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歌会

インフォメーション
題名：歌会 著者：出口王仁三郎
ページ：159
概要： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日：2024-10-30 20:57:00 OBC ：B119300c037
二十三四歳の頃
井上の留守をさひはひ獣医服そつと身につけ逍遥(せうえう)する町
文助(ぶんすけ)と徳(とく)の二人を牧場にやとひ入(い)れられ小閑(せうかん)を得(う)る
家畜医範(いはん)十六冊(さつ)五千頁(ページ)のこらずわれは浄写なしたり
浄写せしためにや家畜医範(いはん)をば大略(たいりやく)暗記することを得(え)し
○
獣医学和歌(わか)の研究そのほかに冠句(くわんく)俳句に趣味をもちたり
十歳の岡田(をかだ)和厚(わこう)氏ともとして天神町(てんじんまち)の牧場に住む
南陽寺楚玉(そぎよく)禅師(ぜんし)の長子(ちやうし)なる岡田(をかだ)和厚(わこう)は鋭敏な小児(せうじ)
南陽寺に毎月歌(うた)の例会のひらかれわれも出席をなす
惟平(これひら)翁(をう)にはじめて国学をしへられ吾(わ)が国体の尊厳を知る［※この歌を含め三首に「惟平」とあるが、底本では「維平」になっている。誤りなので修正した。］
耳遠き惟平(これひら)翁(をう)は八十の年(とし)こゆれどもすこやかにおはせり
惟平(これひら)翁(をう)に歌を学ぶと聞き知りて不粋(ぶすゐ)な井上おこり出したり
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