姿(すがた)

058どうせ私の命とり

059○浪(なみ)の花咲(さ)く龍宮(りうぐう)の島に

060命やりたい姫(ひめ)がある

061○壱岐の島根(しまね)の姫神(ひめがみ)みれば

062一つ柱が辰(たつ)の島

063○壱岐の灯台(とうだい)夜中(よなか)に消(け)せば

064沖(おき)の鴎(かもめ)が辰(たつ)の島

065○壱岐の磯辺(いそべ)に赤貝(あかがひ)あさる

066私や天下の信天翁(あほうどり)

067○私やつれない鯛(たひ)釣(つ)り船(ぶね)よ

068よるべなぎさの針が(はり)ない

069○ままになるなら幾千代(いくちよ)迄(まで)も

070君とすみたい壱岐の島

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