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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第47巻(戌の巻)
序文
総説
第1篇 浮木の盲亀
第1章 アーク燈
第2章 黒士会
第3章 寒迎
第4章 乱痴将軍
第5章 逆襲
第6章 美人草
第2篇 中有見聞
第7章 酔の八衢
第8章 中有
第9章 愛と信
第10章 震士震商
第11章 手苦駄女
第3篇 天国巡覧
第12章 天界行
第13章 下層天国
第14章 天開の花
第15章 公義正道
第16章 霊丹
第17章 天人歓迎
第18章 一心同体
第19章 化相神
第20章 間接内流
第21章 跋文
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霊界物語
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舎身活躍(第37~48巻)
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第47巻(戌の巻)
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(B)
(N)
霊丹 >>>
第一五章
公義
(
こうぎ
)
正道
(
せいだう
)
〔一二四八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻
篇:
第3篇 天国巡覧
よみ(新仮名遣い):
てんごくじゅんらん
章:
第15章 公義正道
よみ(新仮名遣い):
こうぎせいどう
通し章番号:
1248
口述日:
1923(大正12)年01月09日(旧11月23日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年10月6日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
最奥一の天国にある天人の想念と情動と言語とは、中間天国の天人たちには知覚できない。最奥一天国人はすべてにおいて、中天界より勝れて超絶しているからである。しかし大神の心にかなったときは、上天高くに火焔のような光彩として見ることができる。
天国を下に下るにしたがって、円満の度はいっそう低くなる。また各天国は、神から来る内流によって、また別の天国のために存在するのである。
高天原の形式がどのような情態に活動し、どのように流通するかは、天国の天人といえども会得することは難しい。しかし神の智慧に富んだ人が、人体の種々の事物の形態を検査して推して考えるときは、その大要を悟り得ることができる。
人間の各部を連結する神経線維、心臓肺臓胃腸、各臓腑、肢体筋肉が幽玄微妙に活動するさま、また想念によって働く知性と意性が不可思議に働くさまは、天界の形式と相応している。しかし自然界の科学によっては高天原の原則を十分に探求することはできない。
高天原に上中下があるように、天人の生涯にもまた三つの度がある。しかして下層の天界から上層の天界へは神格の内流はない。神の順序に逆らうからである。神は順序と讃え奉ってもよいものである。ゆえに、上天界から下天界に向かって内流がある。
高天原の天人は、その証覚にさまざまの程度があり、ゆえに統治の制度が布かれている。諸天人はどうしても順序を守らねばならぬ。
高天原の統治制度は正道という。正道は大神のみに属し、諸天人を導く。天人はこれを知覚し心中に記憶し感得することができる。天人は正道にしたがって大神の導き給うままに生息することをもって歓喜悦楽とする。
霊国の統治制度は公義という。霊国の諸天人は霊善にある。霊善は隣人に対する仁の徳である。各所属団体ごとに、証覚のある者が統治者となって律法を制定し事物を統制している。律法に疑問があれば、大神ご自身が下られて明白な解釈を与え給う。
天国霊国の各団体の統治者は決して尊大ぶることはなく謙譲の徳を充たし、その団体の福利と隣人のことを第一に置いて自己の福利を最後におく。統治者は非常な名誉と光栄を有しているが、それはまったく大神の御稜威であることを知っているから自然に徳がそなわるのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-04-27 19:58:48
OBC :
rm4715
愛善世界社版:
213頁
八幡書店版:
第8輯 551頁
修補版:
校定版:
222頁
普及版:
104頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第四篇 神霊世界 > 第十五章 公義正道
001
最奥一
(
さいおういち
)
の
天国
(
てんごく
)
に
002
在
(
あ
)
る
天人
(
てんにん
)
の
想念
(
さうねん
)
と
003
其
(
その
)
情動
(
じやうどう
)
と
言語
(
げんご
)
とは
004
決
(
けつ
)
して
中間
(
ちうかん
)
天国
(
てんごく
)
の
005
天人
(
てんにん
)
共
(
ども
)
の
知覚
(
ちかく
)
し
得
(
う
)
る
006
ものには
非
(
あら
)
ず
何故
(
なぜ
)
ならば
007
最奥
(
さいおう
)
の
天国人
(
てんごくじん
)
の
一切
(
いつさい
)
は
008
中天界
(
ちうてんかい
)
の
事物
(
じぶつ
)
より
009
勝
(
すぐ
)
れて
