変り易きは人心 生れたままの神心
男女の神の御教を 子々孫々に至る迄
能く守れかし千早振 みろくの神の大慈心
たまのあらため畏くも まことの人を選り立てて
はやく世界を救はむと 先に知らする神諭は
走るが如く実現し 利生普き瑞霊の
女神の活動万民を 子の如守り恵まひて
能力を授け世柱の 身魂々々を招び集へ
霊主体従真人の はやくも悟る天地の
真理の御教信ひて のりとの声も勇ましく
救ひの舟に打乗りて 世海を渡る信徒は
主師親兼備天上の 表現神を敬ひつ
神君に至誠を尽すべく 諭し玉へる御神慮は
斗る術なき本の神 でぐち教祖に神習ひ
真心籠めて一向に 能く祈れかし朝夕に
仕へ奉りて神界の 組織紋理を深く悟りなば
完全無欠の神政は 成々鳴りて言霊の
すの一声に神々も 留りまして美しき
仁愛の神代と鳴り渡り 非義も邪道も影を失せ
寿ぎ祝ひ歓喜びて 大御恵を歌ひつつ
化育生成極みなき 物質界も常永に
能化の功徳弥高く 真人の権威瑞の霊
相生松の末長く 賀ぎたてまつれ皇神の
分霊なれば誰をかも 礼の大道を忘れまじ
葉末に光る露の玉 肝腎要の望の夜の
心の月も影清く 野原山海河のそこ
一切平等照り渡り 輪王聖者の仁政も
判りて東の大御空 明皎々と輝きし
勢ひ強き神光に 無明の暗を照しなむ
侶律も合はぬ神躰詩 五十八字に縛られて 思ひも寄らぬ脱線は 変性女子の天性と 直日に見直し読直し 頭の一字に眼を留めて 詩歌と含みし真相を 心を籠めて悟るべし。
(『随感録』昭和七年六月十五日、大本教団所蔵)