霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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1-6

インフォメーション
題名:1-6 著者:出口王仁三郎
ページ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-11-01 03:15:00 OBC :B113800c07
開祖途中神人(しんじん)に逢ふ
 明治二十一年春は弥生の中旬(なかば)頃、開祖は所用のため八木(やぎ)の親族福島(ふくしま)家に(いで)()かれしに船井郡鳥羽(とば)の村外れ八木島(やぎのしま)の手前にて一人(いちにん)偉丈夫(ゐじようぶ)に逢ふ。(かれ)は開祖の容姿風采(ふうさい)を熟視して、御身(おんみ)は実に偉人なり。肉体こそ婦人に()せど其霊性(みたま)は全く男子なり。世に所謂(いわゆる)変性(へんぜう)男子(なんし)とは御身(おんみ)の事なり。御身(おんみ)はこれ七人の女なり、(ああ)(めづ)らしき婦人なるかな。数年の(のち)不思議の神縁にて必ず天下に大名(たいめい)()ぐる事あるべし。又御身(おんみ)には八人の児女(ぢじよ)あるべし。(しか)して長男は云々(しかじか)、長女は云々(しかじか)、次男、次女は云々(しかじか)と八人の()の身の上まで途々(みちみち)語り玉ひしに一々適中して(ごう)(あやま)たず。開祖は其神異(しんゐ)に感じて、貴下(きか)は人間にては(あら)ざるべし、如何(いか)なる神に(まし)ますや、と問ひ玉へば、(わが)名は(のち)に判明すべし、神命を(かうむ)りて丹波の元伊勢に参詣し(かつ)(また)比沼(ひぬ)真奈井(まなゐ)神社に神跡(しんせき)調査し(ため)出張したりし者なり。随分自重(じてう)自愛(じあい)せられよ。(しか)し十年の(のち)御身(おんみ)を助くる異人(ゐじん)尋ね行く事あらむ、と言葉も早々(さうさう)(その)姿は何時(いつ)か見えずなりけり。
 (さて)偉丈夫(ゐじようぶ)は開祖の住所姓名を記して別れたりしが是ぞ王仁(をに)三郎が王子の梨木阪(なしのきざか)にて出会(しゆつかい)したる霊学の研究者本田(ほんだ)九郎(くろう)親徳(ちかあつ)先生なりしなり。本田氏の慧眼(けいがん)なる、途上(とじやう)一見して開祖の偉大なる人格を看取(かんしゆ)せしなり。英雄を知る者は(また)英雄ならざる(べか)らず。本田先生の(この)(こう)鳥羽(とば)にて開祖を知り梨木阪(なしのきざか)にて王仁(をに)の性格を看取されたるなり。
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