霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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出口王仁三郎聖師と出口寿賀麿氏を囲む座談会 第二夜(五)

インフォメーション
題名:出口王仁三郎聖師と出口寿賀麿氏を囲む座談会 第二夜(五) 著者:
ページ: 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B108500c08
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『昭和青年』昭和6年12月号
 『オ×コという字は男と女と子と書くんかしら』
聖師 『そうやない。男と女と交わると書くんや。そうやないと意味が通じんが』
 (中略)
聖師 『エロという言葉でも日本ではイロ(色)でやはりア行や。グロは日本語のゴロでごろつきのゴロや』
 『やはり語源は一つと見えますなア』
聖師 『何やでよ。蒙古ではミロクという事をマイサリミヘロと言って、ただ「ヘ」が「ロ」になるだけやし、印度ではマイトレイヤでやっぱりマ行や、そういう具合に同じ事や』
 『蒙古で思い出しましたが先頃、新聞で「蒙古が人類の発生地」だと報じていましたが本当なんですか』
聖師 『色々の事を調べて推考したもんで判るもんか』
 『イスラエルという事は何て事なんです』
聖師 『イスラエルは結局「伊勢」という事で、「スラエル」は「セ」に返る。「ル」は音便(おんべん)発音上の便宜から元の音とは異なる音に変わることで、つまり言霊からいうと「イセ」と返るこれを言霊返しと呼ぶ
中井 『蒙古が人類の根元地であるという事は「入蒙記」大正十三年に王仁三郎がモンゴルを行軍したときの記録で、霊界物語に収録されているにも書いてありましたが』
聖師 『兎も角ね。阿蘇の噴火口が五里で世界一やと言っているが、蒙古の噴火口と言ったら遙かに大きい。阿蘇どころじゃない。真っ赤な焼け土で草一つ生えていない。その噴火口ホンの端だけ通るのに三日(みっか)三夜(みよ)さはかかる。そんなのは差し渡し百里以上ある。一番広いところやったら二百里以上はあるやろう。やっぱりチャント外輪山が出来ているし、波打った形があってなア、そのために亜細亜大陸が出来たのやでよ』
 『宇宙創造当時からのものなんですね』
聖師 『亀山亀岡の旧名も噴火口の中にあるのやでよ。周りが外輪山や。それやから何時も霧があるのや。水気(すいき)があるからね。この花明山(かめやま)亀山のことは噴火口の中心地点で、噴火しようとして止まったからそのまま熔岩が固まっているから、大地の底まで岩があるのや。
 綾部の本宮山(ほんぐうやま)大本の神苑の中にあるもここと同じ事や。やっぱり噴火口の中心やさかい、地の底まで岩が続いているのや。太古の噴火口のあとやから本宮山などヘンマ岩片麻岩が多いのや。
 江州(ごうしゅう)の湖水近江国=滋賀県の琵琶湖のこともそうだ。
 太平洋に(むかし)黄泉島(よもつじま)ムー大陸のことというのがあったやろう。あれはこっちが減って他に出来たんで、古は日本海と朝鮮と日本と続いていたのや。それに日本海には古は小さい島がたくさんあって小さい船で渡って来られたのや。
 古は海の塩がとても濃かった。死海では卵をほり込んでも半分しか沈まんが古の海はそうやったのや。亀に乗って波を渡った事も本当や。亀の首に(つな)をつけて思う方向にその綱を引けば亀はそっちへ行く。大体身体(からだ)が沈まんから波の上も歩けたのや。「物語」霊界物語に高姫が海の上を歩いておったが、波が立つので船に乗せて貰う所があるが霊界物語第28巻第19章「高島丸」参照、人はあれを嘘やというが本当に出来たのや。今はだんだん海の塩が薄くなったから出来んのや。
 また海の塩が固まってそこへ珊瑚の虫が集まって大陸を造っているのがある。琉球や対馬、壱岐等はみなそうや。こうした大陸はたくさんある。日本は底から、岩で出来ているから下津岩根(したついわね)と言って、他の国は底から岩で出来ているのではない。そういう事は今の学者は知らんのや。古事記にもチャンと書いてある』