超絶
(
てうぜつ
)
すればなり
010
さはさりながら
大神
(
おほかみ
)
の
011
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
ひし
其
(
その
)
時
(
とき
)
は
012
中天国
(
ちうてんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
は
013
上天
(
じやうてん
)
高
(
たか
)
く
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
て
014
火焔
(
くわえん
)
の
如
(
ごと
)
き
光彩
(
くわうさい
)
を
015
天空
(
てんくう
)
高
(
たか
)
く
見
(
み
)
るものぞ
016
又
(
また
)
中天
(
ちうてん
)
の
天人
(
てんにん
)
の
017
想念
(
さうねん
)
及
(
およ
)
び
情動
(
じやうどう
)
と
018
言語
(
げんご
)
はさながら
光明
(
くわうみやう
)
の
019
如
(
ごと
)
きものとし
最下層
(
さいかそう
)
の
020
天国人
(
てんごくじん
)
より
見
(
み
)
るを
得
(
え
)
む
021
其
(
その
)
光彩
(
くわうさい
)
は
輝
(
かがや
)
きて
022
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
の
色
(
いろ
)
をなし
023
或
(
あるひ
)
は
雲
(
くも
)
と
見
(
み
)
ゆるあり
024
其
(
その
)
雲
(
くも
)
及
(
およ
)
び
光彩
(
くわうさい
)
の
025
上下
(
しやうか
)
の
模様
(
もやう
)
を
初
(
はじ
)
めとし
026
其
(
その
)
形態
(
けいたい
)
に
思索
(
しさく
)
して
027
ある
程度
(
ていど
)
迄
(
まで
)
上天
(
じやうてん
)
に
028
於
(
お
)
ける
天人
(
てんにん
)
諸々
(
もろもろ
)
の
029
言説
(
げんせつ
)
し
居
(
を
)
る
状態
(
じやうたい
)
を
030
遥
(
はるか
)
に
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
らるなり
031
最高奥
(
さいかうあう
)
の
天国
(
てんごく
)
は
032
いと
円満
(
ゑんまん
)
に
具足
(
ぐそく
)
して
033
神光
(
しんくわう
)
輝
(
かがや
)
きみち
渡
(
わた
)
り
034
中天界
(
ちうてんかい
)
に
比
(
くら
)
ぶれば
035
円満
(
ゑんまん
)
の
度
(
ど
)
はいと
高
(
たか
)
し
036
次
(
つぎ
)
に
最下
(
さいか
)
の
天国
(
てんごく
)
に
037
下
(
くだ
)
るに
及
(
およ
)
んで
其
(
その
)
度合
(
どあひ
)
038
一層
(
いつそう
)
低
(
ひく
)
きを
加
(
くは
)
ふべし
039
又
(
また
)
甲天
(
かふてん
)
の
形式
(
けいしき
)
は
040
神
(
かみ
)
より
来
(
きた
)
る
内流
(
ないりう
)
に
041
よりて
全
(
まつた
)
く
乙天
(
おつてん
)
の
042
ために
永久
(
とこしへ
)
に
存在
(
そんざい
)
す。
043
高天原
(
たかあまはら
)
の
形式
(
けいしき
)
を、
044
其
(
その
)
細目
(
さいもく
)
に
亘
(
わた
)
つて
了解
(
れうかい
)
する
事
(
こと
)
や、
045
又
(
また
)
此
(
この
)
形式
(
けいしき
)
が
如何
(
いか
)
なる
情態
(
じやうたい
)
に
活動
(
くわつどう
)
し、
046
如何
(
いか
)
に
流通
(
りうつう
)
するかを
会得
(
ゑとく
)
するのは、
047
現在
(
げんざい
)
天国
(
てんごく
)
にある
天人
(
てんにん
)
と
雖
(
いへど
)
も
能
(
よ
)
くし
得
(
え
)
ざる
所
(
ところ
)
である。
048
これを
譬
(
たと
)
ふるならば、
049
最
(
もつと
)
も
聰明
(
そうめい
)
にして
神
(
かみ
)
の
智慧
(
ちゑ
)
に
富
(
と
)
んだ
人
(
ひと
)
が、
050
人体
(
じんたい
)
に
於
(
お
)
ける
種々
(
しゆじゆ
)
の
事物
(
じぶつ
)
の
形態
(
けいたい
)
を
検査
(
けんさ
)
し、
051
これより
推
(
お
)
して
考
(
かんが
)
へる
時
(
とき
)
は、
052
高天原
(
たかあまはら
)
の
其
(
その
)
形式
(
けいしき
)
に
関
(
くわん
)
して、
053
或
(
あるひ
)
は
其
(
その
)
大要
(
たいえう
)
を
悟
(
さと
)
り
得
(
う
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るであらう。
054
高天原
(
たかあまはら
)
の
全体
(
ぜんたい
)
の
形式
(
けいしき
)
は、
055
一個
(
いつこ
)
の
人身
(
じんしん
)
に
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る
