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国教樹立に就て

インフォメーション
題名:国教樹立に就て 著者:天爵道人
誌名:神霊界 掲載号: ページ:27 目次メモ:
概要:王仁文庫収録の『国教樹立論』では(1)~(3) 神霊界では(1)~(4)
〇皇道=大本教
〇崇神天皇の時代に和光同塵の政策を取り入れ、世界の文物を取り入れたが、それ以後幾多の文明が変遷したが、自由発展の結末が、却って惨劇を世上に繁からしめ、不安騒乱の大修羅場を現出し、弱肉強食の堕落境に沈綸するに至った。
〇現代の思想界は封建割拠のありさまである。宗教は、信者を私領して一大豪族のありさまを呈している。明治維新は、700年間の武家政治を打破して王政に復古したのであったが、大正維新は思想界の上に王政復古を成就するものである。
〇現代(書かれた時点)は、国民の緊張したる思想が内に溢れて、外は暗澹たる支那およびロシアに国体上の問題がある。欧州の各国は悉く矛を取って立ち全世界は修羅の巷と化している有様だ。かような列国の有様が、どのように終局を迎えるか疑問であるが、我国民が一大飛躍をとげる時が来たことを深く信じて、この千載一遇の好機をのがしてはならない。
〇バビロン王、ネブカトネザルの予言
〇崇神天皇の夢物語の予言
〇古事記には哲学的方面の解釈と、倫理的方面、宗教的方面の解釈がある。
〇高御産巣日神は神漏岐系の祖神にして、天御中主神の精神系である。しかして神産巣日神は神漏美系の祖神にして、天御中主神の物質系である。精神と物質は天御中主神の両面である。
〇神はコトバである。コトバは神の意志である。日本においては、神の御名に何々の命(尊)とあるのは、御言(みこと)の義である。コトバは霊であるという見地からして、日本には言霊という語が昔から存在して在るのである。
〇祭祀正道が根本を失って、天上の儀が地上に殆ど跡を絶つようになって天下が乱れた。
〇木村鷹太郎の「日本古代史」について。
〇神漏岐神漏美の無始本来の当時より、一系綿々たる君臣、上下の差別がある。宇内の君権は、決して何者の野望をも許さないのである。高天原の教権は、唯我一人の相承である。大日本皇帝以外に何者も教権の権威を保つべきものはない。神は一面に平等の愛である。同時にまた他面には、差別の威力である。差別は本末を分かち、正邪を分かち、治者と被治者を分かち、カアマ尊厳の信賞必罰である。〇カアマ金剛座は、血脈伝統の儀相である。万有万姓万類は、悉く血脈の伝統を得て、皆それぞれに発生し、生育し、活動するのである。みじんの末といえども、伝統系脈のないものは無い。いわんや万物の霊長たる人間の上においてや。高天原は、血脈伝統の大系統界である。複雑無限の発作発動も、一つとして伝統継述の意義を脱するものはない。これを平等観の上より見れば、一味平等の神事である。仏教やヤソ教の中には、悪平等観に陥る場合がある。平等は差別を俟て、意義を有するのである。しかして、その差別は、血脈本来から、天爾に発生するところの約束である。分限である。神約である。この神誓神約を犯すことが、根本の罪悪である。
備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :M192919180301c06
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出口王仁三郎著作集 > 第一巻「神と人間」 > 国教樹立に就て

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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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