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四面楚歌

インフォメーション
題名:四面楚歌 著者:出口王仁三郎
ページ:466
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 06:24:00 OBC :B120900c85
御開祖は闇黒(あんこく)無明(むみやう)の世界ぞと人の治むる世をなげき()せり
大本に帰れば役員信徒(まめひと)らい寄り(きた)りてゑらぎ喜ぶ「い寄る」とは「寄る」という意味で「い」は接頭語。。
御開祖の弥仙(みせん)の山に()りたるは会長反対せしゆゑといふ
何事も皆わがわざとしひる癖のつきたる竹村得意然(とくいぜん)たり
素盞嗚の神がうつりて大本の岩戸しめしと毒づく役員
大江山(おほえやま)鬼の息かと思ふまでこがらし寒き冬はきたれり
四面(しめん)楚歌(そか)嘲罵(てうば)矢玉(やだま)にかこまれてわれは御神(みかみ)の道に進めり
認識のたらぬ役員信徒(まめひと)の冷たきまなこに朝夕(あさゆふ)をすむ
わが説ける道は残らず外道(げだう)よと(ちから)限りにさまたぐる役員
新聞もろくに読めない役員が(われ)を認識せざるも是非なし
お世継
吾妹子(わぎもこ)ははや七月(ななつき)の腹かかへ息づかひさへ苦しげなりけり
四面楚歌の綾部をたち()で帰らんと思へど妻にひかされてをり
腹に子がなければ故郷(こきやう)に帰らんと思へどせんなしその日のわれは
(うま)るべき子は女よと御開祖はにこにこ笑みて(われ)にさとさる
大本は女の()つぎと神様が仰せられしと開祖の御言葉
われもまた子の顔みるまでしのばんと一日(いちにち)おくりによき日を待てり
万年青
ちらちらと雪ふる庭にわれたちて万年青(おもと)の株を植ゑつけてをり
大本の名をおひし万年青(おもと)をひきさりて移し植ゑしと役員いかる
大本を動かすたくみと役員はわがなすことをさまたげんとす
あまりにも不快のままにただひとりわれ本宮(ほんぐう)の山にのぼりぬ
かぜさむみ本宮山(ほんぐうやま)夕暮(ゆふぐれ)は雪しまきして寂しかりけり
羊腸(やうちよう)小径(こみち)を登る(わが)下駄(げた)の歯に雪こめて歩みなづめり
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