皇国日本の大使命並に皇国民天賦の使命を達成せしむべく、天は非常時を招来して、先づ九千万同胞に皇国の再認識を為さしめ、皇道の大精神を宣布発揚して天津日嗣天皇の大稜威を四海に敷かしめ、皇道精神文化を地上に推拡光被し以て乾坤一宇の神勅を実現せしむる「時」を齎すに至りぬ。故に此の飛躍日本の姿を非常時とは称す。然れ共又其指導を一歩誤らんか重大なる将来を想起せしむ。即ち天に応ずるの時は今にして天に逆ふの時も又今なり。
茲に於て我等は神聖なる皇道の真諦を宣ベ、天賦の使命達成に誤りなからしめんとして神聖を発刊以て聊か貢献せんと欲す、幸に諒せよ。
(「神聖」昭和九年十月号)