 『地平説霊界物語第4巻第46章~第50章「神示の宇宙」を参照などでも……』
聖師 『みな阿呆やさかい判らんのや。自分の目玉が丸いとは知らずにいるからや。海でも向こうが見えなくなると高い所へ上がるとまた見える。望遠鏡で見ればもっと向こうが見える。これはレンズで目玉の調節をはかるからや。目の玉が丸いから地球が円く見えるのや。それを知らずに地球が円いなんてぬかしとるんや』
 『私には月蝕がよく判らんのです』
聖師 『月蝕は物語に書いてある通りや。大体月というのもは西から東へ運行している。太陽は東から西へ運行している。これは古事記にも書いてある。「()は右から()は左からめぐる」と書いてある。月はそれが証拠には三日目よりも四日目の方が近くに来る。東へ寄って来る。四日より五日と東へ近づいて来て三十日で地球を一周する事になっている。
 しかし西から或いは東からと言っているが、月も太陽も決して地球をグルグル回っているんじゃない。宇宙の傾斜でそう見えるに過ぎないんだが──で月はその傾斜に従って三十日に一回、太陽は日に一回地球を回る。
 月は水で、太陽は火なんだから、月は地球の母体なんだ。母や。地球とは母子(おやこ)みたようなもんや。学者が月球面にぶつぶつ黒い物があるのは噴火口の跡だと言うているが、あれは宇宙を生み出した跡や。生んだ度にあの跡は増えて行くのや。
 オリオン星は三つ一つ所にあるが、あれは一度に三つ一緒に生んだのや。五つ一緒にあるのは月が五つ一緒に生んだのや。星の中にも月より大きいのが幾らもある。それは親は大きくならんでも子は大きくなる例はいくらもあると同じや。松でも種を植えると数年経てば大きくなり年数が経てばもっともっと大きくなるやろう。それと同じや。
 星はそれと同じようにだんだん大きくなっている。しかし月は大きくならん。それはせんぐり子を生むからじゃ。宇宙もだんだん大きくなりつつある。これだってみな生きているからな。お月さんは産んでばかりいる……』
 『暗星(あんせい)というのがありますが……』
聖師 『暗星は恒星一つに対して百くらいある。何しろ暗い星の方がたくさんあるのや』
中井 『流星は……』
聖師 『流星は暗星がある作用でいわゆる大気を横切る。その時に光る光なのだ、何しろちょっとの()に何千万里という距離を走るんだから、空気との摩擦によって出る光で、だから星が流れて消えるように見えるのは自然に消滅してしまうんだ』
 『よく隕石が降ったという事をききますがあれは……』
聖師 『あれもそうや。星は空気中でたいてい消えるが、つまり燃え切ってしまうが中には摩滅しきれずにそのまま落ちるのである。なんぼ大きな星でも何千万里という間を走るのやから摩滅して小さくなって落ちるのや。雨だれでも岩に穴をあけるやないか』
 ─一同シンとして耳を立てる─
聖師 『物語の中に山上に大きな岩があって、それが実に丸い玉になっている。それは十万年に一度天女が岩の周りに降り来て踊る。その度に天女の薄衣(うすぎぬ)が触れて丸い玉になったのだとあるやろう第1巻第37章「顕国の御玉」参照。それからみても宇宙の年数は判るもんじゃない。それだけでも宇宙創造の年数など判るもんじゃないという事が判るだろう。いくら薄衣だとて五万べんや十万べん岩に触れたかて、その岩がそうやすやすと丸くなるものじゃありゃへん。それが十万年に一度やろう……。それで無極無始無終という事が示してある。
 今の学者が人類発生は五万年前とか十万年前とか、またこの頃では六十万年前など云い出して来たが、そんなもんやあらへん。前に三十五万年前の物語をワシがするというたら人類が出来てから十万年やいうて浅野さん浅野和三郎や何かがそれに反対したが、今いう通り今の何も判らん学者でさえも人類発生は六十万年前だと蒙古で証拠を発見している……。新聞を切り抜いておいたけど……。
 お釈迦さんが三千世界を見たと書いているが、ワシは三千世界を見回して書いているのやさかい』
 『お釈迦さんは三千世界を見て来たとか言っているがそんなくわしい事は知らんやろうなア……』
 (つづく)

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