様
(
やう
)
である。
056
又
(
また
)
人身中
(
じんしんちう
)
に
於
(
お
)
ける
万
(
よろづ
)
の
事物
(
じぶつ
)
は
総
(
すべ
)
て
高天原
(
たかあまはら
)
の
事物
(
じぶつ
)
に
相応
(
さうおう
)
するものである。
057
故
(
ゆゑ
)
に
高天原
(
たかあまはら
)
の
形式
(
けいしき
)
が
如何
(
いか
)
に
人間
(
にんげん
)
として
解
(
かい
)
し
難
(
がた
)
く、
058
又
(
また
)
説明
(
せつめい
)
し
難
(
がた
)
きかは、
059
人間
(
にんげん
)
各部
(
かくぶ
)
を
連結
(
れんけつ
)
する
所
(
ところ
)
の
神経
(
しんけい
)
や
繊維
(
せんゐ
)
を
見
(
み
)
たならば、
060
略
(
ほぼ
)
察知
(
さつち
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るであらう。
061
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
神経
(
しんけい
)
繊維
(
せんゐ
)
は
抑
(
そもそも
)
何物
(
なにもの
)
なるか、
062
又
(
また
)
如何
(
いか
)
にして
脳髄中
(
なうずゐちう
)
に
活動
(
くわつどう
)
し
流行
(
りうかう
)
し
居
(
ゐ
)
るかは、
063
如何
(
いか
)
なる
医学
(
いがく
)
博士
(
はかせ
)
と
雖
(
いへど
)
も、
064
肉眼
(
にくがん
)
を
以
(
もつ
)
て、
065
或
(
あるひ
)
は
顕微鏡
(
けんびきやう
)
をもつて
見得
(
みう
)
るものではない。
066
人間
(
にんげん
)
の
頭脳中
(
づなうちう
)
には
無数
(
むすう
)
の
繊維
(
せんゐ
)
があつて、
067
交叉
(
かうさ
)
する
様
(
さま
)
や
其
(
その
)
集
(
あつ
)
まれる
所
(
ところ
)
より
見
(
み
)
れば、
068
実
(
じつ
)
に
柔
(
やはら
)
かき
連絡
(
れんらく
)
した
一
(
ひと
)
つの
固
(
かた
)
まりに
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
るけれど、
069
意性
(
いせい
)
及
(
およ
)
び
智性
(
ちせい
)
よりする
所
(
ところ
)
の
個々
(
ここ
)
別々
(
べつべつ
)
の
活動
(
くわつどう
)
は、
070
皆
(
みな
)
此
(
この
)
繊維
(
せんゐ
)
によつて
行
(
おこな
)
はれて
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
は
無論
(
むろん
)
である。
071
総
(
すべ
)
て
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
繊維
(
せんゐ
)
が
肉体中
(
にくたいちう
)
にあつて、
072
如何
(
いか
)
にして
相結束
(
あひけつそく
)
し
活躍
(
くわつやく
)
するかは
種々
(
しゆじゆ
)
様々
(
さまざま
)
の
中枢
(
ちうすう
)
機関
(
きくわん
)
、
073
例
(
たと
)
へば
心臓
(
しんざう
)
肺臓
(
はいざう
)
胃腸
(
ゐちやう
)
、
074
其
(
その
)
他
(
た
)
のものを
見
(
み
)
れば
明
(
あきら
)
かである。
075
又
(
また
)
医学
(
いがく
)
上
(
じやう
)
に
於
(
おい
)
て、
076
神経節
(
しんけいせつ
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
居
(
ゐ
)
る
神経
(
しんけい
)
の
束
(
たば
)
を
見
(
み
)
れば、
077
数多
(
あまた
)
の
繊維
(
せんゐ
)
が
各
(
かく
)
其
(
その
)
局部
(
きよくぶ
)
より
来
(
きた
)
つて
此処
(
ここ
)
に
集
(
あつ
)
まり、
078
茲
(
ここ
)
に
交雑
(
かうざつ
)
し、
079
又
(
また
)
種々
(
しゆじゆ
)
に
連結
(
れんけつ
)
したる
後
(
のち
)
、
080
再
(
ふたた
)
び
此処
(
ここ
)
を
出
(
い
)
で
往
(
ゆ
)
き、
081
外
(
ほか
)
にあつて
各
(
かく
)
其
(
その
)
官能
(
くわんのう
)
を
全
(
まつた
)
うするものである。
082
而
(
しか
)
して
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きもの
一再
(
いつさい
)
にして
止
(
とど
)
まらない。
083
又
(
また
)
各
(
かく
)
臓腑
(
ざうふ
)
や
各
(
かく
)
肢体
(
したい
)
各
(
かく
)
筋肉
(
きんにく
)
にあつても
此
(
この
)
通
(
とほ
)
りである。
084
証覚者
(
しようかくしや
)
の
目
(
め
)
を
以
(
もつ
)
て
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
