霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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花の園部

インフォメーション
題名:花の園部 著者:出口王仁三郎
ページ:23
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 18:51:00 OBC :B129900c07
男子(をのこ)われ働く時はいまなりと綾部ぬけ()で園部に(みち)とく
小麦山(こむぎやま)城址(じやうし)の桜は真盛(まさか)りに春を匂ひて風のすがしき
春の()(おぼろ)の月をあびながら桜の林に友とわけ()
夜桜(よざくら)の林に月のかがよへるみつつのどけき春の()たのしむ
天神山(てんじんやま)一木桜(いつぽんざくら)太幹(ふとみき)(こけ)むしにつつ(はな)さかりなり
天満宮(てんまんぐう)神職武部(たけべ)氏に招かれて春半日(はんにち)清遊(せいいう)をなす
父といふ名を得しわれは落ちつきて(なが)むる月も桜もすがし
奥村雑貨店
奥村(おくむら)は商売繁昌いのりつつ伊勢神宮と稲荷をまつれり
大本の神をまつれとすすむれど頑固親爺は容易にきかず
蓄財の趣味より知らぬ奥村は神の道には耳かたむけず
わがをれば商売繁昌なすといひて他出(たしゆつ)するさへこばまむとせり
つぎつぎに(われ)()()る人の足しげかり奥村の店はさかゆる
奥村の(はなれ)座敷に(われ)あれば雑貨商売よくはやるなり
奥村の小さき裏の箱庭(はこには)老松(おいまつ)一本(ひとまつ)月を宿せり
箱庭に小夜(さよ)をたちいで月みれば家にかこまれ(そら)せまみかも
(をり)をりは内藤(かた)をたづねゆきて奥村を嫌ふ人に道とく
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