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明治三十六年旧五月一日

インフォメーション
種類：大本神諭 年月日：1903（明治36）年5月27日（旧5月1日）
神霊界掲載号：大正8年6月1日号（第87号） 1頁 神霊界八幡書店復刻版：第5巻 9頁 七巻本：第5巻 117頁 五巻本：未調査 三五神諭：なし 東洋文庫天の巻：なし 東洋文庫火の巻：なし 連合会水の巻：なし 大本史料集成：未調査 庶民生活史料集成：なし
概要： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：os169
001　出口直　明治三十六年の五月一日
002　燈火(ともしび)の消(き)ゆる世(よ)の中(なか)今(いま)なるぞ、003差(さし)添(そへ)致(いた)す種(たね)ぞ恋(こひ)しきと申(もう)したが、004燈火(ともしび)が消(き)えて此(この)世(よ)は真暗黒(まっくらがり)であるから、005岩戸(いわと)を開(ひら)いて日(ひ)の出(で)の守護(しゅごう)と致(いた)すから、006神(かみ)は激(はげ)しく成(な)るから、007人民(じんみん)は夫(そ)れ夫(ぞ)れ用意(ようい)を致(いた)されよ。008神(かみ)が表(をもて)に現(あら)はれて守護(しゅごう)致(いた)すから、009是迄(これまで)の様(やう)には行(ゆ)かんから、010何事(なにごと)も心得(こころえ)んと気(き)の毒(どく)が出来(でき)るから気(き)を附(つ)けるぞよ。011昔(むかし)から此(こ)の世(よ)の来(く)るを待(ま)ち兼(か)ねたが、012二度目(にどめ)の世(よ)の立替(たてかへ)を致(いた)したら、013一亘(いったん)世界(せかい)は淋(さび)しくなるなれど、014後(あと)は善(よ)くなるぞよ。015是迄(これまで)の世(よ)は、016余(あま)り上下(うへした)の争(あらそ)ひがありて、017口舌(くぜつ)の絶(た)え間(ま)が無(な)い故(ゆへ)、018世(よ)を変(か)えて上下和合(うえしたそろわ)せねば善(よ)う成(な)らんから、019上下(うへした)を揃(そろ)えるぞよ。020神(かみ)は日々(にちにち)昼夜(ちゅうや)の活動(はたらき)を致(いた)して居(を)るから、021世界(せかい)の人民(じんみん)よ、022いつまでも我(が)を張(は)りて居(を)ると悔(くや)しき事(こと)が出来(でき)るから、023申(もう)す中(うち)に改心(かいしん)するが善(よ)いぞよ。
024○
025　日暮蝉(ひぐらし)の鳴(な)く声(こえ)きけば月(つき)の夜(よ)に、026成(な)るは淋(さび)しき日(ひ)の出(で)を待(ま)つぞよと申(もう)したが、027明(あけ)の烏(からす)に成(な)りたから何彼(なにか)の様子(ようす)が変(かわ)るぞよ。028松(まつ)の心(こころ)の人(ひと)なれば近(ちか)い遠(とほ)いの差別(さべつ)は無(な)い、029世界(せかい)助(たす)けの御役(おやく)に立(た)てる大本(おほもと)なれど、030身魂(みたま)の洗濯(せんだく)致(いた)して、031松(まつ)の世(よ)の種(たね)を揃(そろ)へる大本(おほもと)へ、032花(はな)の心(こころ)では膝(ひざ)元(もと)に居(を)りても誠(まこと)の御用(こと)は出来(でき)んぞよ。033艮(うしとら)の金神(こんじん)の信仰(おしえ)は初発(はじまり)は辛(つら)いぞよ。034苦労(くろう)の凝(かたま)りの花(はな)が発(ひら)くのであるから、035引(ひき)掛(か)け戻(もど)しで、036チットも見当(けんとう)が取(と)れんやうに仕組(しぐみ)て在(あ)るから、037皆(みな)が辛(つら)かりたなれど、038其処(そこ)を忍耐(こばり)て凌(しの)いで来(こ)んと誠(まこと)の事(こと)は出(で)て来(こ)んから、039種々(いろいろ)と致(いた)して練(ね)りたが、040因縁(いんねん)の在(あ)る身魂(みたま)、041止(とど)めは結構(けっこう)で在(あ)るぞよ。042時鳥(ほととぎす)声(こえ)は聞(き)けども姿(すがた)ば見(み)えぬ、043艮(うしとら)の金神(こんじん)は隠(かげ)から守護(まも)りて居(を)りたなれど、044隠(かげ)の守護(しゅごう)ではモウ行(ゆ)かんから、045表(おもて)に現(あら)はれて和合(わごう)を致(いた)して、046此(こ)の世(よ)の守護(しゅごう)を致(いた)すから、047心得(こころえ)なされよ。048何事(なにごと)も世界(せかい)の罪科(めぐり)は成(な)る丈(だ)け出口(でぐち)直(なを)に償(と)らして在(あ)るぞよ。
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