事物
(
じぶつ
)
と
其
(
その
)
数多
(
あまた
)
の
不可思議
(
ふかしぎ
)
とを
考査
(
かうさ
)
する
時
(
とき
)
は、
085
唯々
(
ただただ
)
其
(
その
)
幽玄
(
いうげん
)
微妙
(
びめう
)
なる
活動
(
くわつどう
)
に
驚嘆
(
きやうたん
)
するの
外
(
ほか
)
はないのである。
086
併
(
しか
)
しながら
以上
(
いじやう
)
は
肉眼
(
にくがん
)
にて
見得
(
みう
)
る
所
(
ところ
)
のほんの
僅少
(
きんせう
)
の
部分
(
ぶぶん
)
的
(
てき
)
観察
(
くわんさつ
)
に
過
(
す
)
ぎないのである。
087
其
(
その
)
自然界
(
しぜんかい
)
の
内面
(
ないめん
)
にかくれて、
088
吾人
(
ごじん
)
の
視覚
(
しかく
)
の
及
(
およ
)
ばない
所
(
ところ
)
にある
物
(
もの
)
に
至
(
いた
)
つては、
089
更
(
さら
)
に
一層
(
いつそう
)
の
不可思議
(
ふかしぎ
)
を
包
(
つつ
)
んで
居
(
ゐ
)
るのである。
090
以上
(
いじやう
)
の
身体
(
しんたい
)
上
(
じやう
)
の
形式
(
けいしき
)
の、
091
高天原
(
たかあまはら
)
の
形式
(
けいしき
)
と
相応
(
さうおう
)
すると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
092
其
(
その
)
形式
(
けいしき
)
の
中
(
うち
)
にあり、
093
之
(
これ
)
によつて
働
(
はたら
)
く
所
(
ところ
)
の
智性
(
ちせい
)
と
意性
(
いせい
)
とが、
094
万般
(
ばんぱん
)
に
対
(
たい
)
し
発作
(
ほつさ
)
するを
見
(
み
)
ても
明
(
あきら
)
かである。
095
人間
(
にんげん
)
が
其
(
その
)
意
(
い
)
に
決
(
けつ
)
する
所
(
ところ
)
があれば、
096
皆
(
みな
)
自
(
おのづか
)
らにして
此
(
この
)
形式
(
けいしき
)
の
上
(
うへ
)
に
発作
(
ほつさ
)
するからである。
097
又
(
また
)
人
(
ひと
)
苟
(
いやし
)
くも
何事
(
なにごと
)
か
思惟
(
しゐ
)
する
所
(
ところ
)
があれば、
098
其
(
その
)
想念
(
さうねん
)
は
最初
(
さいしよ
)
の
発作点
(
ほつさてん
)
より
末端
(
まつたん
)
に
至
(
いた
)
つて
神経
(
しんけい
)
繊維
(
せんゐ
)
の
上
(
うへ
)
に
環流
(
くわんりう
)
せざるはなく、
099
是
(
これ
)
よりして
茲
(
ここ
)
に
感覚
(
かんかく
)
なるものがある。
100
さうして
此
(
この
)
形式
(
けいしき
)
はやがて
想念
(
さうねん
)
と
意思
(
いし
)
との
形式
(
けいしき
)
である
故
(
ゆゑ
)
に、
101
又
(
また
)
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
との
形式
(
けいしき
)
なりと
云
(
い
)
つてもよいのである。
102
故
(
ゆゑ
)
に
天界
(
てんかい
)
の
形式
(
けいしき
)
は、
103
人体
(
じんたい
)
に
於
(
お
)
ける
総
(
すべ
)
ての
諸官能
(
しよくわんのう
)
の
活動
(
くわつどう
)
に
相応
(
さうおう
)
するものなる
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
り
得
(
え
)
らるるのである。
104
又
(
また
)
天人
(
てんにん
)
の
情動
(
じやうどう
)
と
想念
(
さうねん
)
とは
悉
(
ことごと
)
く
此
(
この
)
形式
(
けいしき
)
に
従
(
したが
)
つて、
105
自
(
おのづか
)
ら
延長
(
えんちやう
)
するものなる
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
り、
106
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
天人
(
てんにん
)
はこの
形式
(
けいしき
)
の
内
(
うち
)
にある
限
(
かぎ
)
り、
107
智慧
(
ちゑ
)
と
証覚
(
しようかく
)
とに
居
(
を
)
るものなる
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
り
得
(
え
)
らるるのである。
108
併
(
しか
)
しながら
高天原
(
たかあまはら
)
の
形式
(
けいしき
)
は、
109
其
(
その
)
大体
(
だいたい
)
の
原則
(
げんそく
)
すら
充分
(
じうぶん
)
に
探究
(
たんきう
)
すべからざる
事
(
こと
)
を、
110
自然界
(
しぜんかい
)
の
科学
(
くわがく
)
万能
(
ばんのう
)
主義者
(
しゆぎしや
)
に
知
(
し
)
らさむために、
111
人間
(
にんげん
)
の
身体
(
しんたい
)
を
例
(
れい
)
に
引
(
ひ
