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火の危険

インフォメーション

題名：火の危険著者：出口王仁三郎

ページ：366

概要：備考：タグ：データ凡例：データ最終更新日：2024-10-31 06:24:00 OBC ：B120900c68

奇怪なる事の続けば続くものか三度(みたび)も火の神の不思議興(おこ)れり

大神の御前(みまへ)に感謝の祝詞のり終(をは)れば風呂場は燃え上(あが)りたり

目ざとくも吾(われ)は見つけて水をかけやうやく火事を免(まぬが)れにけり

竹村はランプに背(せな)をうちつけて石油(せきいう)こぼれパツと燃えたり

逃げまはる竹村の後(あと)おひかけて吾(われ)は夜具(やぐ)もて倒しふしたり

忽(たちま)ちに燃えさかる火は消えうせて竹村無事に助かりにけり

金明水

汲みて来(き)し岩戸の水を大本の井戸に移して金明水(きんめいすゐ)と名(な)づく

逆襲

神様のおかげおかげと云ひながら竹村吾(われ)に言葉もかけず

先生に御礼(おれい)申せと御開祖は竹村よびてさとし給へり

竹村はくびを左右に振りながら神の御(お)かげとがんばりて居(を)り

神様が小松林(こまつばやし)を使用して御助(おたす)けありしとがんばる竹村

上田(うへだ)さん結構なおかげ神様に御礼(おれい)なされと逆襲をなす

竹村の言葉に一同あきれはて顔見合(みあは)せて黙然(もくねん)たりけり

何処(どこ)までもがまんの強き男かなと御開祖までもあきれ給へり

外国の霊(みたま)に御礼(おれい)は申さぬと竹村くびを左右にうち振る

小松林(こまつばやし)が岩戸にまゐりし神罰をまじなうたといふ竹村の強情

竹村は平然として小松林(こまつばやし)改心なされと吾(われ)をねめつく

あんまりの事にあきれて言葉さへわれは出(い)でざりをかしさせまる

何事に付けても吾(われ)を悪(あ)しざまに言はねば心の和(なご)まぬ竹村

狂人(きちがひ)の言葉は心に懸けねども布教の邪魔になるが悲しき

智者学者残らず神に叶(かな)はじと排斥のみする大本役員

天地(あめつち)の誠の道を地の上に布(し)かんと思へば学者も要るなり

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