霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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角力

インフォメーション
題名:角力 著者:出口王仁三郎
ページ:41
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-30 20:57:00 OBC :B119300c012
十六歳の頃
金剛寺(こんがうじ)夜学(やがく)にかよひて(とも)がきと毎夜(まいよ)菎蒻飯(こんにやくめし)をたきくふ
親の目をしのびて米をかくし持ち菎蕩(こんにやく)買ひて夜学(やがく)の友と食ふ
金剛寺栗山(くりやま)禅師(ぜんし)漢籍(かんせき)をならひをはりて経文(きやうもん)をよむ
棒よみに一切経(いつさいきやう)ををしへられチンプンカンプン訳が(わか)らず
その意味がわからぬながら経文をなめらに読むぞ楽しかりけり
法華宗(ほつけしう)妙見(めうけん)ごりのばあさんに宗教心をそそられしわれ
初秋(はつあき)の山に(しば)かり角力(すまふ)とりて腰の関節またもやいためし
(もみ)(にな)ふ事さへかなはぬ下僕(しもべ)(われ)は腰なほさむと越畑(こしはた)にかよふ
越畑(こしはた)にかよふ夕暮愛宕山(あたごやま)ふもとの森林にまよひてなきぬ
夜嵐(よあらし)の吹きすさぶなる森林の闇にひと()を泣き(あか)しけり
(みち)とはむ人かげもなき深山路(みやまぢ)の秋の夕べは淋しかりけり
(ひんがし)(そら)明けはなれ羊膓(やうちやう)小径(こみち)つたひて(むら)みしうれしさ
越畑(こしはた)の接骨医者の(むね)はるか目に()りしばし嬉し泣きせり
一本の杖を(ちから)にチガチガと山路(やまぢ)たどれば腰のいたかり
整骨医(おもて)の門をおとなへば子供と(あなど)りはねつけ()れず
涙声(なみだごゑ)しぼりてこんこん頼みこめば不承(ふしよう)不承(ぶしよう)に門あけくれたり
何をして腰いためたかと(たづ)ねられ角力(すまふ)のかたみといつて呶鳴らる
これからは百姓の下僕(しもべ)の分際で角力(すまふ)とるなと声高(こはだか)にいふ医者
今年(こんねん)(あき)の仕事の()にあはぬなどといひつつ腰もみにけり
チガチガとビツコひきつつ主家(しゆか)に帰り医者の言葉を伝へて(おこ)らる
腰痛(こしいた)をこらへしのびて重き()をになひて(あき)を泣き泣きはたらく
何時(いつ)()にか腰の痛みは止まりけり生命(いのち)(まと)に重荷かつぎて
(いそが)しき(あき)の農業の(をは)りし日()にあはぬとて追ひ出されたり
追ひ出され家に帰ればたらちねの父は(いか)りてまた追ひ出せり
腰いため(なが)らもわれは辻角力(つじずまふ)(めし)より好きといひつつやまずも
貧しさに昼夜(ちうや)はたらく若き日のわれは(ひと)しほ苦しかりけり
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