)
いて
見
(
み
)
たのである。
112
高天原
(
たかあまはら
)
には
三
(
みつ
)
つの
度
(
ど
)
ある
如
(
ごと
)
く、
113
各天人
(
かくてんにん
)
の
生涯
(
しやうがい
)
にも
亦
(
また
)
、
114
三
(
みつ
)
つの
度
(
ど
)
があつて、
115
最高
(
さいかう
)
第一
(
だいいち
)
の
天国
(
てんごく
)
及
(
および
)
霊国
(
れいごく
)
にあるものは、
116
第三度
(
だいさんど
)
即
(
すなは
)
ち
最奥
(
さいあう
)
の
度
(
ど
)
が
開
(
ひら
)
けて
居
(
を
)
り、
117
中間
(
ちうかん
)
の
天界
(
てんかい
)
と
最下
(
さいか
)
の
天界
(
てんかい
)
とは
塞
(
ふさ
)
がり、
118
又
(
また
)
中間
(
ちうかん
)
天界
(
てんかい
)
に
居
(
を
)
るものは、
119
第二度
(
だいにど
)
のみ
開
(
ひら
)
けて、
120
上天
(
じやうてん
)
と
下天
(
かてん
)
とは
塞
(
ふさ
)
がれ、
121
又
(
また
)
最下層
(
さいかそう
)
の
天界
(
てんかい
)
にあるものは
第一度
(
だいいちど
)
のみ
開
(
ひら
)
けて、
122
中間
(
ちうかん
)
天界
(
てんかい
)
と
上天界
(
じやうてんかい
)
とは
塞
(
ふさ
)
がつて
居
(
ゐ
)
るのである。
123
故
(
ゆゑ
)
にもし
上天国
(
じやうてんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
にして
中天国
(
ちうてんごく
)
の
団体
(
だんたい
)
を
瞰下
(
かんか
)
して、
124
之
(
これ
)
と
相語
(
あひかた
)
る
事
(
こと
)
あらむには、
125
上天人
(
じやうてんにん
)
が
有
(
いう
)
する
第三度
(
だいさんど
)
は
忽
(
たちま
)
ち
塞
(
ふさ
)
がつて
了
(
しま
)
ふのである。
126
而
(
しか
)
して
其
(
その
)
閉塞
(
へいそく
)
と
共
(
とも
)
に
証覚
(
しようかく
)
迄
(
まで
)
も
亡
(
ほろ
)
ぶのである。
127
何故
(
なにゆゑ
)
なれば、
128
上天国
(
じやうてんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
の
証覚
(
しようかく
)
は、
129
第三度
(
だいさんど
)
に
住
(
ぢゆう
)
し、
130
第一
(
だいいち
)
及
(
およ
)
び
第二
(
だいに
)
の
度
(
ど
)
に
居
(
を
)
らないからである。
131
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
聖言
(
せいげん
)
に、
132
一、
133
屋上
(
をくじやう
)
にあるものは、
134
其
(
その
)
家
(
いへ
)
のものを
取
(
と
)
らむとて
下
(
くだ
)
るなかれ。
135
田
(
た
)
に
居
(
を
)
るものは、
136
其
(
その
)
衣
(
ころも
)
を
取
(
と
)
らむとて
帰
(
かへ
)
るなかれ。
137
一、
138
其
(
その
)
日
(
ひ
)
には
人
(
ひと
)
屋上
(
をくじやう
)
にあれば、
139
其
(
その
)
器具室
(
きぐしつ
)
にあるともこれを
取
(
と
)
らむとて
下
(
くだ
)
るなかれ。
140
又
(
また
)
田畑
(
たはた
)
にあるものも
帰
(
かへ
)
るなかれ。
141
と
示
(
しめ
)
されたるは
右
(
みぎ
)
の
密意
(
みつい
)
を
示
(
しめ
)
されたる
言葉
(
ことば
)
である。
142
さうして
下層
(
かそう
)
の
天界
(
てんかい
)
より、
143
上層
(
じやうそう
)
の
天界
(
てんかい
)
へは
神格
(
しんかく
)
の
内流
(
ないりう
)
なるものがない。
144
それは
神
(
かみ
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
に
逆
(
さか
)
らふからである。
145
神
(
かみ
)
は
一名
(
いちめい
)
順序
(
じゆんじよ
)
と
讃
(
たた
)
へ
奉
(
まつ
)
つてもよいものである。
146
故
(
ゆゑ
)
に
上天界
(
じやうてんかい
)
より
下天界
(
かてんかい
)
に
向
(
むか
)
つては
内流
(
ないりう
)
がある。
147
さうして
上天界
(
じやうてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
の
証覚
(
しようかく
)
は
下天界
(
かてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
に
勝
(
まさ
)
る
事
(
こと
)
万
(
まん
)
と
一
(
いち
)
とに
比例
(
ひれい
)
するのである。
148
是
(
これ
)
亦
(
また
)
下天界
(
かてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
が
上天界
(
じやうてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
と
相語
(
あひかた
)
る
事
(
こと
)
の
出来
(
でき
)
ない
理由
(
りいう
)
である。
149
仮令
(
たとへ
)
下天界
(
かてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
が
仰
(
あふ
)
ぎ
望
(
のぞ
)
む
事
(
こと
)
あるも、
150
更
(
さら
)
に
更
(
さら
)
に
其
(
その
)
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
ず、
151
唯
(
ただ
)
上天界
(
じやうてんかい
)
は
尚
(
なほ
)
雲
(
くも
)
が
頭上
(
づじやう
)
にかかつて
居
(
ゐ
)
る
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えるばかりである。
152
これに
反
(
はん
)
し
上天界
(
じやうてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
は、
153
下天界
(
かてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
る。
154
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らこれと
相語
(
あひかた
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない。
155
もしも
下天界
(
かてんかい
)
人
(
じん
)
と
相語
(
あひかた
)
るやうな
事
(
こと
)
があれば、
156
忽
(
たちま
)
ち
其
(
その
)
証覚
(
しようかく
)
を
失
(
うしな
)
ふものである。
157
高天原
(
たかあまはら
)
に
於
(
お
)
ける
諸々
(
もろもろ
)
の
団体中
(
だんたいちう
)
の
天人
(
てんにん
)
は、
158
善
(
ぜん
)
と
真
(
しん
)
とに
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
何
(
いづ
)
れも
同様
(
どうやう
)
なれども、
159
其
(
その
)
証覚
(
しようかく
)
には
様々
(
さまざま
)
の
程度
(
ていど
)
がある
故
(
ゆゑ
)
に、
160
必然
(
ひつぜん
)
の
理由
(
りいう
)
として
高天原
(
たかあまはら
)
にも
又
(
また
)
統治
(
とうち
)
の
制度
(
せいど
)
が
布
(
し
)
かれてある。
161
諸天人
(
しよてんにん
)
は
何
(
ど
)
うしても、
162
其
(
その
)
順序
(
じゆんじよ
)
を
守
(
まも
)
らねばならぬ。
163
さうして
順序
(
じゆんじよ
)
に
関
(
くわん
)
する
百般
(
ひやくぱん
)
の
事項
(
じかう
)
は、
164
どうしても
破壊
(
はくわい
)
する
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬ。
165
それから
高天原
(
たかあまはら
)
の
統治
(
とうち
)
の
制度
(
せいど
)
は
決
(
けつ
)
して
一様
(
いちやう
)
ではない。
166
其
(
その
)
団体
(
だんたい
)
々々
(
だんたい
)
に
於
(
お
)
ける
個々
(
ここ
)
の
制度
(
せいど
)
が
布
(
し
)
かれてある。
167
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
司
(
つかさど
)
り
給
(
たま
)
ふ
霊国
(
れいごく
)
即
(
すなは
)
ち
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
を
構成
(
こうせい
)
する
団体
(
だんたい
)
にも
亦
(
また
)
一種
(
いつしゆ
)
の
統治
(
とうち
)
制度
(
せいど
)
が
布
(
し
)
かれてある。
168
各団体
(
かくだんたい
)
の
職掌
(
しよくしやう
)
の
異
(
ことな
)
るにつれ、
169
其
(
その
)
制度
(
せいど
)
にも
亦
(
また
)
不同
(
ふどう
)
あるは
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ない。
170
併
(
しか
)
し
高天原
(
たかあまはら
)
に
於
(
おい
)
ては、
171
相愛
(
さうあい
)
の
制度
(
せいど
)
を
外
(
ほか
)
にしては
別
(
べつ
)
に
制度
(
せいど
)
なるものはないのである。
172
高天原
(
たかあまはら
)
に
於
(
お
)
ける
統治
(
とうち
)
制度
(
せいど
)
を
称
(
しよう
)
して
正道
(
せいだう
)
と
云
(
い
)
ふ。
173
大神
(
おほかみ
)
に
対
(
たい
)
する
愛善
(
あいぜん
)
の
徳
(
とく
)
に
住
(
ぢゆう
)
して
行
(
おこな
)
ふ
所
(
ところ
)
を
総
(
すべ
)
て
正道
(
せいだう
)
と
云
(
い
)
