霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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智慧と証覚

インフォメーション
題名:智慧と証覚 著者:出口王仁三郎
ページ:559
概要: 備考:2023/09/25校正 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-09-25 15:55:07 OBC :B121805c255
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『神の国』大正14年1月号
〔問〕智慧証覚とは、どういふもので御座いますか。
〔答〕智慧は人が(うま)(なが)らにして神様から与へられたもので、即ち先天的、内分的、神的である。それで学問がなくても智慧はある。学問があつても智慧の働きのないものもある。外分的、後天的の学問その他で出来たものは知識であつて智慧とは違ふ。仏教(など)でいふ(ぜん)知識といふのは外分的の記憶的知識で、(まこと)の心の救ひとなるものではない。智慧(ちゑ)()とは()を知る(ヒジリ)、()を知る、神を知るといふ事であつて、()とは天と地との()の神に従ふ心である。
 証覚とは覚りあかす、あかしを(もつ)て神を覚るといふ事である、日の昇り工合で大抵今は二時頃だといふのも覚りであるが、時計を見て何時何十分何十秒だっと覚る事が出来るやうに、あかしを以て宇宙の真理に徹する事が出来るのが証覚である。霊界物語でたとへたならば、之を出されるのは智慧からであつて、(これ)のあらはれ即ち口述してつけとめられたものは証覚なのである。故に霊界物語は智慧証覚を()る唯一のものである。真善美愛は(その)証覚より(あら)はれ()づるものである。それで証覚は理解ともいへる。智慧は本体の(やう)なもので、証覚は働きの様にもなる。(ぶつ)の云ふ無上(むじやう)正覚(しやうかく)とは(ただ)しく(さと)るの意にて、証覚とは違ふのである。
(大正十四年一月号 神の国誌)
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