霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四回公判調書(1)

インフォメーション
題名:第四回公判調書(1) 著者:
ページ:481
概要:被告人出口伊佐男は、皇道大本の根本目的である「みろく神政成就」と、その手段としての「立替立直」の本質について語っている。伊佐男は、みろく神政とは「天皇陛下が世界を統一される皇道世界の実現」であり、王仁三郎が統治者になる意図などは絶対にないと主張する。大本が説く「立替立直」とは、物質万能主義や個人主義などの「体主霊従」の世を、神意を重んじる「霊主体従」の世へと変革することである。『神諭』に見られる予言的な記述についても、それは大正震災の予言や、精神的な「神の都」への発展を指すものであり、政治的な都の移動を意味するものではないと釈明している。 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2026-06-17 08:32:40 文字数:4231 OBC :B195503c220321
第四回公判調書
 
〔公訴事実、被告人等は第三回に同じに付省略〕
 
   弁護人 前田亀千代  赤塚源二郎
       小山昇    田代三郎
       富沢効    清瀬一郎
       川崎富一郎  今井嘉幸
       根上信    鍋島徳太郎
       林逸郎    足立進三郎
       竹山三郎   三木善建
              各出頭
其の余の各弁護人      不出頭
裁判長は
   京都憲兵隊本部
        憲兵伍長 鹿島清
   伏見憲兵分隊
        憲兵軍曹 室谷光義
を特別傍聴人として在廷の許可を与へたり
 裁判長は、
  前回に引続き審理すと宣し、
  被告人出口伊佐男に対し、
  皇道大本に於ては立替立直みろく神政成就を強調し居るや。
  皇道大本に於ては御訊ねの通り立替立直みろく神政成就を強調して居ります。
  立替立直みろく神政成就は皇道大本の根本目的なりや。
  左様であります。
  大本に於て所謂みろく神政成就とは如何なる事なりや。
  皇道大本に於てみろく神政成就と申して居りますのは皇道の大義に基く皇道世界の実現であります、私は此の点に関し公判準備手続の際にも申述べて居りますが、其際は確か伊邪那岐尊の神勅に基き艮の金神即ち国常立尊が神業を成就せられるのであると申したと思ふて居りますが之れは天照皇大神の御神勅に基きと訂正致します、其の外は公判準備手続の際申上けた通りであります。
  然らばみろく神政成就とは日本の天皇陛下が世界を統一せらるる事を言ふものなりや。
  左様であります、日本の天皇陛下が世界を統一遊ばされましたらみろく神政が成就したのであります。
  被告人の主張する皇道は真の皇道にあらざるにあらずや。
  左様な事はありませぬ、私の主張して居る皇道大本に於て主張して居る皇道は一般世人の申して居る皇道と同一であります。
  皇道大本に所謂みろく神政成就とは相被告人出口王仁三郎が恐れ多くも日本の現御皇統を廃し奉りて日本の独裁君主と為することを云ふに非ずや。
  絶対に左様な事はありませぬ。
 裁判長は、
  証第二、〇五八号王仁三郎全集第一巻第三百四十九頁証第九十三号大正六年三月発行神霊界第十一頁大正維新に就て証第一、九七二号皇道維新と経綸第一頁並証第四、二二七号昭和十年二月一日発行瑞祥新聞第一頁皇道大本の目的を各読み聞け、
  之等に書いである事は大体同一なるかみろく神政成就の内容に付ては之等文献に記載しある通りなりや。
  其の通り相違ありませぬ。
  之等によれば皇道大本に於て所謂みろく神政成就とは相被告人王仁三郎が恐多くも日本の現御皇統を廃止して日本の統治者となるものなる旨解せられざるにあらざる様なるが如何。
  私としては御訊ねの如く解することは全然不可能であると思ひます、主師親とありますのは天照皇大神の御神徳であります、天皇は同時に天照皇大神の御神徳を満された神ながらにして主師親なのであります、主師親と書いて大本の文献にはおほもとは仮名付してありますが、之は天皇陛下の事なのであります。
 裁判長は、
  被告人出口王仁三郎の証拠品中証第一、〇九六号皇道大本事務便覧中大本信条第四条を読み聞け、
  皇道大本信条第三条及第四条も右の如く解せられざるにあらざる様なるが如何。
  其の様に解する事は不可能であります、右信条第三条第四条は字義通り解釈するものでありまして曲解すべきものではないのであります。
 裁判長は、
  被告出口伊佐男に対する予審第二十四回訊問調書第二問答及同第二十九回訊問調書第一問答を読み聞け、
  然し被告人は予審第二十四訊問第二問答及同第二十九回訊問第一問答に於ては右訊問したる如き趣旨の供述を為し居るにあらずや。
  只今御読み聞けになりました通り私が供述した事になつて居りますが夫れは私の主張が容れられなかつたからでありまして、私の信念に基いて述べたものではないのであります。
  大本神諭には伏字があるが之は如何なる訳なるや。
  夫れは私には判りませぬ、大本神諭を出版した当時の人が如何に考へて居つたのか私には判らぬのであります。
  被告人は神諭に伏字の存するを不思議に思はざりしや。
  私は神諭に○○の伏字があり○○の内容が判りませぬでしたので、何等不思議には思ひませぬでしたが、大正八年の神霊界であつたと思ひますが、父王仁三郎が○○に字を当てはめ説明して居りました、神諭天の巻第十一頁中に「てん○○綾部に仕組がしてあるぞよ」とありますが其の○○は「しは」と字が這入るのであつて其の「てんし」とは父王仁三郎が申して居りました通り天使即ち天の使であると解釈してあり其の他にも例を挙げて説明してありました、従つて私は神諭に伏字がありましても少しも不思議に思はなかつたのであります。