ふのである。
174
この
統治
(
とうち
)
制度
(
せいど
)
は
唯
(
ただ
)
大神
(
おほかみ
)
のみに
属
(
ぞく
)
するものであつて、
175
大神
(
おほかみ
)
が
御
(
ご
)
自身
(
じしん
)
に
諸天界
(
しよてんかい
)
の
天人
(
てんにん
)
を
導
(
みちび
)
き、
176
又
(
また
)
之
(
これ
)
に
処世
(
しよせい
)
の
事物
(
じぶつ
)
を
教
(
をし
)
へ
給
(
たま
)
ふ
公義
(
こうぎ
)
上
(
じやう
)
の
理法
(
りはふ
)
とも
云
(
い
)
ふべき
種々
(
しゆじゆ
)
の
真理
(
しんり
)
に
至
(
いた
)
りては、
177
各
(
かく
)
天人中
(
てんにんちう
)
の
心中
(
しんちう
)
に
明
(
あきら
)
かに
記憶
(
きおく
)
さるるをもつて、
178
天人
(
てんにん
)
として
之
(
これ
)
を
識
(
し
)
り
又
(
また
)
之
(
これ
)
を
知覚
(
ちかく
)
し、
179
又
(
また
)
之
(
これ
)
を
感得
(
かんとく
)
し
得
(
え
)
ないものはない。
180
故
(
ゆゑ
)
に
公義
(
こうぎ
)
上
(
じやう
)
の
事件
(
じけん
)
に
就
(
つ
)
いては
争議
(
さうぎ
)
上
(
じやう
)
の
種
(
たね
)
とはならないけれども、
181
正道
(
せいだう
)
上
(
じやう
)
の
事件
(
じけん
)
即
(
すなは
)
ち
各天人
(
かくてんにん
)
が
実践
(
じつせん
)
躬行
(
きうかう
)
上
(
じやう
)
の
事件
(
じけん
)
のみは
時々
(
ときどき
)
疑問
(
ぎもん
)
となる
事
(
こと
)
がある。
182
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
正道
(
せいだう
)
上
(
じやう
)
の
事件
(
じけん
)
の
起
(
おこ
)
つた
時
(
とき
)
には
証覚
(
しようかく
)
の
少
(
すくな
)
きものより
是
(
これ
)
を
自己
(
じこ
)
より
勝
(
すぐ
)
れたる
天人
(
てんにん
)
に
正
(
ただ
)
し、
183
或
(
あるひ
)
は
之
(
これ
)
を
直接
(
ちよくせつ
)
大神
(
おほかみ
)
に
教
(
をしへ
)
を
請
(
こ
)
うて、
184
其
(
その
)
結着
(
けつちやく
)
を
定
(
さだ
)
むるものである。
185
故
(
ゆゑ
)
に
天人
(
てんにん
)
は
唯
(
ただ
)
正道
(
せいだう
)
に
従
(
したが
)
つて、
186
大神
(
おほかみ
)
の
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
ふが
儘
(
まま
)
に
生息
(
せいそく
)
するのをもつて
自分
(
じぶん
)
等
(
ら
)
の
天界
(
てんかい
)
となし、
187
又
(
また
)
極秘
(
ごくひ
)
の
歓喜
(
くわんき
)
悦楽
(
えつらく
)
とするのである。
188
次
(
つぎ
)
に
大神
(
おほかみ
)
の
霊国
(
れいごく
)
即
(
すなは
)
ち
月
(
つき
)
の
御国
(
みくに
)
に
於
(
お
)
ける
制度
(
せいど
)
を、
189
公義
(
こうぎ
)
と
云
(
い
)
ふ。
190
霊国
(
れいごく
)
の
諸天人
(
しよてんにん
)
は
霊善
(
れいぜん
)
に
居
(
を
)
るからである。
191
霊善
(
れいぜん
)
とは、
192
隣人
(
りんじん
)
に
対
(
たい
)
する
仁
(
じん
)
の
徳
(
とく
)
を
云
(
い
)
ふのである。
193
さうして
其
(
その
)
実性
(
じつせい
)
は
真
(
しん
)
である。
194
而
(
しか
)
して
真
(
しん
)
は
即
(
すなは
)
ち
公義
(
こうぎ
)
に
属
(
ぞく
)
し、
195
善
(
ぜん
)
は
正道
(
せいだう
)
に
属
(
ぞく
)
するものである。
196
今
(
いま
)
茲
(
ここ
)
に
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
と
云
(
い
)
つたのは、
197
現在
(
げんざい
)
地球
(
ちきう
)
上
(
じやう
)
の
人間
(
にんげん
)
が
見
(
み
)
る
月球
(
げつきう
)
の
事
(
こと
)
ではない。
198
神
(
かみ
)
の
神格
(
しんかく
)
によつて
構成
(
こうせい
)
されたる
霊的
(
れいてき
)
国土
(
こくど
)
である。
199
この
国土
(
こくど
)
に
住
(
す
)
める
諸々
(
もろもろ
)
の
天人
(
てんにん
)
は
亦
(
また
)
大神
(
おほかみ
)
の
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
ひ、
200
統治
(
すべをさ
)
め
給
(
たま
)
ふ
所
(
ところ
)
なれども、
201
直接
(
ちよくせつ
)
ならざるが
故
(
ゆゑ
)
に
茲
(
ここ
)
には
統治者
(
とうちしや
)
なるものが
出来
