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長沢雄楯「出口聖師の大予言」

インフォメーション
題名:出口聖師の大予言 著者:長沢雄楯
ページ:
概要: 備考:『神の国』昭和10年(1935年)5月号p50掲載。副題「数年前すでに日露戦争を詳細に」。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-08-10 18:37:08 OBC :Z9037
[#『神の国』昭和10年(1935年)5月号p50掲載]
 明治卅四年四月頃だつた思ひます。日露戦争の(おこ)る機運が濃厚となり、必ず早晩あるといふところから、(これ)(かむ)がかりで決する必要が綾部で起りました。それで出口さんが四方(しかた)平蔵(へいざう)氏他一人と三人で私の宅に来られ日露戦争が開戦になる時期に(つい)て神示を乞ふ事になりました。出口さんが神主(かむぬし)になり、私が審神者(さには)で神様の御降臨を願つた。(その)(とき)(かか)りになつた神さまの(あふ)せに
『この年の八月に起るが?それが延びたら明治三十七年の二月になる。三十六年の七月頃からだんだん開戦の機運が濃くなり、愈々(いよいよ)翌年二月に始まる。戦ひは連戦連勝であるが遺憾なことには軍艦七艘が沈没を(まぬ)がれない。それから平和克復(こくふく)は八年の九月になる』
とのことでした。そこで私は
(しか)らば日本の戦勝の結果として()る利益はどの(くらゐ)か』
とお伺ひしますと
『支那の海岸の(ごく)一部と朝鮮全部、樺太南部を日本が受ける』
と云ふ御告(おつ)げでした。約二時間に亘つて種々(いろいろ)お伺ひしましたから、露国の策戦計画から外交談判に至るまで、詳細にお語り下さいました。
 其時におかかりの御神霊は、岩清水八幡宮にお仕へ申す御神霊でおいでになつたのであります。
 (いま)(かつ)(かむ)がかりで、こんな大戦争を数年前に予言し的確に(あた)つたと云ふことは無いのであります。大本は(かく)の如き立派な(おほ)(かみ)がかりの歴史をもつてゐるに(かかは)らず、これ迄に出版された書のどれにも発表されてゐないといふ事は残念なことです。幸ひ私が生きた証人で(ござ)いますから、後日機会があればモツトモツト詳しく大神がかりの真相を是非お(はなし)さして頂きたいと思ひます。
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