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随筆『神霊界』大正9年10月1日号掲載

インフォメーション
題名:随筆『神霊界』大正9年10月1日号掲載 著者:
ページ:101
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195502c110718
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年10月1日号(第128号) > 随筆
 今日の日本は殆んど八方塞り状態である。某国は日本を排斥するのみならずジヨンス法とかで日本商船を全部駆逐せんとし濠洲まで、白人主義の下に日本人の移住を禁ずるのみか、関税まで不公平なる高壁を築いて、日本の商品全部の輸入を抑圧し、亦た露国までが日本に悪感を抱いて居る事は、尼港事件に見ても明瞭である。日英同盟で安全を保障してやつて居る印度でも、棉花に重き輸出税を課して我紡績事業の水源を枯渇せしめんとして居る。支那亦た排日を盛んにして居ることは依然たるものである。否な日に月に強度の排日に傾いて来て居るのである。丁度日本が目下八方塞りの状態にあるのは皇道大本が四方八方から排大を行られて居るのと同様である。私は不図した事から霊眼に移つた妙な字句を書き止めて置いたから、茲に其の一分を紹介して見ようと思ふ。詩でも無ければ、歌でも無く漢文としても合点の行かぬもので、私自身が何んだか薩張り訳の判らぬものである。只単に低級な副守先生のたはむれと思へば、夫れで足るのである。私は何の意味も無く記事の都合で場塞ぎに書いた迄である。
「米穀寒退変生火水害陽。群行惨地営豪耳篤丸薯観他異波。泰閑陽漢退鬼監乳迷鬼死顧調閑。批由路土太正。
大弐賤多移。灸賤貫。露苦瀬喜異地満死穿久皮役遁。重苦魔意流。罵唖慈二唖。入邪亜青。路上。愛乱土。擾邪。昆武羅数蚊。罵問徒。代思銭貫仙体。心浅奸発蹟。猥悪民愚。阿菅佐寸。耳迂妖苦。適佐須。歳新。
入迷鬼死古。電。天然四囲。電。靉陀母。美思質飛。代爾準用寒染体。
質蹟。苦裏武乱士。電婆亜。他故麻。奢亜当留。蜜総裡。茶露字登。智弥礼寸遁。
台思苦蓄先退。代誤苦遂連退。爾霊死地蹟。墓観逸籍。駄違重区蓮退。
邇霊質世鬼。代柔位智苦地久変態。弐零示遅正鬼。妖毘多違。陸古。苦知九対。重発籍。鮮水退。柔杉勢喜。
退勢妖奸退。鬼寒。変死留馬耳也。懲奸。越地毘医迂射琉損。蛇違意地賤管浅帯。窮践還質勢帰。根寧苦地喝登。累邪難。乳叛。武謝意也。
監査数。味寧曾陀。宗須嘉路里也。美示眼。代参専管仙泰。順辛浅還発石。迂他。富路梨駄。伝羅迂恵奈。能巣陀固多。変死流爾也。蟻造那。
奥螺法麻。寧罵陀。大逸準容観泉載。給志貴。実蹟。台散苦畜染帯窮責。
妖靡口久重逸腿。山重惨跡」
 或る人が来て大本神諭火の巻の禁止に就て所信を述べた、それは近頃赤三角とか赤化とか云ふて過激思想の激しい奴の目標であるから赤表紙と火が悪いので在ろうと謂つた。併し赤い色が悪いのならば赤誠とか丹心とか謂つて不可い筈だ。赤が悪いのなら稲荷の鳥居も近衛隊の軍服も赤十字も日本の国旗も改めなくては成らぬ蕃椒も捨ねばならぬでは無いかと謂つて大笑ひした事があつた。
(「神霊界」大正九年十月一日号)
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