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
る。
202
其
(
その
)
統治者
(
とうちしや
)
の
多寡
(
たくわ
)
は、
203
各
(
かく
)
其
(
その
)
所属
(
しよぞく
)
団体
(
だんたい
)
の
必要
(
ひつえう
)
によつて
設
(
まう
)
けらるるものである。
204
又
(
また
)
茲
(
ここ
)
には
律法
(
りつぱう
)
が
制定
(
せいてい
)
せられて
諸々
(
もろもろ
)
の
天人
(
てんにん
)
は
之
(
これ
)
に
従
(
したが
)
ひて
群居
(
ぐんきよ
)
して
居
(
ゐ
)
るのである。
205
統治者
(
とうちしや
)
は
其
(
その
)
律法
(
りつぱう
)
によつて
数多
(
あまた
)
の
事物
(
じぶつ
)
を
統制
(
とうせい
)
するの
任務
(
にんむ
)
に
当
(
あた
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
206
さうして、
207
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
天人
(
てんにん
)
は
何
(
いづ
)
れも
証覚
(
しようかく
)
あるにより、
208
その
律法
(
りつぱう
)
をよく
解
(
かい
)
し、
209
万一
(
まんいち
)
疑
(
うたが
)
ふ
所
(
ところ
)
あれば、
210
大神
(
おほかみ
)
が
下
(
くだ
)
らせ
給
(
たま
)
うて、
211
之
(
これ
)
に
明白
(
めいはく
)
なる
解釈
(
かいしやく
)
を
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
になつて
居
(
ゐ
)
る。
212
天国
(
てんごく
)
即
(
すなは
)
ち
日
(
ひ
)
の
国
(
くに
)
にあるが
如
(
ごと
)
き、
213
善
(
ぜん
)
によつて
行
(
おこな
)
はるる
統治
(
とうち
)
を
正道
(
せいだう
)
と
云
(
い
)
ひ、
214
霊国
(
れいごく
)
即
(
すなは
)
ち
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
にあるやうな
真
(
しん
)
によつて
行
(
おこな
)
はるる
統治
(
とうち
)
を
公義
(
こうぎ
)
と
云
(
い
)
ふのである。
215
天国
(
てんごく
)
、
216
霊国
(
れいごく
)
の
各団体
(
かくだんたい
)
の
統治者
(
とうちしや
)
は
現代
(
げんだい
)
に
於
(
お
)
ける
各国
(
かくこく
)
の
統治者
(
とうちしや
)
の
如
(
ごと
)
く、
217
決
(
けつ
)
して
自
(
みづか
)
ら
尊大
(
そんだい
)
振
(
ぶ
)
るものでない、
218
却
(
かへつ
)
て
卑下
(
ひげ
)
し
且
(
か
)
つ
謙譲
(
けんじやう
)
の
徳
(
とく
)
を
充
(
み
)
たして
居
(
ゐ
)
るものである。
219
さうして
其
(
その
)
団体
(
だんたい
)
の
福利
(
ふくり
)
と
隣人
(
りんじん
)
の
事
(
こと
)
を
第一
(
だいいち
)
に
置
(
お
)
いて、
220
自己
(
じこ
)
の
福利
(
ふくり
)
を
最後
(
さいご
)
におくものである。
221
けれども
其
(
その
)
統治者
(
とうちしや
)
は
非常
(
ひじやう
)
なる
名誉
(
めいよ
)
と
光栄
(
くわうえい
)
とを
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る。
222
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
統治者
(
とうちしや
)
は
自分
(
じぶん
)
に
与
(
あた
)
へられたる
光栄
(
くわうえい
)
と
名誉
(
めいよ
)
は
全
(
まつた
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
与
(
あた
)
へられたるものたる
事
(
こと
)
を
自覚
(
じかく
)
し、
223
他
(
た
)
の
天人
(
てんにん
)
が
自分
(
じぶん
)
に
服従
(
ふくじう
)
するのは、
224
これ
全
(
まつた
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
なる
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るから、
225
自然
(
しぜん
)
に
謙譲
(
けんじやう
)
な
徳
(
とく
)
が
具
(
そな
)
はり
尊大
(
そんだい
)
振
(
ぶ
)
らぬのである。
226
(
大正一二・一・九
旧一一・一一・二三
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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(B)
(N)
霊丹 >>>
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