  神諭天之巻第四頁に「東京は元の○○に成るぞよ○永久は続かんぞよ」又同第五頁に「綾部宜くなりて末で都と致すぞよ福知山舞鶴は外囲ひ十里四方は宮の内綾部はまん中になりて金輪王で世を治めるぞよ」とあるが右神諭の趣旨如何。
  「綾部は末でよくなりて末で都と致すぞよ」とありますが、之は王仁三郎が日本の統治者となり帝都にすると云ふのではありませぬ、綾部は田舎でありますが帝都になる筈はないのであります、末で都とするとありますが之れは田舎ではあるが段々発展させ神の都になると云ふ事を申したのであると解して居りました、次に「金輪王で世を治めるぞよ」と云ふのは私は詳しい事は知りませぬが、金輪王と云ふのは仏典にあるらしく私は之は霊界の何から云ふて居るものではないかと思ふて居ります、次に「東京は元の○○になるぞよ云々」の○○は芒野であります、東京が元の芒野となると云ふのは日本対世界の戦争が起ると云ふ事が書いてあり又東京に改め掛けると書いてあります、従つて大戦争があつたら帝都である東京は大空襲せられる虞がありますので都を何所かへ移されなければならぬと思ふて居りました、夫れで私は大経綸があるから、天皇陛下は京都に遷都せられるのではないかと思ふて居りました、又私は右筆先は大正十二年の関東大震災の事を予言したものであると思ふて居りました、尚「永久は続かんぞよ」とありますのは教祖が筆先を書いた当時の東京の姿は永久は続かぬと解すべきものであると私は思ふて居りました。
  王仁三郎は金輪王と称し居りしや。
  私は王仁三郎が金輪王と称して居つたが何んか知りませぬ。
  大本の所謂立替立直とは如何なる事を云ふや。
  父の申して居りました通り体主霊従の世を霊主体従の世にする事を申すのでありまして総て皇道の大義に基く様之に反するものを尽く反省せしめて皇道の大義に基く様にするのであります、尚進んで詳しく申しますと立替立直の成就はみろく神政の成就であります、立替立直はみろく神政成就の手段になるのであります、総て皇道の大義に基かした平和幸福な世界を造るのであります、皇道の大義の本質とは□□□□〔天皇陛下と思われる〕4文字伏せ字。底本に〔天皇陛下と思われる〕と注記あり。統べる道であり万世一系の天皇が天の下を治め給ふ道であります、
 神は宇宙の大元霊である、万物は神によつて造られ生育せられて居るものであり、万物は神を放れて生活する事は出来ぬのであります、人間は神の子として生れ神の心を現はすものであり神に基いて最善の道を尽すべきであります、大自然の大道によつて宇宙全体が統一せられて居るのであり大道惟神の道と云ふのであります、宇宙の大元霊は天の御中主大神であります、又天照大御〔神〕であります、天照大御神が天の御中主大神の御神格御神業等極徳を顕現発揮せられて居りますので天照皇大神と申上げて居ります、皇大神は天之御中主大神の顕現神として宇宙を統べ給ふて居るのであります、地上の世界に於ては万世一系の天皇に於て治めさせ給ふのでありまして之が皇道の真髄であります、第一に祭りを行はせられ皇の御心を心とし神と共に政をせられるのでありまして之を神政と申すのであります、之が皇道政治の根本であります、皇道を中心として宗家として大家族制度の国と為し皇大神の御神徳なる主師親の三徳を兼備し万民を漏るる事なく治め給ひ大家族の盛業の為心を尽して居られるのであります、従つて国民は至尊至貴至仁至愛の神と敬ふて居ります、又国民は忠良なる臣民となり赤心奉公し以て無上の光栄とし臣民の本分として居り敬神尊皇を尊奉し神業に翼賛して臣民の道と心得て居るのであります、
 皇道とは天皇の下に統一せられる事であり結束最善の誠を尽して喜ぶ楽天主義であり、向上発展し進展主義であります、此の統一は皇道の四大主義であり、祭教慣造に分れて居り祭は祭政一致教は天授の真理慣は天人道の常造は適宜の事務であります、以上は皇道大本の四大綱領となつて居り以上が皇道の本義の主要部分であります、
 皇国の大道と申しますのは総て神に初まり神に基くものであり皇大神の御神徳にして天皇の御心に副ひ奉ることが根本でありまして之を霊主と云ふのであります、之に反するものが体主でありまして神を否定し精神を軽んじ物質万能主義であります、民主主義、共産主義、優勝劣敗の暴力主義、大家族制度の無視、我良しの個人主義は体主霊従の精神から出たものであります、霊主体従は善であり、日の本と云ひ、体主霊従は悪であり外国の四つ足と申して居ります、又王仁三郎が申しました大本は日本の教を拡めるのを目的として居るのでありまして之は皇道の大精神と云ふ事になるのであります、従つて立替立直の意義と申しましたのも以上の意味を含んだのであります、大本に於ては現在の国家社会組織を如何に立替立直するかに付て具体的には申して居りませぬ、皇道維新と経綸、大正維新の真相、と云ふ題で単行本を出して居ります、夫れで私は其の本の具体的に書いてあると思はれる処を読んで見ましたが素直に申しますと判らぬ処が多く結局は皇道の大義に基く趣旨精神の現はれたものと思ふて居りました、而して直ちに之を実行し得らるるやと云ふに私には不可能であると思はれます、父王仁三郎が申しました如く大正維新の真相とある本の冒頭に書いである事は重大であるが中の細部は参考として示したものであると思ふて居ります、私は教は具体的な事を発表するものではないと思ふて居ります。
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