五月雨は降りみ降らずみほととぎす真昼をなける綾の円山
御開祖は丹後の冠島開かんと神のまにまにたち出でたまふ
御開祖に従ひわれは出口澄子四方平蔵木下つれゆく
何鹿の野は烟りつつ五月雨は冷風交へて旅立さむし
をりもあれ北清事変勃発し連合軍は北京にせまる
義和団長端郡王は大軍をひきゐて興清滅洋旗をかかぐ
独逸国元帥ワルデルデー将軍を連合軍の総帥となせり
わが国も連合軍に参加して端郡王に迫らんとせり
皇軍の威力を世界に示さんと日本は連合軍に参加せり
日本人王文泰の仮名にて皇軍のため偉勲を樹てたり
王文泰は日清戦争のそのみぎり台湾島に出征せしといふ
かくれたる北清事変の殊勲者は王文泰と新聞にしるせり