霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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巡査の妨害

インフォメーション
題名:巡査の妨害 著者:出口王仁三郎
ページ:48
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 18:51:00 OBC :B129900c12
この村の若者丸山(まるやま)千代吉(ちよきち)胡麻(ごま)(がは)におりて(うを)()り遊ぶ
(ふな)もろこ(どぜう)なまずを捕獲して(すなど)り遊びに(きよう)じゐたりき
足音をしのばせ巡査()(きた)り裸になりしとどなりつけたり
素裸(すはだか)の現行犯を引致(いんち)すとわれと千代吉を駐在所に引きゆく
水泳のついでに(うを)をとりいたり違反にあらじと強弁をなす
丸山は青年会長じゆんじゆんと駐在巡査をときふせてをり
水泳に裸体となるは当然とわれも笑ひつ巡査に(こた)
この巡査旬日(じゆんじつ)ならず白土(しらつち)の駐在所へと転任なしたり「旬日ならず」とは「十日を経ずして」という意味。
白土支部
白土(しらつち)に支部をもうけて山田はるを教への道の担任となせり
園部にて道ときをれば白土(しらつち)大事(だいじ)おこりしと急使(きふし)(きた)れり
園部より観音峠を(よる)越えて和知(わち)白土(しらつち)に深夜つきたり
白土(しらつち)の支部にしつけば山田はる子(かほ)青ざめてわれを出迎ふ
何事(なにごと)とわが問ひみれば山田はるは支部閉鎖さると涙声(なみだごゑ)に言ふ
信教は自由なりせば神道の布教にさやる警官あるまじ
駐在所の巡査(きた)りて閉鎖せずば拘留すると言ひしとて泣く
支部再建
ともかくも駐在巡査にあひみんと明けるを待ちて警官をとふ
ゆきみれば胡麻(ごま)(ごう)にありし吉川(よしかは)と言ふわからずやの巡査なりけり
何故(なにゆゑ)に閉鎖されしとたづぬれば彼には信用なしと(こた)ふる
信用の有無はとはずわれはただ信仰篤実者(とくじつしや)を選びてまかせし
法律に違反の行為ありしかとわれたづぬれば巡査は(もく)せり
山田はるは中等教育うけおらず無学の女と巡査は答ふる
わが道に忠実なれば無学者も宣伝使として差支(さしつかへ)なし
法律に違反の行為ある時は直ちに職を免ぜむと答ふ
吉川は(つら)をふくらせ目をつりてサーベル(こし)()で行きにけり
閉鎖せし支部を再びたて直しわれ堂々と宣伝をなす
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